■記事構成について

 原文を文章ごとに分け、それぞれの文章を【韓国語原文】、【原文の直訳】、【現行の訳文】の3つに分けて記載しています。

  【原文の直訳】と【現行の訳文】が一致しており、変更箇所がない場合、【現行の訳文】のところは空欄になっています。

■み言の引用について

 『原理講論』の引用文は、2014年5月30日、光言社発行の第五版第一刷から引用したものです。また、聖句の引用は、日本聖書協会発行の『口語訳聖書』からの引用です。

 『口語訳聖書』は原語(旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し、欧米の各言語(特に英語)を参考として訳されているため、『口語訳聖書』からの引用箇所は、韓国語の聖句の直訳になっていないことに留意してください。

■韓国語辞書について

 翻訳するさいに基準としている韓国語辞書は、小学館の『韓日辞典』(旧『朝鮮語辞典』)です。『韓日辞典』にない場合は、こちらのNAVER「국어사전(国語辞典)」を使います。

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■本文‐人類歴史の終末論 第二節 救いの摂理

42
【韓国語原文】
제2절 구원섭리
【原文の直訳】
第二節 救援摂理
【現行の訳文】
第二節 救いの摂理

㈠救いの摂理はすなわち復帰摂理である

43
【韓国語原文】
Ⅰ.구원섭리는 곧 복귀섭리다
【原文の直訳】
㈠救援摂理はすなわち復帰摂理である
【現行の訳文】
㈠救いの摂理はすなわち復帰摂理である

44
【韓国語原文】
이 죄악(罪惡)의 세계는 인간이 서러워하는 것은 말할 것도 없고, 하나님도 서러워하시는 세계인 것이다(창 6 : 6).
【原文の直訳】
この罪悪の世界は、人間が悲しむことはいうまでもないが、神も悲しんでおられる世界なのである(創六・6)。
【現行の訳文】
この罪悪の世界が、人間の悲しむ世界であることはいうまでもないが、神もまた悲しんでおられる世界であるということを、我々は知らなければならない(創六・6)。

45
【韓国語原文】
그렇다면 하나님은 이 설움의 세계를 그대로 방임하실 것인가? 기쁨을 누리시려고 창조하셨던 선(善)의 세계가 인간의 타락으로 인하여 설움이 가득한 죄악의 세계로 영속할 수밖에 없게 되었다면, 하나님은 창조에 실패한 무능한 하나님이 되고 말 것이다.
【原文の直訳】
それでは、神はこの悲しみの世界をそのまま放任なさるのであろうか。喜びを享受するために創造なさった善の世界が、人間の堕落によって、悲しみに満ちた罪悪の世界として永続せざるを得なくなったとすれば、神は、創造に失敗した無能な神となってしまうのである。
【現行の訳文】
では、神はこの悲しみの世界をそのまま放任なさるのであろうか。喜びを得るために創造なさった善の世界が、人間の堕落によって、悲しみに満ちた罪悪世界となり、これが永続するほかはないというのであれば、神は、創造に失敗した無能な神となってしまうのである。

46
【韓国語原文】
그렇기 때문에 하나님은 기필코 이 죄악의 세계를 구원(救援)하시지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、神は必ずこの罪悪の世界を、救わざるを得ないのである。
【現行の訳文】
それゆえに、神は必ずこの罪悪の世界を、救わなければならないのである。

