■当カテゴリの記事について
このカテゴリでは、韓国語版『原理講論』の直訳文を掲載していますが、これは『原理講論』で韓国語を学ぶための資料として訳されたものです。(文責は当ブログ管理人)
現行の日本語版『原理講論』の訳文を否定するものではなく、その意図もありません。現行の訳文は、当時、翻訳を担当された方々の精誠の賜物であり、神霊によって導かれた最高基準の訳文です。
ただ、『原理講論』で韓国語学習をする場合、直訳文の方が学習しやすいという側面があことも事実です。そのためこのカテゴリの記事は、『原理講論』で韓国語を学びたい、あるいはすでに学んでいる方の参考資料として活用してもらうことを目的として掲載しています。
■記事構成について
原文を文章ごとに分け、それぞれの文章を【韓国語原文】、【原文の直訳】、【現行の訳文】の3つに分けて記載しています。
【現行の訳文】が直訳されていて変更箇所がない場合、【原文の直訳】を省略し、【原文の直訳】と【現行の訳文】が統合されて一つの文章になっています。
■み言の引用について
『原理講論』の引用文は、2014年5月30日、光言社発行の第五版第一刷から引用したものです。また、聖句の引用は、日本聖書協会発行の『口語訳聖書』からの引用です。
『口語訳聖書』は原語(旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し、欧米の各言語(特に英語)を参考として訳されているため、『口語訳聖書』からの引用箇所は、韓国語の聖句の直訳になっていないことに留意してください。
■韓国語辞書について
翻訳するさいに基準としている韓国語辞書は、小学館の『韓日辞典』(旧『朝鮮語辞典』)です。『韓日辞典』にない場合は、こちらのNAVER「국어사전(国語辞典)」を使います。
⇒https://ko.dict.naver.com/#/main
■本文-予定論
1
【韓国語原文】
제 6 장 예 정 론
【原文の直訳】
第六章 予定論
【現行の訳文】
序文
2
【韓国語原文】
고래(古來)로 예정설(豫定說)에 대한 신학적 논쟁은 성도(聖徒)들의 신앙생활의 실제에 적지 않은 혼란을 일으켜 온 것이 사실이다.
【原文の直訳】
古来から、予定説に対する神学的論争は、聖徒たちの信仰生活の実践に、少なからぬ混乱を引き起こしてきたことは事実である。
【現行の訳文】
古今を通じて、予定説に対する神学的論争は、信徒たちの信仰生活の実践において、少なからぬ混乱を引き起こしてきたことは事実である。
3
【韓国語原文】
그러면 어찌하여 그러한 결과를 가져왔는가 하는 것을 우리는 알아야 하겠다.
【原文の直訳】
それでは、どうしてそのような結果をもたらしたのかということを、我々は知らなければならない。
【現行の訳文】
それでは、どうしてこのような結果をもたらしたのかということを、我々は知らなければならない。
4
【韓国語原文】
성서에는 인생의 영고성쇠(榮枯盛衰)와 행·불행은 물론 타락인간의 구원(救援) 여부와 국가의 흥망성쇠(興亡盛衰)에 이르기까지의 모든 것이 하나님의 예정에 의하여 되어지는 것으로 해석되는 성구가 많이 있다.
【原文の直訳】
聖書には、人生の栄枯盛衰と幸不幸はもちろん、堕落人間の救いの可否と国家の興亡盛衰に至るまでのあらゆることが、神の予定によってなされるものと解釈される聖句が多くある。
【現行の訳文】
聖書には、人生の栄枯盛衰や、幸不幸はもちろん、堕落人間の救いの在り方から、国家の興亡盛衰に至るまで、すべてが神の予定によってなされると解釈できる聖句が多くある。
5
【韓国語原文】
그 예를 들면, 로마서 8장 29절 이하에 하나님은 미리 정하신 이를 부르시고, 부르신 이를 또한 의롭다 하시고, 의롭다 하심을 받은 이를 또한 영화롭게 하신다고 하셨다.
【原文の直訳】
この例を挙げれば、ロマ書八章29節以下に、神は「あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さった」と言われた。
【現行の訳文】
この例を挙げれば、ロマ書八章29節以下に、「神はあらかじめ知っておられる者たちを、更に御子のかたちに似たものとしようとして、あらかじめ定めて下さった。それは、御子を多くの兄弟の中で長子とならせるためであった。そして、あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さったのである」とある。
6
【韓国語原文】
또 로마서 9장 15절 이하에는 이르시되 내가 긍휼히 여길 자를 긍휼히 여기고 불쌍히 여길 자를 불쌍히 여기리라 하셨으니 그런즉 원하는 자로 말미암음도 아니요 달음박질하는 자로 말미암음도 아니요 오직 긍휼히 여기시는 하나님으로 말미암음이니라고 하였으며, 로마서 9장 21절에는 토기장이가 진흙 한 덩이로 하나는 귀히 쓸 그릇을 하나는 천히 쓸 그릇을 만드는 권이 없느냐고 하였다.
【原文の直訳】
また、ロマ書九章15節以下には「『わたしは自分のあわれもうとする者をあわれみ、いつくしもうとする者を、いつくしむ』。ゆえに、それは人間の意志や努力によるのではなく、ただ神のあわれみによるのである」と言い、ロマ書九章21節には、「陶器を造る者は、同じ土くれから、一つを尊い器に、他を卑しい器に造りあげる権能がないのであろうか」と言った。
【現行の訳文】
また、ロマ書九章15節以下には「『わたしは自分のあわれもうとする者をあわれみ、いつくしもうとする者を、いつくしむ』。ゆえに、それは人間の意志や努力によるのではなく、ただ神のあわれみによるのである」と言われ、ロマ書九章21節には、「陶器を造る者は、同じ土くれから、一つを尊い器に、他を卑しい器に造りあげる権能がないのであろうか」と言われた。
7
【韓国語原文】
그뿐 아니라 로마서 9장 11절 이하에는, 하나님은 복중(腹中)에서부터 야곱은 사랑하시고 에서는 미워하시어 장자(長子) 된 에서는 차자(次子) 야곱을 섬기리라고 한 말씀도 있는 것이다.
【原文の直訳】
それのみならず、ロマ書九章11節以下には、神は腹中から、ヤコブは愛し、エサウは憎んで、長子であるエサウは次子ヤコブに仕えるであろうと語ったみ言もあるのである。
【現行の訳文】
それのみならず、ロマ書九章11節以下に、神は胎中にいるときから、ヤコブを愛し、エサウを憎んで、長子であるエサウは次子であるヤコブに仕えるであろうと言われた。
8
【韓国語原文】
이와 같이 완전예정설(完全豫定說)을 세워 줄 수 있는 성서적인 근거는 많이 있다.
【原文の直訳】
このように、完全予定説を立てることのできる聖書的な根拠は多くある。
【現行の訳文】
このように、完全に予定説を立てることのできる聖書的な根拠が多くある。
9
【韓国語原文】
그러나 우리는 이러한 예정설을 부정할 수 있는 또 다른 성서적인 근거도 많이 있다는 것을 잊어서는 안 되는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、我々は、このような予定説を否定できるまた他の聖書的な根拠も多くあるということを忘れてはならないのである。
【現行の訳文】
しかし、我々は、このような予定説を否定する他の聖書的な根拠も多くあるということを忘れてはならない。
10
【韓国語原文】
예를 들면, 창세기 2장 17절에 인간 조상의 타락(墮落)을 막으시기 위하여 ‘따먹지 말라’고 권고하신 것을 보면, 인간의 타락은 어디까지나 하나님의 예정에서 되어진 것이 아니고, 인간 자신이 하나님의 명령에 순종치 않은 결과였다는 사실이 분명해진다.
【原文の直訳】
例を挙げれば、創世記二章17節に、人間始祖の堕落を防ぐために、「取って食べてはならない」と警告されたのを見れば、人間の堕落は、どこまでも、神の予定からもたらされたものではなく、人間自身が、神の命令に従わなかった結果であったという事実が明らかになる。
【現行の訳文】
例を挙げれば、創世記二章17節に、人間始祖の堕落を防ぐために、「取って食べてはならない」と警告されたのを見れば、人間の堕落は、どこまでも、神の予定からもたらされたものではなく、人間自身が、神の命令に従わなかった結果であるということは明らかである。
11
【韓国語原文】
한편 또 창세기 6장 6절에는 인간 시조(始祖)가 타락한 후에 하나님이 인간을 창조(創造)하신 것을 한탄하신 기록이 있는데, 만일 인간이 하나님의 예정에 의하여 타락되었다면 하나님 자신의 예정대로 타락된 인간을 두시고 한탄하셨을 리가 없는 것이다.
【原文の直訳】
一方また、創世記六章6節には、人間始祖が堕落したのちに、神が人間を創造したことを嘆かれたという記録があるが、もしも、人間が神の予定によって堕落したとすれば、神御自身の予定どおりに堕落した人間を前にして、嘆かれるはずはないのである。
【現行の訳文】
また、創世記六章6節には、人間始祖が堕落してしまったので、神は人間をつくったことを悔いて嘆息なさったという記録があるが、もしも、人間が神の予定によって堕落したとすれば、神御自身の予定どおりに堕落した人間を前にして、嘆かれるはずはないのである。
12
【韓国語原文】
또 요한복음 3장 16절에는 예수를 믿으면 누구든지 구원(救援)을 얻으리라고 말씀하셨는데, 이 말씀은 바로 멸망으로 예정된 사람은 하나도 없다는 것을 의미한다.
