摂理から見たアベルたち(10/10)

1979年12月30日(日)
アメリカ・ベルベディア

※このみ言は、1979年12月30日の聖日に、新しく80年代を迎えるに当たって、私たち統一教会員のアベルとしての心構えとホームチャーチ摂理について、10時間にわたって語られたものです。また、日本では『摂理から見たアベルの正道』というタイトルで小冊子になりました。

 アメリカ人の皆さんは滅びゆくアメリカを救うために死の道も行かなければ

 アメリカの警察官が、自分の命が惜しくて、罪人や殺人強盗を捕まえるのを嫌い、自分を保護するために「ああ、警察も何も逃げよう」と言えば、このような警察は滅ぶべき者たちだというのです。アメリカのためではなく、民主世界のために、神様の公義の法度を立てるために私はアメリカの警察になったというときは、死んだとしても天が記憶するのです。

 統一教会の思想がこのようなものなので、今後、FBIや警察官たちがすべて逃げていくようになるとき、自ら願って行くところは統一教会しかないということです。それが間違った考えですか?(「いいえ」)。レバレンド・ムーンが暴力主義者ですか? 政治をしようという人ですか?(「いいえ」)。私は人類のために世の中の痛みを取り除き、アベルの伝統を立てるためにそうするのです。このようなアベルの伝統を立て、この伝統を残すためであれば行くというのです。

 私がアメリカ国会の上院議員とすべて会ってみて、下院議員たちと会ってみて、「私はアメリカのために生き、自由世界のための上院議員だ、下院議員だ。私個人のための国会議員ではない」という国会議員はいなかったというのです。アメリカのために生き、自由世界のために生きようという国会議員たちがいないということです。ですから、これではアメリカの将来は絶望だというのです。

 それで私が初めて教育しています。教育してだめなときは、私が続けて闘っていきます。これは統一教会のためではありません。レバレンド・ムーンのためではありません。それが悪いというのなら、アメリカ大統領やアメリカ上院議員がFBI、CIAを連れてきて、レバレンド・ムーンを生け捕りにしなさいというのです。そうでなければ、責任者たちが来て私に悔い改めなければなりません。ところが、私を叩いて葬り去ろうとし、憎んだのです。そのまま静かに葬り去ろうとしたというのです。先生の話が間違っていましたか?(「いいえ」)。間違ったなら話してみなさい。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 アメリカの血を受け継いだ皆さんは、アメリカが滅んでいくのを見て血が沸き立つのなら、レバレンド・ムーンが言う前に、皆さんが先に死の道を求めていかなければならないというのです。死の場を求めていかなければなりません。何の話か分かりますか?(「はい」)。先生が眠るのも忘れ、10時間になるまでこのようにしているのはなぜですか? 皆さんを苦労させようとしているのですか?(「いいえ」)。

 私が死んでも伝統を残していかなければなりません。私が死ねば、天とこの地と人類が涙を流すようになります。そのように深刻なレバレンド・ムーンであることも知りません。歴史がこのようになっていき、摂理がこのようになっていき、世の中がこのようになっていくということを、誰か考えましたか? 考えることもできないことを、私が泰然とやっていて、自信をもって押し進めています。

 今後皆さんは精神を真っ直ぐに立て直さなければならない

 さあ、アメリカが滅びるか滅びないか、レバレンド・ムーンの10時間の説教をアメリカ国民がテレビ放送を通して聞いてみなさいというのです。そうすれば、間違いなくガソリンに火がついて爆発するというのに、あきれるというのです。そうなると思いますか?(「はい」)。大学教授がこのような話をしますか? どの政治家がこのような話をしますか? どの経済人がこのような話をしますか? 今日、非難されている異端の頭であるレバレンド・ムーンだけがこのような話をしています。

 皆さんは眠りますか? ご飯を食べて休みますか? もしレバレンド・ムーンが言うとおり、アメリカが滅びるのなら、レバレンド・ムーンの話は1000年後にも、何百年後にも、国民の前にきちっと……。それは何の話か分かりますか?(「はい」)。このようなことをしているときに、何が大変だ、何がどうでこうでと言うのですか? もう十分に分かりましたか?(「はい」)。皆さんが今までどのような道を歩んできましたか? 先生がすべて整えておいた道を歩んできたのではなかったですか?

 さあ、このようにしてくるレバレンド・ムーンが、滅び得る場に行ったとしても滅びることがないように、皆さんも絶対に滅びないということです。アメリカが滅びません。自由世界が滅びません。それは、レバレンド・ムーンが実験した証拠があるのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 このように見るときに、「神よ! レバレンド・ムーンを助けてください。今日の人類がレバレンド・ムーンに反対しましたが、若い人たちはレバレンド・ムーンに命を捧げ、彼の志に従わなければなりません」という結論が出てくるというのです。それで、五色人種がレバレンド・ムーンを中心として騒然となるのです。父母たちが子女たちを拉致し、ディプログラム(deprogram:逆洗脳)すると大騒ぎです。それは事実です。ですから、レバレンド・ムーンは神様が共にある人であり、天のみ旨と相対していく人だという結論が出てくるのです。これは、現実的に感じる生活圏内で、証拠をもって悟ることができます。

