【原語で『原理講論』を読むプロジェクト活動報告】

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https://unification-principle.com/category/upmcproject/hangleproject/

 

先日、【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】として、第7回目の韓国語『原理講論』訓読会を行いました。

訓読したみ言の中で、もう少し原文に近い日本語にしたほうが良いかもしれないと思われる箇所をピックアップしてみました。

現在の日本語訳と韓国語原文の直訳文とを比べて、意味やニュアンスの違いなどに注目してみてください。

■第7回韓国語『原理講論』訓読会

日付:2019年11月14日木曜日
場所:東京神田の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p87~100(堕落論)

■今回の訓読で確認した日本語『原理講論』の修正検討箇所一覧

(1)日本語『原理講論』p109の10行目

【日本語】
ましてやエバがルーシェルの誘惑に引かれてくる気配が見えたとき、ルーシェルはエバから一層強い愛の刺激を受けるようになったのである。こうなるともう矢も盾もたまらず、ルーシェルは死を覚悟してまで、より深くエバを誘惑するようになった。

【韓国語】
더구나 해와가 누시엘의 유혹에 끌려오는 빛을 보였을 때, 그는 해와로부터 말할 수 없는 사랑의 자극을 받게 되었던 것이다. 이렇게 되자 누시엘은 죽음을 무릅쓰고 더욱 해와를 유인하게 되었다.

【韓国語原文の直訳】
ましてやエバがルーシェルの誘惑に引かれてくる顔色を見せたとき、彼はエバからこの上ない愛の刺激を受けるようになったのである。こうなるとルーシェルは、死をかえりみず、よりエバを誘い込むようになった。

(2)日本語『原理講論』p109の後ろから6行目

【日本語】
このようにして、愛に対する過分の欲望によって自己の位置を離れたルーシェルと、神のように目が開けることを望み、時ならぬ時に、時のものを願ったエバとが(創三・5、6)、互いに相対基準をつくり、授受作用をするようになったため、それによって非原理的な愛の力は、彼らをして不倫なる霊的性関係を結ぶに至らしめてしまったのである。

【韓国語】
이와 같이 사랑에 대한 과분한 욕망으로 인하여 자기의 위치를 떠난 누시엘과, 하나님과 같이 눈이 밝아지려고 때 아닌 때에 때의 것을 바란 해와가(창 3 : 5∼6) 서로 상대기준을 조성하여 수수작용을 하게 되었으므로, 그로 인한 비원리적인 사랑의 힘은 그들로 하여금 불륜한 영적인 정조관계를 맺게 하였던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
このように、愛に対する過分な欲望によって自己の位置を離れたルーシェルと、神のように目が開けるようにと、時ならぬ時に、時のものを願ったエバが(創三・5、6)、互いに相対基準を造成し、授受作用をするようになったため、それによる非原理的な愛の力は、彼らをして不倫なる霊的な貞操関係を結ぶようにしたのである。

(3)日本語『原理講論』p110の本文6行目

【日本語】
ところが、エバが未完成期において、天使長と不倫なる血縁関係を結んだのち、再びアダムと夫婦の関係を結んだためにアダムもまた未完成期に堕落してしまったのである。

【韓国語】
그런데 해와가 미완성기에서 천사장과 불륜한 혈연관계를 맺은 후, 다시 뒤미처 아담과 부부의 관계를 맺었기 때문에 아담도 역시 미완성기에서 타락되었다.

【韓国語原文の直訳】
ところが、エバが未完成期において、天使長と不倫なる血縁関係を結んだのち、再びすぐさまアダムと夫婦の関係を結んだために、アダムもまた未完成期において堕落したのである。

(4)日本語『原理講論』p111の4行目

【日本語】
アダムがルーシェルと同じ立場に立っていたエバと相対基準を造成し、授受作用をすることによって生じた非原理的な愛の力は、アダムをして、創造本然の位置より離脱せしめ、ついに彼らは肉的に不倫なる性関係を結ぶに至ったのである。