【原文の直訳】
また、ヨハネ福音書三章16節には、イエスを信ずれば、だれでも救いを得るだろうと言われたが、このみ言は、すなわち、滅亡へと予定された人は一人もいないということを意味する。
【現行の訳文】
また、ヨハネ福音書三章16節に、イエスを信ずれば、だれでも救いを受けると言われたが、このみ言は、すなわち、滅ぼされるように予定された人は一人もいないということを意味するのである。
13
【韓国語原文】
누구나 잘 알고 있는 성구인 마태복음 7장 7절에 구하는 자에게 주시고, 찾는 자에게 만나게 하시며, 문을 두드리는 자에게 열어 주시겠다고 하신 말씀을 보면, 모든 성사(成事)가 하나님의 예정으로만 되어지는 것이 아니라 인간의 노력으로 좌우된다는 것을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
だれでもよく知っている聖句のマタイ福音書七章7節に、「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう」と言われたみ言を見れば、あらゆる成事(せいじ)が神の予定によってのみ成されるのではなく、人間の努力によって左右されるということが分かるのである。
【現行の訳文】
だれでもよく知っている聖句、マタイ福音書七章7節に、「求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう」と言われたみ言を見れば、すべてのことが神の予定のみによってなされるのではなく、人間の努力によっても左右されるということが分かるのである。
14
【韓国語原文】
만일 모든 성사가 하나님의 예정으로만 되어진다면 무엇 때문에 인간의 노력을 강조하실 필요가 있겠는가?
【原文の直訳】
もしすべての成就が、神の予定によってのみなされるのであれば、何のために人間の努力を強調する必要があるだろうか。
【現行の訳文】
もしすべてのみ旨の成就が、神の予定によってのみなされるのであれば、何のために人間の努力を強調する必要があるであろうか。
15
【韓国語原文】
또 야고보서 5장 14절에 환중(患中)에 있는 형제를 위하여 기도하라고 하신 말씀이 있는 것을 보면, 병이 나거나 낫거나 하게 되는 것도 역시 모두 하나님의 예정에서만 되어지는 것이 아니라는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
また、ヤコブ書五章14節に、病んでいる者は祈ってもらうがよいというみ言があるのを見れば、病むことも、治るようになることも、やはり、みな神の予定のみによってなされるのではないということが分かる。
【現行の訳文】
ヤコブ書五章14節に、病んでいる者は祈ってもらうがよいというみ言があるのを見れば、病むことも、また、治ることも、やはり、みな神の予定のみによってなされるのではないということが分かる。
16
【韓国語原文】
만일 모든 것이 하나님의 예정 가운데서 불가피한 운명으로 결정지어지는 것이라면 인간이 애써 기도할 필요가 없을 것이다.
【原文の直訳】
もし、すべてのことが、神の予定の中で、不可避な運命として決定されるものだとすれば、人間が苦労して祈祷する必要がないであろう。
【現行の訳文】
もし、すべてのことが、神の予定の中で、避けることのできない運命として決定されるのだとすれば、人間は苦労して祈祷する必要もないであろう。
17
【韓国語原文】
종래의 예정설(豫定說)을 그대로 인정한다면, 기도나 전도나 자선 행위 등 인간의 모든 노력은 하나님의 복귀섭리(復歸攝理)에 아무 도움도 될 수 없고 전혀 무의미한 것으로 돌아갈 수밖에 없는 것이다.
【原文の直訳】
従来の予定説をそのまま認めれば、祈祷や伝道や慈善行為など、人間のすべての努力は、神の復帰摂理に何らの助けにもなり得ず、全く無意味なことにならざるを得ないのである。なぜならば、絶対者の神が予定されたことであれば、それもやはり、絶対的であるがゆえに、人間の努力によって変更することはできないからである。
【現行の訳文】
従来の予定説をそのまま認めれば、祈祷とか、伝道とか、慈善行為など人間のすべての努力は、神の復帰摂理にとって何らの助けにもならないし、全く無意味なことといわなければなるまい。なぜならば、絶対者たる神が予定されたことであれば、それもやはり、絶対的であるがゆえに、人間の努力によっては、変更できないからである。
18
【韓国語原文】
왜냐하면 절대자 하나님이 예정하신 것이라면 그것도 역시 절대적일 것이므로, 인간의 노력으로 변경될 수는 없기 때문이다.
【原文の直訳】
なぜならば、絶対者たる神が予定されたことであれば、それもやはり、絶対的であるがゆえに、人間の努力によって変更することはできないからである。
【現行の訳文】
なぜならば、絶対者たる神が予定されたことであれば、それもやはり、絶対的であるがゆえに、人間の努力によっては、変更できないからである。
19
【韓国語原文】
이와 같이 예정설을 둘러싸고 찬반 양론이 모두 세워질 수 있는 성서의 문자적인 근거가 충분하기 때문에, 이에 대한 교리의 논쟁은 피할 길이 없는 것이다.
【原文の直訳】
このように、予定説をめぐって賛否両論、どちらも立て得る聖書の文字的な根拠が十分なため、これに対する教理の論争は避ける道がないのである。
【現行の訳文】
このように、予定説をめぐって賛否両論があり、そしてそのどちらも、自説の正しさを裏付ける聖書の文字的な根拠が十分にあるのである。
20
【韓国語原文】
그러면 이러한 문제가 원리(原理)로써는 어떻게 해결될 것인가? 예정론에 대한 문제를 우리는 다음과 같이 나누어서 생각해 보기로 하자.
【原文の直訳】
それならば、このような問題が、原理によっていかに解決されるだろうか。予定論に対する問題を、我々は次のように分けて考えてみることにしよう。
【現行の訳文】
それならば、このような問題が、原理によっていかに解決できるのだろうか。予定論に対する問題を、我々は次のように分けて考えてみることにしよう。
第一節 み旨に対する予定
21
【韓国語原文】
제 1 절 뜻에 대한 예정
【原文の直訳】
第一節 み旨に対する予定
【現行の訳文】
22
【韓国語原文】
하나님의 뜻에 대한 예정(豫定)을 논술하기 위하여, 우리는 여기에서 ‘뜻’이란 무엇인가 하는 것을 먼저 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
神のみ旨に対する予定を論ずるために、我々はここで「み旨」とは何であるかということを、先に調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
神のみ旨に対する予定を論ずるために、我々は、「み旨」とは何であるかということについて、先に調べてみよう。
23
【韓国語原文】
하나님은 인간의 타락(墮落)으로 인하여 창조목적(創造目的)을 이루지 못하셨다.
【原文の直訳】
神は人間の堕落によって、創造目的を完成なさることができなかった。
【現行の訳文】
神は人間の堕落によって、創造目的を完成することができなかった。
24
【韓国語原文】
따라서 타락한 인간들을 놓고 섭리하시는 하나님의 뜻은 어디까지나 이 창조목적을 다시 찾아 이루시려는 데 있는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、堕落した人間たちに対して摂理される神のみ旨は、あくまでも、この創造目的を再び取り戻し、完成しようとするところにあるのである。
【現行の訳文】
したがって、堕落した人間たちに対して摂理される神のみ旨は、あくまでも、この創造目的を復帰することにある。
25
【韓国語原文】
다시 말하면, 이 뜻은 복귀섭리의 목적을 이루시는 것을 말하는 것이다.
【原文の直訳】
言い換えれば、この「み旨」は、復帰摂理の目的を完成されることをいうのである。
【現行の訳文】
言い換えれば、この「み旨」は、復帰摂理の目的の完成をいうのである。
26
【韓国語原文】
다음으로 우리는, 하나님은 이러한 뜻을 예정하시고 그것을 이루신다는 것을 알아야 한다.
【原文の直訳】
つぎに我々は、神がこのようなみ旨を予定されて、それを完成されるということを知らなければならない。
【現行の訳文】
つぎに、我々は神がこのようなみ旨を予定されて、これを成就なさるということを知らなければならない。
27
【韓国語原文】
하나님은 인간을 창조하시고 창조목적을 이루시려는 뜻을 세우셨으나 인간의 타락으로 말미암아 그 뜻을 이루지 못하셨기 때문에, 하나님은 이루지 못하셨던 그 뜻을 다시 이루시기 위하여 그것을 다시 예정하시고 복귀섭리를 하시는 것이다.
【原文の直訳】
神は人間を創造されて、創造目的を完成しようとするみ旨を立てられたが、人間の堕落により、そのみ旨を完成なさることができなかったので、神は完成なさることのできなかったそのみ旨を再度完成なさるために、それを再び予定して復帰摂理をされるのである。
【現行の訳文】
神は人間を創造されて、創造目的を完成するみ旨を立てられたが、人間の堕落により、そのみ旨を達成できなかったので、神はそのみ旨を完遂なさるために、それを再び予定して、復帰摂理をされるのである。
28
【韓国語原文】
그런데 하나님은 어디까지나 이 뜻을 선(善)으로 예정하시고 이루셔야 하며, 악(惡)으로 예정하시고 이루실 수는 없다.
