【原語で『原理講論』を読むプロジェクト活動報告】

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先日の2月20日木曜日、【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】として、第10回目の韓国語『原理講論』訓読会を行いました。

訓読したみ言の中で、もう少し原文に近い日本語にしたほうが良いかもしれないと思われる箇所をピックアップしてみました。

現在の日本語訳と韓国語原文の直訳文とを比べて、意味やニュアンスの違いなどに注目してみてください。

■第10回韓国語『原理講論』訓読会

日付:2020年2月20日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p129~142(終末論)

■今回の訓読で確認した日本語『原理講論』の修正検討箇所一覧

(1)日本語『原理講論』p156の7行目

【日本語】
メシヤの降臨を熱望してきたユダヤ教の指導者たちが、メシヤとして来られたイエスを知らず、彼に反対して落ちてしまったように、イエスの再臨を熱望しているキリスト教徒たちも、十分注意しないと、その日にはつまずき落ちてしまうであろうということを預言されたのである。

【韓国語】
메시아의 강림을 열망해 오던 유대교 지도자들이 메시아로 오신 예수님을 알지 못하고 반대하다가 전부 떨어진 것같이, 예수님의 재림을 열망하고 있는 기독교인들도 그 날에 실족하게 됨으로써 그와 같이 떨어지게 될 것을 예언하신 것이다.

【韓国語原文の直訳】
メシヤの降臨を熱望してきたユダヤ教の指導者たちが、メシヤとして来られたイエス様が分からずに反対し、すべて落ちたように、イエス様の再臨を熱望しているキリスト教徒たちも、その日に道を踏み外すようになることによって、そのように落ちるようになることを預言されたのである。

(2)日本語『原理講論』p156の後ろから2行目

【日本語】
とりもなおさず、終末において、信徒たちが、つまずき落ちるということを予知され、そのように警告されたのである。

【韓国語】
바로 이와 같이 끝날의 성도들이 불신으로 실족하게 될 것을 아시고 경고하신 것이었다.

【韓国語原文の直訳】
正にこのような終わりの日の聖徒たちが、不信によって道を踏み外すようになることをご存知で、警告されたものだったのである。

(3)日本語『原理講論』p158の6行目

【日本語】
人間が完成すれば、完全に神と心情的に一体化し、互いに相通ずるように創造されたということは、既に述べた通りである。

【韓国語】
인간이 완성되면 하나님과 완전히 심정적인 일체를 이루어 서로 교통할 수 있도록 창조되었다 함은 이미 위에서 논한 바와 같다.

【韓国語原文の直訳】
人間が完成すれば、神と完全に心情的な一体を成し、互いに行き来できるように創造されたことは、既に論じた通りである。

(4)日本語『原理講論』p159の3行目

【日本語】
人間は堕落によってサタンの主管下におかれ、本心の自由が拘束されるようになったので、神の前に出ていくことのできる自由を失ってしまった。

【韓国語】
인간은 타락으로 인하여 사탄의 주관하에 들어 본심의 자유에 구속을 받게 됨으로써, 하나님 앞으로 나아갈 수 있는 자유를 잃어버리게 되었다.

【韓国語原文の直訳】
人間は堕落によってサタンの主管下に入り、本心の自由に拘束を受けるようになることによって、神の前に出ていくことのできる自由を失ってしまうようになった。

(5)日本語『原理講論』p159の8行目

【日本語】
つまり人間の創造本然の価値は、横的に見るときすべて同等であるが故に、その価値は、たいして貴重なもののようには感じられないのであるが、天を中心として縦的に見るとき、各個性は、最も尊い天宙的な価値を、それぞれもっているのである(前編第七章第一節)。

【韓国語】
인간의 창조본연의 가치는 횡적으로 보면 누구나 동등하기 때문에 그 가치가 그다지 귀중한 것같이 여겨지지 않는다. 그러나 하늘을 중심하고 종적으로 보면, 각 개성은 가장 존귀한 천주적인 가치를 제각기 띠고 있는 것이다(전편 제7장 제1절).

