摂理から見たアベルたち(7/10)

1979年12月30日(日)
アメリカ・ベルベディア

※このみ言は、1979年12月30日の聖日に、新しく80年代を迎えるに当たって、私たち統一教会員のアベルとしての心構えとホームチャーチ摂理について、10時間にわたって語られたものです。また、日本では、『摂理から見たアベルの正道』というタイトルで小冊子になりました。

 南北を一つにしなければみ旨は成し遂げられない

 私は韓国に帰るでしょう。南北を一つにしなければ、神様のみ旨を世界的に成し遂げることができません。分かれるようになるのです。偽りの父を屈伏させなければなりません。分かりますか? それを誰がするのですか? 統一教会がしなければなりません。アメリカがすべての国力を動員して韓国に影響を与えて……。影響を与えなければならないというのです。悪い影響を与えるのではなく、良い影響を与えて、朝鮮半島から北朝鮮の金日成を追い出し、中国の共産党を追い出し、ソ連の共産党を追い出さなければなりません。

 韓国を中心として、世界的共産党が集結しています。三位一体になっているのです。韓国を中心として見れば、そのようになっているというのです。金日成を中心として……。境界線が共に接しています。ロシア、中共、北朝鮮、この三つが合わさって韓国を手に入れようとうかがっています。ですから、アメリカと日本が一つになってさっと……。

 韓国動乱のとき、世界の若者たちが血を流しましたが、それが復活しなければなりません。これを犬死したと言っていますが、天の聖戦のために祭物として死んだと復活させておかなければならないのです。そのときに流した血を誰が高潔な血にするのか、という問題が残っているということです。

 韓国動乱で血を流して死んだ、あの国にいる高潔な方たちを解放してあげる運動が起こらなければなりません。地上で結ばれた怨恨は、地上で解いてあげなければなりません。誰が解いてあげるのですか? アメリカの統一教会の若者たちがしなければなりません。自由世界の若者たちがしなければならないのです。期間が延長される前にすれば、血を流さなくても解放されますが、期間が延長するほど血を流さなければなりません。血を流さなければならないというのです。それを防がなければ、自由世界のあらゆる国民が共産党の前に血を流すようになります。数千万が血を流すようになるのです。キューバがアメリカを打ち、メキシコがアメリカを打つでしょう。その次に、北側のカナダの共産党が打ち、南米にいる共産党が打つのです。

 共産党が「アジアから撤兵する」と言ったからといって共産党が撤兵しますか? 「韓国から撤兵する」と言って撤兵しますか? 「ベトナムから撤兵する」と言って撤兵しますか? しません。しないというのです。もっと恐ろしい敵が生じます。ですから、先生は急ぐのです。一刻を争うというのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 アメリカの世論がレバレンド・ムーンを好めば好むほど、韓国は完全に持ち上げられてレバレンド・ムーンを英雄視するようになります。もたもたするのではなく、韓国国民を相手にして金日成を叩き潰し、共産世界に対抗して叩き潰すことができる力がなければなりません。

 韓国を統一させることができない日には、自由世界は滅びるのです。韓国で血を流さずにどのように統一させることができるかということです。それが統一教会の摂理の前には可能なのです。それを皆さんは知りませんが、先生はそれを直視しながら、そこに適用できるよう、皆さんを導いていかざるを得ません。これを知らなければならないのです。

 今後、残った人種戦争で勝利しようとすればホームチャーチをしなければ

 さあ、神様の心情がそうであり、先生の心情がそうなのですから、皆さんの心情もそうでなければならないのではないか、ということです。皆さんの心情が別々になってよいのですか? 何を躊躇するのですか? 皆さん1人が死ぬより、皆さんの一族が滅び、国が滅ぶのがよいのですか? 皆さん1人が躊躇することによって、アメリカが滅び、自由世界が滅びてもよいのですか? 民主世界、全世界がそのようになるということです。

 これから残っているのは人種戦争です。国家戦争ではありません。人種戦争です。「黒人と白人が争いなさい。黒人の怨讐は白人だ」、このようなことを共産党が操るのです。アジア人と白人の人種戦争が残っています。それを知らなければなりません。国家戦争ではないというのです。分かりますか? 共産党が世界的に指導できるということです。

 さあ、それで中東を早く教えなければならず、アフリカを教えなければならず、またイスラームを早く教えなければなりません。ホメイニが事々にイスラームをかかげ、共産党に操られていることを知らなければなりません。アフリカの黒人世界がすべてそうではないですか? 中東からアジアまで、すべてそうではないですか?