【原文の直訳】
そこで神はどこまでも、このみ旨を善として予定して完成されなければならず、悪として予定して完成なさることはできない。
【現行の訳文】
その際、神はどこまでも、このみ旨を善として予定して達成されなければならないのであって、悪として予定して成就し給うことはできない。
29
【韓国語原文】
왜냐하면 하나님은 선의 주체(主體)이시므로 창조목적(創造目的)도 선이요, 따라서 복귀섭리의 목적도 선이어서 그 목적을 이루시려는 ‘뜻’도 선이 아니어서는 안 되기 때문이다.
【原文の直訳】
なぜならば、神は善の主体であられるので、創造目的も善であり、したがって、復帰摂理の目的も善であるため、その目的を完成しようとする「み旨」も善でなければならないからである。
【現行の訳文】
なぜならば、神は善の主体であるので、創造目的も善であり、したがって、復帰摂理の目的も善で、その目的を成就する「み旨」もまた善でなければならないからである。
30
【韓国語原文】
그러므로 하나님은 창조목적을 이루시는 데 반대되거나 장애가 되는 것을 예정하실 수는 없기 때문에 인간의 타락이나 타락인간에 대한 심판이나 혹은 우주의 멸망 등을 예정하실 수는 없는 것이다.
【原文の直訳】
ゆえに、神は創造目的を成し遂げるのにそれに対して反対になるとか、障害となるものを予定なさることはできないため、人間の堕落や、堕落人間に対する審判や、あるいは、宇宙の滅亡などを予定なさることはできないのである。
【現行の訳文】
ゆえに、神は創造目的を成し遂げるのにそれに対して反対になるとか、障害となるものを予定なさることはできない。そういうわけで、人間の堕落とか、堕落人間に対する審判とか、あるいは、宇宙の滅亡などを予定なさることは全くできないのである。
31
【韓国語原文】
만일 이러한 악의 결과도 하나님의 예정으로 되어지는 필연적인 것이라면 하나님은 선의 주체라고 할 수 없으며, 자신이 예정하신 대로 되어진 악의 결과에 대하여 후회하셔서는 아니 될 것이다.
【原文の直訳】
もしも、このような悪の結果も、神の予定からなる必然的なものであれば、神は善の主体であるということはできず、御自身が予定したとおりになった悪の結果に対して、後悔されてはならないのである。
【現行の訳文】
もしも、このような悪の結果さえも、神の予定から生ずる必然的なものであるとすれば、神は善の主体であるということはできない。また、神御自身が予定したとおりになった悪の結果に対して、後悔してはならないのである。
32
【韓国語原文】
하나님은 타락된 인간을 보시고 한탄하셨고(창 6 : 6), 또 불신으로 돌아간 사울 왕을 보시고 그를 택하셨던 자신의 일을 후회하셨던 것이니(삼상 15 : 11), 이것은 그것들이 모두 예정으로 되어진 결과가 아니었음을 분명히 보여 주는 것이다.
【原文の直訳】
神は堕落した人間を見て嘆息され(創六・6)、また、不信に陥ったサウル王を見て、彼を選んだ御自身のことを後悔されたのだが(サムエル上一五・11)、これは、それらがみな予定によってなった結果ではなかったことを明らかに示しているのである。
【現行の訳文】
神は堕落した人間を見て嘆息された(創六・6)。また、不信仰に陥ったサウル王を見て、サウルを王として選んだことを後悔された(サムエル上一五・11)。これは、それらがみな予定によってなった結果ではないことを明らかに示している。
33
【韓国語原文】
악의 결과는 모두 인간 자신이 사탄과 짝함으로써 그의 책임분담(責任分擔)을 다하지 못한 데서 일어나는 것이다.
【原文の直訳】
悪の結果は、みな人間自身がサタンと相対することによって、その責任分担を果たせないところから起こるのである。
【現行の訳文】
悪の結果は、みな人間自身がサタンの対象になって、その責任分担を果たさなかったことによって起こるのである。
34
【韓国語原文】
그러면 하나님이 창조목적을 다시 이루시려는 뜻을 예정하심에 있어서 그것을 어느 정도로 예정하시고 이루시는 것인가?
【原文の直訳】
では、神が創造目的を再び成し遂げようとするみ旨を予定されるに当たって、それをどの程度に予定して摂理なさるのだろうか。
【現行の訳文】
では、神が創造目的を復帰されるみ旨を予定されるに当たって、どの程度にまで予定されて摂理なさるのだろうか。
35
【韓国語原文】
하나님은 유일(唯一)하시고 영원(永遠)하시며 불변(不變)하신 절대자이시므로, 하나님의 창조목적도 역시 그러하지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
神は唯一であり、永遠であり、不変であり、絶対者であられるので、神の創造目的もやはりそのようにならざるを得ないのである。
【現行の訳文】
神は唯一であり、永遠であり、不変であり、絶対者であられるので、神の創造目的もやはりそのようにならざるを得ない。
36
【韓国語原文】
따라서 창조목적을 다시 이루시려는 복귀섭리(復歸攝理)의 뜻도 유일하고 불변하며 또한 절대적인 것이 아닐 수 없다.
【原文の直訳】
したがって、創造目的を再び完成しようとする復帰摂理のみ旨も唯一であり、不変であり、また絶対的なものでなければならない。
【現行の訳文】
したがって、創造目的を再び完成させようとする復帰摂理のみ旨も唯一であり、不変であり、また絶対的でなければならない。
37
【韓国語原文】
그렇다면 이 뜻에 대한 예정 또한 절대적일 것임은 말할 필요도 없는 것이다(사 46 : 11).
【原文の直訳】
そうだとすれば、このみ旨に対する予定もまた、絶対的なものであることはいうまでもないのである(イザヤ四六・11)。
【現行の訳文】
それゆえ、このみ旨に対する予定も、また絶対的であることはいうまでもない(イザヤ四六・11)。
38
【韓国語原文】
이와 같이 뜻을 절대적인 것으로 예정하시기 때문에, 만일 이 뜻을 위하여 세워진 인물이 그것을 이루어 드리지 못할 때에는, 하나님은 그의 대신 다른 인물을 세워서라도 끝까지 이 뜻을 이루어 나아가시지 않으면 안 되는 것이다.
【原文の直訳】
このように、み旨を絶対的なものとして予定されるため、もしこのみ旨のために立てた人物がそれを完成してさしあげることができなかったときには、神はその代理として他の人物を立ててでも、最後まで、このみ旨を完成していかれなければならないのである。
【現行の訳文】
このように、み旨を絶対的なものとして予定されたのであるから、もしこのみ旨のために立てた人物がそれを完成できなかったときには、神はその代理として、他の人物を立ててでも、最後まで、このみ旨を摂理していかなければならないのである。
39
【韓国語原文】
그 예를 들면, 아담을 중심하고 창조목적(創造目的)을 이루려 하셨던 그 뜻은 이루어지지 않았으나, 이 뜻에 대한 예정은 절대적이기 때문에, 하나님께서는 예수님을 후아담으로 보내시어 그를 중심하고 그 뜻을 다시 이루시려 하셨던 것이다.
【原文の直訳】
その例を挙げれば、アダムを中心として創造目的を完成しようとされたそのみ旨は完成しなかったが、このみ旨に対する予定は絶対的なので、神はイエス様を後のアダムとして送り、彼を中心としてそのみ旨を再び完成しようとされたのである。
【現行の訳文】
その例を挙げれば、アダムを中心として創造目的を完成させようとしたみ旨は達成できなかったが、このみ旨に対する予定は絶対的なので、神はイエスを後のアダムとして降臨させて、彼を中心としてみ旨を復帰させようとされた。
40
【韓国語原文】
뿐만 아니라 유대인들의 불신으로 말미암아 이 뜻도 역시 완전히 이루어지지 않았기 때문에(전편 제4장 제1절 Ⅱ), 예수님은 재림하셔서까지 이 뜻을 기필코 완수하실 것을 약속하셨던 것이다(마 16 : 27).
【原文の直訳】
そればかりでなく、ユダヤ人たちの不信によって、このみ旨もやはり完成されなかったので(前編第四章第一節(二))、イエス様は再臨されてまでも、このみ旨を必ず完遂することを約束なさったのである(マタイ一六・27)。
【現行の訳文】
そればかりでなく、ユダヤ人の不信によって、このみ旨がまた完成できなかったので(前編第四章第一節(二))、イエスは再臨されてまでも、このみ旨を必ず完遂することを約束なさったのである(マタイ一六・27)。
41
【韓国語原文】
또 하나님은 아담가정에서 가인과 아벨을 중심한 섭리로써 ‘메시아를 위한 가정적인 기대’를 세우려 하셨다.
