【今回のみ言】
 先生の原理の本は一つしかありません。『原理原本』として書いたものが5巻で700ページ近いものですが、銀行に置いておいたものをきのうもってきました。ここ博物館に保管しなければなりません。
 先生が残した貴いみ言は、これと共に連結し、関係しているので、一ヶ所に集めて世界最高の学者たちが集中的に研究しなければならないというのです。(『文鮮明先生御言選集』590-247 2008.5.22)

 

今回は、『原理原本』の全体構成と、各巻がどのような内容になっているのかについてお伝えします。

<このページの目次>

『原理原本』の全体構成とその主な内容

『原理原本』は全5巻、58項目、総計695ページで構成され、その内容から見ると、第一巻から第三巻が前編、第四巻から第五巻が後編と分類できるようです。

前編は、創造、堕落、復帰、理想論が体系的にまとめられ、後編は、創造原理や堕落論、現実の信仰などについて個別のテーマで説明される内容になっています。

『原理原本』の各巻概要

記録 第一巻の概要(全19項目 177ページ)

神様の存在性と各存在世界の存在原理に関する内容、及び創造原理と堕落、アベルからモーセまでの復帰摂理に関する全般的な内容で構成されています。

(1)一から全存在へ

この題目は、『原理原本』全体の序論的内容に該当します。

まず神様の存在性を説明し、神様を一つの根本存在であるという前提と、そのような神様からどのように被造世界が創造されたのかについて、数理的に説明されています。

そして、良心の存在性を説明しながら、その良心の根本として神様が説明されています。

また、神様が創造された意義に対する説明と、どのように創造されたのかについての説明、そして新しい真理の出現の必然性と性格及び真理宣布の理由に対する内容が記録されています。

(2)生の発源は先有から

生(存在)の問題として、進化論と創造論について説明し、進化論の問題点を論駁しています。

そして、神様と人間の関係を、人間の特徴と構造に関する内容で説明し、生が注入された経路と生の原理としての創造原理が説明されています。

さらに、堕落により生心が肉身に拘束され、人間の創造本然の価値と、堕落によって現われた結果、そしてそれに対する人間の責任を強調し、人間が創造原理どおりに生きることがそれに対して責任を果たすことであり、人間の絶対的義務であるとしています。

(3)無形世界と有形世界の同和的根本意義

肉身と霊人体の構造とその機能及び関係、そして、生の原理に関する説明が主な内容で、創造世界に対する基本構造が説明されています。

特徴的な点としては、同和的観点、すなわち統一的観点から存在世界に対して創造原理的な説明をしているところです。

(4)霊人世界と実体人世界と相対性創造原理

相対性の観点から存在世界に対して説明され、神様からあらゆる存在の相対性がどのように創造されたのか、創造目的が何かについて説明されています。

そして、肉身の生の原理に対する説明と、この原理が霊人世界にも適用される原理であることを前提として、その原理によって霊人世界の生き様が説明されています。

(5)創造原理と堕落原理は愛から始まる

創造原理と創造目的などについて改めて明確に説明されています。

全体的に愛の観点で創造と堕落を説明し、堕落が天使によって始まったことに言及しながら、このような事実を宣布しなければならない理由について説明されています。

記録 第二巻の概要(全16項目 152ページ)