【韓国語原文の直訳】
人間の創造本然の価値は、横的に見れば、誰もが同等であるが故に、その価値がそれほど貴重なもののように感じられない。しかし、天を中心として縦的に見れば、各個性は、最も尊い天宙的な価値を、それぞれもっているのである(前編第七章第一節)。

(6)日本語『原理講論』p159の後ろから2行目

【日本語】
第四に、堕落人間の本性の愛が復帰されていくという事実が、個性を完成していく終末のときの到来を更に証明してくれる。神の創造理想を完成した世界は、完成した一人の人間の姿の世界であって、その世界の人間は、みな神と縦的に一体となっているが故に、人間相互間においても横的に一体とならなければならないのである。

【韓国語】
넷째로, 타락인간의 본성의 사랑이 복귀되어 가고 있다는 사실이 더욱 그것을 말해 주고 있다. 하나님의 창조이상을 완성한 세계는 완성한 사람 하나 모양의 세계로서, 그 세계의 인간은 모두 하나님과 종적으로 일체를 이루고 있기 때문에, 인간 상호간에 있어서도 횡적으로 일체를 이루지 않을 수 없게 되는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
第四に、堕落人間の本性の愛が復帰されていっているという事実が、よりいっそうそれを示している。神の創造理想を完成した世界は、完成した人間ひとりの姿の世界であって、その世界の人間は、みな神と縦的に一体を成しているため、人間相互間においても横的に一体を成さざるを得なくなるのである。

(7)日本語『原理講論』p160の3行目

【日本語】
しかし、人間は堕落によって神との縦的な愛の関係を断たれてしまったので、人間同士の横的な愛も切断され、人類歴史は闘争のもつれによって流れてきた。

【韓国語】
그러나 인간은 타락으로 인하여 하나님과의 종적인 사랑이 끊어졌기 때문에 인간들 사이의 횡적인 사랑도 따라서 끊어지게 되어 인류역사는 투쟁으로써 엮어져 나왔던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
しかし、人間は堕落によって神との縦的な愛が断たれたので、人間たちの間の横的な愛も、それゆえに断たれるようになり、人類歴史は闘争によってつづられてきたのである。

(8)日本語『原理講論』p160の4行目

【日本語】
しかし、現代に至っては博愛主義思想が高潮してくるに従い、人間が漸次、その本性愛を探し求めてきているのを見ても、現代は神の第一祝福を復帰することにより、神の愛を中心として個性を完成することができる終末に入っている、という事実を知ることができるのである。

【韓国語】
그러나 현세에 이르러서는 박애주의사상이 고조되면서 인간이 점점 그 본성애를 찾아 들어가고 있는 것으로 보아, 현세는 하나님의 제1축복을 복귀함으로써 하나님의 사랑을 중심하고 개성을 완성할 수 있는 말세에로 들어가고 있다는 것을 알 수 있다.

【韓国語原文の直訳】
しかし、現世に至っては博愛主義思想が高潮しながら、人間が漸次、その本性愛を求め、帰ってきているのを見て、現世は神の第一祝福を復帰することにより、神の愛を中心として個性を完成できる末世へと戻ってきていることが分かる。

(9)日本語『原理講論』p161の2行目

【日本語】
我々はまず、文化圏発展史がどういうふうに流れてきて、現代を終末へと導いているのかを明らかにしよう。

【韓国語】
먼저 우리는 문화권 발전사가 어떻게 흘러 내려와서 현세를 말세에로 이끌어 가고 있는가를 알아보자.

【韓国語原文の直訳】
我々はまず、文化圏発展史がどのように流れ下ってきて、現代を末世へと導いているのかを調べてみよう。

(10)日本語『原理講論』p162の8行目

【日本語】
この問題に関しては、後編においてより詳しく論ずる予定であるが、人類歴史は蕩減復帰の摂理路程を歩いていくので、ある局限された時間圏内においてだけこれを見れば、悪が勝利を勝ち得たときもないことはなかった。しかしそれは結局敗北し、より善なる版図内に吸収されていったのである。

【韓国語】
이 문제에 관하여는 후편에서 더욱 상세히 논하겠거니와, 인류역사는 탕감복귀의 섭리노정을 밟아 내려오는 것이기 때문에 어느 국한된 시간권 내에서만 보면 악이 승세한 때도 없지 않았으나, 결국 그것은 패망하여 보다 선한 판도 내에 흡수되곤 하였다.