【原文の直訳】
また、神はアダム家庭で、カインとアベルを中心とした摂理として「メシアのための家庭的な基台」を立てようとされた。
【現行の訳文】
また、神はアダムの家庭で、カインとアベルを中心とした摂理において「メシヤのための家庭的な基台」を立てさせようとされた。
42
【韓国語原文】
그러나 가인이 아벨을 죽임으로 말미암아 이 뜻이 이루어지지 않았으므로 그 대신 노아가정을 세우시어 이 뜻을 이루려 하셨던 것이다.
【原文の直訳】
しかし、カインがアベルを殺すことによって、このみ旨は成し遂げられなかったため、その代理にノア家庭を立ててこのみ旨を成し遂げようとされたのである。
【現行の訳文】
しかし、カインがアベルを殺害することによって、このみ旨は成し遂げられなかった。ゆえに、その代理にノアの家庭を立てて摂理されたのである。
43
【韓国語原文】
나아가 노아가정이 또 이 뜻을 이루어 드리지 못하게 되었을 때 하나님은 그의 대신으로 아브라함을 세우시어 기필코 그 뜻을 이루셔야 했던 것이다.
【原文の直訳】
さらには、ノア家庭が、またこのみ旨を成し遂げてさしあげることができなくなったとき、神はその代理としてアブラハムを立てられ、必ずそのみ旨を成し遂げられなければならなかったのである。
【現行の訳文】
更に進んでノアの家庭が、またこのみ旨を完成できなかったとき、神はその身代わりにアブラハムを立ててでも、どうしてもそのみ旨を完成なさらなければならなかった。
44
【韓国語原文】
하나님은 또 아벨로써 이루시지 못한 뜻을 그 대신 셋을 세우시어 이루려 하셨고(창 4 : 25), 또 모세로써 이루어지지 않은 뜻을 그 대신 여호수아를 택하여 이루려 하셨으며(수 1 : 5), 가룟 유다의 반역(反逆)으로 인하여 이루어지지 않았던 뜻을 그의 대신 맛디아를 택하시어 이루려 하셨던 것이다(행 1 : 25).
【原文の直訳】
神はまた、アベルによって成し遂げられなかったみ旨を、彼の代わりにセツを立てて成し遂げようとされ(創四・25)、また、モーセによって成し遂げられなかったみ旨を、彼の代わりにヨシュアを選び、成し遂げようとされ(ヨシュア一・5)、イスカリオテのユダの反逆によって成し遂げられなかったみ旨を、彼の代わりにマッテヤを選んで成し遂げようとされたのである(使徒一・26)。
【現行の訳文】
神はまた、アベルによって成就できなかったみ旨を、その身代わりとしてセツを立てて成し遂げようとされたのであり(創四・25)、また、モーセによって成し遂げられなかったみ旨を、その身代わりにヨシュアを立てて、成就させようとされた(ヨシュア一・5)。そして、イスカリオテのユダの反逆によって完成できなかったみ旨は、その身代わりとしてのマッテヤを選んで成し遂げようとされたのであった(使徒一・26)。
第二節 み旨成就に対する予定
45
【韓国語原文】
제 2 절 뜻 성사에 대한 예정
【原文の直訳】
第二節 み旨成就に対する予定
【現行の訳文】
46
【韓国語原文】
창조원리(創造原理)에서 이미 밝혀진 바와 같이, 하나님의 창조목적은 인간이 그 책임분담(責任分擔)을 완수함으로써만 이루어지도록 되어 있다.
【原文の直訳】
創造原理で既に明らかにしたように、神の創造目的は、人間がその責任分担を完遂することによってのみ成し遂げられるようになっている。
【現行の訳文】
創造原理によって、既に明らかにしたように、神の創造目的は、人間がその責任分担を完遂することによってのみ完成できるようになっている。
47
【韓国語原文】
따라서 이 목적을 다시 찾아 이루시려는 복귀섭리(復歸攝理)의 뜻은 절대적이기 때문에 인간이 관여할 수 없으나, 그 ‘뜻 성사’에는 어디까지나 인간의 책임분담이 가담되지 않으면 안 되는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、この目的を再び取り戻し、成就しようとする復帰摂理のみ旨は、絶対的なので人間が関与することはできないが、その“み旨成就”には、あくまでも、人間の責任分担が加担されなければならないのである。
【現行の訳文】
したがって、この目的を再び成就させようとする復帰摂理のみ旨は、絶対的なものなので、人間は関与できないが、そのみ旨の成就に当たっては、あくまでも、人間の責任分担が加担されなければならない。
48
【韓国語原文】
그러므로 아담과 해와를 중심한 하나님의 창조목적은, 사실상 선악과(善惡果)를 따먹지 않는 것으로 그들에게 맡겨진 책임분담을 그들 자신이 완수함으로써만 이루어지게 되어 있었던 것이다(창 2 :17).
【原文の直訳】
それゆえに、アダムとエバを中心とする神の創造目的は、事実上、善悪の実を取って食べないことにより、彼らに任された責任分担を、彼ら自身が完遂することによってのみ、成し遂げられるようになっていたのである(創二・17)。
【現行の訳文】
それゆえに、アダムとエバを中心とする神の創造目的は、事実上、善悪の実を取って食べないで、彼らに任された責任分担を、彼ら自身が完遂することによってのみ、完成されるようになっていた(創二・17)。
49
【韓国語原文】
따라서 복귀섭리의 목적을 이루시는 데 있어서도, 그 사명을 담당한 중심인물이 그 책임분담을 수행함으로써만 그 뜻은 이루어지는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、復帰摂理の目的を成し遂げられるにおいても、その使命を担当した中心人物が、その責任分担を遂行することによってのみ、そのみ旨は成し遂げられるのである。
【現行の訳文】
したがって、復帰摂理の目的を完成されるに当たっても、その使命を担当した中心人物が、その責任分担を遂行することによってのみ、そのみ旨は成就されるのである。
50
【韓国語原文】
예수님도 구원섭리(救援攝理)의 목적을 완성하시기 위하여는 유대인들이 그를 절대로 믿고 따라야 할 것이었는데, 그들이 불신으로 돌아감으로써 책임분담을 완수하지 못하였기 때문에 이 뜻 성사는 부득이 재림 때에로 미루지 않을 수 없게 되었던 것이다.
【原文の直訳】
イエス様も、救いの摂理の目的を完成されるためには、ユダヤ人たちが彼を絶対に信じ従わなければならなかったが、彼らが不信に終わることよって、責任分担を完遂できなかったので、このみ旨成就は、やむを得ず再臨のときへと持ち越さざるを得なくなったのである。
【現行の訳文】
イエスも、救いの摂理の目的を完遂されるためには、ユダヤ人たちが彼を絶対に信じ従わなければならなかったが、彼らの不信仰によって、責任分担を全うできなかったので、このみ旨成就はやむを得ず、再臨のときまで延長されなければならなかったのである。
51
【韓国語原文】
그러면 하나님은 ‘뜻 성사’에 대하여 어느 정도로 예정하시는 것일까? 이미 위에서 논급한 바와 같이 복귀섭리의 목적을 이루시려는 뜻은 절대적인 것이지만 그 뜻의 성사는 어디까지나 상대적이기 때문에, 하나님이 하실 95퍼센트의 책임분담에 그 중심인물이 담당해야 할 5퍼센트의 책임분담이 가담되어서만 그것이 이루어질 수 있도록 예정하시는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、神は“み旨成就”に対して、どの程度に予定されるのだろうか。既に上で論及したように、復帰摂理の目的を完成しようとされるみ旨は絶対的なものであるが、そのみ旨の成就は、どこまでも相対的であるので、神がなさる九五パーセントの責任分担に、その中心人物が担当すべき五パーセントの責任分担が加担されてこそ、それが完成されるように予定されるのである。
【現行の訳文】
それでは、神はみ旨成就に対して、どの程度に予定されたのだろうか。既に論じたように、復帰摂理の目的を完成させようとされるみ旨は絶対的であるが、み旨成就は、どこまでも相対的であるので、神がなさる九五パーセントの責任分担に、その中心人物が担当すべき五パーセントの責任分担が加担されて、初めて、完成されるように予定されるのである。
52
【韓国語原文】
여기서 인간책임분담(人間責任分擔) 5퍼센트라고 하는 것은 하나님의 책임분담에 비하여 극히 작은 것임을 표시한 것이다.
【原文の直訳】
ここで、人間の責任分担五パーセントというのは、神の責任分担に比べて、ごく小さいものであることを表示したのである。
【現行の訳文】
ここで、人間の責任分担五パーセントというのは、神の責任分担に比べて、ごく小さいものであるということを表示したものである。
53
【韓国語原文】
그러나 이것이 인간 자신에 있어서는 100퍼센트에 해당한다는 것을 알아야 한다.
【原文の直訳】
しかし、これが人間自身においては、一〇〇パーセントに該当するということを知らなければならない。
【現行の訳文】
54
【韓国語原文】
이에 대한 예를 들면, 아담 해와를 중심한 ‘뜻 성사’는 그들이 선악과(善惡果)를 따먹지 않는 것으로 책임분담(責任分擔)을 완수함으로써 되어지도록 예정하셨던 것이다.
