【40日路程実践の原理的根拠】
復帰摂理時代においては、「四十日サタン分立基台」の上で、供え物の代わりに神のみ言を中心として立つことができさえすれば、それをもって「信仰基台」を復帰するようになっていたのである。(『原理講論』p353)

 

先回の記事では、「40日路程」の原理的な意義とその目的について説明しました。

今回は、「40日路程」の実践方法とその注意点、そしてどういったメリットがあるのかについて説明します。

「40日路程」の実践方法

信仰基台を立てるために必要な蕩減条件は、「中心人物」、「条件物」、「数理的な蕩減期間」の3つでした。

この3つの蕩減条件について、文鮮明先生のみ言を引用して確認しておきましょう。

蕩減条件は、数字が必要であり、摂理的中心者、つまりアダム側の人が必要であり、その次には条件物、この三つが必要です。一つは人、その次に、ノア時代の三層の船やアブラハム時代の三大祭物という条件物が必要であり、その次には数字が必要です。三日期間や四十日路程という、このような数字が必要です。期間が必要です。四十日などのような期間が必要なのです。(『文鮮明先生御言選集』119-154 1982.7.11)

 

「40日路程」の実践では、「中心人物」を私、「条件物」を『原理講論』の訓読、「数理的な蕩減期間」を40日と定めています。

『原理講論』のp279に「新約時代においては福音のみ言、さらには、そのみ言の実体たるイエスが、信仰基台造成のための条件物であったのである」とあることから、条件物としては、成約時代のみ言である『原理講論』を訓読することとしました。

これらの関係を船に例えてみると、私(自分自身)が船長、『原理講論』の訓読がエンジン、40日が羅針盤になります。

どれ一つが欠けてもその船は目的地に到達できないように、この3つの蕩減条件がそろわなければ、信仰基台を復帰することはできません。

創造原理から見た「40日路程」

『原理講論』のp416に「創造原理によれば、人間は正分合の三段階の過程を経て、四位基台をつくって初めて、神の創造目的を成就するようになっているのである」とあります。

この創造原理から「40日路程」を見た場合、それを実践することは神様を中心とする四位基台をつくることであり、3段階の過程を経ていくことになります。

つまり、蘇生期の約13日間、長成期の約13日間、完成期の約13日間の3段階の過程を経ていくのが「40日路程」ということです。

「40日路程」実践の注意事項

「40日路程」を実践するにあたって、いくつかの注意事項を以下にまとめましたので、参考としてください。

(1)長成期完成級の試練が最大の山場

「40日路程」を実践すると、長成期完成級の時期にサタンからの試練を受けるようになります。

「40日路程」における長成期完成級の時期は、27日目と28日目を中心に、前後3日くらいの約7日間になります。

この時期に、人間関係で衝突したり、健康を害したり、怪我をしたり、仕事でトラブルが起きたりするなど、試練の内容は人によってさまざまですが、何らかの峠を迎えることになります。

