■当カテゴリの記事について
このカテゴリでは、韓国語版『原理講論』の直訳文を掲載していますが、これは『原理講論』で韓国語を学ぶための資料として訳されたものです。(文責は当ブログ管理人)
現行の日本語版『原理講論』の訳文を否定するものではなく、その意図もありません。現行の訳文は、当時、翻訳を担当された方々の精誠の賜物であり、神霊によって導かれた最高基準の訳文です。
ただ、『原理講論』で韓国語学習をする場合、直訳文の方が学習しやすいという側面があことも事実です。そのためこのカテゴリの記事は、『原理講論』で韓国語を学びたい、あるいはすでに学んでいる方の参考資料として活用してもらうことを目的として掲載しています。
■記事構成について
原文を文章ごとに分け、それぞれの文章を【韓国語原文】、【原文の直訳】、【現行の訳文】の3つに分けて記載しています。
【現行の訳文】が直訳されていて変更箇所がない場合、【原文の直訳】を省略し、【原文の直訳】と【現行の訳文】が統合されて一つの文章になっています。
■み言の引用について
『原理講論』の引用文は、2014年5月30日、光言社発行の第五版第一刷から引用したものです。また、聖句の引用は、日本聖書協会発行の『口語訳聖書』からの引用です。
『口語訳聖書』は原語(旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し、欧米の各言語(特に英語)を参考として訳されているため、『口語訳聖書』からの引用箇所は、韓国語の聖句の直訳になっていないことに留意してください。
■韓国語辞書について
翻訳するさいに基準としている韓国語辞書は、小学館の『韓日辞典』(旧『朝鮮語辞典』)です。『韓日辞典』にない場合は、こちらのNAVER「국어사전(国語辞典)」を使います。
⇒https://ko.dict.naver.com/#/main
■本文‐堕落論 序論・第一節 罪の根
1
【韓国語原文】
제2장 타락론
【原文の直訳】
第二章 堕落論
【現行の訳文】
序文
2
【韓国語原文】
인간은 누구나 악을 버리고 선을 따르려는 본심(本心)의 지향성을 가지고 있다.
【原文の直訳】
人間はだれでも悪を離れ、善に従おうとする本心の指向性をもっている。
【現行の訳文】
人間はだれでも悪を退け、善に従おうとする本心の指向性をもっている。
3
【韓国語原文】
그러나 모든 인간은 자기도 모르게 어떠한 악의 세력에 몰리어, 본심이 원하는 선을 버리고 원치 않는 악을 행하게 된다.
【原文の直訳】
しかし、すべての人間は自分も知らずにある悪の勢力に追われ、本心が願う善を捨てて、願わない悪を行うようになるのである。
【現行の訳文】
しかし、すべての人間は自分も知らずにある悪の力に駆られ、本心が願うところの善を捨てて、願わざる悪を行うようになるのである。
4
【韓国語原文】
이러한 악의 세력 가운데서 인류의 죄악사(罪惡史)는 연면히 계속되고 있다.
【原文の直訳】
このような悪の勢力の中で、人類の罪悪史は連綿と続いてきた。
【現行の訳文】
このような悪の勢力の中で、人類の罪悪史は綿々と続いてきた。
5
【韓国語原文】
기독교(基督敎)에서는 이 악의 세력의 주체를 사탄이라고 한다.
【原文の直訳】
キリスト教ではこの悪の勢力の主体をサタンと呼ぶのである。
【現行の訳文】
6
【韓国語原文】
인간이 이 사탄의 세력을 청산하지 못하는 것은, 사탄이 무엇이며 또 그것이 어떻게 해서 사탄이 되었는가 하는 그 정체를 알지 못하고 있기 때문이다.
【原文の直訳】
人間がこのサタンの勢力を清算できないのは、サタンが何であり、またそれがどのようにしてサタンとなったかという、その正体を知らないからである。
【現行の訳文】
そして、人間がこのサタンの勢力を清算できないのは、サタンが何であり、またそれがどうしてサタンとなったかという、その正体を知らないからである。
7
【韓国語原文】
그러므로 인간이 이 악을 발본색원(拔本塞源)함으로써 인류 죄악사를 청산하고 선의 역사를 이루기 위하여는 먼저 사탄이 사탄 된 동기와 경로와 그 결과를 밝히 알지 않으면 아니 되는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、人間がこの悪を抜本塞源(ばっぽんそくげん)することによって、人類の罪悪史を清算して、善の歴史を成就するためには、まず、サタンがサタンとなった動機と経路とその結果を明らかに知らなければならない。
【現行の訳文】
それゆえに、人間がこの悪を根こそぎ取り除き、人類の罪悪史を清算して、善の歴史を成就するためには、まず、サタンがサタンとなったその動機と経路、およびその結果を明らかに知らなければならない。
8
【韓国語原文】
이러한 문제를 해명하기 위하여 우리는 타락론(墮落論)을 알아야 한다.
【原文の直訳】
このような問題を解明するために、我々は堕落論を知らなければならないのである。
【現行の訳文】
つまり、このような問題を解明するために、我々は堕落論を知らなければならないのである。
第一節 罪の根
9
【韓国語原文】
제 1 절 죄의 뿌리
【原文の直訳】
第一節 罪の根
【現行の訳文】
10
【韓国語原文】
이제까지 인간 속에 깊이 그 뿌리를 박고 쉬임 없이 인간을 죄악의 길로 몰아내고 있는 죄의 뿌리가 무엇인가 하는 것을 안 사람은 한 사람도 없었다.
【原文の直訳】
今まで人間の中に深くその根を下ろし、休むことなく人間を罪悪の道に追いこんでいる罪の根が何であるかということを知る人は一人もいなかった。
【現行の訳文】
今まで人間の中に深く根を下ろし、休むことなく人間を罪悪の道に追いこんできた罪の根がいったい何であるか、この問題を知る者は一人もいなかった。
11
【韓国語原文】
다만 기독교 신도들만이 성경을 근거로 하여 인간 조상 아담과 해와가 선악과(善惡果)를 따먹은 것이 죄의 뿌리가 된 것이라고 막연하게 믿어 왔을 뿐이다.
【原文の直訳】
ただキリスト教信徒のみが、聖書を根拠として、人間の先祖アダムとエバが善悪の実を取って食べたことが罪の根となったと漠然と信じてきただけである。
【現行の訳文】
ただキリスト教信徒のみが、聖書を根拠として、人間始祖アダムとエバが善悪を知る木の実を取って食べ、それが罪の根となったということを漠然と信じてきたのである。
12
【韓国語原文】
그러나 선악과가 문자 그대로 나무의 과실이라고 믿는 신도들과, 또 성서의 많은 부분이 그러한 것처럼 이것도 그 어떠한 것에 대한 상징이나 비유일 것이라고 믿는 신도들이 서로 의견을 달리하여 제각기 구구한 해석을 하고 있을 뿐, 아직까지도 이에 대한 완전한 해명이 내려지지 않고 있는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、善悪の実が、文字どおり木の果実であると信ずる信徒たちと、また聖書の多くの部分がそうであるように、これもそのあるものに対する象徴や比喩であると信ずる信徒たちが、互いに意見を異にし、それぞれにまちまちな解釈をしているだけで、今もってなお、これに対する完全な解明は下されていないのである。
【現行の訳文】
しかし、善悪を知る木の実が、文字どおり木の果実であると信ずる信徒たちと、聖書の多くの部分がそうであるように、これもまた、あるものに対する象徴、あるいは比喩に違いないと信ずる信徒たちとが、互いにその意見を異にし、それぞれに様々な解釈をしているだけで、今もってなお、これに対する完全な解明がなされていないというのが実情である。
㈠生命の木と善悪を知る木
13
【韓国語原文】
Ⅰ.생명나무와 선악을 알게 하는 나무
【原文の直訳】
㈠命の木と善悪を知る木
【現行の訳文】
㈠生命の木と善悪を知る木
14
【韓国語原文】
많은 기독교 신도들은 오늘에 이르기까지 아담과 해와가 따먹고 타락(墮落)되었다는 선악과가 문자 그대로 어떠한 나무의 열매인 줄로만 알고 있었다.
【原文の直訳】
多くのキリスト教信徒たちは今日に至るまで、アダムとエバが取って食べて堕落したという善悪の実が、文字どおり何かの木の果実であるとばかり考えていた。
【現行の訳文】
多くのキリスト教信徒たちは今日に至るまで、アダムとエバが取って食べて堕落したという善悪を知る木の実が、文字どおり何かの木の果実であると信じてきた。
15
【韓国語原文】
그러나 인간의 부모 되시는 하나님이 무엇 때문에 자녀들이 따먹고 타락할 수 있는 과실(果實)을 그렇게도 보기 좋고 탐스럽게 만들어서(창 3 : 6), 그들이 손쉽게 따먹을 수 있는 곳에 두셨을 것인가?
【原文の直訳】
しかし、人間の父母としていまし給う神が、何故その子女たちが取って食べて堕落し得る果実を、そのように見かけがよく、魅力的につくり(創三・6)、彼らがたやすく取って食べられる所に置かれたのであろうか。
【現行の訳文】
しかし、そうであるなら、人間の父母としていまし給う神が、何故その子女たちが取って食べて堕落する可能性のある果実を、このように「食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好まし」くおつくりになり(創三・6)、彼らがたやすく取って食べられる所に置かれたのであろうか。
16
【韓国語原文】
예수님은 입에 들어가는 것이 사람을 더럽게 하는 것이 아니라 입에서 나오는 그것이 사람을 더럽게 하는 것이니라(마 15 : 11)고 말씀하셨다.
【原文の直訳】
イエス様は、「口にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を汚すのである」(マタイ一五・11)と言われた。
【現行の訳文】
かつてイエスは、「口にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を汚すのである」(マタイ一五・11)と言われた。
17
【韓国語原文】
하물며 먹는 것이 어떻게 인간을 타락케 할 수 있었을 것인가? 한편 인간의 원죄(原罪)는 인간의 시조로부터 유전(遺傳)되어 나오고 있는 것인데, 먹는 물건이 어떻게 원죄를 유전하는 요인이 될 수 있을 것인가?