 今後皆さんは、精神を真っ直ぐに立て直さなければなりません。若い人がアベルの立場にいます。民主主義国家でアベルなのです。年長の人たちや父母はカインであり、皆さんはアベルです。ですから、世界主義を求めているのです。アメリカの青年たちは世界主義を求めるのです。皆さんの父母たちがカインであれば、皆さんはアベルだということです。皆さんの父母はプラグマティズム(pragmatism:実用主義)と一つになって個人主義ですが、私たちは全体のみ旨のための全体主義だということです。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 アメリカ文化を第一とする人たちではなく、世界文化と神様の文化を第一とする人たちだというのです。これが違うのです。神主義の時代を立てようということです。(拍手)

 アベルが行った道は行ってしまったあとに分かる

 アベルが行った道は、(アベルが)行ってしまったあとに分かるのです。レバレンド・ムーンがこれからアメリカを離れたのちに、アメリカ国民が分かるようになります。今のアメリカは何も分かっていませんが、「もう一度来てください」と言うでしょう。何の話か分かりますか?

 それで、アベルの伝統とアベルの文化を創建しなければなりません。ですから、アメリカ国民がアベル文化を創建し、文化生活をしなければならないのです。それが何ですか? 自分のために生きるのではなく、人のために生きなければなりません。それゆえに、神様がほめたたえてくれ、人類がほめたたえてくれるのです。はっきりと分かるでしょう?(「はい」)。

 先生の50代で受けたそのような苦難の時期は、忘れなければなりません。希望の喜びに向かって、生きているアベル的な勝利の祭壇をお父様の前に捧げ、国と世界を捧げてみよう、というのが80年代の希望であることを皆さんは知らなければならないというのです。

 誰かが頬を叩き、足で蹴飛ばしたとしても、それを考えるのではなく、私は自動的にそのように行こう、自動的に私はこのようになった、このようにならなければならない、ということです。誰かがいくら何か言っても、そのようになっていると考えなければなりません。皆さんがそのようになるときは、このアメリカに大いなる創造役事の新しい爆風が爆発するようになるのです。火山が爆発するというのです。それは何の話か分かりますか?(「はい」)。

 80年代には新しい覚悟でホームチャーチに臨みなさい

 さあ、80年代に一度やってみようというのです。(「はい」)。今、先生が何時間話しましたか? 10時間、10時間話したでしょう? さあ、見てください。摂理から見たアベルたちが重要なのです。それで、先生がこのような目で見るのです。このような観点から皆さんを見るというのです。責任者たち! この者たち! あなたは何年間統一教会にいるのですか? 何をしましたか? 誰のためにしたのですか?

 さあ、どうですか? このような思想ではなく、他の思想をもって世界を一つにできると思いますか?(「思いません」)。皆さんがそのように考えるので、レバレンド・ムーンもそのように考え、神様もそのように考えるというのです。それが事実です。

 さあ、一度考えてみてください。皆さんが統一教会に入ってきて何年たったか考えてみて、誰のために生きたか考えてみなさいというのです。あぜんとするでしょう? 皆さん、どのような立場にいるか分かるでしょう?(「はい」)。これからなぜ自分がホームチャーチをやらなければならないのか分かるでしょう?(「はい」)。これが歴史時代の戦争の中で最高の戦争だというのです。金元弼、分かるでしょう?(「はい」)。80年代には、新しい覚悟でホームチャーチをやらなければならないというのです。

 先生の考えは、アメリカから伝統を立てることです。アメリカで新しい伝統をつくり、世界に最初の旋風を巻き起こすのです。今、3次7年路程の中で1年半が残っていますが、この間に皆さんが伝統を立てなければなりません。「韓国人の先生がきょう、10時間話してくれたことでやり甲斐がもてた」と言えるように努力しなければなりません。

 二晩過ごせば、もう80年代の正月1日を迎えるようになります。そうなれば先生のアメリカでの責任は終わるのです。皆さん、先生がいなくてももうできるでしょう?(「はい」)。私がアメリカにいたいと思っても、これからはどこでも思い通りに行くことができる時が来たということです。今までは私に自由が一つもありませんでしたが、これからは自由があるのです。とうとう60歳を越えて自由に生活できる段階に入ってきました。また、神様も、レバレンド・ムーンが責任を果たせていないとして、「お前はこうしなさい、ああしなさい」と言うようになっていないのです。言わなくてもいいということです。

 皆さんアメリカ国民がその思想さえ信じてくれれば、アメリカはソ連と世界を救ってあまりある力をもつ国になります。これは歴史的証拠があります。私がこの思想さえ引き継いであげれば、神様も「他のところにいってしなさい」と言う必要がないということです。皆さんがすべてやるようになっているというのです。

 商売をするにしても、事業をするにしても、世界のために、神様のために、人類のためにやらなければなりません。そうすれば、その会社で、その職場で不正があり得ますか?(「あり得ません」)。民主主義のための偉大な思想だというのです。分かりますか?(「はい」)。もう先生がさらに説明しなくてもはっきりと分かったでしょう。

 今までは絶望的な歩みをしてきて、仕方なく来ましたが、80年代には、希望と望みのなかで、自ら進んで堂々と峠を越えていかなければなりません。(「はい」)。どうもありがとうございます。(拍手)

(『文鮮明先生御言選集』 106-256~260)

 

 

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