一勝日(3/3)

1985年8月20日
アメリカ・ベルベディア

 一勝日は、1945年8月15日、第2次世界大闘終闘後から満40年になるその翌日、1945年8月16日(陰暦7月1日)午前7時、祝福子女40日修錬会を無事に終えて戻ってきた孝進様を歓迎しながら、真の父母様によりイースト・ガーデンにて宣布されました。
 この時、真の父母様は「私が40年間で父母の位置でカイン・アベルを従えて、家庭基盤を正常的に築いてサタンの讒訴圏を完全に抜けでしたので、この式をする」と語られました。

 「一勝式」は世界的基盤を伝授する式

 1988年まで3年、3年さえ過ぎれば、共産主義が出てきて70年になります。共産主義が出て60年になった時から落ち始めました。落ち始めたというのです。そして、70年になる年は最後だというのです。サタンは七数以上を越えることはできないのです。八数は神数です。再出発数だというのです。その時までアメリカを天の側に取り戻しなさい! これが皆さんの責任です。

 先生がここアメリカに来て、今まで迫害を受けて苦労しながら決意したことを、これからは皆さんが先生の代わりに何倍でも苦労しなさい! 苦労すればアメリカを復帰することは問題ではないというのです。それで、これからは私が新しい出動を命令するのです。今から私たちに反対する人たちがいれば、尋ねていって説得し、それでできなければ、闘ってでもすべて屈伏させなければならないのです。私がこの国に来て闘ったその伝統を皆さんが受け継いで、これから3年路程を走っていかなければなりません。

 それで今からすることが「一勝式」です。「一勝式」をしようと思いますが、皆さんは今、祝福を受けた家庭になってよくけんかをして、「あの者、あの妻が死ねばいい。あの夫め、祝福も何も、死ねばいい」、このような心があったならば、ここに来る前にすべて悔い改めて来なければならないというのです。

 この式をするのは、先生自身が40年間で父母の位置から、カイン・アベルを従えて家庭基盤を正常に築き、サタンの讒訴圏を脱したからです。先生が初めて歴史時代になかった真の父母の位置からカイン・アベルの蕩減条件を完成することによって、サタンが讒訴できる基準を越え、先生が築いた世界的な基盤を皆さんに伝授する式にもなるということを知らなければなりません。

 今までは、白人や黒人が分かれていてもいなくてもそのままにしていましたが、これから私たちはすべて一つになるのです。白人も黒人も、東洋も西洋も、すべて一つになるというのです。サタンがすべて分けたものを、私たちは完全に一つにするのです。皆さんも同様です。皆さんの信仰の息子、娘がいますね? 皆さんが生んだ息子、娘と彼らがカイン・アベルになり、すべて束ねられるのです。これが可能だというのです。

 それで皆さん、祝福を受けた家庭は、今から天国の伝統をその息子、娘にすべて教えてあげなければなりません。先生は今までこれをしてきました。カインを愛さなければ自分の息子、娘を愛することができないというのです。それで今まで、自分の息子、娘と一緒に暮らして愛することができなかったのです。しかし、皆さんは、これからそれが可能だというのです。祝福家庭の皆さんは、信仰の息子、娘と皆さんの息子、娘を愛することができる時代に移るのです。

 これからは家庭的メシヤとして故郷に行かなければならない

 さあ、これからはどうなりますか? これからは先生が何をすることができますか? 先生が家族を連れて楽しく暮らしても、皆さんは不平を言うことができないというのです。それでそのような伝統を皆さんも相続しなさいというのです。そのような生活を皆さんがしなければならないというのです。

 今までは復帰するために、カイン・アベルが分かれ、父母がすべて分れていましたが、これからは伝道をするときも、一家全員が動いてするのです。飢えても共に飢え、悪口を言われても共に悪口を言われながら働くことができる時が来たというのです。それでは、皆さんの願いは何ですか? 家庭が私に願い出ることがあるならば、その願いは何でしょうか? どんな願いでしょうか? 「ああ! 神様が、父母様がどこどこに行って祝福を受けることができる地を私に祝福してください」と願うはずだというのです。それでどこに行くのでしょうか? どこに行くのですか? 皆さんの考えが「私の故郷に送ってください」、このように言うのです。簡単です。大部分が「私の故郷に行けるようにしてください!」と言うでしょう。

