【原語で『原理講論』を読むプロジェクト活動報告】

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先日の3月25日木曜日、【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】として、第23回目の韓国語『原理講論』訓読会を行いました。

訓読したみ言の中で、もう少し原文に近い日本語にしたほうが良いかもしれないと思われる箇所をピックアップしてみました。

現在の日本語訳と韓国語原文の直訳文とを比べて、意味やニュアンスの違いなどに注目してみてください。

■第23回韓国語『原理講論』訓読会

日付:2021年3月25日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p315~329(サタン屈服の典型路程~モーセ路程)

■今回の訓読で確認した日本語『原理講論』の修正検討箇所一覧

(1)日本語『原理講論』p346の後ろから3行目

【日本語】
杖は、不義を打ち、真実なる道へと導き、人の身代わりとして身を支えるものの表示物で、将来来られるメシヤを象徴したのである。

【韓国語】
지팡이는 불의를 치고 앞길을 인도하며 대신 의지하는 뜻의 표징물로서 장차 오실 메시아를 상징하였던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
杖は、不義を打ち、前途を導き、代わりに支える意味の表徴物として、将来来られるメシヤを象徴したのである。

(2)日本語『原理講論』p348の2行目

【日本語】
またイエスは、そのみ言の権能をもって、サタンを屈伏させ、この罪悪世界を壊滅させなければならなかったのである。

【韓国語】
예수님은 그의 말씀과 권능으로 사탄을 굴복시킴으로써 이 죄악세계를 진멸하셔야 했던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
イエスは、そのみ言の権能をもって、サタンを屈伏させることによって、この罪悪世界を尽滅されなければならなかったのである。

(3)日本語『原理講論』p349の6行目

【日本語】
なぜなら、その摂理を担当する中心人物が代わったならば、その人物自身もそれと同じ責任分担を改めて完遂しなければ、復帰摂理のみ旨を継承することができないからであり、またその摂理の範囲が、家庭的な範囲から民族的な範囲へと拡大されたためであった。しかし、モーセを中心とする復帰摂理においては、次に述べるように、その基台をつくるための蕩減条件の内容が、以前のそれと比べて異なるところが多いのである。

【韓国語】
왜냐하면 그 섭리를 담당한 중심인물들이 달라졌으므로 그 인물들 자신도 또한 그러한 책임분담을 다하지 않고는 복귀섭리의 뜻을 계승할 수 없었으며, 또 그 섭리의 범위가 가정적인 것에서 민족적인 것으로 확대되었기 때문이다. 그러나 모세를 중심한 복귀섭리에 있어서는 다음의 기록이 보이는 바와 같이, 이 기대의 조성을 위한 탕감조건의 내용이 전의 것에 비하여 많이 달라지고 있는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
なぜなら、その摂理を担当した中心人物たちが代わったため、その人物たち自身もまた、そのような責任分担を果たさなければ、復帰摂理のみ旨を継承することができなかったのであり、またその摂理の範囲が、家庭的なものから民族的なものへ拡大されたためであった。しかし、モーセを中心とする復帰摂理においては、次の記録に見えるように、この基台の造成のための蕩減条件の内容が、前のものと比べて多く異なっているのである。

(4)日本語『原理講論』p350の後ろから2行目

【日本語】
ところが肉身をつけた神は、イエス一人に限られるため、神がモーセを神の代理として立てられたというみ言は、とりもなおさず、モーセを出エジプト路程において、イエスの模擬者として立てられたということを意味するものとしか考えようはないのである。

【韓国語】
그런데 육신을 쓴 신은 예수님밖에 없으므로, 하나님이 모세를 신이 되게 하셨다는 말씀은 곧 모세를 출애급노정에 있어서 예수님의 모의자로 세우셨다는 것을 의미하는 것이다.