【原文の直訳】
まして、食べる物がいかにして人間を堕落させることができたのであろうか。一方、人間の原罪は、人間の始祖から遺伝されてきたものであって、食べる物がどうして原罪を遺伝する要因になり得るだろうか。
【現行の訳文】
まして、食物がいかにして人間を堕落させることができるであろうか。人間の原罪は、あくまで人間の祖先から遺伝されてきたものであって、食物が原罪を遺伝するその要因とはなり得ないのである。
18
【韓国語原文】
유전은 오직 혈통(血統)을 타고 내려오는 것이기 때문에, 어느 한 사람이 그 무엇을 먹었다고 하여 그 결과가 후손에게까지 유전될 수는 없는 것이다.
【原文の直訳】
遺伝は、ひとえに血統を伝わってくるものなので、ある一人の人が、その何かを食べたとして、その結果が後孫にまで遺伝されるはずはないのである。
【現行の訳文】
なぜなら遺伝は、ただその血統を通じてのみなされるからである。ゆえに、ある一人の人間が、何か物を食べたなどということによって、その結果が子孫代々にまで遺伝されるはずはない。
19
【韓国語原文】
하나님은 그의 말씀에 대한 인간의 순종 여부를 시험하시기 위하여 선악과를 창조하시고 그것을 따먹지 말라고 명령하셨다고 믿고 있는 신도들도 있다.
【原文の直訳】
神はそのみ言に対して人間が従順かどうかを試すために善悪の実を創造し、それを食べてはならぬと命令されたと信じている信徒たちもいる。
【現行の訳文】
ある信徒たちは、神がそのみ言に対して人間が従順であるかどうかを試すために善悪を知る木の実を創造し、それを食べてはならぬと命令されたのであると信じている。
20
【韓国語原文】
그러나 사랑의 하나님께서 그와 같이 인간에게 사망이 따르는 방법으로써 그렇게 무자비한 시험을 하셨으리라고는 볼 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、愛の神が、そのように人間に死を伴う方法でもって、かくも無慈悲な試みをされたとは見なすことができない。
【現行の訳文】
しかし、全き愛の方であられる神が、人間に死を伴うような方法でもって、かくも無慈悲な試みをされたとは到底考えることができない。
21
【韓国語原文】
아담과 해와는 그들이 선악과(善惡果)를 따먹으면 정녕코 죽으리라 하신 하나님의 말씀대로 따먹으면 죽을 줄을 알고 있었다.
【原文の直訳】
アダムとエバは、彼らが善悪の実を取って食べれば、必ず死ぬであろうと言われた神のみ言のとおり、取って食べれば死ぬことを知っていたのである。
【現行の訳文】
アダムとエバは、彼らが善悪の実を取って食べる日には、必ず死ぬであろうと言われたみ言のように、それを食べるときには死ぬということを知っていたはずである。
22
【韓国語原文】
그럼에도 불구하고 그들은 이것을 따먹었다.
【原文の直訳】
それにもかかわらず彼らはこれを取って食べたのである。
【現行の訳文】
23
【韓国語原文】
기아(饑餓)에 허덕였을 리도 없는 아담과 해와가 먹을 것을 위하여 죽음을 무릅쓰면서까지 그렇게 엄중한 하나님의 말씀을 어겼으리라고는 생각되지 않는다.
【原文の直訳】
飢餓で苦しんでいたはずもないアダムとエバが食べる物のために、死ぬことまでも顧みず、かくも厳重な神のみ言に背くとは考えられないのである。
【現行の訳文】
飢えてもいなかったアダムとエバが食物などのために、死を覚悟してまで、かくも厳重な神のみ言を犯したとは到底考えられないのである。
24
【韓国語原文】
그러므로 선악과는 어떠한 물질이 아니고, 생명에 대한 애착까지도 문제되지 않을 만큼 강력한 자극을 주는 다른 무엇이었음에 틀림없다.
【原文の直訳】
それゆえに、善悪の実は何かの物質ではなく、命に対する愛着までも問題にならないほどの強力な刺激を与える、他の何かであったに相違ない。
【現行の訳文】
それゆえに、善悪を知る木の実は何かの物質ではなく、生死にかかわることさえも問題視しないほどの強力な刺激を与えることのできる、他の何物かであるに相違ない。
25
【韓国語原文】
즉 선악과가 이와 같이 물질이 아니라면 그것은 다른 무엇을 비유한 것으로 볼 수밖에 없다.
【原文の直訳】
つまり、善悪の実がこのような物質でないとすれば、それは他の何かを比喩したものであると見ざるを得ない。
【現行の訳文】
さて、善悪を知る木の実が物質でないとすれば、それは他の何物かを比喩したものであると見なければならない。
26
【韓国語原文】
성경(聖經)의 많은 주요한 부분이 상징이나 비유로 기록되어 있는 것이 사실인데, 무엇 때문에 선악과만은 굳이 문자대로 믿지 않으면 안 된단 말인가? 오늘날의 기독교 신도들은 모름지기 성서의 문자에만 붙들려 있었던 지난날의 고루하고도 관습적인 신앙태도를 버려야 하겠다.
【原文の直訳】
聖書の多くの主要な部分が、象徴とか比喩でもって記録されていることは事実であるのに、何のために善悪の実だけを無理に文字どおりに信じなければならないのであろうか。今日のキリスト教信徒たちは、当然のことながら聖書の文字のみにとらわれていた過去の固陋にして慣習的な信仰態度を捨てなければならない。
【現行の訳文】
聖書の多くの主要な部分が、象徴とか比喩でもって記録されていることは事実である。もしそうだとすれば、なぜ善悪の実だけを無理に文字どおりに信じなければならないのであろうか。今日のキリスト教信徒たちは、当然のことながら聖書の文字のみにとらわれた過去の固陋にして慣習的な信仰態度を捨てなければならない。
27
【韓国語原文】
선악과를 비유로 보아야 한다면 그것은 과연 무엇을 비유하였을 것인가? 우리는 이것을 해명하는 방법으로서 창세기 2장 9절의 ‘선악을 알게 하는 나무’와 함께 에덴동산에 있었다고 하는 ‘생명나무’가 무엇인가를 먼저 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
善悪の実を比喩として見なければならないとすれば、それは果たして何を比喩したものであろうか。我々はこれを解明する方法として、創世記二章9節の「善悪を知る木」と共にエデンの園にあったという「命の木」が何であるかをまず調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
では善悪を知る木の実を比喩であると見るならば、それは果たして何を意味するのであろうか。我々はこれを解明する方法として、創世記二章9節の善悪を知る木と共にエデンの園にあったという生命の木が何であるかをまず調べてみることにしよう。
28
【韓国語原文】
이 ‘생명나무’가 무엇인지를 알게 되면 그와 함께 있었던 ‘선악을 알게 하는 나무’가 무엇이라는 것도 바로 알 수 있겠기 때문이다.
【原文の直訳】
この「命の木」が何であるかが分かれば、それと共にあった「善悪を知る木」が何であるかということも、正確に分かるからである。
【現行の訳文】
この生命の木が何であるかが明らかになれば、これと共にあったという善悪を知る木が何であるかということも、明確に知られるようになるからである。
⑴生命の木
29
【韓国語原文】
1.생명나무
【原文の直訳】
⑴命の木
【現行の訳文】
⑴生命の木
30
【韓国語原文】
성서(聖書)의 말씀에 의하면, 타락인간(墮落人間)의 소망은 ‘생명나무’ 앞으로 나아가 ‘생명나무’를 이루는 데 있다.
【原文の直訳】
聖書のみ言によれば、堕落人間の本望は「命の木」の前に行き、「命の木」を完成するところにある。
【現行の訳文】
聖書のみ言によれば、堕落人間の願いは生命の木の前に行き、生命の木を完成するところにあるという。
31
【韓国語原文】
즉 잠언 13장 12절을 보면 구약시대(舊約時代)에 있어서의 이스라엘 민족도 ‘생명나무’를 소망의 대상으로 바라고 있었던 것이고, 요한계시록 22장 14절의 기록을 보면 예수 이후 오늘에 이르기까지의 모든 기독교 신도들의 소망도 역시 ‘생명나무’에 나아가려는 데 있음을 알 수 있다.
【原文の直訳】
すなわち、箴言一三章12節を見れば、旧約聖書において、イスラエル民族も「命の木」を本望の対象として望んでいたのであり、ヨハネの黙示録二二章14節の記録を見ると、イエス以後、今日に至るまでのすべてのキリスト教信徒たちの本望も、やはり「命の木」に至ろうとするところにあることが分かるのである。
【現行の訳文】
すなわち、箴言一三章12節を見れば、旧約聖書において、イスラエル民族も生命の木をその願望の対象として眺めていたし、黙示録二二章14節の記録を見ると、イエス以後、今日に至るまでのすべてのキリスト教信徒たちの願望もまた、ひたすらに生命の木に至ろうとするところにあるということが分かるのである。
32
【韓国語原文】
이와 같이 타락인간의 궁극적인 소망이 ‘생명나무’인 것을 보면 타락 전 아담의 소망도 ‘생명나무’였을 것임에 틀림없다.
【原文の直訳】
このように、堕落人間の究極的な本望が、「命の木」であることを見れば、堕落前のアダムの本望も、「命の木」であったに相違ないのである。
【現行の訳文】
このように、堕落人間の究極的な願望が、生命の木であるということを見れば、堕落前のアダムの願望も、生命の木であったに相違ないのである。
33
【韓国語原文】
왜냐하면 복귀 과정에 있는 타락인간은 원래 타락 전 아담이 이루려다가 못 이룬 바로 그 소망을 다시 찾아 이루어야 하기 때문이다.
【原文の直訳】
なぜかといえば、復帰過程にいる堕落人間は、元来堕落前のアダムが成し遂げようとして成し遂げられなかったその本望を、再び求めて成就しなければならないからである。
【現行の訳文】
なぜかといえば、復帰過程にいる堕落人間は、元来堕落前のアダムが完成できなかったその願いを、再び成就しなければならないからである。
34
【韓国語原文】
창세기 3장 24절에, 아담이 범죄하였기 때문에 하나님이 화염검(火焰劍)으로써 ‘생명나무’에로 나아가는 그의 길을 막아 버렸다고 기록되어 있다.
