【原語で『原理講論』を読むプロジェクト活動報告】

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https://unification-principle.com/category/upmcproject/hangleproject/

 

先日の9月24日木曜日、【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】として、第17回目の韓国語『原理講論』訓読会を行いました。

訓読したみ言の中で、もう少し原文に近い日本語にしたほうが良いかもしれないと思われる箇所をピックアップしてみました。

現在の日本語訳と韓国語原文の直訳文とを比べて、意味やニュアンスの違いなどに注目してみてください。

■第17回韓国語『原理講論』訓読会

日付:2020年9月24日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p229~244(キリスト論~緒論)

■今回の訓読で確認した日本語『原理講論』の修正検討箇所一覧

(1)日本語『原理講論』p258の最後の行

【日本語】
これは、イエスがみ言の実体として完成された方、すなわち道成人身者であることを意味するのである。

【韓国語】
이것은 예수님이 말씀의 실체로서 도성인신하신 분이라고 하는 것을 의미하는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
これは、イエスがみ言の実体として「道成人身」(み言の実体として完成すること)された方だということを意味するのである。

(2)日本語『原理講論』p261の後ろから3行目

【日本語】
それはちょうど、我々人間社会の父子の間において、父と子としての順位があるだけで、その本然の価値には少しの差異もないのと同じである。

【韓国語】
그것은 마치 우리 인간 사회의 부자간에 있어서 아버지와 아들로서의 서차가 있을 뿐 그 본연의 가치에는 추호의 차이도 있을 수 없는 것과 마찬가지이다.

【韓国語原文の直訳】
それはちょうど、我々人間社会の父子の間において、父と子としての順序があるだけで、その本然の価値にはわずかの差異もありえないのと同じである。

(3)日本語『原理講論』p262の1行目

【日本語】
そして、イエスはぶどうの木であり、我々は彼の枝である(ヨハネ一五・5)。また、野のオリーブである我々は、もとのオリーブなるイエスに接がれることによって、オリーブとなることができるのである(ロマ一一・17)。

【韓国語】
그리고 예수님은 포도나무요 우리는 그의 가지이며(요 15 : 5), 한편 돌감람나무인 우리는 참감람나무 되시는 예수님에게 접붙임으로써 참감람나무가 될 수 있는 것이다(롬 11 : 17).

【韓国語原文の直訳】
そして、イエスはぶどうの木であり、我々は彼の枝であり(ヨハネ一五・5)、一方、野のオリーブである我々は、真のオリーブであられるイエスによって接ぎ木されることによって、真のオリーブとなることができるのである(ロマ一一・17)。

(4)日本語『原理講論』p264の2行目

【日本語】
したがって、イエスが、ニコデモに言われたみ言どおり、堕落した人間は原罪がない子女として新たに生まれ直さなければ、神の国を見ることができないのである。

【韓国語】
따라서 예수님이 니고데모에게 하신 말씀대로, 타락한 인간들은 원죄가 없는 자녀로서 두 번 태어나지 않고서는 하나님 나라를 볼 수 없게 된 것이다.

【韓国語原文の直訳】
したがって、イエスが、ニコデモに言われたみ言どおり、堕落した人間たちは原罪がない子女として二度生まれなければ、神の国を見ることができなくなったのである。

(5)日本語『原理講論』p265の後ろから7行目

【日本語】
ヨハネ福音書一章1節以下を見ると、ロゴスは神の対象で、神と授受をなすような関係の位置をとっているという意味のことが書かれている。

【韓国語】
요한복음 1장 1절 이하를 보면, 로고스는 하나님의 대상으로서 하나님과 수수적인 관계의 위치를 취하고 있다고 기록되어 있다.

【韓国語原文の直訳】
ヨハネ福音書一章1節以下を見ると、ロゴスは神の対象として、神と授受的な関係の位置をとっていると記録されている。

(6)日本語『原理講論』p267の後ろから2行目

【日本語】
それゆえ、神はイエスと聖霊を、後のアダムと後のエバとして立て、人類の真の父母として立たしめることにより、堕落人間を重生させて、彼らもまた、神を中心とする三位一体をなすようにしなければならないのである。

【韓国語】
그러므로 하나님은 예수님과 성신을 후아담과 후해와로 세워 인류의 참부모가 되게 하심으로써, 타락인간을 중생케 하여 가지고 그들도 역시 하나님을 중심한 삼위일체가 되게 하셔야만 한다.