 それで、「宗教においてイスラームの怨讐はキリスト教だ。その頭がムーニーだ」、このように人種戦争をコーチしているというのです。人種戦争が起これば誰が止めるのですか? 数的にだけ見れば、(白人は)いくらにもなりません。3分の1にもならないというのです。このようなことを考えて、先生が結婚問題を中心としてあらゆる人種を超越し、神様の愛の主権を、愛の世界観を立てなければならないと主張してきたのです。それで、反共精神で世界を連結しなければなりません。ヨーロッパを防御しなければならず、アフリカを防御しなければならず、南米を防御しなければならず、全世界を防御しなければなりません。

 さあ、共産党が最も憎む統一教会ですが、民主世界から見るとき、統一教会はそれでも希望が潜在しているのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。そのような歴史的な転換期が、歴史的な運命が私たちの前に近づいてくることを知らなければなりません。これに乗って越えていき、消化させなければならない責任が統一教会にあることを知らなければならないのです。

 3次7年路程が終わる1981年中盤まで、韓国の幹部たちを投入してこの伝統をつくり、これが滅びないようにしなければならないのが先生の責任です。ですから、統一教会に入ってくれば、即刻40日修練をして「アメリカ全域でホームチャーチをやるために全員が出ていきなさい」と言うのです。それで80万人にさえなれば、アメリカの全国をまわすことができます。80万にもなりませんね。アメリカを7000万家庭として、360軒として計算すれば、20万人でよいのです。そのようになる日には、アメリカの全国民を一つにして、ホームチャーチをつくることができます。

 そのようになれば、共産党が結局は悔い改めるようになり、アメリカの不倫な愛が消えるようになり、アメリカのならず者やテロ団もすべてかかしになります。共産党を防ぐことができ、青少年の淪落問題を防ぐことができ、教会の淪落を防ぐことができるということです。教会がすっかり空いているでしょう? 教会がすっかり空いているというのです。完全に満たすことができます。ホームチャーチを通して満たすことができるのです。

 ホームチャーチで共産主義、教会、青少年の問題を解決しよう

 それで、アメリカの人たちが悔い改め、神様を信じる人たちもすべて悔い改めなければなりません。悔い改めの涙がなければなりません。悔い改めの涙がなければならないということです。ですから、世界的にホームチャーチをしなければなりませんか、してはいけませんか? (「しなければなりません」)。それを知らなければなりません。ホームチャーチ、それを知ってこそ、共産党を防ぎ、青少年の淪落と家庭破綻を防御し、キリスト教の破綻を防御できるのです。そのために私たちがホームチャーチをするということを、知っていなければなりません。

 したがって、教会を復興させて解決しようというのです。私たちがここでホームチャーチを燃え立たせ、教会を燃え立たせ、市民を燃え立たせて、神様が願われるこのアメリカを防御できる橋頭堡をつくろうということです。

 皆さん、国務省がやってくれると思いますか? 国防省がやってくれると思いますか?(「いいえ」)。アメリカ大統領がキリスト教を復興させることができると思いますか?(「いいえ」)。オーラル・ロバーツ、ビリー・グラハムがいくら騒いでもできないということです。私たちムーニーだけが青少年問題を教化させることができるのです。

 皆さんの足の甲に今、共産党の刃が刺さっているのが分かりますか? このことが私たちの自由世界で最も難しいことです。神様のみ旨の中で最も難しいことであり、宗教歴史の中でも最も難しいことです。このように私たちが最も難しいことに責任をもっているのです。

 神様にとって最も難しいのは共産党であり、淪落する教会であり、淪落する青少年たちです。これを防ぐ人がいないのです。ですから、最も難しいこれらのことをアベルがしなければなりません。アベルは、最も難しい責任を担うのです。何の話か分かりますか? アベルがやらなければなりません。全世界の青少年を復活させ、既成教会を復活させ、共産党を防がなければならない責任がアベルにあるのです。この巨大な使命のために……。ファンダレイジングをしながら悪口を言われたとか何とかということは、問題ではありません。どのようにこの巨大な使命に責任をもち、完成するかが問題になるのであって、それは問題になりません。