 今まで統一教会は、「絶対に故郷に行ってはいけない」と言いました。クリスマスのときも行けず……。行くことができないようにしたのです。しかし、これからは行くことができるのです。行くときには家庭的メシヤとして行かなければなりません。家庭的メシヤとして行かなければならないということを知らなければなりません。

 さあ、それでは、故郷に行ってどのようにしなければなりませんか? 皆さんと一つにしなければなりません。一つになる方法は簡単です。息子は行って天の伝統を伝授する教師になり、「このようにしてこそ天国は成されます」という見本を見せてあげ、父母はその町の父母たちに「このようにすれば天国村になります」ということを見せてあげなければなりません。そうすればできるのです。簡単だというのです。簡単です。夫は妻を、妻は夫を互いに愛して、父母は子女を、子女は父母を愛する愛の家庭を、自分が教材を使ってそれをすべて伝授してあげればいいのです。簡単ですね? 

 さあ、それでは先生はどうですか? 先生もこれからは故郷に行かなければなりませんね? ですから、皆さんの家庭に父母がいなくても、父母の代わりに愛することができる橋をつくってあげませんでしたか? それを知らなければなりません。

 今、故郷に行って何をしますか? 故郷に行って何をするつもりですか? 故郷に行ってホームチャーチをするのです、ホームチャーチ。ホームチャーチとは何ですか? 皆さんの親戚たちが、金氏ならば金氏、スミスならばスミス、ジョンならばジョンがすべて一つの村に集まり、神様の栄光と勝利を讃美する人々になるのです。そうでなければならないのではないですか。

 統一教会が反対されなくなれば、瞬く間に天国が展開するのです。先生が今まで、よいみ言とよい伝統を教えてあげたことが、どれだけたくさんありますか? 行って原理のみ言を、今、世界がどうだということをきちんと話せば、「ああ! そうです」と言うのです。今の時は「こうです」と話をすれば、すべて受け入れてついてくることができる環境がすべてできたというのです。それをなぜしないのでしょうか?

 さあ、それでは、神様が今までメシヤを送られましたが、家庭を中心として父母と息子、娘を一つにした、四位基台を完成したメシヤを一度送られたことがありますか、送られたことがありませんか? 送られたことはありません。ですから願いは何ですか? 人間の願いは何ですか? 皆さんが四位基台を成してメシヤ的責任を負って出ていったとき、反対されても、帰ってくれば夫が慰労してくれ、子女が慰労してくれるというのです。それがどれほどよいでしょうか。今までは、堕落世界がいくら反対したとしても、慰労してあげてはいけないようになっていました。慰労というのは、「ここでもうやめて、風呂敷を包んで帰ろう」と言うことですが、そのような慰労はできなかったのです。ところが、これからはそれが可能だというのです。

 このような中では、皆さんも真の父母の家庭と同様の家庭になることができます。もし皆さんがそのような四位基台を持つようになれば、皆さんはどこでもサタンに勝つことができるのです。それが原理的な観点です。何の問題もないというのです。それは間違いなく事実です。それで私たちが原理を学んでいるのです。どれだけ価値ある人生ですか、どれだけ価値ある生涯なのかというのです。それで私たちは原理を学ぶのです。それゆえに、レバレント・ムーンが家庭メシヤ団を世界に派遣できるという結論が出てくるのです。

 「一勝式」は人類歴史が始まって初めて迎えた日

 なぜ家庭単位が必要ですか? サタンが絶対にこれを讒訴できないというのです。サタンが絶対に讒訴できないので、家庭単位が絶対に必要なのです。それで家庭で完全に一つになって、その父母をつかまえて、「神様! み旨のために選びました。あなたがここに来て暮らし、助けてくれなければいけません。そうですか、そうではありませんか?」と言えば、「よし、そうだ」と言われるというのです。それでこの「一勝式」はそのような伝授式です。

 それは、歴史上で人類歴史が始まって以来、初めて迎えた日です。これが初めて迎えた日だというのです。ですから、今日8月20日というのは、私が解放される日であると同時に、皆さんが家庭的解放圏をもって審判主として世界に派遣される時です。家庭を強力に押し出しても、家庭をすべて神様が押し進めてくださるので、これからは、反対するようになれば即座に罰を受けるのです。

 神様の愛を中心として家庭が立てば、サタンが審判できません。それが原理観です。では、皆さんは祝福を受けた家庭ですが、夫婦でそのようになった家庭があれば、女性たち、手を挙げてみてください。夫と妻が完全に一つになったという家庭があれば、女性たち、手を挙げてみてください。(笑い)なぜざわつくのですか?

