【今回の原理のみ言】
イスラエル民族は、バビロンの捕虜の立場から、エルサレムに戻ってのち、メシヤ降臨準備時代の四〇〇年を経て、イエスを迎えたのであった。ゆえに、これを蕩減復帰するためには、キリスト教信徒たちも、法王がアヴィニョン捕虜生活からローマに帰還してのち、メシヤ再降臨準備時代の四〇〇年を経て、初めて再臨なさるイエスを迎え得るようになっているのである。(『原理講論』p482)

 

今回は、新約時代のメシヤ再降臨準備時代400年を蕩減復帰する「真の家庭降臨準備時代」について解説します。

「真の家庭降臨準備時代」は、祝福家庭たちが内外の試練に遭遇し、それを克服して真の家庭を迎える時代です。

この記事を執筆しているのが2019年3月ですので、今回の記事に関しては、これまでの記事とは異なり、大部分が予測記事になることをご了解ください。

「真の家庭降臨準備時代」の概要

最初に、メシヤ再降臨準備時代400年の原理的な意味を『原理講論』から確認してみましょう。

 バビロンの捕虜から解放されて、エルサレムに帰還したユダヤ民族が、預言者マラキを中心として政教の刷新を起こし、彼の預言により(マラキ四・5)、メシヤを迎えるための準備を始めてから、メシヤ降臨準備時代四〇〇年を過ぎたのちイエスを迎えた。
 それゆえに、この時代を蕩減復帰するため、復帰摂理延長時代においても、南仏アヴィニョンに幽閉された法王がローマに帰還したのち、西暦一五一七年、ルターを中心とする宗教改革が起こったときから、四〇〇年を過ぎて、初めて、再臨主を迎えることができるのである。
 ゆえに、この時代が、すなわち、メシヤ再降臨準備時代なのである。したがって、この時代は形象的同時性の時代のうち、メシヤ降臨準備時代四〇〇年を、実体的な同時性として蕩減復帰する時代に当たる。(『原理講論』p463)

 

このメシヤ再降臨準備時代400年を実体的に蕩減復帰するのが「真の家庭降臨準備時代」です。

具体的な時期で言うと、文亨進二代王様が聖霊の役事を始められた時(2018年9月~)から、文信俊三代王様が個性完成され真の家庭が降臨するまでの4年間を意味します。

そして、この時代は、メシヤ再降臨準備時代400年を100分の1の期間で蕩減復帰する路程で、これを三段階に区分するとおおよそ次のようになります。

 西暦1517~1648年 ⇒ 西暦2018年9月~2019年12月(宗教改革期)
 西暦1648~1789年 ⇒ 西暦2020年1月~2021年4月(宗教および思想の闘争期)
 西暦1789~1918年 ⇒ 西暦2021年5月~2022年8月(政治、経済および思想の成熟期)

それでは、文亨進二代王様を中心とする成約時代の宗教改革と、今後、神様の復帰摂理がどのように展開していくのかを予測してみましょう。

新約時代の宗教改革と成約時代の宗教改革

(1)新約時代の宗教改革

まず、新約時代の宗教改革がどうして起きたのか、その背景や経緯について、『原理講論』と文鮮明先生のみ言から確認してみましょう。

 宗教改革運動は、十字軍戦争によって法王の権威が落ちたのち、十四世紀から既に英国で胎動しはじめ、十五世紀にはイタリアでもこの運動が起こったのであるが、それらはみな失敗に終わり、その中心人物たちは処刑されてしまったのである。
 その後一五一七年、法王レオ十世が、聖ペテロ寺院の建築基金を募集するために、死後に救いを受ける贖罪の札であると宣伝して免罪符を売るようになると、この弊害に対する反対運動が導火線となって、結局ドイツにおいてウィッテンベルク大学の神学教授であったマルティン・ルター(Martin Luther 1483~1546)を中心として宗教改革運動が爆発したのであった。
 この改革運動ののろしは次第に拡大され、フランスではカルヴィン(Calvin 1509~1564)、スイスではツウィングリ(Zwingli 1484~1531)を中心として活発に伸展し、イギリス、オランダなどの諸国へと拡大されていったのである。(『原理講論』p512)
 中世時代、社会は腐敗に満ちており、聖フランシスのような人々は、すべてを否定し、世界から隔絶していました。現世的目標を追求する代わりに、聖フランシスは、教会精神を復興しなければならないという彼のビジョンに忠実でした。
 彼は、クリスチャンたちに自分を呪縛しているすべてのものを捨てさせ、その目的に向かってすべてをささげさせる運動を始めました。現世的なものを克服することによって、彼は目覚ましく飛躍し、彼の目標を理解する人をみな導くこともできました。
 しかし、フランシスコ修道会でさえも、異なる意見に悩まされる組織となっていったのです。教会には、もっと深刻な改革が必要でした。それで、宗教改革が起こったのです。
 マルチン・ルターは、プロテスタントの改革を起こし、重要な改革家がカトリック教会の中からも出現しました。ヨーロッパ中の正しい人々は、旧式で腐敗した教義や儀式の制限から、自由を勝ち取る決意をしたのです。
 彼らは、現世的機関としての教会ではなく、神様とイエス様をあがめたかったのです。すべての信者が聖職者であるというのが、プロテスタント宣言でした。神様と直接対話することが、彼らの本当の願いでした。彼らは、神様がこの世界を徐々に最終的目的に近づけるよう協助したのです。(『文鮮明先生御言選集』69-102 1973.10.21)