 ホームチャーチがアメリカで歓迎されれば自動的に韓国でも歓迎される

 それでは、皆さん若い人たちが、どこで勝負を決める闘いをするのですか? ヤボク川でヤコブが闘ったように、ここで実体の共産党と闘い、実体の教会と闘い、実体のあらゆる青少年と闘い、これを屈伏させなければならないというのです。闘って勝つ日には、天が力を下さるのです。ヤコブが腰骨を打たれて折られたように、ホームチャーチをしっかりつかんで闘い、勝たなければなりません。勝たなければならないのです。

 ここでこのように勝利すれば、アメリカが歓迎し、全世界の自由世界が歓迎します。ここで勝利する日には、共産党も私たちから退いていくということです。その基盤を築いておこうとすれば、まず言葉で闘って勝たなければなりません。理論的に闘って共産党に勝たなければならないのです。理論的に完全に整っていなければなりません。私たちの理論のために日本の共産党は参ってしまったというのです。それで「統一教会の人間に会ってはいけない。会ってはいけない。会ったら耐えられない。理論闘争もしてはいけない」と言うのです。(拍手)

 そのときになれば、科学者大会が必要です。共産世界の学者たちを集め、理論的に叩いて掌握するのです。何の話か分かりますか? ホームチャーチがどれほど重要かということが分かりますか? サタンを叩く戦車基地なのです。FBIやCIAがそれをやると思いますか?(「いいえ」)。そのようなレバレンド・ムーンをアメリカが怨讐のように扱っています。この場にもFBIやCIAの手先が入ってきているでしょう。胸に手をあてて考えてみなさいというのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 では、ホームチャーチが必要ですか?(「はい」)。ここで皆さんがやらなければならないことは、このような復帰過程で、個人、氏族、民族、国家全体を一つにし、ここでアベルが経なければならないあらゆる蕩減路程をすべて経たという条件を立てなければなりません。神様が願われることがそれです。アベルが行くべき道がそのような道です。ですから、ホームチャーチを通さなければ天国に行けないという結論が出てくるようになるのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 個人が復帰されなければなりません。個人的に迫害を受け、家庭的に迫害を受け、氏族的に迫害を受け、数多くの他の民族がアメリカにいるので、12以上の民族から迫害を受けなさいということです。個人レベルで、家庭レベルで、氏族レベルで、民族レベルで、世界レベルで蕩減的アベル路程を行ったという条件を立てなければなりません。ところが、それが嫌ですか?

 神様は堕落以降、人類歴史が始まってから今まで、宇宙的なアベルの歴史を経るためにどれほど苦労をされましたか? また、ユダヤ教を立てて4000年間苦労して失敗され、キリスト教というものを立てて2000年間苦労されましたが、蕩減ばかりしてきたということです。それで、先生がそのあらゆることを蕩減するために、20年間死ぬほど苦労し、皆さんたちには7年間やりなさいと言ったのに、できないのですか? 勝つことができる方法をすべて詳細に教えてあげてもできないのですか? 多くの殉教者を出しましたが、キリスト教は失敗しました。4000年のユダヤ教の歴史もそうです。それでも行けないのですか?(「行きます」)。アベルの宗教歴史を自らの一身で蕩減しなければなりません!

 さあ、先生は、世界的蕩減路程を立てるためにそのような苦労をしたのですが、皆さんは氏族的基盤、これはこのように小さいのですが、1日に何周も回ることができるのに、これができないのですか? 皆さんがここでカイン的ホームチャーチをつくれば、アベル的ホームチャーチは自動的にできるのです。私がアメリカで勝利的歓迎を受ければ、これからホームチャーチは、自動的に韓国に足が伸びていくというのです。アメリカが、カイン圏が歓迎すれば、韓国は自動的に歓迎するようになっているということです。そのような運命が共同で背負われていることを知らなければなりません。

 ですから、先生が統一教会のすべてのことを……。日本を犠牲にし、韓国を犠牲にし、ヨーロッパを犠牲にし、世界全体を犠牲にしてアメリカを……。アメリカは世界のアベル圏を集めておいたものなので、アメリカのために全体を投入するのです。それで、アメリカに全体を投入することを皆さんは知らなければなりません。さまざまな民族が合わさっている……。

 キリスト教のアベル圏の人たちが集まっています。一時は追い出されてきたのでキリスト教のアベルだということです。それは天理原則だというのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。キリスト教の前に統一教会はアベルです。このアメリカがカイン的立場に立って反対するのです。しかし、一つにならなければならないのであって、反対する日には、世界がまた分かれていくようになっているのです。何の話か分かりますか?