【原文の直訳】
創世記三章24節に、アダムが罪を犯したために、神は炎の剣をもって「命の木」へと進むその道をふさいでしまったと記録されている。
【現行の訳文】
創世記三章24節を見れば、アダムが罪を犯したために、神は炎の剣をもって生命の木の道をふさいでしまわれたと記されている。
35
【韓国語原文】
이 사실로 보아도 타락 전 아담의 소망이 ‘생명나무’였다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
この事実を見ても、堕落前のアダムの本望が、「命の木」であったということを知ることができる。
【現行の訳文】
この事実を見ても、堕落前のアダムの願望が、生命の木であったということを知ることができる。
36
【韓国語原文】
아담은 타락으로 인하여 그의 소망이었던 이 ‘생명나무’를 이루지 못하고 에던동산에서 쫓겨났기 때문에(창 3 : 24), 그 ‘생명나무’는 그 후 한결같이 타락인간의 소망으로 남아져 내려왔던 것이다.
【原文の直訳】
アダムは堕落によって、彼の本望であったこの「命の木」を完成することができず、エデンの園から追放されたので(創世記三:24)、その「命の木」は、その後終始一貫して堕落人間の本望として残されてきたのである。
【現行の訳文】
しかし、アダムは堕落することによって、彼の願望であったこの生命の木に至ることができず、エデンの園から追放されたので、この生命の木は、その後すべての堕落人間の望みとして残されてきたのである。
37
【韓国語原文】
그러면 완성될 때를 바라보며 성장하고 있던 미완성(未完成)한 아담에 있어서의 소망이란 무엇이었을 것인가? 그것은 그가 타락되지 않고 성장하여 하나님의 창조이상(創造理想)을 완성한 남성이 되는 것이 아닐 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、完成するときを望みながら成長していた未完成のアダムにとっての本望とは、何であったろうか。それは、彼が堕落せずに成長して、神の創造理想を完成した男性になることでないはずがない。
【現行の訳文】
では、完成するそのときを仰ぎ見ながら成長していた未完成のアダムの願いであった生命の木とは、いったい何であったろうか。それは、彼が堕落せずに成長して、神の創造理想を完成した男性になるということでなければならない。
38
【韓国語原文】
따라서 우리는 여기에서 ‘생명나무’의 내용은 바로 ‘창조이상을 완성한 남성’이라는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
したがって、我々はここにおいて、「命の木」の内容は、すなわち、「創造理想を完成した男性」である、ということを知ることができる。
【現行の訳文】
したがって、我々はここにおいて、生命の木とは、すなわち、創造理想を完成した男性である、ということを知ることができる。
39
【韓国語原文】
그런데 ‘창조이상을 완성한 남성’은 곧 완성한 아담을 의미하는 것이므로, ‘생명나무’는 결국 완성한 아담을 비유한 말이라는 것을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
それで、「創造理想を完成した男性」は、すなわち、完成したアダムを意味するがゆえに、「命の木」は結局、完成したアダムを比喩した言葉であるということを知ることができるのである。
【現行の訳文】
創造理想を完成した男性とは、すなわち、完成したアダムを意味するがゆえに、生命の木とは、すなわち、完成したアダムを比喩した言葉であるということを知ることができるのである。
40
【韓国語原文】
만일 아담이 타락되지 않고 ‘창조이상을 완성한 남성’이 되어서 ‘생명나무’를 이루었다면, 그의 후손들도 모두 ‘생명나무’가 되어 지상천국(地上天國)을 이루었을 것이었다.
【原文の直訳】
もしアダムが堕落しないで、「創造理想を完成した男性」となり、「命の木」を完成したならば、彼の後孫たちもみな、「命の木」となり、地上天国を成就したはずであった。
【現行の訳文】
もしアダムが堕落しないで、創造理想を完成した男性となり、生命の木を完成したならば、彼の子孫たちもみな、生命の木として完成し、地上天国を成就したはずであった。
41
【韓国語原文】
그러나 아담이 타락하였기 때문에 하나님은 ‘생명나무’로 나아가는 그의 길을 화염검(火焰劍)으로 막아 버리고 말았다(창 3 : 24).
【原文の直訳】
しかし、アダムが堕落したために、神は「命の木」に進むその道を、回る炎の剣をもってふさいでしまったのである(創三・24)。
【現行の訳文】
しかし、アダムが堕落したために、神は生命の木に行くその道を、回る炎の剣をもってふさいでしまわれたのである(創三・24)。
42
【韓国語原文】
그렇기 때문에 ‘생명나무’는 창조이상을 복귀하려는 타락인간의 소망으로 남아지지 않을 수 없었던 것이다.
【原文の直訳】
ゆえに「命の木」は創造理想を復帰しようとする堕落人間の本望として、残されざるを得なかったのである。
【現行の訳文】
ゆえに生命の木は創造理想を復帰しようとする堕落人間の願いとして、残されなければならなくなったのである。
43
【韓国語原文】
그러나 원죄(原罪)가 있는 타락인간은 그 자신의 능력으로는 창조이상을 완성한 ‘생명나무’가 될 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、原罪がある堕落人間は、それ自身の力では、創造理想を完成した「命の木」になることはできない。
【現行の訳文】
しかも、原罪をもつ堕落人間は、彼ら自らの力をもってしては、創造理想を完成した生命の木になることはできない。
44
【韓国語原文】
그렇기 때문에 타락인간이 ‘생명나무’가 되기 위하여는 로마서 11장 17절에 기록된 말씀대로, 창조이상을 완성한 한 남성이 이 지상에 ‘생명나무’로 오셔 가지고 모든 인간을 그에게 접붙이어 하나되게 하지 않으면 아니 된다.
【原文の直訳】
それゆえ、堕落人間が「命の木」となるためには、ロマ書一一章17節に記録されたみ言のように、創造理想を完成した一人の男性が、この地上に「命の木」として来られ、すべての人間を彼によって接ぎ木し、一つになるようにしなければならない。
【現行の訳文】
それゆえ、堕落人間が生生命の木となるためには、ロマ書一一章17節に記録されているみ言のように、創造理想を完成した一人の男性が、この地上に生生命の木として来られ、すべての人をして彼に接がしめ、一つになるようにしなければならない。
45
【韓国語原文】
이러한 ‘생명나무’로 오셨던 분이 바로 예수님이었던 것이다.
【原文の直訳】
このような「命の木」として来たり給うたお方が、すなわちイエス様であったのである。
【現行の訳文】
このような生命の木として来たり給うたお方が、すなわちイエスであったのである。
46
【韓国語原文】
그러므로 잠언 13장 12절에 의하면, 구약시대의 성도들이 고대하였던 ‘생명나무’는 바로 초림(初臨) 예수님이었다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
それゆえに、箴言一三章12節によれば、旧約時代の聖徒たちが期待していた「命の木」は、まさしく初臨のイエス様であったということを、知ることができる。
【現行の訳文】
それゆえに、箴言一三章12節に記されている旧約時代の聖徒たちが期待していた生命の木とは、まさしくこの初臨のイエスであったということを、我々は知ることができるのである。
47
【韓国語原文】
그러나 창세기 3장 24절에 명시되어 있는 바와 같이, 하나님이 화염검으로써 ‘생명나무’에로 나아가는 아담의 길을 막았기 때문에, 이것이 걷히지 않고는 인간이 ‘생명나무’에로 나아갈 수 없었던 것이다.
【原文の直訳】
しかし、創世記三章24節に明示されているように、神が回る炎の剣をもって、「命の木」へと進むアダムの道をふさいだので、これが取り除かれなければ、人間が「命の木」へと出ていくことができなかったのである。
【現行の訳文】
しかしながら、創世記三章24節に明示されているように、神が回る炎の剣をもって、生命の木の前に行くアダムの道をふさいでしまわれたので、これが取り除かれない以上、人間は、生命の木の前に出ていくことができないのである。
48
【韓国語原文】
따라서 사도행전 2장 3절에 기록된 대로 오순절(五旬節) 날에 성도들 앞을 가로막고 있었던 불 같은 혀 곧 화염검이 갈라진 후에야 성령(聖靈)이 강림하여, 전인류가 ‘생명나무’ 되시는 예수님 앞으로 나아가 그에게 접붙임을 받을 수 있게 되었던 것이다.
【原文の直訳】
したがって、使徒行伝二章3節に記録されているように、五旬節の日に、聖徒たちの前をふさいでいた舌のごとき炎、すなわち火の剣が分かれたのち、初めて聖霊が降臨し、全人類が「命の木」であられるイエス様の前に行き、彼によって接ぎ木されるようになったのである。
【現行の訳文】
したがって、使徒行伝二章3節に記録されているように、五旬節の日に、聖徒たちの前をふさいでいた舌のごとき炎、すなわち火の剣が分かれて現れたのち、初めて聖霊が降臨し、全人類が生命の木であられるイエスの前に行き、彼に接がれるようになったのである。
49
【韓国語原文】
그러나 기독교 신도들은 ‘생명나무’ 되시는 예수님에게 영적(靈的)으로만 접붙임을 받게 되었기 때문에, 아무리 예수님을 잘 믿는 부모라 할지라도 또다시 속죄(贖罪)를 받아야 할 죄악의 자식을 낳지 않을 수 없게 된 것이다.
【原文の直訳】
しかし、キリスト教信徒たちは、「命の木」であられるイエス様によって、霊的にのみ接ぎ木されるようになったので、いかにイエス様を熱心に信ずる父母であるとしても、また再び贖罪を受けなければならない罪悪の子女を生まざるを得なくなったのである。
【現行の訳文】
しかしながら、キリスト教信徒たちは、生命の木なるイエスに、霊的にのみ接がれるようになったので、いかにイエスを熱心に信ずる父母であるとしても、また再び贖罪を受けなければならない罪悪の子女を生まなければならなくなったのである。
50
【韓国語原文】
이러한 사실로 미루어 보아 아무리 잘 믿는 성도라 할지라도 아담으로부터 유전되어 나온 원죄를 아직도 벗지 못하고 있기 때문에, 이것을 또 그 자식에게 유전하고 있다는 사실을 우리는 알 수 있다(전편 제4장 제1절).