この長成期完成級の試練を正しく越えることができれば、その「40日路程」を通して信仰基台を立てることができる可能性が高くなります。

正しく越えるとはどういうことかというと、試練を受けたときにそれを受け入れ、感謝して越えていくことです。

これとは反対に、血気怒気にはしったり、不平不満を言ったり、絶望したりすると、サタンに侵入されて信仰基台を立てることができなくなる可能性が高まります。

長成期完成級にサタンの試練があるのは、その時期にアダムとエバが堕落したからです。

しかし、逆の見方をすると、サタンはその時期にしか私たちを試練することができないとも言えます。

長成期完成級以外のときにも、苦労や困難があるとは思いますが、復帰原理的な観点から見たとき、重要なのは長成期完成級の試練です。

サタンは、その人の復帰にとって重要なことは軽視させ、それほど重要でないことに時間とエネルギーを浪費させようとしますので、気をつけてください。

(2)『原理講論』の訓読について

『原理講論』を読むページ数は、各自の状況に合わせて自分で決めていただいて大丈夫です

そのさいに大切なことは、1日に訓読するページ数を決めておくことです。

5ページなら5ページ、10ページなら10ページというように、毎日同じページ数を訓読するようにしてください。

その日の気分によって読むページが多かったり少なかったりするのは、おすすめできません。

その理由は二つあり、一つは神様と霊界が協助しやすくなるから、もう一つは、み言と私の主体・対象関係を確立できるから、ということです。

1 神様と霊界が協助しやすくなる

1日に訓読するページ数を決めておくと、「40日路程」の何日目に『原理講論』のどこどこを訓読するということが予め分かります。

それが分かっていると、その日に訓読するみ言の内容に合わせて、神様と霊界が役事できるようになります。

訓読する人が、そのみ言を理解し、体恤しやすいように、身の回りでいろいろな現象を見聞きさせたり、体験できるようにしてくれます。

2 み言と私の主体・対象関係を確立できる

本来、神様のみ言と私の関係は、み言が主体で私が対象でしたが、堕落によってその主体であるみ言を失い、対象の位置を離れてしまいました。

その対象の位置を復帰しなければならないのですから、訓読のときもみ言を主体とし、自分を対象にしなければなりません。

しかし、自分の気分や体調や事情によって読んだり読まなかったりするのは、み言に対して主管性を転倒し、自分が主体になってしまいます。

1日に訓読するページ数は多くても少なくても、自分が継続可能なページ数でよいので、必ず一定のページ数を決めて訓読するようにしてください。

(3)「40日路程」のスタートはいつから?

「40日路程」の実践についてよく質問されるのが、「いつからスタートすればよいか?」ということです。

もしあなたがすでに祝福を受けているのであれば、その祝福日から数えて40日の区切りの日からスタートすることをおすすめします。

それ以外の方であれば、自分が生まれた日から数えて40日の区切りの日からスタートするのがよいかと思います。

例えば、今日が自分が生まれた日から数えて16000日目だとすれば、ちょうど40日で割り切れますので、あすから「40日路程」をスタートすると区切りがよいということになります。

祝福日や誕生日から今日が何日目か一瞬で計算できるサイトがあるので、ご利用ください。

※日数計算サイト
https://keisan.casio.jp/exec/system/1177658154

(4)「40日路程」を継続することの重要性

信仰基台というのは、一度条件を立てれば、そのあとずっと継続するというものではありません。

サタンは常にその信仰基台に侵入しようとしていますので、一度立てた信仰基台でも、何もしなければ必ず失われてしまいます。

私の知るかぎり、生涯においてずっと信仰基台を立て続け、実体基台の中心人物の立場を堅持されたのは、イエス様と文鮮明先生だけです。

復帰摂理歴史に登場する中心人物たちは、人生の中である一時期だけ中心人物の立場だったり、もしくは最後に中心人物の立場を離れた人たちばかりです。

このことからも、信仰基台を立てて実体基台のアベルの立場に立ち続けることが、どれほど難しいかが分かります。

ですから、一度「40日路程」を終えたら、そのあとも第2次、第3次と継続して実践するようにしてください。

「40日路程」を実践することのメリット

「40日路程」を実践することの一番のメリットは、「統一原理」が真理であることを実感できることです。

「統一原理」が真理かどうかについては、多くの人たちが賛同する立場、否定する立場からそれぞれの主張をしています。

しかし、それらは日本語の『原理講論』を基盤とした理論的なものが多く、本当に「統一原理」が真理なのかどうかを実際に実践して確かめてみた人は少ないのではないでしょうか。

「今まで神を信ずる信徒たちが罪を犯すことがあったのは、実は、神に対する彼らの信仰が極めて観念的であり、実感を伴うものではなかったからである」(『原理講論』p34)とあるように、私たちは観念的な信仰に陥らないようにしないといけません。

「40日路程」を実践して、本当に長成期完成級に試練があるのか、そして最後に神様から何らかのみ言やメッセージが与えられるのかを、自分自身で確かめてみてください。

「40日路程」実践方法のまとめ

【「40日路程」の実践方法】
■中心人物:私
■条件物:『原理講論』の訓読(1日に訓読するページ数を同じにする)
■期間:40日(蘇生期・長成期・完成期の3段階)
■ポイント:長成期完成級の試練を感謝で越えること
■スタート日:誕生日あるいは祝福日から数えて40日の区切りの日

 

以上が、信仰基台を立てて実体基台のアベルの位置に立ち続けるための方法論である「40日路程」の実践方法になります。

「40日路程」の原理的な意義やその目的などについては、こちらの記事で確認してください。

『40日路程実践プロジェクト』【基礎編】①「40日路程」の原理的意義と目的

 

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