【原文の直訳】
これに対する例を挙げれば、アダム・エバを中心とした“み旨成就”は、彼らが善悪の実を取って食べないことで、責任分担を完遂することによってなされるように予定されたのである。
【現行の訳文】
これに対する例を挙げれば、アダムとエバを中心としたみ旨成就は、彼らが善悪を知る実を取って食べずに、責任分担を果たすことによって、成し遂げられるように予定されたのであった。
55
【韓国語原文】
노아를 중심한 복귀섭리도 노아가 방주(方舟)를 제작하는 일에 충성을 다하는 것으로 그의 책임분담을 완수함으로써 그 ‘뜻’이 이루어지도록 예정하셨던 것이다.
【原文の直訳】
ノアを中心とした復帰摂理も、ノアが箱舟を制作することに忠誠を尽すことで、彼の責任分担を完遂することによって、そのみ旨が成し遂げられるように予定されたのである。
【現行の訳文】
ノアを中心とした復帰摂理も、ノアが箱舟をつくることに忠誠を尽くし、その責任分担を果たすことによってのみ、そのみ旨が完遂されるように予定されたのであった。
56
【韓国語原文】
그리고 예수님의 구원섭리(救援攝理)도 타락인간(墮落人間)이 그를 메시아로 믿고 따르는 것으로 책임분담을 완수함으로써 비로소 그 ‘뜻’이 이루어지도록 예정되어 있었던 것이다(요 3 : 16).
【原文の直訳】
そして、イエス様の救いの摂理も、堕落人間が彼をメシアとして信じ従うことで、責任分担を完遂することによって、初めてそのみ旨が完成されるように予定されていたのである(ヨハネ三・16)。
【現行の訳文】
また、イエスの救いの摂理も、堕落人間が彼をメシヤとして信奉し、責任分担を果たすことによって、初めて、そのみ旨が完成されるように予定されたのであった(ヨハネ三・16)。
57
【韓国語原文】
그러나 인간들은 이 작은 책임분담마저 감당치 못함으로써 하나님의 복귀섭리를 연장케 하였었다.
【原文の直訳】
しかし人間たちは、この小さな責任分担さえも十分に果たせないことによって、神の復帰摂理を延長させた。
【現行の訳文】
しかし、人間たちがこれらの小さな責任分担をも全うできなかったがゆえに神の復帰摂理は延長されたのである。
58
【韓国語原文】
한편 또 야고보서 5장 15절에는 믿음의 기도는 병든 자를 구원하리니라고 기록되어 있고, 마가복음 5장 34절에는 네 믿음이 너를 구원하였으니라고 하신 말씀이 있으며, 마태복음 7장 8절에서는 구하는 이마다 얻을 것이요 찾는 이가 찾을 것이요 두드리는 이에게 열릴 것이니라고 하셨다.
【原文の直訳】
一方でまた、ヤコブ書五章15節には、「信仰による祈は、病んでいる人を救」うと記録されており、マルコ福音書五章34節には「あなたの信仰があなたを救った」と言われたみ言があり、マタイ福音書七章8節には、「すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえる」と言われた。
【現行の訳文】
また、ヤコブ書五章15節には、「信仰による祈は、病んでいる人を救」うと記録されており、マルコ福音書五章34節には「あなたの信仰があなたを救った」と言われたみ言がある。マタイ福音書七章8節には、「すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえる」と言われた。
59
【韓国語原文】
이러한 성구(聖句)들은 모두 인간 자신의 책임분담 수행에 의하여서만 ‘뜻’이 이루어지도록 예정되었다는 사실을 증시(證示)한 것이다.
【原文の直訳】
このような聖句はみな、人間自身の責任分担遂行によってのみ、み旨が完成されるように予定されたという事実を証したのである。
【現行の訳文】
このような聖句はみな、人間自身の責任分担遂行によってのみ、み旨が完成されるように予定されているという事実を証し示したのである。
60
【韓国語原文】
그리고 이 모든 경우에 있어서의 인간이 담당했던 책임분담은 하나님이 그의 책임분담으로 담당하신 수고와 은사에 비하여 얼마나 미소(微小)한 것인가를 알 수 있는 동시에, 다른 한편 섭리적 중심인물들이 그들의 책임분담을 감당치 못함으로써 복귀섭리(復歸攝理)를 연장시켜 왔던 사실로 미루어 보아, 이 경미(輕微)한 책임분담이 인간 자신에 있어서는 얼마나 힘에 겨울 만큼 큰 것이었던가 하는 것을 가히 짐작할 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
そして、このあらゆる場合においての人間が担当していた責任分担は、神がその責任分担として担当された苦労と恩賜に比べてどれほど微小なものかを知ることができると同時に、また一方、摂理的中心人物たちが、彼らの責任分担をやり遂げることができないことによって、復帰摂理を延長させてきた事実から推し量れば、この軽微な責任分担が、人間自身においては、いかに手に余るほど大きなものであったかということが十分に推察できるのである。
【現行の訳文】
そうして、これらすべての立場において人間が担当した責任分担は、神がその責任分担として担当された苦労と恩賜に比べていかに微小なものかを知ることができる。また摂理における中心人物たちが、彼らの責任分担を全うしなかったがゆえに、復帰摂理を延長させてきたという事実を知るとき、この軽微な責任分担が、人間自身においては、いかに大きく、難しいことであったかが推察できるのである。
第三節 人間に対する予定
61
【韓国語原文】
제 3 절 인간에 대한 예정
【原文の直訳】
第三節 人間に対する予定
【現行の訳文】
62
【韓国語原文】
아담과 해와는 선악과(善惡果)를 따먹지 말라 하신 하나님의 말씀을 지키는 것으로 자신들의 책임분담(責任分擔)을 완수함으로써 선의 인간 조상이 될 수 있었던 것이다.
【原文の直訳】
アダムとエバは、善悪の実を取って食べるなと言われた神のみ言を守ることで、自分たちの責任分担を完遂することによって、善の人間始祖となることができたのである。
【現行の訳文】
アダムとエバが、善悪を知る実を取って食べるなと言われた神のみ言を守り、自分たちの責任分担を果たしたならば、善の人間始祖となることができたのであった。
63
【韓国語原文】
따라서 하나님은 아담과 해와가 인간 조상이 되는 것을 절대적인 것으로 예정하실 수는 없었다.
【原文の直訳】
したがって、神はアダムとエバが人間始祖となることを、絶対的なものとして予定なさることはできなかった。
【現行の訳文】
したがって、神はアダムとエバが人間始祖となることを、絶対的なものとして予定なさることはできないのである。
64
【韓国語原文】
그러므로 타락한 인간도 그 자신의 책임분담을 완수함으로써만 하나님께서 예정하신 인물이 될 수 있는 것이기 때문에, 하나님은 그들이 어떠한 인물이 된다는 것을 절대적인 것으로 예정하실 수는 없는 것이다.
【原文の直訳】
ゆえに、堕落した人間も、それ自身の責任分担を完遂することによってのみ、神が予定された人物となることができるのであるから、神は彼らがいかなる人物になるということを、絶対的なものとして予定なさることはできないのである。
【現行の訳文】
ゆえに、堕落した人間も、それ自身の責任分担を果たして、初めて神が予定された人物となることができるのであるから、神は彼らがいかなる人物になるかということを、絶対的なものとして予定なさることはできないのである。
65
【韓国語原文】
그러면 하나님은 인간을 어느 정도로 예정하시는 것인가? 어떤 인물을 중심한 하나님의 ‘뜻 성사’에 있어서는 그 자신이 언제나 인간책임분담(人間責任分擔)을 해야만 된다는 필수적인 요건이 따라다닌다.
【原文の直訳】
それでは、神は人間をどの程度に予定なさるのだろうか。ある人物を中心とする神の“み旨成就”においては、彼自身が常に人間の責任分担を行わなければならないという、必須的な要件がついてまわる。
【現行の訳文】
では、神は人間をどの程度にまで予定なさるのだろうか。ある人物を中心とした神の「み旨成就」においては、人間自身があくまでもその責任分担を果たさなければならないという、必須的な要件がついている。
66
【韓国語原文】
그렇기 때문에 하나님이 어떤 인물을 어떠한 사명자(使命者)로 예정하시는 데 있어서도, 그 예정을 위한 95퍼센트의 하나님의 책임분담에 대하여 5퍼센트의 인간책임분담 수행이 합하여서 그 인물을 중심한 뜻이 100퍼센트 완성됨으로써만 그러한 인물이 될 수 있도록 예정하신다.
