【今回のみ言】
堕落した人間はサタン分立の路程を通して、アダムとエバが成長した基準、すなわち、長成期の完成級まで復帰した型を備えた基台の上でメシヤを迎え、重生することによって、アダムとエバの堕落以前の立場を復帰したのち、メシヤに従って更に成長し、そこで初めて創造目的を完成することができるのである。(『原理講論』p271)

 

今回の記事は、『40日路程実践プロジェクト』【基礎編】を学び、「40日路程」を体験するメールセミナーに参加された方にむけて書かれたものです。

ここでは、「40日路程」の【応用編】ということで、公式7年路程を「40日路程」を中心として歩んでみることを提案しています。

公式7年路程を最後まで歩みきる一つの方法として考えていただければと思います。

公式7年路程の原理的根拠

まず、公式7年路程の原理的根拠を確認しておきましょう。冒頭で紹介した『原理講論』の一節にあるように、復帰の公式は次のようになっています。

 ①長成期完成級まで復帰する
  ⇒信仰基台と実体基台を立てる

 ②メシヤを迎えて重生する
  ⇒メシヤの祝福を受けて血統転換する

 ③メシヤに従って更に成長する
  ⇒成長期間の完成期を歩む

 ④創造目的を完成する
  ⇒神様の直接主管圏に入る

3番目の「メシヤに従って更に成長」とは、メシヤを迎えたのちに歩む成長期間の完成期のことを意味しています。

創造原理の三段階原則から、人間の成長期間は蘇生、長成、完成の三段階になっていて、それぞれが7年なので、完成までの期間は21年になります。

人間は長成期の完成級で堕落してしまったため、ここでメシヤを迎え、残りの完成期をメシヤと共に歩んで完成します。

この7年の完成期を公式7年路程とし、すべての人が歩まなければならない路程になっているわけです。

私たちが歩む公式7年路程について文鮮明先生は次のように語られています。

 人間はだれもがこの7年路程を経ていかなければなりません。これは絶対的な公式です。この7年路程は、だれが行かなければならないのですか。家庭が行かなければなりません。この7年路程を経て長成期完成級から神様の直接主管圏まで上がっていかなければならないのです。これは一人ではできません。
 長成期完成級で人間が堕落することによって、神様と人間が分かれたのです。ですから、その基準を越えて父母と子女と万物が一つに糾合された条件を立てて、神様を中心として結束しなければなりません。(『文鮮明先生御言選集』30-329 1970.4.6)

真の父母様の公式7年路程と私たちの公式7年路程

(1)真の父母様が歩まれた公式7年路程

文鮮明先生は、1960年3月27日(旧暦3月1日)に韓鶴子女史を真の母として迎えて約婚式をされ、その日を「父母の日」(後に「真の父母の日」に改称)に定められました。

この「父母の日」は、第3アダムが真の父の立場で真の母を復帰し、人類の「真の父母」となる基準を復帰したことを意味する日です。

そして、新約聖書のヨハネの黙示録19章7節にある「小羊の婚姻の時がきて」の預言が成就した日でもあります。

そして、1960年4月11日(旧暦3月16日)に聖婚式をされ、この時から文鮮明先生は真の父母として公式7年路程を歩まれたのですが、なぜこの路程が必要なのかについて、次のように語られています。

 聖婚式をしてからのち、この地上に神様を中心とした真の父母が生まれました。歴史始まって以来、悪なる父母が生まれたことはありましたが、神様を中心とした善なる父母の基準はこの地上に設定されませんでした。
 しかし、これが設定されれば、サタンは歴史始まって以来、今まで人類を支配してきたすべてのものを奪われるのです。そのため、平面図上において、サタン勢力はあらゆる力を尽くして本格的に反旗を翻し、迫害せざるを得なくなります。
 なぜ聖婚式をしてからも迫害を受けなければならないのでしょうか。それは、聖婚した基準が長成期完成級で、まだ七年路程が残っているからです。この七年路程をどのように越えるかということが問題です。この七年路程を越えてこそ、直接主管圏に到達します。(『文鮮明先生御言選集』196-214 1990.1.1)