 先生が今まで40年間で、監獄にどれだけ行ったのか知っていますか? 今回が6回目です、6回目。監獄を6回も出たり入ったりしたというのです。その期間を問えば、5年以上、刑務所暮らしをしたというのです。

 皆さんが今ここに参席して、このような祝福を伝授されたことがどれだけ恐ろしく、どれだけ貴いことかを知らなければなりません。天地をあげても買うことができないというのです。考えてみてください。皆さん、今、先生がするこのような話は、荒唐無稽で根拠がないと思いますか? これをだれが信じますか? これをだれが分かりますか? ですが、これがすべて理論的に体系化されて現実とぴったり合うのです。それで、反対する国々をすべて打って撃退できることをしてきているのです。

 私たちがここから一歩だけ上がれば霊界です。最近、天文学的に見れば……。あそこに尹博士もいますね。210億光年という膨大な宇宙を、私たちの体で管理できますか? そのような世界が私たちの活動舞台です。それに関心がないですか?(「あります」)。お母様がいなければ、私はそこに行きたいと思うというのです。

 それで、これからは私が少し休み、休むというよりも……。先生はとても何と言うのでしょうか? 男性は男性でも、豪傑のような男性だというのです。遊びも好きであり、どこかに行くのも好きであり、そのような先生が完全にひどい暮らしをしてきました、今まで。先生がどれほど熟練しているかといえば、神様が私に惚れ込んでしまいました。神様が身動きできないようにしてしまったのです。神様の解放が私の手によって左右されるようになっている、ということです。(拍手)

 四位基台を成した基盤の上では争ってはいけない

 さあ、ですから、これからは皆さんが皆さんの地、皆さんの所有権をつくらなければなりません。これからは皆さんがそれをしなければならないというのです。嫁入り先、新郎の家に行って息子、娘が生まれ、その次に分家するのと同様に、今そのような時が来たというのです。

 今までは、すべてホームチャーチを自分なりにしましたが、これからはしなければいけないというのです。これからは皆さんが父母にならなければなりません。このような相続権を先生が祝福してくれればいいですか、してあげないほうがいいですか? これからは、これが連結されれば、血縁関係が展開するのです。支派が展開するというのです。その次には国がなければなりません。国が設定されなければなりません。今から私たちは、そのような国が設定される時まで、国をすべて消化していかなければなりません。

 これから祝福を受けた夫妻同士で争えばどうなりますか? 夫婦同士で争ったならば、自分の息子、娘を呼んで、その次には信仰の息子、娘を呼んで許しを乞わなければなりません。カイン・アベルが行く伝統を誤ったのです。自分の息子、娘と、信仰の息子、娘がアベル・カインの立場ですが、彼らが一つになれるようにできず、反対されることをしたのですから、子女たちに悔い改めなければならないというのです。そのような時が来るというのです。共同運命です。息子、娘が誤ったならば、父母に許しを乞わなければなりません。もし夫が、父が誤ったならば、その息子、娘と夫人に許しを乞わなければなりません。同じだというのです。皆さんが一つになってこそ四位基台が成されます。四数が完成されるのです。

 原理を見れば、四位基台を成した基盤の上で争うことができ、別れることができますか? 愛を中心として一つになり、「栄光、ハレルヤ!」と言いながら、本当に喜んで幸福に暮らすべきです。今まで争ったことがあった人たちは手を挙げてみなさい。その次に女性たち、男性に叩かれたことがあった人、手を挙げてみなさい。叩かれた人を見てみると、大多数が口のためです。女性たちが叩かれるのは口のためです。「ババババー」と、この口のためだというのです。80パーセントは口のために叩かれるのです、この口のために。男性たちは無口です。ところが、女性たちが口でかみつくので叩かれるのです。また、男性で女性から叩かれた人は手を挙げてみてください。こいつ、どうしてですか?(爆笑)

 さあ、そのように理解して、私が監獄から出てくることによって、今日を期して皆さんにあげるプレゼントは歴史的なプレゼントです。今日歴史的なプレゼントをあげる式をするのです。