【原文の直訳】
それゆえに、神がある人物を、ある使命者として予定されるに当たっても、その予定のための九五パーセントの神の責任分担に対して、五パーセントの人間の責任分担遂行が一つになり、その人物を中心としたみ旨が一〇〇パーセント完成することによってのみ、そのような中心人物となれるように予定される。
【現行の訳文】
つまり、神がある人物を、ある使命者として予定されるに当たっても、その予定のための九五パーセントの神の責任分担に対して、五パーセントの人間の責任分担の遂行を合わせて、その人物を中心とした「み旨」が一〇〇パーセント完成する、というかたちで、初めてその中心人物となれるように予定されるのである。
67
【韓国語原文】
그러므로 그 인물이 자신의 책임분담을 다하지 못하면 하나님이 예정하신 대로의 인물이 될 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえ、その人物が自分の責任分担を全うすることができなければ、神が予定されたとおりの人物となることはできないのである。
【現行の訳文】
それゆえ、その人物が自分の責任分担を全うしなければ、神が予定されたとおりの人物となることはできないのである。
68
【韓国語原文】
예를 들면, 하나님은 모세를 택하실 때에 그가 자신의 책임분담을 완수함으로써만 선민(選民)을 가나안 복지(福地)까지 인도할 수 있는 영도자(領導者)가 되도록 예정하셨다(출 3 : 10).
【原文の直訳】
例を挙げれば、神はモーセを選ばれるときに、彼が自分の責任分担を完遂することによってのみ、選民をカナンの福地まで導くことができる領導者となるように予定された(出エ三・10)。
【現行の訳文】
例を挙げれば、神はモーセを召命なさるとき、彼が自分の責任分担を果たした場合にのみ、選民をカナンの福地まで導くことができる指導者となるように予定された(出エ三・10)。
69
【韓国語原文】
그러나 그가 가데스바네아에서 반석(磐石)을 두 번 침으로써 하나님의 뜻을 거역하여 자신의 책임을 다하지 못하게 될 때에 그 예정은 이루어지지 않았으며, 목적지를 향하여 가는 도중에서 죽고 말았다(민 20 : 7∼12, 20 : 24, 27 : 14).
【原文の直訳】
しかし、彼がカデシのメリバで磐石を二度打つことによって神のみ意に逆らい、自分の責任を果たせなくなるときにその予定は成し遂げられなかったのであり、目的地に向かっていく途中で死んでしまった(民数二〇・7~12、二〇・24、二七・14)。
【現行の訳文】
けれども、彼がカデシのメリバで磐石を二度打ったことによって神のみ意に逆らい、自分の責任を果たせなかったとき、その予定は達成されずに、目的地に向かっていく途中で死んでしまった(民数二〇・7~12、二〇・24、二七・14)。
70
【韓国語原文】
한편 하나님이 가룟 유다를 택하실 때에도, 그가 충성으로 자신의 책임분담을 다함으로써만 예수님의 제자가 되도록 예정하셨다.
【原文の直訳】
一方、神がイスカリオテのユダを選ばれるときにも、彼が忠誠で自身の責任分担を果たすことによってのみ、イエス様の弟子になるように予定された。
【現行の訳文】
また、神がイスカリオテのユダを選ばれるときも、彼が忠誠を尽くすことによって、自身の責任分担を果たして、初めて、イエスの弟子になれるように予定されたのである。
71
【韓国語原文】
그러나 그가 자신의 책임을 다하지 못하였을 때에 그 예정은 이루어지지 않았고, 그는 도리어 반역자(反逆者)가 되고 말았다.
【原文の直訳】
しかし、彼が自身の責任を全うできなかったときにその予定は成し遂げられなかったのであり、彼はかえって、反逆者となってしまった。
【現行の訳文】
しかし、彼が自身の責任を全うできなかったとき、その予定は崩れ、彼はかえって、反逆者となってしまったのである。
72
【韓国語原文】
또 하나님이 유대인들을 세우실 때에도, 그들이 예수님을 믿고 모시어 맡겨진 책임분담을 완수함으로써만 영광의 선민(選民)이 될 수 있도록 예정하셨다.
【原文の直訳】
また、神がユダヤ人たちを立てられるときにも、彼らがイエス様を信じて侍り、任された責任分担を完遂することによってのみ、栄光の選民となれるように予定された。
【現行の訳文】
また、神がユダヤ人たちを立てられるときも、彼らがイエスを信奉して、任された責任分担を果たした場合にのみ、栄光の選民となれるように予定された。
73
【韓国語原文】
그러나 그들이 예수님을 십자가에 내줌으로써 이 예정은 이루어지지 않았고, 따라서 그 백성은 쇠퇴해 갔던 것이다.
【原文の直訳】
しかし、彼らがイエス様を十字架につけることによって、この予定は成し遂げられず、したがってその民は衰退していったのである。
【現行の訳文】
しかしながら、彼らがイエスを十字架につけたので、この予定は覆され、その民族は衰退してしまったのである。
74
【韓国語原文】
다음으로는 하나님의 예정에 있어 복귀섭리(復歸攝理)의 중심인물(中心人物)이 될 수 있는 조건은 어떠한 것인가를 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
つぎには、神の予定において、復帰摂理の中心人物となり得る条件はいかなるものであるかを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
つぎに、神の予定において、復帰摂理の中心人物となり得る条件はいかなるものであるかということについて調べてみることにしよう。
75
【韓国語原文】
하나님의 구원섭리(救援攝理)의 목적은 타락된 피조세계(被造世界)를 창조본연(創造本然)의 세계에로 완전히 복귀하시려는 데 있다.
【原文の直訳】
神の救いの摂理の目的は、堕落した被造世界を、創造本然の世界へと完全に復帰しようとされるところにある。
【現行の訳文】
神の救いの摂理の目的は、堕落した被造世界を、創造本然の世界へと完全に復帰することにある。
76
【韓国語原文】
그렇기 때문에 그 시기의 차는 있으나 타락인간은 누구나 다 빠짐없이 구원을 받도록 예정되어 있는 것이다(벧후 3 : 9).
【原文の直訳】
ゆえに、その時機の差はあっても、堕落人間はだれでもみな、漏れなく救いを受けるように予定されているのである(ペテロⅡ三・9)。
【現行の訳文】
ゆえに、その時機の差はあっても、堕落人間はだれでもみな、救いを受けるように予定されているのである(ペテロⅡ三・9)。
77
【韓国語原文】
그런데 하나님의 창조가 그러했듯이 그의 재창조역사(再創造役事)인 구원섭리도 일시에 이루어질 수는 없는 것이기 때문에, 그것은 하나로부터 시작하여 점차 전체적인 것으로 넓혀 가는 것이다.
【原文の直訳】
ところが、神の創造がそうであったように、その再創造役事である救いの摂理も、一時に成し遂げられるものではないため、それは一つから始まって、次第に、全体的なものに広めていくのである。
【現行の訳文】
ところが、神の創造がそうであるように、神の再創造摂理である救いの摂理も、一時に成し遂げるわけにはいかない。一つから始まって、次第に、全体的に広められていくのである。
78
【韓国語原文】
하나님의 섭리가 그러하기 때문에, 구원섭리를 위한 예정에 있어서도 먼저 그 중심인물을 예정하시고 부르시는 것이다.
【原文の直訳】
神の摂理がそうであるので、救いの摂理のための予定においても、まず、その中心人物を予定して召命されるのである。
【現行の訳文】
神の摂理が、すべてこのようになっているので、救いの摂理のための予定においても、まず、その中心人物を予定して召命されるのである。
79
【韓国語原文】
그러면 이렇게 부르심을 받는 중심인물은 어떠한 조건을 갖추어야 하는가? 그는 먼저 복귀섭리를 담당한 선민의 하나로서 태어나야 하며, 다음으로는 같은 선민 중에서도 선(善)의 공적이 많은 선조의 후손이어야만 한다.
【原文の直訳】
それでは、このように召命を受ける中心人物は、いかなる条件を備えるべきか。彼はまず、復帰摂理を担当した選民の一人として生まれなければならず、次には、同じ選民の中でも、善なる功績が多い祖先の子孫でなければならない。
【現行の訳文】
それでは、このように、召命を受けた中心人物は、いかなる条件を備えるべきであろうか。彼はまず、復帰摂理を担当した選民の一人として生まれなければならない。同じ選民の中でも、善なる功績が多い祖先の子孫でなければならない。
80
【韓国語原文】
그리고 똑같이 선의 공적이 많은 선조의 후손이라 하더라도 그 개체가 뜻을 이루는 데 필요한 천품(天稟)을 타고나야만 하는 것이며, 또 같은 천품의 인간이라 할지라도 이를 위한 후천적인 조건이 모두 구비되어 있어야 한다.
【原文の直訳】
そして、同じ善の功績が多い祖先の子孫だとしても、その個体がみ旨を成就するのに必要な天稟をもって生まれなければならず、また、同じ天稟の人間だとしても、このための後天的な条件がみな具備されていなければならない。
【現行の訳文】
同じ程度に善の功績が多い祖先の子孫であっても、その個体がみ旨を成就するのに必要な天稟を先天的にもつべきであり、また、同じく天稟をもった人間であっても、このための後天的な条件がみな具備されていなければならない。
81
【韓国語原文】
그리고 후천적인 조건마저 똑같이 갖춘 인물들 중에서도 보다 하늘이 필요로 하는 시기와 장소에 맞추어진 개체를 먼저 택하시는 것이다.