 

このようにして聖婚式後に7年路程を歩まれたのち、1968年1月1日に「神の日」(後に「真の神の日」に改称)を宣布されました。

この「神の日」は、神様が地上に臨在できる基準が決定されたこと宣布した日であり、文鮮明先生は、「神の日がどのような日かというと、神様の直接的主管圏内に入ったことを意味する日です」(『文鮮明先生御言選集』34-103 1970.8.29)と語られています。

このように、真の父母様は、1960年4月11日(旧暦3月16日)の聖婚式から1968年1月1日の「神の日」までを公式7年路程として歩まれたのです。

(2)私たちが歩むべき公式7年路程

私たちが歩むべき公式7年路程について、文鮮明先生のみ言を一つご紹介します。

 皆さんを中心として父母の日をつくってください。子女の日、万物の日、神の日はありますか。皆さんを中心とする父母の日、子女の日、万物の日、神の日を7年の間につくるのです。全体的、世界的にサタンの攻撃を受け、先生が7年間行った道を皆さんは条件的に行けばよいのです。(『文鮮明先生御言選集』35-258 1970.10)

 

真の父母様が1960年の御聖婚から真の神の日(1968.1.1)まで完成期の7年路程を歩まれ神様の直接主管圏に入られたように、私たちも真の父母による祝福式を経たのちに7年路程を歩み、自分自身の「父母の日」と「神の日」を立てなければならないわけです。

 「父母の日」(1960) →完成期7年路程 → 「神の日」(1968)
 <長成期完成級>             <直接主管圏>

  祝福式       →完成期7年路程 → 私の「神の日」
 <長成期完成級>             <直接主管圏>

縦横の8段階蕩減復帰から見た公式7年路程と40日路程

蕩減復帰の原則については『原理講論』に詳細に説明されていますが、文鮮明先生は、この蕩減復帰の路程を8段階とし、さらに具体的な路程を提示されています。

 皆さんの体が、サタンの支配から逃れて神様と一つとなっていますか。自分を完全に否定しなければ、サタンに打ち勝つことができません。ですから3年半苦労をしなさいというのです。乞食、僕の僕から上がっていかなければなりません。
 縦的に僕の僕から僕、養子、庶子、直系子女、次には母、父、神様、このように8段階です。また、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様、これも8段階です。 ですから縦的に8段階であり、横的に8段階です。それが原理観です。先生の言葉ではありません。
 皆さんがいくら有名な人だとしても、皆さんがいくら成功したとしても、この原理的なコースを通過しなければ、天国に入っていくことができません。(『文鮮明先生御言選集』189-141 1989.4.1)

 

このように、縦的8段階と横的8段階という原理的なコースを通過しなければ天国に入れないと語られています。

そこで、この縦的8段階×横的8段階の64の段階をそれぞれ40日で1段階ずつ歩んでいった場合、合計の日数は2560日になります。

合計日数の2560日は、7年が2555日なので(実際には閏年が一度か二度あるので2556~7日になります)ほぼ同じ期間になります。

ですから、この図のように、40日路程を64回続けるとちょうど7年になるというわけです。

40日路程でサタンを分立しつづけながら縦横の8段階の蕩減復帰路程を歩み、そして、7年路程を最後まで歩みきって神様の直接主管圏に入ることができます。

公式7年路程を歩むとき、漠然と7年後を考えて歩むより、40日ごとに区切って1段階ずつ着実に歩んでいくほうが、はるかに個人の復帰摂理が進んでいるという実感があるはずです。

 

以上、今回は、「40日路程」体験メールセミナーに参加された方に、「40日路程」の応用編ということで、公式7年路程を「40日路程」を中心にして歩む方法を説明させていただきました。

ありがとうございました。

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