【韓国語原文の直訳】
ところが肉身をまとった神は、イエスしかいないため、神がモーセを神となるようにされたというみ言は、とりもなおさず、モーセを出エジプト路程において、イエスの模擬者として立てられたということを意味するのである。

(5)日本語『原理講論』p351の後ろから7行目

【日本語】
それゆえに、ヨセフはアベルの立場にいたのであるが、しかし、カインの立場にいたその兄たちが、彼を殺そうとしたのである。ところが、辛うじて死を免れ商人に売られたことから、先にエジプトに入るようになったのであった。

【韓国語】
그러므로 요셉은 아벨의 입장으로서, 가인의 입장에 있었던 그의 형들이 죽이려 했던 가운데서 겨우 죽음을 모면하고 상인에게 팔린 바 되어 먼저 애급에 들어가게 되었던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
それゆえに、ヨセフはアベルの立場として、カインの立場にいた彼の兄たちが殺そうとするなか、辛うじて死を免れ商人に売られ、先にエジプトに入るようになったのであった。

(6)日本語『原理講論』p354の9行目

【日本語】
それゆえモーセは、イスラエル民族に対しては、父母の立場に立っていたのである。また一方、モーセは、イエスに先立ってその道を開拓すべき使命を担った預言者でもあったので、その子女の立場にも立っていたのであった。

【韓国語】
그렇기 때문에 모세는 이스라엘 민족에 대하여는 부모의 입장에 서게 되었던 것이다. 그뿐 아니라 모세는 예수님에 앞서서 그의 길을 개척해야 할 사명을 가지고 있는 선지자로서 자녀의 입장이기도 하였다.

【韓国語原文の直訳】
それゆえモーセは、イスラエル民族に対しては、父母の立場に立つようになったのである。それだけでなく、モーセは、イエスに先立ってその道を開拓すべき使命をもっている預言者として、子女の立場でもあった。

(7)日本語『原理講論』p357の後ろから3行目

【日本語】
それゆえに、このようなモーセを中心として、イスラエル民族が一つになるかならないかということは、彼らがモーセに従って砂漠を横断するカナンの復帰路程を、成功裏に出発できるか否かを決定する重大な問題であったのである。

【韓国語】
그렇기 때문에 이러한 모세를 중심하고 이스라엘 민족이 하나가 되느냐 되지 못하느냐 하는 것은, 그들이 모세를 따라서 사막을 횡단하는 가나안 복귀노정을 성공적으로 출발하느냐 못 하느냐 하는 사실을 결정짓는 것이 되었던 것이다.

【韓国語原文の直訳】
それゆえに、このようなモーセを中心として、イスラエル民族が一つになるかなれないかということは、彼らがモーセに従って砂漠を横断するカナン復帰路程を、成功裏に出発できるかできないかという事実を決定するものとなったのである。

(8)日本語『原理講論』p358の1行目

【日本語】
神の選ばれたモーセが、このようにエジプト人を打ち殺したということは、第一に、天使長が人間始祖を堕落させ、また、カインがアベルを殺すことによって、サタンが長子の立場で人類歴史をつくってきたため、天の側から長子の立場にいるサタンの側を打って、蕩減復帰する条件を立てなければ、カナン復帰路程を出発することができなかったからであった。

【韓国語】
하나님이 택하신 모세가 이와 같이 애급인을 쳐죽인 것은, 첫째로 천사장이 인간 시조를 타락시켰고 또 가인이 아벨을 죽임으로써 사탄이 장자의 입장에서 인류 죄악사를 이루어 나오고 있으므로, 하늘편에서 장자의 입장에 있는 사탄편을 쳐서 탕감복귀하는 조건을 세우지 않고는 가나안 복귀노정을 출발할 수 없었기 때문이다.

【韓国語原文の直訳】
神の選ばれたモーセが、このようにエジプト人を打ち殺したことは、第一に、天使長が人間始祖を堕落させ、また、カインがアベルを殺すことによって、サタンが長子の立場で人類罪悪史をつくってきているため、天の側から長子の立場にいるサタン側を打って、蕩減復帰する条件を立てなければ、カナン復帰路程を出発できなかったからである。

■第24回韓国語『原理講論』訓読会の予定日

日付:2021年4月22日木曜日
場所:東京日暮里の某会議室
訓読:韓国語『原理講論』本文p329~342(モーセ路程)

※韓国語『原理講論』は2006年2月20日発行の42刷標準横書きから引用
※日本語『原理講論』は2014年5月30日発行の第5版第1刷から引用
※韓国語原文の直訳文の文責は当ブログ管理者にあり、翻訳に際して使用した辞書は『朝鮮語辞典』(小学館)

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