【原文の直訳】
そして、後天的な条件まで同じく備えた人物たちの中でも、より天が必要とする時機と場所に一致した個体を先に選ばれるのである。
【現行の訳文】
さらに、後天的な条件までが同じく具備された人物の中でも、より天が必要とする時機と場所に適合する個体を先に選ばれるのである。
第四節 予定説の根拠となる聖句の解明
82
【韓国語原文】
제 4 절 예정설을 세워 주는 성구 해명
【原文の直訳】
第四節 予定説を立てられる聖句の解明
【現行の訳文】
第四節 予定説の根拠となる聖句の解明
83
【韓国語原文】
우리는 하나님의 예정(豫定)에 관한 여러 가지의 문제점을 해명하였다.
【原文の直訳】
我々は、神の予定に関する各種の問題点を解明した。
【現行の訳文】
我々は、神の予定に関するいろいろの問題について解明した。
84
【韓国語原文】
그러나 다음으로 풀어야 할 문제는, 본장의 서언(序言)에서 열거한 성구들과 같이 모든 것이 하나님의 절대적인 예정으로만 이루어지는 것처럼 기록되어 있는 성구를 어떻게 해석해야 되는가 하는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、次に解くべき問題は、本章の序言において列挙した聖句のように、あらゆることが神の絶対的な予定によってのみ成し遂げられるように記録されている聖句を、いかに解釈すべきかということである。
【現行の訳文】
しかし、次に解くべき問題は、本章の序言において挙げた聖句のように、すべてが、神の絶対的な予定だけでなされるように記録されている聖句を、いかに解明すべきかということなのである。
85
【韓国語原文】
먼저 로마서 8장 29절 내지 30절에 기록된 바 하나님은 미리 아신 사람을 미리 정하사, 미리 정하신 이를 또한 부르시고, 부르신 이를 또한 의롭다 하시고, 의롭다 하심을 받은 이를 또한 영화롭게 하신다고 한 말씀을 해명해 보기로 하자.
【原文の直訳】
まず、ロマ書八章29節から30節に記録されている、「神はあらかじめ知っておられる者たちを……あらかじめ定め……あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし(※)、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さる」というみ言を解明してみよう。
【現行の訳文】
まず、ロマ書八章29節から30節に記録されているように、「神はあらかじめ知っておられる者たちを……あらかじめ定め……あらかじめ定めた者たちを更に召し、召した者たちを更に義とし、義とした者たちには、更に栄光を与えて下さる」というみ言を解明してみよう。
※「의롭다」の訳について
「의롭다」を直訳すれば「義理堅い・律儀だ」だが、聖句の引用であるため、聖句の文言「義とする」をそのまま表記した。
86
【韓国語原文】
하나님은 전지(全知)하시므로 어떤 사람이 복귀섭리(復歸攝理)의 중심인물이 될 수 있는 조건을(본장 제3절) 갖추고 있는가 하는 것을 아신다.
【原文の直訳】
神は全知であられるから、いかなる人間が復帰摂理の中心人物になり得る条件を(本章第三節)備えているかということを御存じである。
【現行の訳文】
神は全知であられるから、いかなる人間が復帰摂理の中心人物になり得る条件(本章第三節)を備えているかを御存じである。
87
【韓国語原文】
그러므로 하나님은 복귀섭리의 목적을 이루시기 위하여, 이와 같이 미리 알고 계시는 인물을 예정하시고 부르시는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえ神は、復帰摂理の目的を成し遂げるために、このように、あらかじめ知っておられる人物を予定して、召命なさるのである。
【現行の訳文】
そこで神は復帰摂理の目的を成し遂げるために、このように、あらかじめ知っておられる人物を予定して、召命なさるのである。
88
【韓国語原文】
그러나 부르시는 하나님의 책임분담(責任分擔)만으로는 그가 의롭다 함을 얻어 영광을 누리는 데까지 이를 수는 없는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、召命なさる神の責任分担だけでは、彼が義とされて、栄光に享受するところまで至ることはできないのである。
【現行の訳文】
しかし、召命なさる神の責任分担だけでは、彼が義とされて、栄光に浴するところにまで至ることはできない。
89
【韓国語原文】
그는 부름받은 입장에서 자기의 책임을 완수할 때 비로소 의롭다 함을 얻을 수 있는 것이고, 의롭다 함을 얻은 후에야 또한 하나님이 주시는 영화(榮華)를 누릴 수 있게 되는 것이다.
【原文の直訳】
彼は召命された立場で自分の責任を完遂するとき、初めて義とされ得るのであり、義とされたのちにこそ、さらに神が下さる栄華を享受することができるようになるのである。
【現行の訳文】
彼は召命された立場で自分の責任を完遂するとき、初めて義とされることができる。義とされたのちに、初めて神が下さる栄華に浴することができる。
90
【韓国語原文】
그러므로 하나님이 주시는 영화도 인간이 책임분담을 다함으로써만 누릴 수 있도록 예정되는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえ、神が下さる栄華も、人間が責任分担を果たすことによってのみ、享受できるように予定されるのである。
【現行の訳文】
それゆえ、神が下さる栄華も人間が責任分担を果たすことによってのみ、受けることができるように予定されるのである。
91
【韓国語原文】
다만 성구에는 인간책임분담(人間責任分擔)에 대한 말씀이 생략되어 있기 때문에 그것들이 오직 하나님의 절대적인 예정에서만 이루어지는 것같이 보여지고 있는 것이다.
【原文の直訳】
ただ、聖句には人間の責任分担に対するみ言が省略されているために、それらが、ただ、神の絶対的な予定だけでなされるように見えるのである。
【現行の訳文】
92
【韓国語原文】
다음으로 로마서 9장 15절 내지 16절에는 이르시되 내가 긍휼히 여길 자를 긍휼히 여기고 불쌍히 여길 자를 불쌍히 여기리라 하셨으니 그런즉 원하는 자로 말미암음도 아니요 달음박질하는 자로 말미암음도 아니요 오직 긍휼히 여기시는 하나님으로 말미암음이니라는 기록이 있다.
【原文の直訳】
つぎに、ロマ書九章15節から16節には「『わたしは自分のあわれもうとする者をあわれみ、いつくしもうとする者を、いつくしむ』。ゆえに、それは人間の意志や努力によるのではなく、ただ神のあわれみによるのである」との記録がある。
【現行の訳文】
93
【韓国語原文】
위에서 해명한 바와 같이, 복귀섭리의 목적을 이루시기 위하여 어떠한 인물이 가장 적합한가 하는 것은 하나님만이 미리 아시고 택하시는 것이다.
【原文の直訳】
既に解明したように、復帰摂理の目的を完成するためにどんな人物が一番適合するかということは、神だけがあらかじめ知って選ばれるのである。
【現行の訳文】
既に解明したように、復帰摂理の目的を完成するためにどんな人物が一番適合するかということは、神だけがあらかじめ知っていて召命なさるのである。
94
【韓国語原文】
그러므로 이러한 인물을 택하시어 긍휼(矜恤)히 여기시거나 혹은 그를 불쌍히 보시는 것은 하나님의 특권이기 때문에, 인간이 원함으로 말미암아 되어지는 것이 아니요, 또 인간의 노력으로 달음박질을 해서 되어질 수 있는 것도 아니다.
【原文の直訳】
それゆえ、このような人物を選んで、哀れに思われたり、あるいは慈しまれるのは、神の特権であるため、人間が願うことによってなされることではなく、また人間の努力で進むことでなされることでもない。
【現行の訳文】
このような人物を選んで、哀れみ、あるいは慈しむのは、神の特権であり、人間の意志や努力によってできるのではない。
95
【韓国語原文】
따라서 이 성구는 어디까지나 하나님의 권능과 은총을 강조하시기 위하여 주신 말씀인 것이다.
【原文の直訳】
したがって、この聖句は、どこまでも、神の権能と恩寵を強調するために下さったみ言なのである。
【現行の訳文】
したがって、この聖句は、どこまでも、神の権能と恩寵とを強調するために下さったみ言なのである。
96
【韓国語原文】
한편 로마서 9장 21절에는 토기장이가 진흙 한 덩이로 하나는 귀히 쓸 그릇을 하나는 천히 쓸 그릇을 만드는 권이 없느냐고 말씀하셨다.
【原文の直訳】
また、ロマ書九章21節には、「陶器を造る者は、同じ土くれから、一つを尊い器に、他を卑しい器に造りあげる権能がないのであろうか」と言われた。
【現行の訳文】
97
【韓国語原文】
하나님이 인간으로 하여금 그의 창조성(創造性)을 닮게 하심으로써 피조세계(被造世界)의 주인으로 세우시어 가장 사랑하시기 위한 조건으로서 인간책임분담(人間責任分擔)을 세우셨다는 것은 이미 논술한 바 있다.
【原文の直訳】
神が人間をして、その創造性に似るようにすることにより、被造世界の主人として立てられ、一番愛するための条件として、人間の責任分担を立てられたことは既に述べたところである。
【現行の訳文】
神が人間に対して、その創造性に似るようにし、被造世界の主人として立て、一番愛するための条件として、人間の責任分担を立てられたことは既に述べた。
98
【韓国語原文】
그런데 인간은 이 조건을 스스로 범하여 타락하고 말았다.