【韓国語】
아담이 누시엘과 같은 입장에 서 있었던 해와와 상대기준을 조성하여 수수작용을 함으로써 일어났던 비원리적인 사랑의 힘은, 아담으로 하여금 창조본연의 위치를 떠나게 하여, 마침내 그들은 육적인 불륜한 정조관계를 맺게 되었던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
アダムがルーシェルと同じ立場に立っていたエバと相対基準を造成し、授受作用をすることによって生じた非原理的な愛の力は、アダムをして、創造本然の位置を離れるようにし、ついに彼らは肉的な不倫なる貞操関係を結ぶようになったのである。

(5)日本語『原理講論』p111の後ろから4行目

【日本語】
エバが堕落したとしても、もしアダムが、罪を犯したエバを相手にしないで完成したなら、完成した主体が、そのまま残っているがゆえに、その対象であるエバに対する復帰摂理は、ごく容易であったはずである。

【韓国語】
해와는 타락되었다 할지라도 만일 아담이 타락된 해와를 상대하지 않고 완성되었더라면, 완성한 주체가 그대로 남아 있기 때문에 그 대상인 해와 하나에 대한 복귀섭리는 대단히 용이했을 것이었다.

【韓国語原文の直訳】
エバは堕落したとしても、もしアダムが、堕落したエバを相手にしないで完成していれば、完成した主体が、そのまま残っているがゆえに、その対象であるエバ一人に対する復帰摂理は、きわめて容易であったはずである。

(6)日本語『原理講論』p112の2行目

【日本語】
これはあたかも、レールや機関車に故障がない限り、汽車が自ら軌道を脱線するということがあり得ないのと同様である。しかし、汽車も自らの走る力よりも強い、ある外力が、それと異なる方向から働いてきた場合には、脱線するほかはない。

【韓国語】
이것은 마치 레일이나 기관에 고장이 없는 한 기차가 스스로 궤도를 탈선할 수 없는 것과 마찬가지다. 그러나 그 기차도 그가 달리는 힘보다도 더욱 강한 외력이 그와 방향을 달리하여 부딪쳐 올 때는 탈선될 수밖에 없다.

【韓国語原文の直訳】
これはあたかも、レールや機関に故障がない限り、汽車が自ら軌道を脱線できないのと同様である。しかし、その汽車もそれが走る力よりももっと強い外力が、それと方向を異にしてぶつかってくるときは、脱線するほかはない。

(7)日本語『原理講論』p114の1行目

【日本語】
更にいま一つ、人間が、自分自身の責任分担として、そのみ言を信じ、自らの力で完成することによって神の創造性に似るようになり、併せて万物に対する主管性をも得るようにさせたいからでもあったのである(前編第一章五節(二)(2))。

【韓国語】
그것은 그밖에 또 인간이 그 자신의 책임분담으로서, 그 말씀을 믿고 스스로 완성함으로써 하나님의 창조성을 닮게 하여 만물에 대한 주관성을 가지게 하시기 위함이기도 하였다(전편 제1장 제5절 Ⅱ 2).

【韓国語原文の直訳】
それは、その他にまた人間が、それ自身の責任分担として、そのみ言を信じ、自ら完成することによって神の創造性に似るようにして、万物に対する主管性をもつようにされるためでもあったのである(前編第一章五節(二)(2))。

(8)日本語『原理講論』p117の後ろから6行目

【日本語】
ところが、神は天使と人間とを創造されるとき、彼らに自由を与えられたので、これを復帰するときにも、神は彼らに強制することはできない。それゆえに人間は、あくまでも自分の自由意志による責任分担としてみ言を探しだし、サタンを自然屈伏させてこそ、創造本然の人間に復帰することができるのである。