 これからは皆さんがどれぐらい繁殖しますか? これから皆さんの群れをどれぐらい大きくするのかという問題があの世に行って……。あの世はまだ地の取り分ができないでいます。地上で成していくようになっているので、だれが霊界の版図をたくさん占領するのかという問題は皆さんにかかっています。その次に霊界に行けば、みんな先生に会うでしょう。会って「あなたはどのようにここに来ましたか?」と言いながら、「私はこうこうこのようにして来ました」と言うことができなければなりません。つまらない者や用無しの者になってはいけません。ですから、地上でしなければなりません、地上で。

 根を深く打ち込んで与えて受けることができる人になろう

 先生の責任も地上にあるので、今まで一生の間、40年間迫害を受けながら……。今日の朝に幹部たちをあつめて何の話をしましたか? 「これから統一教会を歓迎する時が来れば、統一教会は威張ってはいけない」と言いました。その時になればどうしなければなりませんか? 頂上に上がることができる時になれば、さらに深く降りていかなければなりません。

 高い山があれば、高い山の下には、その高い山と同じような根の山があることを知らなければなりません。木も大きくなれば、その大きい木の根が深いところにあるのと同じです。皆さんは、そのように高いところにだけ上がってはいけないというのです。根を深く打ち込んで、与えて受けることができる人にならなければ、残ることはないというのです。

 これから統一教会が最も危険になる時がどんな時ですか? アメリカが歓迎して全世界が歓迎する時です。その時は外部の迫害がないので、サタンが迫害することがなく、神様が迫害して、父母様が迫害する時だというのです。それを知らなければなりません。

 私が監獄から出てきたので、これから統一教会はすべて……。それで、私が郭氏に「事務所を合わせなさい! すべて一つにしなさい!」、このように指示しました。そして、トップにいる朴氏からファンダレイジングの隊長にし、車の運転手にするかもしれないということです。(笑い)ですから、あらゆる枝が、あらゆる葉がすべてために生きてくれるのです。ひっきりなしに与えるから、その根から根が出て、草花がまた突き出てくるのです。入っていくのは難しく、行くところがないので、巡って出てくるのです。それが自然の道理です。

 さあ、皆さん、そのような決心をしましたか? この祝福家庭たち、統一教会の鬼神たち、すべて糞鬼神になって「ああ、私たちは裕福に暮らさなければならない。部屋はどこにある?」と言いますが、何が部屋ですか? エデンの園のアダムとエバに部屋がありましたか? アパートがありましたか? 車がありましたか? 「11号車」(両足のこと)だけがあったでしょう?(笑い)その車は、ガソリンも必要なく、運転手も必要なく、付属品も必要ありません。最も簡単で、最も優れているのです。どうですか? この「11号車」はどこにでも行くことができます。何の問題点もないというのです。

 そのように簡単に考えたのに、何が心配になるのかということです。このように、すべて簡単に考えるのです。考えてみてください。あのソドムとゴモラを硫黄の火で審判するとき、ロトの妻が後ろを振り返って滅びたのと同じように、先生がこのベルベディア、イーストガーデンに家も建てましたが、「出なさい」と言うとき、「ああ、イーストガーデンで永遠に暮らします。出ていくのは嫌です」と言っていて、そこがすべて油まみれの低地になったらどうするのですか? ソドムのような低地になったらどうするのかというのです。私がそのように考えたのですから、皆さんはどれほど考えなければならないでしょうか? ですから、そのような伝統を祝福して引き継いであげるのがよいですか、引き継がないのがよいですか?(「引き継いでくださるのがよいです」)。

 時間がずいぶん過ぎました。皆さん分かったでしょう? カイン・アベルを一つにすれば、皆さんの受難時代はすべて過ぎ、これからは天下がそのようになるでしょう。見ていなさいというのです。このような時に、皆さんが家庭を中心として、完全に天の基盤を築くことに全体的な努力をしてくれることを願います。

 さあ、それでは祈祷しましょう。孝進が出てきなさい。この式(「一勝式」)をどのようにしたのかといえば、父母様も一つのコップをもって2人で飲み、その次に祝福して……。12の息子、12の支派の連結式をすべてしたので、皆さんも今……。皆さん立ってください。私は孝進を立て、イースト・ガーデンでその時、式をしたすべてのことを、一度祝福だけ、祈祷だけしてあげてから行くことにします。

(『文鮮明先生御言選集』 135-33~40 1985.8.20)

 

 

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