【韓国語原文の直訳】
この問題に関しては、後編においてより詳しく論ずるが、人類歴史は蕩減復帰の摂理路程を歩んでくるので、ある局限された時間圏内においてだけ見れば、悪が勝勢なときもないことはなかったが、結局それは敗亡し、より善なる版図内に吸収されたりしたのである。

(11)日本語『原理講論』p162の後ろから4行目

【日本語】
神はこのように、直接民族を滅ぼすようイスラエルに命令されたのみならず、その選民であった北朝イスラエルが、悪の方向に傾いてしまったときには、惜しみなく彼らをアッシリヤに手渡し、滅亡させてしまわれたのである。

【韓国語】
하나님은 이와 같이 직접 이민족들을 멸할 것을 이스라엘에게 명령하셨을 뿐만 아니라, 그의 선민이었던 북조 이스라엘도 악으로 돌아갈 때 아낌없이 그들을 앗시리아에 내주시어 멸망케 하셨던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
神はこのように、直接異民族を滅ぼすことをイスラエルに命令されたのみならず、その選民であった北朝イスラエルも、悪に変わるとき、惜しみなく彼らをアッシリヤに渡し、滅亡させてしまわれたのである。

(12)日本語『原理講論』p163の2行目

【日本語】
こうして、サタン分立のための闘争歴史は、次第に土地と財物とを奪って、天の側の主権へと復帰するに至ったのであり、人間においても個人より家庭、社会、そして国家ヘと、天の側の基台を広め、今日に至っては、これを世界的に復帰するようになったのである。

【韓国語】
이와 같이 사탄 분립을 위한 투쟁의 역사는 점차적으로 땅과 재물을 세계적으로 빼앗아 하늘편 주권으로 복귀하는 데 이르렀고, 인간에 있어서도 개인으로부터 가정과 사회와 국가에로 하늘편 기대를 넓혀, 오늘날에는 이것을 세계적으로 복귀하는 데 이르렀다.

【韓国語原文の直訳】
このように、サタン分立のための闘争の歴史は、次第に土地と財物を世界的に奪って天の側の主権へ復帰するに至ったのであり、人間においても個人から家庭と社会と国家ヘと天の側の基台を広め、今日には、これを世界的に復帰するに至ったのである。

(13)日本語『原理講論』p163の5行目

【日本語】
このように、サタン分立のための摂理が氏族主義時代から出発し、封建主義時代と君主主義時代を経て、民主主義時代に入って今日に至っているが、今やこの人間世界は、天の側の主権を立てようとする民主主義世界と、サタンの側の主権を立てようとする共産主義世界との、二つの世界に分立されている。

【韓国語】
이렇듯 사탄 분립을 위한 섭리가 씨족주의시대에서 출발하여 봉건주의시대와 군주주의시대를 거치어 민주주의시대로 들어오게 된 오늘날에 와서는, 이 인간세계를 하늘편 주권을 세우는 민주주의세계와 사탄편 주권을 세우는 공산주의세계의 두 세계로 분립하여 놓았다.

【韓国語原文の直訳】
このように、サタン分立のための摂理が氏族主義時代から出発し、封建主義時代と君主主義時代を経て、民主主義時代に入ってくるようになった今日に至っては、この人間世界を、天の側の主権を立てる民主主義世界と、サタンの側の主権を立てる共産主義世界の二つの世界に分立しておいたのである。

(14)日本語『原理講論』p163の後ろから2行目

【日本語】
このように、悪主権から善主権を分立してきた人類歴史は、ちょうど、荒れ狂う濁流が時間を経るに従って、泥は水底に沈み水は上の方に澄んで、ついには泥と水とが完全に分離されるように、時代が進むにつれて、悪主権は次第に衰亡の道をたどって降下線を描き、善主権は興隆の道をたどって上昇線を描くようになるので、歴史の終末に至っては、この二つの主権は或る期間交叉したのち、結局、前者は永遠に滅亡してしまい、後者は神の主権として永遠に残るようになるのである。