全体的にイエス様に関する内容が主に扱われていて、最初にイエス様の責任分担摂理期間に対する根本意義と地上摂理路程に対する根本意義が説明されています。

具体的には、イエス様の価値と地上に来られなければならない理由、そしてエリヤを送った目的について詳細に説明されています。

また、イスラエル民族がイエス様をメシヤとして信じることができなかった理由について二つの理由を挙げています。

一つは、メシヤに対する期待がすべて自己中心的で、自分たちの理想的存在とイエス様の現実的な姿に大きな差があったためとしています。

もう一つは、洗礼ヨハネ自身がエリヤであることを否定したためであるとしています。

そして、第二巻の特徴的な内容は、イエス様の先祖の血統を復帰摂理の観点から説明している点です。

タマル、ラハブ、ルツ、バテシバなど、聖書で理解し難い非倫理的な女性たちの行動について、復帰原理的観点から詳細に説明されています。

さらに、イエス様が3年公生涯路程を出発しなければならなかった理由とその意義、そして十字架路程、復活と審判に対する意義についても説明されています。

最後の三項目では、人類歴史について復帰摂理の観点から説明されており、人類歴史の意義と目的地、そして善悪の闘争の歴史が起きるようになった動機などに関して説明されています。

この部分は、復帰摂理歴史に関する結論的内容で、次の第三巻の序論的な内容にもなっています。

記録 第三巻の概要(全10項目 130ページ)

復帰摂理の観点から人類歴史を概観して説明する内容と40日復帰の意義に関する内容、そして再臨主と再臨に関連する内容、及び創造本然の理想論に関する内容で構成されています。

最初に、人類歴史の方向性は何か、今の時代の状況と理想時代に関する内容に言及され、復帰摂理の観点から人類歴史を総整理し、私たちが行くべき方向性について説明されています。

創造性復帰からなる理想論では、創造原理的な人間の姿に関する内容と堕落後の結果的な内容を説明し、創造本然の姿への復帰は自分から始めなければならないことを強調しています。

40日復帰による摂理路程の根本意義と内容については、アダム家庭からノア、アブラハム、モーセ、イエス様の路程まで、40日蕩減復帰原則の観点から説明されています。

さらに、復帰摂理歴史において40日がもつ意味と、その意味を復帰するための諸事件とその過程、そして最終勝利の内容を、ノアの40日審判からイエス様の十字架復活40日期間までの内容で説明されています。

最後に、気候的観点と地理的観点から見た朝鮮半島の価値に関する説明と、そのような環境をもつようになった理由と韓国の使命について、摂理的観点から説明されています。

記録 第四巻の概要(全5項目 102ページ)

(1)存在の起源は一から対象目的によって始まる

ここでは二つの主題が扱われており、一つは、原理世界の意義と原理完成の過程に対する内容を前提として、存在価値の起源は原理完成の内容と一致するときに始まることが説明されています。

もう一つの主題は科学と宗教の一体化で、科学の価値と科学的観点から存在の原理と、万物と人間の違いと関係、そして理想論の目的と人間の価値について説明されています。

(2)信仰が要求する本境も原理のために

この項目では、信仰が生じるようになった原因と目的に関する内容と、堕落していなければ、信仰観念は現実的で自然的な日常生活になっていたことが説明されています。

信仰心を立てて再び根本を回復しようとするのが宗教であり、神様はみ旨を早く成し遂げられるために様々な宗教を立てて摂理され、その宗教の中で中心宗教がキリスト教であることが強調されています。

(3)万有引力は万有原力によってのみその原力がすべてに作用する

ここで万有原力が新たに説明されており、その原力を中心とした存在世界の基本原理的構造に関する内容が説明されています。

そして、あらゆる存在の起源は、必ず対象となる位置において、中心を主として原力を造成してこそ成立するとし、原力作用は対象を通して作用するという対象原理を説明しています。

最後の部分では、人間の良心と神様との関係、そしてサタンの作用について、原力を中心とする移動運動と慣性作用で説明されています。

(4)存在物の原力と中心について

原力を中心にあらゆるものを説明している創造原理に関する内容が扱われています。

存在法則の内容と、太陽と地球、そして地球上の存在物との関係、及びその存在物の存在法則が説明されています。

(5)原力から見た三位格一体

原力の観点からあらゆる存在物の存在原理と関係性が説明されています。

あらゆる存在は原力によって存在し、存在する以上、すべて連関的位置をとりながら存在してこそ、完全存在位置を定めることができ、その連関的位置は三位格位を基本単位として成立すると説明されています。