【原文の直訳】
このような事実から推察してみるとき、いかによく信じる聖徒だとしても、アダムから遺伝されてきた原罪を、今もなお逃れることができていないために、これをまた、その子女に遺伝させているという事実を、我々は知ることができるのである(前編第四章第一節)。
【現行の訳文】
このような事実から見るとき、いかに信仰の篤い信徒といえども、アダムから遺伝されてきた原罪を、今もなお取り除くことができないままに、これをまた、そのまま子孫へと遺伝しているという事実を、我々は知っているのである(前編第四章第一節)。
51
【韓国語原文】
그렇기 때문에 예수님은 지상에 ‘생명나무’로 재림(再臨)하셔서 온 인류를 다시 접붙이심으로써 원죄까지 속죄해 주시는 섭리를 하시지 않으면 안 되는 것이다.
【原文の直訳】
そのために、イエス様は地上に「命の木」として再臨され、すべての人類を、再び接ぎ木されることによって、原罪まで贖罪してくださる摂理をなさらなければならない。
【現行の訳文】
そのために、イエスは地上に生命の木として再臨され、すべての人類を、再び接ぐことによって、原罪まで贖罪してくださる摂理をなさらなければならない。
52
【韓国語原文】
요한계시록 22장 14절의 말씀대로 신약성도(新約聖徒)들이 또다시 ‘생명나무’를 고대하게 된 이유는 여기에 있는 것이다.
【原文の直訳】
ヨハネの黙示録二二章14節のみ言のごとく、新約聖徒たちが再び、「命の木」を待望するようになった理由は、ここにあるのである。
【現行の訳文】
黙示録二二章14節のみ言のごとく、新約聖徒たちが再び、生命の木を待望するようになったその理由は、実にここにあったのである。
53
【韓国語原文】
따라서 이 요한계시록 22장 14절에 기록되어 있는 ‘생명나무’는 바로 재림 예수님을 비유한 말씀인 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
したがって、このヨハネの黙示録二二章14節に記録されている「命の木」は、まさしく再臨のイエス様を比喩したみ言であるということが分かる。
【現行の訳文】
したがって、この黙示録二二章14節に記録されている生命の木は、まさしく再臨のイエスを比喩した聖句であるということが分かる。
54
【韓国語原文】
우리는 여기에서 하나님의 구원섭리(救援攝理)의 목적이 에덴동산에서 잃어버렸던 ‘생명나무’(창 2 : 9)를 요한계시록 22장 14절의 ‘생명나무’로 복귀하시려는 데 있다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
我々は、ここにおいて、神の救いの摂理の目的が、エデンの園で失ってしまった「命の木」(創二・9)を、ヨハネの黙示録二二章14節の「命の木」として復帰なさろうとするところにあることが分かる。
【現行の訳文】
我々は、ここにおいて、神の救いの摂理の目的は、エデンの園で失われた生命の木(創二・9)を、黙示録二二章14節の生命の木として復帰なさろうとするところにあった、と見ることができるのである。
55
【韓国語原文】
아담이 타락(墮落)하여 창세기 2장 9절의 첫 ‘생명나무’를 이루지 못하였기 때문에, 타락인간들을 구원(救援)하시기 위하여 예수님은 요한계시록 22장 14절의 후‘생명나무’로 재림하셔야 하는 것이다.
【原文の直訳】
アダムが堕落して、創世記二章9節の初めの「命の木」を完成できなかったので、堕落人間たちを救われるために、イエス様はヨハネの黙示録二二章14節の、後の「命の木」として再臨されなければならない。
【現行の訳文】
アダムが堕落して、創世記二章9節の初めの生命の木を完成できなかったので、この堕落した人間を救うために、イエスは黙示録二二章14節の、後の生命の木として再臨されなければならない。
56
【韓国語原文】
예수님을 후아담이라고 하는 이유는 여기에 있다(고전 15 : 45).
【原文の直訳】
イエス様を後のアダムという理由はここにある(コリントⅠ一五・45)。
【現行の訳文】
イエスを後のアダムという理由は実にここにあるのである(コリントⅠ一五・45)。
⑵善悪を知る木
57
【韓国語原文】
2.선악을 알게 하는 나무
【原文の直訳】
⑵善悪を知る木
【現行の訳文】
58
【韓国語原文】
하나님은 아담만을 창조하신 것이 아니라 그의 배필로서 해와를 창조하셨다.
【原文の直訳】
神はアダムだけを創造したのではなく、その配偶者としてエバを創造された。
【現行の訳文】
59
【韓国語原文】
그러므로 동산 가운데에 창조이상(創造理想)을 완성한 남성을 비유하는 나무가 있었다면 그러한 여성을 비유하는 또 하나의 나무도 있었어야 할 것이 아니겠는가!
【原文の直訳】
したがって、園の中に創造理想を完成した男性を比喩する木があったとすれば、そのような女性を比喩するもう一つの木もなければならなかったのではなかろうか。
【現行の訳文】
したがって、エデンの園の中に創造理想を完成した男性を比喩する木があったとすれば、同様に女性を比喩するもう一つの木が、当然存在してしかるべきではなかろうか。
60
【韓国語原文】
‘생명나무’와 같이 서 있었다고 기록되어 있는(창 2 : 9) ‘선악을 알게 하는 나무’가 바로 그것이었던 것이다.
【原文の直訳】
「命の木」と共に立っていたと記録されている(創二・9)「善悪を知る木」が正にそれだったのである。
【現行の訳文】
これが生命の木と共に生えていたと記録されている(創二・9)善悪を知る木であったのである。
61
【韓国語原文】
따라서 ‘선악을 알게 하는 나무’라고 한 그 나무는 창조이상을 완성한 여성을 상징하는 것이기 때문에, 그것은 결국 완성한 해와를 비유한 말이라는 것을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、「善悪を知る木」というその木は、創造理想を完成した女性を象徴するものなので、それは結局完成したエバを比喩した言葉であるということを知ることができるのである。
【現行の訳文】
したがって、善悪を知る木というその木は、創造理想を完成した女性を象徴するものである。ゆえに、それは完成したエバを例えていった言葉であるということを知ることができるのである。
62
【韓国語原文】
성서에서는 예수님을 포도나무(요 15 : 5) 혹은 감람나무(롬 11 : 17)로 비유하고 있다.
【原文の直訳】
聖書では、イエス様を「ぶどうの木」(ヨハネ一五・5)、あるいは「オリブの木」(ロマ一一・17)に比喩している。
【現行の訳文】
聖書に、イエスを「ぶどうの木」(ヨハネ一五・5)、あるいは「オリブの木」(ロマ一一・17)に例えられているように、
63
【韓国語原文】
이와 마찬가지로 하나님은 인간 타락(墮落)의 비밀을 암시하심에 있어서도 완성한 아담과 해와를 두 나무로 비유하셨던 것이다.
【原文の直訳】
同じように神は人間堕落の秘密を暗示なさるにおいても、完成したアダムとエバを、二つの木に比喩されたのである。
【現行の訳文】
神は人間堕落の秘密を暗示なさるときにおいても、完成したアダムとエバとを、二つの木をもって比喩されたのである。
㈡蛇の正体
64
【韓国語原文】
Ⅱ.뱀의 정체
【原文の直訳】
㈡蛇の正体
【現行の訳文】
65
【韓国語原文】
해와를 꼬여서 범죄케 한 것은 뱀이었다고 성서에 기록되어 있다(창 3 : 4∼5).
【原文の直訳】
エバを誘惑して、罪を犯させたものは蛇であったと聖書に記録されている(創三・4、5)。
【現行の訳文】
66
【韓国語原文】
그러면 또 이 뱀은 무엇을 말한 것인가? 우리는 창세기 3장에 기록되어 있는 그 내용에 의하여 뱀의 정체를 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
それではまた、この蛇は何を意味しているのであろうか。我々は創世記三章に記録されているその内容によって、蛇の正体を探ってみることにしよう。
【現行の訳文】
では、この蛇はいったい何を意味しているのであろうか。我々は創世記三章に記録されているその内容から、この蛇の正体を探ってみることにしよう。
67
【韓国語原文】
성경에 기록된 뱀은 인간과 담화(談話)를 할 수 있었다.
【原文の直訳】
聖書に記録された蛇は、人間と談話をすることができた。
【現行の訳文】
聖書に記録されている蛇は、人間と会話を交わすことができたと記されている。
68
【韓国語原文】
그리고 영적인 인간을 타락시킨 것을 보면 그것도 영적인 존재가 아닐 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
そして、霊的な人間を堕落させたことを見れば、それも、霊的な存在でないはずはないのである。
【現行の訳文】
そして、霊的な人間を堕落させたという事実を見れば、これもまた、霊的な存在でなくてはならないはずである。
69
【韓国語原文】
더구나 그 뱀이 인간으로 하여금 선악과(善惡果)를 따먹지 못하도록 하시려는 하나님의 뜻을 알았던 사실로 미루어 보아, 그것은 더욱 영물(靈物)이 아니어서는 안 된다.
【原文の直訳】
しかも、その蛇が人間をして善悪の実を食べることができないようにしようという神の意図を知っていたという事実から推測すれば、それはなお一層霊物でなければならないのである。
【現行の訳文】
しかも、この蛇が人間に善悪の実を食べさせまい、と計らわれた神の意図を知っていたという事実から見れば、それはなお一層霊的存在でなければならないということになるのである。
70
【韓国語原文】
또 요한계시록 12장 9절을 보면, 하늘에서 큰 용(龍)이 땅으로 내어 쫓기니 옛 뱀 곧 마귀(魔鬼)라고도 하고 사탄이라고도 한다고 기록되어 있는데, 이 옛 뱀이 바로 에덴동산에서 해와를 꼬인 그 뱀이라는 것은 두말할 필요도 없다.