【韓国語原文の直訳】
それゆえ、神はイエスと聖神を、後のアダムと後のエバとして立て、人類の真の父母となるようにされることにより、堕落人間を重生させて、彼らもまた、神を中心とする三位一体となるようにしなければならない。

(7)日本語『原理講論』p271の2行目

【日本語】
前編で既に論証したように、人間は長成期の完成級において堕落し、サタンの主管下におかれるようになってしまった。

【韓国語】
전편에서 이미 논증한 바와 같이, 인간은 장성기 완성급에서 타락하여 사탄 주관하에 머물게 되었다.

【韓国語原文の直訳】
前編で既に論証したように、人間は長成期完成級で堕落し、サタン主管下に留まるようになった。

(8)日本語『原理講論』p271の7行目

【日本語】
それゆえに、堕落した人間はサタン分立の路程を通して、アダムとエバが成長した基準、すなわち、長成期の完成級まで復帰した型を備えた基台の上でメシヤを迎え、重生することによって、アダムとエバの堕落以前の立場を復帰したのち、メシヤに従って更に成長し、そこで初めて創造目的を完成することができるのである。

【韓国語】
그러므로 타락한 인간은 사탄 분립의 노정을 통하여서 아담과 해와가 성장하였던 기준, 즉 장성기의 완성급까지 복귀한 형을 갖춘 터 위에서 메시아를 맞아 중생함으로써 아담과 해와의 타락 이전의 입장으로 복귀된 후에, 메시아를 따라 더욱 성장하여서 창조목적을 완성하는 자리에 이르게 되는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
それゆえに、堕落した人間はサタン分立の路程を通して、アダムとエバが成長していた基準、すなわち、長成期の完成級まで復帰した型を備えた基台の上でメシヤを迎え、重生することによって、アダムとエバの堕落以前の立場に復帰されたのちに、メシヤに従って更に成長し、創造目的を完成する位置に至るようになるのである。

(9)日本語『原理講論』p271の後ろから3行目

【日本語】
このように復帰摂理は、創造目的を再び成就するための再創造の摂理であるから、どこまでも原理によって摂理されなければならない。

【韓国語】
이와 같이 복귀섭리는 창조목적을 다시 찾아 이루려는 재창조의 섭리이기 때문에, 어디까지나 원리에 의하여 섭리하시지 않을 수 없는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
このように復帰摂理は、創造目的を再び求めて成し遂げようとする再創造の摂理であるから、どこまでも原理によって摂理なさらざるを得ないのである。

(10)日本語『原理講論』p272の後ろから6行目

【日本語】
したがって、堕落社会において、イエスを信じなかった人でも、良心的な生活をした人は、このような中間位置にいるわけであるから、サタンは彼を地獄に連れていくことはできない。

【韓国語】
따라서 타락사회에 있어서 예수는 믿지 않았어도 양심적인 생활을 한 사람이면, 그는 이렇듯 중간 위치에 있는 것이므로 사탄이 그를 지옥으로 끌어갈 수는 없다.

【韓国語原文の直訳】
したがって、堕落社会において、イエスは信じなかったとしても、良心的な生活をした人であれば、彼はこのような中間位置にいるため、サタンが彼を地獄に連れていくことはできない。

(11)日本語『原理講論』p273の後ろから4行目

【日本語】
それでは、「蕩減復帰」というのはどういう意味なのであろうか。どのようなものであっても、その本来の位置と状態を失ったとき、それらを本来の位置と状態にまで復帰しようとすれば、必ずそこに、その必要を埋めるに足る何らかの条件を立てなければならない。

【韓国語】
그러면 ‘탕감복귀’란 무엇을 말하는 것인가? 무엇이든지 그 본연의 위치와 상태 등을 상실하게 되었을 때, 그것들을 본래의 위치와 상태에로 복귀하려면 반드시 거기에 필요한 어떠한 조건을 세워야 한다.

【韓国語原文の直訳】
それでは、「蕩減復帰」とは何を意味するのだろうか。何であっても、その本然の位置と状態などを喪失するようになったとき、それらを本来の位置と状態へと復帰しようとすれば、必ずそこに必要となる何らかの条件を立てなければならない。

■第18回韓国語『原理講論』訓読会の予定日

日付:2020年10月29日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p245~259(緒論)

 

※韓国語『原理講論』は2006年2月20日発行の42刷標準横書きから引用
※日本語『原理講論』は2014年5月30日発行の第5版第1刷から引用
※韓国語原文の直訳文の文責は当ブログ管理者にあり、翻訳に際して使用した辞書は『朝鮮語辞典』(小学館)

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