記録 第五巻の概要(全8項目 134ページ)

復帰摂理歴史を概観的に説明し、地上に対する神様の摂理を国家形態に関する内容を中心に説明されています。

(1)三権分立と党に対する原理的意義

最初に復帰摂理歴史を概観的に説明し、モーセ路程とイエス様の路程の同時性摂理、第1次世界大戦後の40年期間の意味について説明されています。

そして、地上に対する神様の摂理を国家形態に関する内容を中心として説明し、三権分立の原理的根拠を人体の機能に例えて説明しています。

その中で、党の役割は人体の神経系統の役割であり、神様に代わる機関としての役割があることを強調されています。

(2)原理復帰世界とは創造基本自我完成世界

神様が人間を創造された本然のみ旨が何かに対する原理的説明と、歴史を通してその内容を探したてるためのものが復帰摂理歴史であることが説明されています。

サタンを克服し、再び神様の創造理想世界を始めるためには、神様を中心として創造本然の理想を完成したアダム、エバが現われなければならない点と、その存在は、正に完成アダムとして来る再臨主を通して完成することが強調されています。

(3)創造世界が進化的論理に適用される根本意義

この項目では、創造世界が進化的論理に適用される理由に対する説明と進化論の問題点について説明されています。

そして、創造原理の内容を中心に人間の価値と、人間と被造世界との関係について説明されています。

(4)反対性作用は各自が原理完成するために存在する

最初に創造原理に立脚して反対性作用の意義と動機、そして役割について電気のNとSの実例を挙げて詳しく説明されています。

また、非原理世界を原理的世界として探したてる中心存在が私であるため、自己完成して原理を立てれば、天が私と原理作用を起こし、新しい歴史がそこから始まるとしています。

(5)分立と合体は基本原理完成のために始まる

この項目では、正分合作用の原理として神様お1人から被造物が創造された過程を詳細に説明し、その原理に立脚してあらゆる存在の創造目的が神様と一つになるところにあることが説明されています。

(6)天の父だけに侍る霊人は未完全な生

神様が父格としていらっしゃる理由は、堕落によって人間が未完成だったからであると説明されています。

そのため、人類は母をもてない父の中にいる子女のような立場であるとし、神様も母的存在を求めてくることが説明されています。

そして、神様が肉身を創造された意義と肉身の価値について詳しく説明されています。

(7)存在構造と対象原力の範囲

この項目では、核体と附体という独特な語彙を使い、その二つの関係からあらゆる存在の構成原理を説明し、一つの核体の中に核体形と附体形を備えていると説明されています。

(8)なぜ堕落するように摂理するのか?

この題目の内容は、『原理講論』の堕落論第6節の「神が人間始祖の堕落行為を干渉し給わなかった理由」の内容とほぼ同一ですが、最後に図表を使って堕落した立場から復帰しなければならない理由と過程、そして目的について説明されています。

『原理原本』独自の語彙について

『原理原本』には、『原理講論』にもない独自の語彙が使われていますが、その主なものを以下に紹介します。

1)円和世界:神様の理想世界として創造理想世界を意味する

2)核体と附体:主体と対象の意味と類似している

3)対象原理:二性性相の内容を意味するもので、あらゆる存在は相対を迎えて授け受けし、対象目的に向かっていくという創造原理を意味する

4)対象目的:あらゆる存在がもつ対象的目的、あるいは自らの存在目的を意味する

5)総和:中和して作用のない立場を示す静的な意味ではなく、持続的に授受作用している躍動的な意味を示す概念

これ以外にも、「根本生力」、「本境世界」、「理想愛」、「本性愛」、「完全愛」、「相対性」、「陰陽性」があります。

 

※参照資料
2001年度学位論文「『原理原本』に対する総論的考察」鮮文大学校神学大学院 チョン・チンワン氏

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