 

新約時代の宗教改革は、堕落した中世のキリスト教からサタンを分立し、腐敗した教会とその形式的な儀式から信徒たちを解放し、信仰の自由を勝ち取るためのものでした。

(2)文亨進二代王様による宗教改革運動

この新約時代の宗教改革と摂理的同時性の現象として起きたのが、2018年9月から始まった文亨進二代王様による聖霊治癒礼拝の摂理です。

その1年前に行われた「天宙完成祝福聖婚式」(2017年9月23日)以降、文亨進二代王様御夫妻と文国進御夫妻を中心とする「世界平和統一聖殿」(サンクチュアリ教会)は、キリスト教の福音派との交流が始まっていきます。

そして、2018年8月、文亨進二代王様御夫妻と文国進御夫妻は、ペンテコステ派のハワード・ブラウン牧師の礼拝に参加されます。

これは、摂理的な観点から見ると、イエス様が洗礼ヨハネから水で洗礼を受けたことと同一の意味をもっていると考えることができます。

洗礼ヨハネがイエス様に行った水の洗礼儀式について『原理講論』では次のようにその意味を説明しています。

洗礼ヨハネは、自分でも知らずに行ったことではあったが、ヨルダン河でイエスにバプテスマを行ったということは(マタイ三・16)、自分が神のみ旨のために今まで築きあげてきたすべてのものを、イエスの前に引き渡すという一種の儀式だったのである。(『原理講論』p409)

 

このように、文亨進二代王様は、ハワード・ブラウン牧師からペンテコステ派の霊的基盤を相続した基台の上で、聖霊治癒礼拝の摂理をスタートされたのです。

(3)家庭連合はカソリック、「世界平和統一聖殿」はプロテスタント

文亨進二代王様の聖霊治癒礼拝によって成約時代の宗教改革が始まり、「世界平和統一聖殿」(サンクチュアリ教会)は新約時代のプロテスタントと同じ立場に立つようになりました。

したがって、新約時代のキリスト教がカソリックとプロテスタントに分かれたように、成約時代の統一教会は家庭連合と「世界平和統一聖殿」に分かれるようになったのです。

そして、家庭連合がカソリックの立場なのですが、その類似点をいくつか挙げてみましょう。

①家庭連合は韓鶴子オモニを崇拝し、カソリックは聖母マリアを崇拝している。

②家庭連合は韓鶴子オモニを無原罪とし、カソリックには、聖母マリアは無原罪と主張する「無原罪の御宿り」という教義がある。

③家庭連合では「最高委員会」を通してのみ神様と真の父母様につながるとし、カソリックでは教会を通してのみ神様とイエス様につながるとしている。

以上のように、現在は、聖フランシスからルターまでの教会改革指導者たちの歩みを蕩減復帰されている文亨進二代王様により、成約時代の宗教改革が始まった時点となります。

序文でお伝えしたように、ここから先は予測記事となりますので、ご了解ください。

三十年戦争と法廷闘争

こちらの「成約時代の摂理的同時性⑤天地王権分立時代」の記事で、文鮮明先生の勝利圏により宗教間における戦争が法廷闘争になったことをお伝えしました。

したがって、1648年のウェストファリア条約によって終結した新旧教による三十年戦争は、「世界平和統一聖殿」(サンクチュアリ教会)と家庭連合との法廷闘争として展開されます。

2019年3月現在、「世界平和統一聖殿」と家庭連合の間では、主に次の二つの法廷闘争が行われています。

(1)「統一マーク」の使用権問題(2018年7月30日家庭連合が世界平和統一聖殿を相手に提訴)

(2)統一教会の後継者問題(2019年2月22日世界平和統一聖殿が家庭連合を相手に提訴)

そして、ルターの宗教改革からウェストファリア条約までの宗教改革期について、『原理講論』には次のように記述されています。

新教運動を中心として起こった国際間の戦いは百余年間も継続してきたが、ドイツを中心として起こった三十年戦争が一六四八年ウェストファリア条約によってついに終結し、ここにおいて新旧両教徒間の戦いに一段落がついたのである。(『原理講論』p518)

 

このように、宗教改革から100年後に起きた三十年戦争以前にも、ドイツのシュマルカルデン戦争(1546-7)、フランスのユグノー戦争(1562-98)、さらに旧教国スペインから新教徒の国オランダが独立を求めて戦ったオランダ独立戦争(1568~1609)などの宗教戦争が起きました。