【原文の直訳】
ところが、人間はこの条件を自ら犯して堕落してしまった。
【現行の訳文】
99
【韓国語原文】
그리하여 타락인간(墮落人間)은 마치 쓰레기와 같이 버림을 받은 존재가 되었기 때문에, 설혹 하나님이 이러한 인간을 어떻게 취급한다 하더라도 결코 불평해서는 아니 된다는 뜻을 교시(敎示)하기 위하여 이 성구를 주신 것이다.
【原文の直訳】
そうして堕落人間は、あたかも屑のように捨てられた存在となったため、たとえ神がこのような人間をいかに取り扱おうとも、決して不平を言ってはならないというみ意を教示するためにこの聖句を下さったのである。
【現行の訳文】
それから堕落人間は、あたかも屑のように捨てられた存在となったのである。したがって、たとえ神がこのような人間をいかに取り扱おうとも、決して不平を言ってはならないというみ意を教示するために下さった聖句である。
100
【韓国語原文】
그리고 로마서 9장 10절 내지 13절에는 하나님이 태중(胎中)에서부터 야곱은 사랑하시고 에서는 미워하시어 장자(長子) 에서가 차자(次子) 야곱을 섬기리라고 한 말씀이 있다.
【原文の直訳】
そして、ロマ書九章10節から13節には、神が胎中からヤコブは愛してエサウは憎まれ、長子エサウが次子ヤコブに仕えるであろうと語ったみ言がある。
【現行の訳文】
ロマ書九章10節から13節には、神が胎中のときからヤコブは愛し、エサウは憎んで、更に長子エサウは、次子ヤコブに仕えるであろうと言われた。
101
【韓国語原文】
에서와 야곱은 복중(腹中)에 있어서 아직 선악간(善惡間) 아무런 행동의 결과도 나타낼 수 없었음에도 불구하고 하나님께서 에서를 미워하시고 야곱을 사랑하신 이유는 어디에 있었을 것인가? 이것은 복귀섭리노정(復歸攝理路程)의 프로그램을 맞추시기 위함이었던 것이다.
【原文の直訳】
エサウとヤコブは腹中にあって、いまだ善と悪の間のいかなる行動の結果も現すことができなかったにもかかわらず、神はエサウを憎んでヤコブを愛された理由はどこにあったのだろうか。これは復帰摂理路程のプログラムを合わせるためであったのである。
【現行の訳文】
エサウとヤコブは腹中にあって、いまだ善とも悪とも、いかなる行動の結果も現すことができなかったにもかかわらず、神はエサウを憎み、ヤコブを愛したという理由はどこにあるのだろうか。これは復帰摂理路程のプログラムを合わせるためであった。
102
【韓国語原文】
이에 대한 상세한 것은 후편 제1장의 ‘아브라함가정을 중심한 복귀섭리’에서 설명하겠지만, 에서와 야곱을 쌍태(雙胎)로 세우셨던 것은 그들을 각각 가인과 아벨의 입장에 갈라 세워 놓고, 아벨의 입장에 있는 야곱이 가인의 입장에 있는 에서를 굴복시킴으로써, 일찍이 아담가정에서 가인이 아벨을 죽임으로써 이루지 못하였던 장자기업(長子基業) 복귀의 ‘뜻’을 탕감복귀(蕩減復歸)하시기 위함이었던 것이다.
【原文の直訳】
これに対する詳細なことは、後編第一章の「アブラハムの家庭を中心とする復帰摂理」で説明するが、エサウとヤコブを胎内にいる双子として立てられたのは、彼らを各々、カインとアベルの立場に分けて立てておき、アベルの立場にいるヤコブが、カインの立場にいるエサウを屈伏させることによって、かつてアダムの家庭で、カインがアベルを殺すことによって成し遂げられなかった長子の基業復帰のみ旨を蕩減復帰されるためだったのである。
【現行の訳文】
このことに関して詳しくは、後編第一章の「アブラハムの家庭を中心とする復帰摂理」において説明するが、エサウとヤコブを双生児として立たせたのは、彼らを各々、カインとアベルの立場に分立させて、アベルの立場にいるヤコブが、カインの立場にいるエサウを屈伏させることによって、アダムの家庭で、カインがアベルを殺害して達成できなかった長子の嗣業復帰のみ旨を蕩減復帰させるためであった。
※「기업」(基業)の訳について
韓国語聖書(改訳改定)で「기업」(基業)と記録されている聖句は、日本語聖書(口語訳・新共同訳)では「嗣業」と記録されている。
例 民数記26章54節
【韓国語聖書(改訳改定)】
수가 많은 자에게는 기업을 많이 줄 것이요 수가 적은 자에게는 기업을 적게 줄 것이니 그들이 계수된 수대로 각기 기업을 주되
【日本語聖書(口語訳)】
大きい部族には多くの嗣業を与え、小さい部族には少しの嗣業を与えなさい。すなわち数えられた数にしたがって、おのおのの部族にその嗣業を与えなければならない。
ただし、ヤコブがエサウから長子の権利をパンとレンズ豆のあつもので譲り受ける場面(創世記25章31~34節)では「長子の特権」(口語訳)となっている。(新共同訳では「権利」)同じ箇所の韓国語版聖書では、訳によって「명분(名分)」や「권리(権利)」、「장자권(長子権)」と表記されている。
103
【韓国語原文】
따라서 에서는 가인의 입장이므로 하나님의 미움을 받을 수 있는 입장에 있었던 것이요, 야곱은 아벨의 입장이므로 하나님의 사랑을 받을 수 있는 입장에 있었기 때문에 그와 같이 말씀하셨던 것이다.
【原文の直訳】
したがって、エサウはカインの立場なので、神の憎しみを受け得る立場にいたのであり、ヤコブはアベルの立場であるため、神の愛を受けられる立場にいたため、そのように言われたのである。
【現行の訳文】
したがって、エサウはカインの立場にあるので、神の憎しみを受ける立場におり、反対にヤコブはアベルの立場におり、神の愛を受けられる立場であったから、このように言われたのである。
104
【韓国語原文】
그러나 하나님이 그들을 실제로 미워하시거나 사랑하시는 것은 어디까지나 그들 자신의 책임분담(責任分擔) 수행 여부에 따라서 좌우될 문제였다.
【原文の直訳】
しかし、神が彼らを実際に憎まれるかか愛されるかということは、あくまでも彼ら自身の責任分担遂行のいかんによって左右される問題であった。
【現行の訳文】
しかし、神が彼らを実際に憎むか愛するかは、あくまでも彼ら自身の責任分担遂行のいかんによって左右される問題だったのである。
105
【韓国語原文】
실상 에서는 야곱에게 순종굴복하였기 때문에 미움을 받을 수 있는 입장에서 야곱과 동일한 사랑의 축복(祝福)을 받는 입장으로 옮겨졌던 것이다.
【原文の直訳】
事実、エサウはヤコブにおとなしく従い屈伏したので、憎しみを受け得る立場から、ヤコブと同一の愛の祝福を受ける立場へ移されたのである。
【現行の訳文】
事実、エサウはヤコブに素直に屈伏したので、憎しみを受ける立場から、ヤコブと同じく愛の祝福を受ける立場へ移ったのである。
106
【韓国語原文】
그리고 아무리 사랑을 받을 수 있는 입장에 세워졌던 야곱이라 할지라도, 만일 그가 자기의 책임분담을 완수하지 못하였더라면 그는 하나님의 사랑을 받을 수 없었을 것이다.
【原文の直訳】
そして、いくら愛を受けられる立場に立てられたヤコブであっても、もし、彼が自分の責任分担を完遂できなかったならば、彼は神の愛を受けることができなかったであろう。
【現行の訳文】
逆に、いかに愛を受けられる立場に立たせられたヤコブであっても、もし、彼が自分の責任分担を完遂できなかったならば、彼は神の愛を受けることができないのである。
107
【韓国語原文】
이와 같이 복귀섭리(復歸攝理)의 목적을 이루는 데 있어서 하나님의 책임분담과 인간의 책임분담이 과연 어떠한 관계를 가지고 있는가 하는 것을 알지 못하고, 모든 뜻 성사를 하나님의 전담행사(專擔行使)로서만 보아 왔기 때문에 칼빈과 같이 완고(頑固)한 예정설(豫定說)을 주장하는 사람이 나오게 되었고, 또 그것이 오늘에 이르기까지 오랜 기간을 두고 그대로 인정되어 오기도 했던 것이다.
【原文の直訳】
このように、復帰摂理の目的を完成するに当たって、神の責任分担と人間の責任分担が、果たしてどのような関係をもっているかということが分からずに、すべてのみ旨成就を、神の単独行使としてのみ見てきたため、カルヴィンのように、頑固な予定説を主張する人が出てくるようになったのであり、また、それが今日に至るまで、長い期間にわたってそのまま認められてもきたのである。
【現行の訳文】
このように、復帰摂理の目的を完成するに当たって、神の責任分担と人間の責任分担との間には、果たしてどのような関係があるかを知らずに、すべての「み旨成就」を、神の単独行使として見てきたところに誤りが生じてくるのであり、カルヴィンのように、頑固な予定説を主張する人が出てくるのである。そしてまた、それが今日に至るまで、長い期間にわたって、そのまま認められてきてしまったのである。