【原文の直訳】
また、ヨハネの黙示録一二章9節を見ると、「巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、(天より)地に投げ落され」たと記録されているのであるが、この古い蛇が、すなわち、エデンの園においてエバを誘惑したその蛇であるということはいうまでもない。
【現行の訳文】
また、黙示録一二章9節を見ると、「巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、(天より)地に投げ落され」たと記録されているのであるが、この古い蛇が、すなわち、エデンの園においてエバを誘惑したその蛇であるということはいうまでもない。
71
【韓国語原文】
그런데 이 뱀이 하늘로부터 내쫓겼다고 하였으니, 하늘에 있었던 그 옛 뱀이 영물이 아니고 무엇이겠는가? 한편 이 뱀을 마귀요 사탄이라고 하였는데, 이 사탄은 인간이 타락된 이후 오늘에 이르기까지 항상 인간의 마음을 악(惡)의 방향으로 이끌어 나온 것이 사실이니 그것은 영물이 아닐 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
それで、この蛇が天より投げ落とされたとあるので、天にいたその古い蛇が霊物でなくて何であろうか。一方、この蛇を悪魔でありサタンであると呼んでいるが、このサタンは人間が堕落して以後今日に至るまで、常に人間の心を悪の方向に連れてきたことが事実なので、それは霊物に違いないのである。
【現行の訳文】
しかも、この蛇が天より落とされたと記されているのを見ると、天にいたその古い蛇とは、霊的存在物でなくて何であろうか。また、この蛇を悪魔でありサタンであると呼んでいるが、このサタンは人間の堕落以後今日に至るまで、常に人間の心を悪の方向に引きずってきたものであるがゆえに、まさしくこれは霊的存在でなくてはならないのである。
72
【韓国語原文】
이렇듯 사탄이 영물인 것이 사실이라면, 사탄으로 표시된 뱀이 영물임은 말할 것도 없다.
【原文の直訳】
このように、サタンが霊物であることが事実ならば、サタンとして表示された蛇が、霊物であることはいうまでもない。
【現行の訳文】
このように、サタンが霊的存在であるということが事実であるならば、サタンとして表示されているこの蛇が、霊的存在であるということはいうまでもないことである。
73
【韓国語原文】
성서에 나타나 있는 이러한 사실로 보아, 해와를 꼬인 뱀은 동물이 아니고 어떠한 영적인 존재였다는 것을 우리는 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
聖書に表れているこのような事実から見て、エバを誘惑した蛇は動物ではなく、ある霊的な存在であったということを、我々は知ることができるのである。
【現行の訳文】
聖書に表れているこのような事実から推測して、エバを誘惑した蛇は動物ではなく、ある霊的存在であったということを、我々は知ることができるのである。
74
【韓国語原文】
그러면 이처럼 뱀으로 비유한 영물(靈物)이 과연 창세 전(創世前)부터 있었던 것인가, 그렇지 않으면 이것도 피조물(被造物) 중의 하나였던가 하는 것이 문제가 되는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、このように蛇に比喩した霊物が、果たして創世前から存在していたのであろうか、さもなければ、これも被造物の中の一つであったのかということが問題となるのである。
【現行の訳文】
それでは、このように蛇という比喩で呼ばれる霊的存在が、果たして創世以前から存在していたのであろうか、さもなければ、これも被造物の中の一つであるのかということが問題となるのである。
75
【韓国語原文】
만일 이 뱀이 창세 전부터 하나님과 대립된 목적을 가지고 있었던 존재라면, 피조세계(被造世界)에서 벌어지고 있는 선악(善惡)의 투쟁은 불가피한 것으로서 영속(永續)할 수밖에 없다.
【原文の直訳】
もし、この蛇が創世前から神と対立する目的をもっていた存在であれば、被造世界において展開されている善悪の闘争は不可避なものとして永続するほかはない。
【現行の訳文】
もし、この蛇が創世以前から神と対立する目的をもって存在していたとすれば、被造世界において展開されている善悪の闘争も不可避なものとして永続するほかはない。
76
【韓国語原文】
따라서 하나님의 복귀섭리(復歸攝理)는 결국 무위로 돌아가 버리고 말 것이며, 모든 존재가 하나님 한 분으로부터 창조되었다는 일원론(一元論)은 깨어지고 말 것이다.
【原文の直訳】
したがって、神の復帰摂理は、結局無為に帰してしまわざるを得ず、あらゆる存在が神お一人によって創造されたという一元論は崩れてしまうのである。
【現行の訳文】
したがって、神の復帰摂理は、結局無為に帰してしまわざるを得ないであろうし、あらゆる存在が神お一人によって創造されたという一元論も崩壊してしまうのである。
77
【韓国語原文】
그렇기 때문에 뱀으로 비유한 이 영물은 원래 선(善)을 목적으로 창조되었던 어떠한 존재인데 타락되어 사탄이 되었다고 보지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
ゆえに、蛇に比喩したこの霊物は、元来善を目的として創造されたある存在なのだが、堕落してサタンとなったとみなさざるを得ないのである。
【現行の訳文】
ゆえに、蛇として比喩されているこの霊的存在は、元来善を目的として創造されたある存在が、堕落してサタンとなったものであるとみなさなければならないのである。
78
【韓国語原文】
그러면 하나님이 창조하신 영적인 존재로서 인간과 담화(談話)를 할 수 있고, 하나님의 뜻을 알 수 있으며, 또 그 소재(所在)가 하늘이었고, 한편 또 그것이 만일 타락(墮落)되어 악한 존재로 전락하게 되는 경우 시간과 공간을 초월하여 인간의 심령(心靈)을 지배할 수 있는 능력을 가질 수 있는 조건을 구비한 존재는 과연 무엇일 것인가? 천사(天使) 이외에는 이러한 조건을 구비한 존재가 없으므로 우선 그 뱀은 천사를 비유한 것이라고 보지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、神が創造された霊的な存在として、人間と談話をすることができ、神のみ旨を知ることができ、また、その所在が天にあったのであり、一方でまた、それがもし堕落して悪の存在に転落するようになる場合、時間と空間を超越して人間の心霊を支配し得る能力をもてる条件を備えた存在は、いったい何なのであろうか。天使以外にはこのような条件を具備した存在がないので、まずその蛇は、天使を比喩したものであると見ざるを得ないのである。
【現行の訳文】
では、神から創造された霊的存在であって、人間と会話することもでき、神の目的を知ることもでき、また、その所在は天にあり、そして、それがもし堕落して悪の存在に転落した場合には、時間と空間を超越して人間の心霊を支配し得る能力をもつ、そのような条件を備えた存在とは、いったい何なのであろうか。こう考えてみると天使以外にこのような条件を具備した存在はないので、まずこの蛇は、天使を比喩したものであると見ることができるのである。
79
【韓国語原文】
그런데 베드로후서 2장 4절을 보면, 하나님이 범죄한 천사를 용서치 아니하시고 어두운 지옥(地獄)에 던져 두셨다고 하는 기록이 있다.
【原文の直訳】
そこで、ペテロⅡ二章4節を見ると、神が罪を犯したみ使いたちを許し給わず、地獄に投げ入れられたという記録がある。
【現行の訳文】
そこで、ペテロⅡ二章4節を見ると、神は罪を犯したみ使いたちを許し給わず、地獄に投げ入れられたと記録されているのである。
80
【韓国語原文】
이 말씀은 천사가 바로 인간을 꼬여 가지고 범죄하였던 뱀의 정체라는 사실을 결정적으로 입증하여 주고 있는 것이다.
【原文の直訳】
このみ言は、天使が正に人間を誘惑して罪を犯した蛇の正体であるという事実を、決定的に立証してくれているのである。
【現行の訳文】
このみ言は、天使こそが人間を誘惑して罪を犯させたその蛇の正体であるという事実を、決定的に立証しているのである。
81
【韓国語原文】
뱀은 혀끝이 둘로 갈라져 있다.
【原文の直訳】
蛇は舌先が二つに分かれている。
【現行の訳文】
蛇はその舌先が二つに分かれている。
82
【韓国語原文】
따라서 그것은 한 혀로 두 말을 하고, 한 마음으로 이중의 생활을 하는 자의 표상이 되는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、それは一つの舌をもって二つの言葉を話し、一つの心をもって二重の生活をする者の表象となるのである。
【現行の訳文】
したがって、それは一つの舌をもって二つの言葉を話し、一つの心をもって二つの生活をする者の表象となるのである。
83
【韓国語原文】
또 뱀은 자기의 먹을 것을 몸으로 꼬아서 먹기 때문에, 이것은 자기 이익을 위하여 남을 유혹하는 자의 표상이 된다.
【原文の直訳】
また、蛇は自分の食べる物を体でねじって食べるので、これは自己の利益のために他を誘惑する者の表象になる。
【現行の訳文】
また、蛇は自分の食物に体を巻きつけて食べるが、これは自己の利益のために他を誘惑する者の表象となっている。
84
【韓国語原文】
그러므로 성서는 인간을 꼬인 천사(天使)를 뱀으로 비유하였던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、聖書は人間を誘惑した天使を蛇に比喩したのであった。
【現行の訳文】
それゆえに、聖書は人間を誘惑した天使を蛇に例えたのであった。
㈢天使の堕落と人間の堕落
85
【韓国語原文】
Ⅲ.천사의 타락과 인간의 타락
【原文の直訳】
㈢天使の堕落と人間の堕落
【現行の訳文】
86
【韓国語原文】
우리는 위에서 인간을 꼬여 타락케 한 뱀이 바로 천사였으며, 이 천사가 범죄하여 타락(墮落)됨으로써 사탄이 되었다는 사실을 알았다.