 ですから、これを誰が一つにしなければなりませんか? 皆さんが一つにしなければなりません。カインが「ああ、皆さんたちがアベルです。ホームチャーチをする皆さんたちがアベルです」と言うことができるようにしなければならないのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。それが歴史の勝敗を決する闘いです。ヤコブがヤボク川で天使と闘ったのと同じなのです。イスラエル民族がヨルダン川を渡る前に闘ったのと同じだというのです。それを知らなければなりません。これに勝つ日には、国境なく歓迎し、歓声をあげる日には……。

 アベルとして最後の戦場に立った私たち

 私たちは、歴史始まって以来、アベルとして最後の戦場に立ったのです。このことを来年から本格的に7年路程として出発しなければなりません。今後、1980年から行かなければなりません。残りの期間で何が何でもアメリカで世論化させ、アメリカの国民たちがこれを歓迎さえするようになれば、7年間に世界は平等になり、世界のあらゆることを解決できる道が大きく開かれるということです。

 さあ、それでは、きょうこのような内容を知ったので、知ったその日から……。ただただ早ければ早いほどよいのです。3年以内に終わります。先生のような考えをもてば、3年もかからないのです。3カ月もかかりません。何の話か分かりますか?(「はい」)。

 1980年度に入りながら、「よし、よく分かりました。先生がいらっしゃらなくても私たちがやります。アベルとして私が責任をすべて果たします」という決定をして越えていかなければならないということです。ホームチャーチの歴史に伝統を立てることができる人になると考えてみなさいというのです。神様が、霊界とイエス様、イエス様の弟子たちがどれほど喜び、どれほどうらやましく思うだろうかということです。

 今ではもう、アベルが行くべき道がはっきりしました。アベルはどのようなものであり、カインがどのようなものかをはっきりと知りました。皆さんは、自分がカインの位置なのか、アベルの位置なのかすべて知らなければなりません。何の話か分かりますか?(「はい」)。白人たちがこの道を行かないとき、黒人の皆さんが行けば、黒人の皆さんがアベルになるのです。そのようになれば、今後白人たちは黒人たちにすべて屈伏しなければなりません。ですから、白人よりもっと苦労させなければなりません。

 皆さん、黒人たちは、この国で天の蕩減路程において、アベル的歴史において奴隷の道を歩んできました。この国を創建したのは皆さん黒人たちであって、白人たちではないことを知らなければなりません。白人ではありません。黒人です。先に黒人を犠牲にしてきたのであり、その次にはインディアンを犠牲にしてきたではないですか? 闘うようになれば、黒人たちが恨みを晴らすようになり、有色人種が白人種と闘うようになれば、白人の皆さんを残しておくと思いますか? そのようなことを知っていますか?(「はい」)。

 レバレンド・ムーンがなぜここに来たのでしょうか? 実際、インディアンは私たちのいとこと同じです。国で見れば、いとこの関係、兄弟の関係だということです。彼らが皆死にそうなので、私が来て止めてあげなければならないというのです。恨みを晴らそうとして来たのではなく、救ってあげ、和解させるために来たのです。

 そのようなことを誰がやりますか? 白人がやりますか、黒人がやりますか? それはできません。できないというのです。白人の話も聞かず、黒人の話も聞かないのです。「ここで絶滅された有色人種、同じ黄色人の私たちも、怨讐のこのアメリカを許すのだから、あなたたちも許しなさい」、そう言ってこそ、黒人が話を聞くのです。「あなたたちの怨讐よりも黄色人の怨讐、インディアンの怨讐、アジア人の怨讐だが、彼らを私が許すので、あなたたちも許しなさい」、このように言えば通じるということです。何のためにですか? 歴史的にアベルの行く道がそうだったというのです。

(『文鮮明先生御言選集』 106-234~240)

 

 

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