成約時代の「世界平和統一聖殿」と家庭連合も、文亨進二代王様の聖霊治癒礼拝を前後して、熾烈な法廷闘争が起きています。

そして、三十年戦争(1618~48)が起きた時期に該当するのが2019年9月から12月ですので、この法廷闘争は、2019年末までには何らかの決着がつくと予想されます。

信徒たちの言語に絶する内的試練

「真の家庭降臨準備時代」は「メシヤ再降臨準備時代」を蕩減復帰する時代ですが、この時代の信徒たちがどのような路程を歩んだのか『原理講論』で確認してみましょう。

 ヤコブがハランからカナンに帰還し、エジプトに入るまでの約四十年の準備期間を、形象的な同時性をもって蕩減復帰する時代が、メシヤ降臨準備時代であった。そして、この時代を再び実体的な同時性をもって蕩減復帰する時代が、メシヤ再降臨準備時代となるのである。
 したがって、この時代のすべてのキリスト教信徒たちは、あたかも、エジプトでヨセフに会うときまでのヤコブの家庭、または、イエスを迎えるときまでのイスラエル民族のように、あらゆる波乱と苦難の道を歩まなければならないのである。
 復帰摂理時代は、律法と祭典などの外的な条件をもって、神に対する信仰を立ててきた時代であったので、メシヤ降臨準備時代における第一イスラエルは、ペルシャ、ギリシャ、エジプト、シリヤ、ローマなどの異邦の属国とされて、外的な苦難の道を歩まなければならなかった。
 しかし、復帰摂理延長時代はイエスのみ言を中心として、祈りと信仰の内的条件をもって、神に対する信仰を立ててきた時代であるがゆえに、メシヤ再降臨準備時代における第二イスラエルは、内的な受難の道を歩まなければならないのである。
 すなわち、この時代においては、文芸復興の主導理念である人文主義と、これに続いて起こる啓蒙思想、そして、宗教改革によって叫ばれるようになった、信仰の自由などによる影響のために、宗教と思想に一大混乱をきたすようになり、キリスト教信徒たちは、言語に絶するほどの内的な試練を受けるようになるのである。(『原理講論』p483~4)

 

このように、「メシヤ再降臨準備時代」のキリスト教徒たちは、言語に絶するほどのみ言と信仰の内的な試練を受けたとあります。

それでは、成約時代の祝福家庭たちは、どのような試練を受けるようになるのでしょうか?

文鮮明先生のみ言には「み言の目的は実体であり、実体の目的は心情である」(み旨の道「心情」)とあります。

このみ言から考えると、み言と信仰よりもさらに内的な実体と心情の試練を成約時代の祝福家庭たちが受けることが予想されます。

実体の試練とは経済的な試練である可能性が高く、また心情の試練とは、エバが天使から誘惑されたときに心情的に混沌となったように、どこに神様の摂理の中心があり、何を信じてよいのか分からなくなるといった試練になると思われます。

真の家庭の地上顕現について

成約時代の摂理的同時性では、メシヤ再降臨の同時性となる現象が「真の家庭の降臨」と考えています。

そこで、『原理講論』から、人間に対する神様の直接主管の意味について書かれたところを引用してみたいと思います。

人間に対する神の直接主管とは、具体的にどのようなことをいうのだろうか。神を中心として、アダムとエバが完成して合性一体化し、家庭的な四位基台を造成することによって、神と心情において一体となり、神を中心としたアダムの意のままに、お互いに愛と美を完全に授受する善の生活をするようになるとき、これを神の直接主管という。(『原理講論』p81)

 

このように、神様の人間に対する直接主管は、人間が個人的四位基台ではなく、家庭的四位基台を造成することによって実現されます。

ですから、神様がメシヤを地上に送る目的は、神様を中心とする真の家庭をこの地上に顕現させ、神様ご自身が人間を直接主管されることにあるのです。

そして、家庭的四位基台は、子女が責任分担を果たして自ら完成し、父母と同じ立場に立つことによって完成されます。

2022年以降、文信俊三代王様が個性完成されることによって、地上に文亨進二代王様を中心とする真の家庭が顕現するので、ここから神様の人間に対する直接主管が始まると予想されます。

まとめ

 

【メシヤ再降臨準備時代と真の家庭降臨準備時代の同時性的現象(予測)】

①マルチン・ルターの宗教改革 ⇒ 文亨進二代王様の宗教改革

②三十年戦争 ⇒ 法廷闘争

③み言と信仰の試練 ⇒ 実体と心情の試練

④メシヤの再降臨 ⇒ 真の家庭の降臨

 

以上で「真の家庭降臨準備時代」の解説を終ります。次回は、文鮮明先生が聖和されたあとの10年路程(2012年9月~2022年8月)について、また別の角度から解説します。

Print Friendly, PDF & Email