【原文の直訳】
我々は既に、人間を誘惑して堕落させた蛇が、正に天使であったのであり、この天使が罪を犯し堕落することによってサタンとなったという事実を知った。
【現行の訳文】
既に、我々は人間を誘惑して堕落させた蛇が、天使であったということ、また、この天使が罪を犯し堕落することによってサタンとなったという事実を知った。
87
【韓国語原文】
그러면 다음으로 우리는 천사와 인간이 어떠한 죄를 저질렀는가 하는 것을 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
それではつぎに我々は、天使と人間がいかなる罪を犯したかということを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
ではつぎに、天使と人間がいかなる罪を犯したかということについて調べてみることにしよう。
⑴天使の犯罪
88
【韓国語原文】
1.천사의 범죄
【原文の直訳】
⑴天使の犯罪
【現行の訳文】
89
【韓国語原文】
유다서 1장 6절에서 7절에 또 자기 지위를 지키지 아니하고 자기 처소를 떠난 천사들을 큰 날의 심판까지 영원한 결박으로 흑암에 가두셨으며 소돔과 고모라와 그 이웃 도시들도 저희와 같은 모양으로 간음을 행하며 다른 색을 따라가다가 영원한 불의 형벌을 받음으로 거울이 되었느니라고 기록되어 있는 것으로 보아, 우리는 천사가 간음(姦淫)으로 타락되었다는 사실을 알 수 있다.
【原文の直訳】
ユダ書6節から7節に「主は、自分たちの地位を守ろうとはせず、そのおるべき所を捨て去った御使たちを、大いなる日のさばきのために、永久にしばりつけたまま、暗やみの中に閉じ込めておかれた。ソドム、ゴモラも、まわりの町々も、同様であって、同じように淫行にふけり、不自然な肉欲に走ったので、永遠の火の刑罰を受け、人々の見せしめにされている」と記録されていることからみて、我々は天使が姦淫によって堕落したという事実を知ることができるのである。
【現行の訳文】
ユダ書6節から7節に「主は、自分たちの地位を守ろうとはせず、そのおるべき所を捨て去った御使たちを、大いなる日のさばきのために、永久にしばりつけたまま、暗やみの中に閉じ込めておかれた。ソドム、ゴモラも、まわりの町々も、同様であって、同じように淫行にふけり、不自然な肉欲に走ったので、永遠の火の刑罰を受け、人々の見せしめにされている」と記録されているのを見ると、我々は天使が姦淫によって堕落したという事実を知ることができるのである。
90
【韓国語原文】
그런데 간음이란 혼자서는 행할 수 없는 범행이다.
【原文の直訳】
しかし、姦淫とは、一人では行うことができない犯行である。
【現行の訳文】
しかしながら、姦淫というものは、一人では行うことができない。
91
【韓国語原文】
따라서 우리는 에덴동산에서 행하여진 천사의 간음에 있어 그 대상이 되었던 존재가 무엇이었던가를 알아볼 필요가 있는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、我々はエデンの園で行われた天使の姦淫において、その対象となった存在が、何であったかを調べてみる必要があるのである。
【現行の訳文】
したがって、エデンの園で行われた天使の姦淫において、その対象となった存在が、何であったかということについて知っておく必要がある。
92
【韓国語原文】
이것을 알기 위하여 우리는 먼저 인간은 어떠한 죄를 저질렀던가 하는 것을 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
これを知るために、我々はまず、人間がいかなる罪を犯したかということを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
これを知るために、我々はまず、人間がいかなる罪を犯したかということについて調べてみることにしよう。
⑵人間の犯罪
93
【韓国語原文】
2.인간의 범죄
【原文の直訳】
⑵人間の犯罪
【現行の訳文】
94
【韓国語原文】
창세기 2장 25절을 보면, 범죄하기 전 아담 해와는 몸을 가리지 않은 채로도 부끄러워하지 않았다.
【原文の直訳】
創世記二章25節を見れば、罪を犯す前、アダムとエバは、体を隠さないままでも恥ずかしく思わなかった。
【現行の訳文】
創世記二章25節を見れば、罪を犯す前、アダムとエバは、裸でいても恥ずかしく思わなかった。
95
【韓国語原文】
그러나 그들이 타락(墮落)한 후에는 벗은 것을 부끄럽게 생각하여 무화과(無花果)나무 잎으로 하체(下體)를 가리었다(창 3 : 7).
【原文の直訳】
しかし、彼らが堕落したのちには、脱いでいることを恥ずかしく思い、無花果の木の葉をもって下部を覆ったのである(創三・7)。
【現行の訳文】
しかし、彼らが堕落したのちには、裸でいることを恥ずかしく思い、無花果の葉をもって下部を覆ったのである(創三・7)。
96
【韓国語原文】
만일 선악과(善惡果)라고 하는 어떠한 과실이 있어서 그들이 그것을 따먹고 범죄를 하였다면 그들은 필시 손이나 입을 가리었을 것이다.
【原文の直訳】
もし、善悪の実というある果実があって、彼らがそれを取って食べて罪を犯したのだとすれば、彼らは恐らく手や口を覆ったはずである。
【現行の訳文】
もし、善悪の実というある果実があって、彼らがそれを取って食べて罪を犯したのだとすれば、恐らく彼らは手か口を隠したはずである。
97
【韓国語原文】
왜냐하면 인간은 허물을 가리는 것이 그 본성(本性)이기 때문이다.
【原文の直訳】
なぜかといえば、人間は科を覆うのがその本性だからである。
【現行の訳文】
なぜかといえば、人間は恥ずかしい所を隠すのがその本性だからである。
98
【韓国語原文】
그런데 그들은 손이나 입을 가리지 않고 하체를 가리었었다.
【原文の直訳】
しかし、彼らは、手や口を覆わず、下部を覆ったのである。
【現行の訳文】
しかし、彼らは、手や口を隠したのではなく、下部を隠したのである。
99
【韓国語原文】
따라서 이 사실은, 그들의 하체가 허물이 되었기 때문에 그것을 부끄럽게 생각하였었다는 것을 드러내고 있는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、この事実は彼らの下部が科となったために、それを恥ずかしく思ったということを表しているのである。
【現行の訳文】
100
【韓国語原文】
이로써 우리는 그들이 하체로 범죄하였다는 사실을 짐작할 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
これによって、我々は彼らが下部で罪を犯したという事実を推測することができるのである。
【現行の訳文】
ここから、我々は彼らが下部で罪を犯したという事実を推測することができるのである。
101
【韓国語原文】
욥기 31장 33절에는 내가 언제 아담처럼 내 죄악을 품에 숨겨 허물을 가리었었던가라고 기록되어 있다.
【原文の直訳】
ヨブ記三一章33節には、私がいつアダムのように私の罪悪を胸に隠して過ちを覆ったのかと記録されている。
【現行の訳文】
ヨブ記三一章33節には、「わたしがもし(アダムのごとく)人々の前にわたしのとがをおおい、わたしの悪事を胸の中に隠したことがあるなら」と記録されている。
※『原理講論』の聖句は口語訳
新共同訳 ヨブ記三一章33節
「わたしがアダムのように自分の罪を隠し/咎を胸の内に秘めていたことは、決してない。もしあるというなら」
102
【韓国語原文】
그런데 아담은 타락한 후 그의 하체를 가리었던 것이다.
【原文の直訳】
ところがアダムは、堕落したのち、その下部を覆ったのであった。
【現行の訳文】
そうしてアダムは、堕落したのち、その下部を隠したのであった。
103
【韓国語原文】
이 사실은 곧 아담이 가리었던 그의 하체가 허물이었다는 것을 말해 주고 있는 것이다.
【原文の直訳】
この事実はとりもなおさず、アダムが覆ったその下部が科となったことを示してくれているのである。
【現行の訳文】
この事実はとりもなおさず、アダムが覆ったその下部が科となったということを物語っている。
104
【韓国語原文】
그러면 아담의 하체가 어찌하여 허물이 되었을 것인가? 그것은 말할 것도 없이 아담이 하체로써 범죄하였기 때문이다.
【原文の直訳】
それでは、アダムの下部がどうして科となったのであろうか。それは、いうまでもなく、アダムが下部で罪を犯したからである。
【現行の訳文】
それでは、アダムの下部がなぜ科となったのであろうか。それは、いうまでもなく、アダムがその下部で罪を犯したからである。
105
【韓国語原文】
인간이 타락하기 전의 세계에 있어, 뻔히 죽을 줄 알면서 저지를 수도 있었던 행동은 무엇이었을 것인가? 그것은 사랑 이외에 다른 것이 있을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
人間が堕落する前の世界において、明らかに死ぬということを知っていながら犯すこともできた行動は、何であったのだろうか。それは、愛以外に他のものはあり得ないのである。
【現行の訳文】
人間が堕落する以前の世界において、死ぬということを明確に知っていながら、しかも、それを乗り越えることのできる行動とは、いったい何であったのだろうか。
106
【韓国語原文】
생육하고 번성하라(창 1 : 28) 하신 하나님의 창조목적(創造目的)은 사랑으로 인하여서만 이루어질 수 있는 것이었다.
【原文の直訳】
「生めよ、ふえよ」(創一・28)と言われた神の創造目的は、愛によってのみ完成され得るものであった。
【現行の訳文】
「生めよ、ふえよ」(創一・28)と言われた神の創造目的は、愛によってのみ完成することができるのである。
107
【韓国語原文】
따라서 하나님의 창조목적을 두고 볼 때에 사랑은 가장 귀하고 가장 거룩한 것이 아닐 수 없었던 것이다.
【原文の直訳】
したがって、神の創造目的について見てみるときに、愛は最も貴く、最も聖なるものに違いなかったのである。
【現行の訳文】
したがって、神の創造目的を中心として見るとき、愛は最も貴い、そして最も聖なるものであったのである。
108
【韓国語原文】
그럼에도 불구하고 인간들이 역사적으로 사랑의 행동을 천시하여 온 것은 그것이 바로 타락의 원인이 되었었기 때문이다.