【韓国語】
그런데 하나님은 천사와 인간을 창조하심에 있어서 그들에게 자유를 부여하셨기 때문에, 이를 복귀하시는 데 있어서도 강제로 하실 수는 없다. 그러므로 인간은 어디까지나 자기의 자유의지에 의한 책임분담으로써 말씀을 찾아 세워 가지고, 사탄을 자연굴복시켜야만 창조본연의 인간으로 복귀할 수 있는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
ところが、神は天使と人間を創造されるにおいて、彼らに自由を与えられたので、これを復帰されるにおいても、強制でなさることはできない。それゆえに人間は、あくまでも自分の自由意志による責任分担としてみ言を探したて、サタンを自然屈伏させてこそ、創造本然の人間に復帰することができるのである。

(9)日本語『原理講論』p117の後ろから1行目

【日本語】
善と悪に対する定義は、既に、創造原理の中の「創造本然の価値」において論じ尽くした。今、ここにおいて、我々は、その目的性から見た善悪の意味を調べてみることにしよう。

【韓国語】
선과 악에 대한 정의는 이미 창조원리중 ‘창조본연의 가치’에서 논한 바 있다. 이제 우리는 그 목적성으로 본 선악의 내용을 알아보기로 하자.

【韓国語原文の直訳】
善と悪に対する定義は、既に、創造原理の中の「創造本然の価値」で論じたところである。今、我々は、その目的性から見た善悪の内容を調べてみることにしよう。

(10)日本語『原理講論』p118の後ろから4行目

【日本語】
それゆえに、善と悪とは、同一の意味をもつものが、相反した目的を指向して現れたその結果を指していう言葉なのである。したがって、我々が、しばしば悪であると考えてきた人間の性稟も、それが神のみ意を目的として現れるときには善になるという例を、いくらでも発見することができる。

【韓国語】
그러므로 선과 악은 동일한 내용의 것이 상반된 목적을 지향하여 나타난 결과를 두고 하는 말임을 알 수 있다. 우리가 흔히 악이라고 생각해 온 인간의 성품도, 그것이 하나님의 뜻을 목적삼고 나타나면 선이 되는 예를 얼마든지 찾아볼 수 있다.

【韓国語原文の直訳】
それゆえに、善と悪は、同一の内容のものが、相反した目的を指向して現れた結果を指していう言葉であることが分かる。我々が、よく悪であると考えてきた人間の性稟も、それが神のみ意を目的として現れれば善になる例を、いくらでも見出すことができる。

(11)日本語『原理講論』p119の3行目

【日本語】
なぜかといえば、ある特定の時代の上に立って考えてみると、その時代の主権者の理念の指向する目的に順応すれば善となり、その目的に反対すれば悪となるのであるが、いったん、その時代と主権者が変わり、その理念が変わるようになれば、同時にその目的も変わるので、したがって、善と悪の基準も変わるようになるのである。

【韓国語】
왜냐하면 어떤 특정한 시대를 놓고 볼 때, 그 시대의 주권자의 이념이 지향하는 목적에 순응하면 선이 되고 그 목적에 반대하면 악이 되지만, 한번 그 시대와 주권자가 바뀌어 그 이념이 달라지게 되면 동시에 그의 목적도 달라지고 따라서 선과 악의 기준도 달라지기 때문이다.

【韓国語原文の直訳】
なぜかといえば、ある特定の時代について見るとき、その時代の主権者の理念が指向する目的に順応すれば善となり、その目的に反対すれば悪となるのであるが、一度その時代と主権者が変わり、その理念が変わるようになれば、同時にその目的も変わり、したがって、善と悪の基準も変わるからである。

(12)日本語『原理講論』p120の後ろから4行目

【日本語】
今日において多くの聖職者たちが、これに対する無知から、善神の働きまでも悪神のそれと見なし、神のみ旨に反する立場に立つようになるということは、実に寒心に堪えないことといわなければならない。

【韓国語】
오늘날에 있어 많은 교역자들이 이에 대한 무지에서 선신의 역사까지도 악신의 것으로 몰아 하늘 뜻에 반하는 입장에 서게 되는 것은 참으로 한심한 일이 아닐 수 없는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
今日において多くの教役者(説教・伝道などの宗教活動に携わる人)たちが、これに対する無知から、善神の働きまでも悪神のものと一緒にし、天のみ旨に反する立場に立つようになることは、実に嘆かわしいことといわざるをえない。