【韓国語】
이와 같이 악주권에서 선주권을 분립하여 나온 인류역사는, 마치 흐르는 흙물이 시간이 흐름에 따라 흙은 가라앉고 물은 위에 뜨게 되어 나중에는 흙과 물이 완전히 분리되는 것과 같이 시대가 흘러감에 따라 악주권은 점차 쇠망의 길로 내려오고 선주권은 융흥의 길로 올라가게 되어, 역사의 종말에 이르러 이 두 주권은 얼마동안 교차되었다가 결국 전자는 영원히 멸망하고 후자는 하나님의 주권으로서 영원히 남아지게 되는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
このように、悪主権から善主権を分立してきた人類歴史は、ちょうど流れる泥水が時間を経るに従って、泥は沈み水は上に浮くようになり、のちに泥と水が完全に分離されるように、時代が流れていくにつれて、悪主権は次第に衰亡の道へ下っていき、善主権は興隆の道へ上がっていくようになり、歴史の終末に至って、この二つの主権は或る期間交叉したのち、結局、前者は永遠に滅亡し、後者は神の主権として永遠に残るようになるのである。

(15)日本語『原理講論』p166の8行目

【日本語】
今まで幾度か言及したように、文化圏の発展においても、一つの宗教を中心として一つの世界的な文化圏を形成しているのであり、国家形態においても、一つの世界的な主権機構を指向して、国際連盟から国際連合へと、そして今日に至っては、世界政府を模索するというところにまでこぎつけてきているのである。

【韓国語】
이미 위에서 여러 번 보아 온 바와 같이, 문화권의 발전도 하나의 종교를 중심하고 하나의 세계적인 문화권을 형성해 가고 있고, 국가 형태도 하나의 세계적인 주권기구를 지향하여 국제연맹에서 국제연합으로, 그리고 오늘에 이르러서는 세계정부를 모색하는 데까지 이르렀다.

【韓国語原文の直訳】
すでにこれまで幾度か見てきたように、文化圏の発展も、一つの宗教を中心として一つの世界的な文化圏を形成しているのであり、国家形態も、一つの世界的な主権機構を指向して、国際連盟から国際連合へ、そして今日に至っては、世界政府を模索するところまで至ったのである。

(16)日本語『原理講論』p166の後ろから3行目

【日本語】
今や人類の親であるイエスだけが再臨すれば、全人類は一つの庭園において、一つの大家族をつくり、一家団欒して生活し得るようになっているのである。

【韓国語】
이제 인류의 부모 되신 예수님만 재림하시면 전인류는 하나의 정원에서 하나의 대가족을 이루어 가지고 단란하게 살 수 있게 될 것이다.

【韓国語原文の直訳】
今や人類の父母であるイエス様だけが再臨されれば、全人類は一つの庭園において、一つの大家族をつくり、仲むつまじく暮らせるようになるのである。

(17)日本語『原理講論』p167の1行目

【日本語】
こうして流れてきた歴史が人類に与えるべき一つの最後の賜物がある。それは、何らの目的なくして一つの庭園に集まり、ざわめいている旅人たちを、同じ父母を中心とする一つの家族として結びあわせることができる天宙的な理念であるといわなければならない。

【韓国語】
이렇게 흘러온 역사가 인류에게 주어야 할 최후의 선물이 한 가지 있으니, 그것은 목적 없이 한 정원에 모여 웅성거리고 있는 낯선 이 나그네들을 한 부모를 중심한 한 식구로 묶어 줄 수 있는 천주적인 이념인 것이다.

【韓国語原文の直訳】
このように流れてきた歴史が人類に与えるべき最後の贈り物が一つあるが、それは、目的なく一つの庭園に集まり、ざわめいている見知らぬ旅人たちを、同じ父母を中心とする一つの家族として結んであげることができる天宙的な理念なのである。

■第11回韓国語『原理講論』訓読会の予定日

日付:2020年3月19日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p143~158(終末論~メシヤ論)

 

※韓国語『原理講論』は2006年2月20日発行の42刷標準横書きから引用
※日本語『原理講論』は2014年5月30日発行の第5版第1刷から引用
※韓国語原文の直訳文の文責は当ブログ管理者にあり、翻訳に際して使用した辞書は『朝鮮語辞典』(小学館)

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