【原文の直訳】
それにもかかわらず、人間は歴史的に愛の行動を蔑視してきたのは、それが正に堕落の原因となっていたからである。
【現行の訳文】
しかし、それにもかかわらず、人間は歴史的に愛の行動を、何か卑しいもののようにみなしてきたというのも、それが、堕落の原因となっているからである。
109
【韓国語原文】
여기에서 우리는 인간도 또한 음란(淫亂)으로 말미암아 타락되었다는 사실을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
ここにおいて我々は、人間もまた、淫乱によって堕落したという事実を知ることができる。
【現行の訳文】
⑶天使と人間との淫行
110
【韓国語原文】
3.천사와 인간과의 행음
【原文の直訳】
⑶天使と人間との淫行
【現行の訳文】
111
【韓国語原文】
우리는 위에서 밝힌 바 인간이 천사(天使)의 꼬임에 빠져 타락되었다는 사실과, 인간이나 천사는 모두 행음(行淫)으로 말미암아 타락되었다는 사실과, 그 위에 피조세계(被造世界)에 있어서 영적인 존재로서 서로 어떠한 정적(情的)인 관계를 맺을 수 있는 존재는 인간과 천사 외에 아무것도 없다는 사실 등을 결부하여 볼 때, 인간과 천사와의 사이에 행음관계가 성립되었으리라는 것은 쉽게 긍정할 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
我々は、既に明らかにしたが、人間が天使の誘惑に陥って堕落したという事実と、人間や天使はみな淫行によって堕落したという事実と、その上に、被造世界において、霊的な存在として、お互いにある情的な関係を結ぶことのできる存在は、人間と天使以外に何もないという事実などを結びつけてみるとき、人間と天使との間に淫行関係が成り立ったであろうということは、容易に肯定することができるのである。
【現行の訳文】
我々は、既に述べたように、人間が天使の誘惑に陥って堕落したという事実、人間も天使もみな淫行によって堕落したという事実、その上にまた、被造世界においては、霊的存在であって、お互いにある情的関係を結ぶことのできる存在とは、人間と天使以外にはないという事実などを結びつけてみるとき、人間と天使との間に淫行関係が成り立ったであろうということは、容易にうなずくことができるのである。
112
【韓国語原文】
그런데 요한복음 8장 44절에는 너희는 너희 아비 마귀에게서 났으니 너희 아비의 욕심을 너희도 행하고자 하느니라고 기록되어 있다.
【原文の直訳】
それで、ヨハネ福音書八章44節には「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている」と記録されている。
【現行の訳文】
ヨハネ福音書八章44節には「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている」と記録されている。
113
【韓国語原文】
그리고 요한계시록 12장 9절에서는 마귀(魔鬼)는 곧 사탄이요 사탄은 곧 인간을 꼬인 옛 뱀이라고 명시하였다.
【原文の直訳】
そして、ヨハネの黙示録一二章9節では、悪魔はすなわち、サタンであり、サタンはすなわち、人間を誘惑した古い蛇であると明示しているのである。
【現行の訳文】
そして、黙示録一二章9節には、悪魔はすなわち、サタンであり、サタンはすなわち、人間を誘惑した古い蛇であると明示しているのである。
114
【韓国語原文】
이러한 성구(聖句)들로 미루어 보면 인간은 마귀의 후손이요, 따라서 사탄의 후손이기 때문에 결국 뱀의 후손이 되는 것이다.
【原文の直訳】
このような聖句から推し量ってみれば、人間は悪魔の後孫であり、したがって、サタンの後孫であるがゆえに、結局蛇の後孫になるのである。
【現行の訳文】
このような聖句に基づいてみるとき、人間は悪魔の子孫であり、したがって、サタンの子孫であるがゆえに、結局蛇の子孫であるということになるのである。
115
【韓国語原文】
그러면 인간은 어떤 경위로써 타락한 천사, 즉 사탄의 후손이 되었는가? 이것은 인간의 조상이 천사와 행음함으로 말미암아 모든 인간이 사탄의 혈통(血統)에서 태어나게 되었기 때문이다.
【原文の直訳】
それでは、人間はいかなる経過によって、堕落した天使、すなわちサタンの後孫となったのであろうか。これは、人間の祖先が天使と淫行することによって、すべての人間がサタンの血統より生まれるようになったからである。
【現行の訳文】
では、人間はいかなる経過を経て、堕落した天使、すなわちサタンの子孫となったのであろうか。これは、人間の祖先が天使と淫行を犯すことによって、すべての人間がサタンの血統より生まれるようになったからである。
116
【韓国語原文】
이와 같이 타락한 인간은 하나님의 혈통이 아니고 사탄의 혈통으로서 태어났기 때문에, 로마서 8장 23절에는 성령의 처음 익은 열매를 받은 우리까지도 속으로 탄식하여(친자식이 못 되고) 양자 될 것 곧 우리 몸의 구속을 기다리느니라고 기록되어 있는 것이다.
【原文の直訳】
このように、堕落した人間は神の血統ではなくサタンの血統として生まれたので、ロマ書八章23節には「御霊の最初の実を持っているわたしたち自身も、心の内でうめきながら、子たる身分(実子でなく養子として)を授けられること、すなわち、からだのあがなわれることを待ち望んでいる」と記録されているのである。
【現行の訳文】
このように、堕落した人間は神の血統ではなくサタンの血統をもって生まれたのでロマ書八章23節には「御霊の最初の実を持っているわたしたち自身も、心の内でうめきながら、子たる身分(実子でなく養子として)を授けられること、すなわち、からだのあがなわれることを待ち望んでいる」と記録されているのである。
117
【韓国語原文】
또 마태복음 3장 7절에는 세례 요한이 유대인들을 보고 독사의 자식, 즉 사탄의 자식이라고 질책하였고, 마태복음 23장 33절에는 예수님이 유대인들을 보시고 뱀들아 독사의 새끼들아 너희가 어떻게 지옥의 판결을 피하겠느냐고 책망하신 기록이 있다.
【原文の直訳】
また、マタイ福音書三章7節には、洗礼ヨハネがユダヤ人たちを見て、「まむしの子」、すなわちサタンの子であると叱責し、マタイ福音書二三章33節には、イエス様がユダヤ人たちを見て、「へびよ、まむしの子らよ、どうして地獄の刑罰をのがれることができようか」と叱責された記録がある。
【現行の訳文】
また、マタイ福音書三章7節には、洗礼ヨハネがユダヤ人たちを見て、「まむしの子」、すなわちサタンの子孫であると叱責し、また、マタイ福音書二三章33節においてイエスがユダヤ人たちを見て、「へびよ、まむしの子らよ、どうして地獄の刑罰をのがれることができようか」と叱責されたという記録がある。
118
【韓国語原文】
이러한 성서의 기록을 중심삼고 볼 때, 우리는 천사와 인간 사이에 행음관계(行淫關係)가 있어서 그것이 타락의 원인이 되었다는 사실을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
このような聖書の記録を中心としてみるとき、我々は、天使と人間の間に淫行関係があり、それが堕落の原因になったという事実を知ることができるのである。
【現行の訳文】
このような聖書の記録に基づいてみると、我々は、天使と人間との間に淫行関係が結ばれ、それが堕落の原因になったという事実を知ることができるのである。
㈣善悪の実
119
【韓国語原文】
Ⅳ.선악과
【原文の直訳】
㈣善悪の実
【現行の訳文】
120
【韓国語原文】
우리는 위에서 ‘선악을 알게 하는 나무’가 완성할 해와를 비유한 것이라는 사실을 밝힌 바 있다.
【原文の直訳】
我々は既に、「善悪を知る木」が、完成したエバを比喩したものであるという事実を明らかにした。
【現行の訳文】
我々は既に、善悪を知る木が、完成したエバを比喩したものであるという事実を明らかにした。
121
【韓国語原文】
그러면 또 선악과(善惡果)는 무엇을 말하는 것인가? 그것은 해와의 사랑을 의미하는 것이다.
【原文の直訳】
それではまた、善悪の実は何を意味するのであろうか。それはエバの愛を意味するのである。
【現行の訳文】
では、善悪の実とは何をいうのであろうか。すなわち、それはエバの愛を意味するのである。
122
【韓国語原文】
과목(果木)이 과실에 의하여 번식되는 것과 같이, 해와는 하나님을 중심한 그의 사랑으로써 선의 자녀를 번식해야 할 것이었는데, 사탄을 중심한 그의 사랑으로써 악의 자녀를 번식하였다.
【原文の直訳】
果樹が、果実によって繁殖するように、エバは、神を中心とするその愛をもって善の子女を繁殖しなければならなかったのであるが、サタンを中心とするその愛をもって悪の子女を繁殖した。
【現行の訳文】
果木が、果実によって繁殖するように、エバは、神を中心とするその愛をもって善の子女を繁殖しなければならなかったにもかかわらず、実際には、サタンを中心とする不倫な愛をもって悪の子女を生み殖やしたのである。
123
【韓国語原文】
해와는 이와 같이 그의 사랑으로써 선의 열매도 맺을 수 있고 또한 악의 열매도 맺을 수 있었던 성장기간(成長期間)을 통하여서 완성되도록 창조되었던 것이다.
【原文の直訳】
エバはこのように、その愛をもって善の実も結ぶことができ、また悪の実も結ぶことができた成長期間を通して、完成するように創造されていたのである。
【現行の訳文】
エバはこのように、その愛をもって善の実を実らせることも、また悪の実を実らせることもできる成長期間を通過して、完成するように創造されていたのであった。
124
【韓国語原文】
따라서 그 사랑을 선악과라고 하였던 것이며, 그 사람을 말하여 ‘선악을 알게 하는 나무’라고 하였던 것이다.
【原文の直訳】
したがって、その愛を善悪の実といったのであり、その人を称して「善悪を知る木」といったのである。
【現行の訳文】
それゆえに、その愛を善悪の実といい、また、その人間を善悪を知る木といったのである。
125
【韓国語原文】
그러면 선악과를 따먹었다는 것은 무엇을 의미하는 것인가? 우리가 그 무엇을 먹는다는 것은 그것을 가지고 자기의 피와 살이 되게 한다는 것을 의미하는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、善悪の実を取って食べたということは、何を意味するのであろうか。我々がその何かを食べるということは、それをもって自分の血と肉となるようにすることを意味するのである。
【現行の訳文】
それでは、善悪の実を取って食べたということは、いったい何を意味するのであろうか。我々が何かを食べるということは、それをもって自分の血肉とするという意味である。
126
【韓国語原文】
해와는 하나님을 중심한 선의 사랑으로 선과(善果)를 따먹고 선의 피와 살을 받아 선의 혈통을 번식해야 할 것이었다.