(13)日本語『原理講論』p120の後ろから2行目

【日本語】
霊的な現象が次第に多くなる今日において、善神と悪神との業の違いを十分に理解し、これを分立することができない限り、霊通人たちを指導することはできないのである。

【韓国語】
영적인 현상이 점점 많아지는 오늘날에 있어서, 선신과 악신의 역사를 잘 분간하여 분립할 수 없는 한 영통인들을 지도할 수는 없는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
霊的な現象が次第に多くなる今日において、善神と悪神の働きよく見分け、分立することができない限り、霊通人たちを指導することはできないのである。

(14)日本語『原理講論』p121の後ろから3行目

【日本語】
しかし、すべての罪は、その根に該当する原罪から生ずる。それゆえに、原罪を清算しない限りは、他の罪を根本的に清算することはできない。しかしながら、隠されているこの罪の根はいかなる人間も知ることができないもので、ただ人間の根として、また、真の父母として降臨されるイエスのみがこれを知り、清算することができるのである。

【韓国語】
모든 죄는 그의 뿌리 되는 원죄로 말미암아서 생긴다. 그러므로 원죄를 청산하지 않고는 다른 죄를 근본적으로 청산할 수 없다. 그러나 숨어 있는 이 죄의 뿌리는 그 누구도 알 수 없는 것이어서, 인간의 뿌리로서 참부모로 오시는 예수님만이 이것을 알고 청산하실 수 있는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
すべての罪は、その根である原罪によって生ずる。それゆえに、原罪を清算しなければ、他の罪を根本的に清算することはできない。しかし、隠れているこの罪の根は、誰も知ることができないもので、人間の根として、真の父母として来られるイエス様のみがこれを知り、清算なさることができるのである。

(15)日本語『原理講論』p122の後ろから6行目

【日本語】
このようにして、天使長は知能をもっていたので、人間に対する神の愛が、自分に注がれるそれよりも大きいということを比較し、識別することができたのであり、またその上に欲望をもっていたから、神からそれ以上に大きい愛を受けたいという思いがあったということは当然なことである。

【韓国語】
이와 같이 천사장은 지능을 가지고 있었기 때문에, 인간에게 가는 하나님의 사랑이 자기에게 오는 것보다 크다는 것을 비교하여 식별할 수 있었던 것이며, 또 그에게는 욕망이 있었기 때문에 하나님의 더 큰 사랑을 받고자 하는 마음이 있었을 것은 당연하다.

【韓国語原文の直訳】
このように、天使長は知能をもっていたので、人間に行く神の愛が、自分に来るものより大きいということを比較し、識別することができたのであり、また彼には欲望があったため、神のより大きな愛を受けようという心があったであろうことは当然である。

(16)日本語『原理講論』p123の後ろから6行目

【日本語】
ルーシェルは、神の愛をより多く受けるために、天使世界においてもっていたと同じ愛の位置を、人間世界においても保とうとして、その不義なる欲望によって、自己の位置を離れ、堕落したのであった。

【韓国語】
누시엘은 하나님의 사랑을 더 받기 위하여, 천사세계에서 가졌던 것과 동일한 사랑의 위치를 인간세계에 있어서도 가지려 하였던 불의한 욕망으로 인하여 자기의 위치를 떠나 타락하게 되었다.

【韓国語原文の直訳】
ルーシェルは、神の愛をより多く受けるために、天使世界においてもっていたものと同一の愛の位置を、人間世界においてももとうとした不義なる欲望によって、自己の位置を離れ、堕落するようになった。

■第8回韓国語『原理講論』訓読会の予定日

日付:2019年12月12日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p101~114(堕落論~終末論)

 

※韓国語『原理講論』は2006年2月20日発行の42刷標準横書きから引用
※日本語『原理講論』は2014年5月30日発行の第5版第1刷から引用
※韓国語原文の直訳文の文責は当ブログ管理者にあり、翻訳に際して使用した辞書は『朝鮮語辞典』(小学館)

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