【原文の直訳】
エバは神を中心とする善なる愛をもって、善なる実を取って食べ、善なる血と肉を受け、善なる血統を繁殖しなければならなかったのである。
【現行の訳文】
127
【韓国語原文】
그런데 그는 사탄을 중심한 악의 사랑으로 악과(惡果)를 따먹고 악의 피와 살을 받아 악의 혈통을 번식하여 죄악의 사회를 이루었던 것이다.
【原文の直訳】
ところが、彼女はサタンを中心とする悪なる愛をもって悪なる実を取って食べ、悪なる血と肉を受けて悪なる血統を繁殖し、罪悪の社会をつくったのである。
【現行の訳文】
それにもかかわらず、彼女はサタンを中心とする悪なる愛をもって悪なる実を食べ、悪なる血と肉を受けて悪なる血統を繁殖し、罪悪の社会をつくったのである。
128
【韓国語原文】
따라서 해와가 선악과를 따먹었다고 하는 것은 그가 사탄(천사)을 중심한 사랑에 의하여 서로 혈연관계(血緣關係)를 맺었다는 것을 뜻하는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、エバが善悪の実を取って食べたということは、彼女がサタン(天使)を中心とした愛によって、互いに血縁関係を結んだということを意味するのである。
【現行の訳文】
129
【韓国語原文】
창세기 3장 14절을 보면, 하나님은 타락한 천사를 저주하시어 배로 다니고 또 종신토록 흙을 먹으리라고 하셨다.
【原文の直訳】
創世記三章14節を見れば、神は堕落した天使を呪い給い、「おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう」と言われた。
【現行の訳文】
130
【韓国語原文】
다리로 다니지 못하고 배로 다닌다는 것은 천사가 창조본연(創造本然)의 활동을 하지 못하고 비참해진다는 것을 뜻하는 것이고, 흙을 먹는다는 것은 하늘로부터 쫓겨남으로 말미암아(사 14 : 12, 계 12 : 9), 하나님으로부터의 생명의 요소를 받지 못하고 죄악의 세계에서 악의 요소를 받으면서 살아간다는 것을 의미하는 것이다.
【原文の直訳】
足で歩くことができず腹で這うということは、天使が創造本然の活動をすることができず、悲惨になるということを意味するのであり、ちりを食うということは、天より追いだされることによって(イザヤ一四・12、黙一二・9)、神からの命の要素を受けることができず、罪悪の世界で、悪の要素を受けながら生きていくということを意味するのである。
【現行の訳文】
足で歩くことができず腹で這うということは、天使が創造本然の活動をすることができず、悲惨な状態になるということを意味するのであり、ちりを食うということは、天より追いだされることによって(イザヤ一四・12、黙一二・9)、神からの命の要素を受けることができず、罪悪の世界に陥って、悪の要素を受けながら生きていくということを意味するのである。
㈤罪の根
131
【韓国語原文】
Ⅴ.죄의 뿌리
【原文の直訳】
㈤罪の根
【現行の訳文】
132
【韓国語原文】
우리는 성서에서 밝혀진 바에 의하여, 죄(罪)의 뿌리는 인간 시조가 과실을 따먹은 데 있는 것이 아니라 뱀으로 표시된 천사(天使)와 불륜(不倫)한 혈연관계를 맺은 데 있다는 것을 알게 되었다.
【原文の直訳】
我々は聖書で明らかにされたことにより、罪の根は人間始祖が果実を取って食べたことにあるのではなく、蛇として表示された天使と不倫なる血縁関係を結んだところにあるということを知るようになった。
【現行の訳文】
我々は聖書によって明らかにされたことにより、罪の根は人間始祖が果実を取って食べたことにあったのではなく、蛇に表示された天使と不倫なる血縁関係を結んだところにあったということを知るようになった。
133
【韓国語原文】
따라서 그들은 하나님의 선의 혈통을 번식하지 못하고 사탄의 악의 혈통을 번식하게 되었던 것이다.
【原文の直訳】
したがって、彼らは神の善の血統を繁殖することができず、サタンの悪の血統を繁殖するようになったのである。
【現行の訳文】
134
【韓国語原文】
한편 또 우리는 다음과 같은 사실로 미루어서 인간의 죄의 뿌리가 음란(淫亂)에 있었다는 것을 더욱 명백히 알 수 있게 되는 것이다.
【原文の直訳】
また一方、我々は次のような事実から推察して、人間の罪の根が淫乱にあったということを、より一層明確に知ることができるようになるのである。
【現行の訳文】
さらにまた、我々は次のような事実から、人間の罪の根が淫乱にあったということを、より一層明確に知ることができるのである。
135
【韓国語原文】
죄의 뿌리가 혈연적인 관계로 이루어졌기 때문에 이 원죄(原罪)는 자자손손(子子孫孫)에게 유전되어 왔다.
【原文の直訳】
罪の根が血縁的な関係によってつくられたので、この原罪は、子々孫々に遺伝されてきた。
【現行の訳文】
罪の根が血縁関係によってつくられたので、この原罪は、子々孫々に遺伝されてきた。
136
【韓国語原文】
그리고 죄를 벗으려고 하는 종교마다 간음(姦淫)을 가장 큰 죄로 규정하여 왔으며, 이것을 막기 위하여 금욕생활(禁慾生活)을 강조하여 온 것이니, 이것도 죄의 뿌리가 음란에 있음을 의미하는 것이다.
【原文の直訳】
そして、罪を脱ごうとする宗教はみな、姦淫を最も大きな罪として規定してきたのであり、これを防ぐために、禁欲生活を強調してきたのであるが、これも罪の根が淫乱にあるということを意味するものである。
【現行の訳文】
そして、罪を取り除こうとする宗教は、みな姦淫を最大の罪として定め、これを防ぐために、禁欲生活を強調してきたのであるが、これも罪の根が淫乱にあるということを意味するものである。
137
【韓国語原文】
또 이스라엘민족이 하나님의 선민(選民)이 되기 위한 속죄(贖罪)의 조건으로서 할례(割禮)를 행하였던 것은, 죄의 뿌리가 음란에 의하여 악의 피를 받아들인 데 있었기 때문에 타락인간의 몸으로부터 그 악의 피를 뽑는다는 조건을 세워서 성별(聖別)하기 위함이었다.
【原文の直訳】
また、イスラエル民族が神の選民となるための贖罪の条件として割礼を行っていたのは、罪の根が淫乱によって悪の血を受け入れたところにあったために、堕落人間の体からその悪の血を抜きとるという条件を立てて聖別するためであった。
【現行の訳文】
また、イスラエル民族が神の選民となるため、贖罪の条件として割礼を行ったというのも、罪の根が淫乱によって悪の血を受けたところにあったために、堕落人間の体からその悪の血を抜きとることを条件として、聖別するためであった。
138
【韓国語原文】
수많은 영웅 열사(英雄烈士)와 국가들이 멸망하게 된 주요한 원인이 음란(淫亂)에 있었던 것은, 음란이란 죄의 뿌리가 항상 인간의 마음 가운데서 자기도 모르게 발동하였기 때문이다.
【原文の直訳】
数多くの英雄、烈士と国家が滅亡するようになった主要な原因が淫乱にあったのは、淫乱という罪の根が、絶えず人間の心の中から、我知らず発動したためである。
【現行の訳文】
数多くの英雄烈士、数多くの国家が滅亡した主要な原因が、この淫乱にあったということも、淫行という罪の根が、絶えず人間の心の中から、我知らず発動してきたためである。
139
【韓国語原文】
우리가 종교로써 인륜도덕(人倫道德)을 세우고, 제반 교육을 철저히 하며, 범죄를 양성하는 경제사회제도를 개선함으로써 다른 모든 죄악들은 이 사회로부터 불식(拂拭)할 수 있을 것이다.
【原文の直訳】
我々は宗教によって人倫道徳を立て、諸般の教育を徹底して行い、犯罪を育む経済社会制度を改善することにより、他のすべての罪悪は、この社会から払拭することができるであろう。
【現行の訳文】
我々は宗教によって人倫道徳を立て、また諸般の教育を徹底的に実施して、犯罪を生みだす経済社会制度を改善することにより、他のすべての罪悪は、この社会から一掃することができるかもしれない。
140
【韓国語原文】
그러나 문명이 발달하면서 날로 안일한 생활을 하게 됨에 따라 증대되어 가고 있는 음란이란 범죄만은 그 누구도 막을 길이 없다고 보는 것이 오늘날의 실정이다.
【原文の直訳】
しかし、文明が発達するとともに、日ごと安逸な生活をするようになることによって、増大しつつある淫乱による犯罪だけは、だれも防ぐ道がないとみるのが今日の実情である。
【現行の訳文】
しかし、文明の発達と、安逸な生活環境に従い、増大しつつある淫乱による犯罪だけは、だれによっても、またいかなるものによっても、防ぐことができないというのが現在の実情である。
141
【韓国語原文】
그러므로 인간사회에서 이 범죄를 발본색원(拔本塞源)할 수 없는 한 결코 이상세계(理想世界)는 기약할 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、人間社会から、この犯罪を拔本塞源できない限り、決して理想世界は約束できないのである。
【現行の訳文】
したがって、人間社会から、この犯罪を根こそぎ取り除くことができない限り、決して理想世界を期待することはできないのである。
142
【韓国語原文】
따라서 재림(再臨)하시는 메시아는 이 문제를 근본적으로 해결할 수 있어야 한다.
【原文の直訳】
それゆえに、再臨なさるメシアは、この問題を根本的に解決できなければならない。
【現行の訳文】
ゆえに、再臨なさるメシヤは、この問題を根本的に解決し得るお方でなければならない。
143
【韓国語原文】
이러한 사실들은 죄의 뿌리가 어디까지나 음란에 있다는 것을 여실히 입증하고 있는 것이다.
【原文の直訳】
このような事実は、罪の根があくまでも淫乱にあるということを如実に立証しているのである。
【現行の訳文】
このように、これらの事実は、罪の根があくまでも淫行にあるということを如実に物語っているのである。