47
【韓国語原文】
그렇다면 하나님은 이 세계를 어느 정도로 구원하셔야 할 것인가? 두말할 것도 없이 그 구원은 완전한 구원이어야 하므로, 하나님은 어디까지나 이 죄악의 세계에서 사탄의 악의 세력을 완전히 몰아냄으로써(행 26 : 18) 먼저 인간 시조(始祖)가 타락하기 전의 입장을 복귀(復歸)하는 데까지 구원하시고, 그 위에 선의 창조목적(創造目的)을 완성하시어 하나님이 직접 주관하시는 데까지(행 3 : 21) 나아가지 않으면 아니 되는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、神は、この世界を、どの程度にまで救わなければならないのであろうか。いうまでもなく、その救いは完全な救いでなければならないので、神はどこまでもこの罪悪の世界から、サタンの悪の勢力を完全に追放することによって(使徒二六・18)、まず、人間始祖が堕落する前の立場を復帰するところまで救われ、その上に善の創造目的を完成して、神が直接主管されるところまで(使徒三・21)いかなければならないのである。
【現行の訳文】
それでは、神は、この世界を、どの程度にまで救わなければならないのであろうか。いうまでもなく、その救いは完全な救いでなければならないので、神はどこまでもこの罪悪の世界から、サタンの悪の勢力を完全に追放し(使徒二六・18)、それによって、まず、人間始祖の堕落以前の立場にまで復帰なさり、その上に善の創造目的を完成して、神が直接主管されるところまで(使徒三・21)、救いの摂理をなしていかなければならないのである。

48
【韓国語原文】
병든 사람을 구원한다는 것은 병들기 전의 상태로 복귀시킨다는 뜻이요, 물에 빠진 자를 구원한다는 것은 곧 빠지기 전의 입장으로 복귀시킨다는 뜻이다.
【原文の直訳】
病気にかかった人を救うということは、病気にかかる前の状態に復帰させるという意味であり、水に溺れた人を救うということは、すなわち、水に溺れる前の立場に復帰させるという意味である。
【現行の訳文】
病気にかかった人間を救うということは、病気になる以前の状態に復帰するということを意味するし、水に溺れた者を救うということは、すなわち、水に溺れる以前の立場にまで復帰するという意味なのである。

49
【韓国語原文】
그렇다면 죄에 빠진 자를 구원한다는 것은 곧 죄가 없는 창조본연(創造本然)의 입장으로 복귀시킨다는 뜻이 아닐 것인가? 그러므로 하나님의 구원섭리(救援攝理)는 곧 복귀섭리(復歸攝理)인 것이다(행 1 : 6, 마 17 : 11).
【原文の直訳】
そうだとすれば、罪に陥った者を救うということは、すなわち罪のない創造本然の立場に復帰させるという意味ではないだろうか。それゆえに、神の救いの摂理は、すなわち復帰摂理なのである(使徒一・6、マタイ一七・11)。
【現行の訳文】
罪に陥った者を救うということは、その者を罪のない創造本然の立場にまで復帰させるという意味でなくて何であろうか。それゆえに、神の救いの摂理は、すなわち復帰摂理となるのである(使徒一・6、マタイ一七・11)。

50
【韓国語原文】
타락(墮落)은 물론 인간 자신의 과오로 말미암아 되어진 결과이다.
【原文の直訳】
堕落は、もちろん人間自身の過ちによってもたらされた結果である。
【現行の訳文】

51
【韓国語原文】
그러나 어디까지나 하나님이 인간을 창조하셨기 때문에 인간의 타락이란 결과도 있을 수 있었으므로, 하나님은 이 결과에 대하여 창조주(創造主)로서의 책임을 지시지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、どこまでも神が人間を創造されたために、人間の堕落という結果も起こり得たのであるから、神はこの結果に対して、創造主としての責任を負わざるを得ないのである。
【現行の訳文】
しかし、どこまでも神が人間を創造されたのであり、それによって、人間の堕落という結果も起こり得たのであるから、神はこの結果に対して、創造主としての責任を負わなければならない。

52
【韓国語原文】
그러므로 하나님은 이 잘못된 결과를 창조본연의 것으로 복귀하시려는 섭리를 하시지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、神はこの誤った結果を、創造本然のものへと復帰しようとする摂理をせざるを得ないのである。
【現行の訳文】
したがって、神はこの誤った結果を、創造本然のものへと復帰するように摂理なさらなければならないのである。

53
【韓国語原文】
하나님은 영존(永存)하시는 주체이시므로, 그의 영원한 기쁨의 대상으로 창조된 인간의 생명도 역시 영원성을 갖지 않으면 아니 된다.
【原文の直訳】
神は永存なさる主体であるから、その永遠なる喜びの対象として創造された人間の生命もまた、永遠性をもたなければならない。
【現行の訳文】
神は永存なさる主体であるから、その永遠なる喜びの対象として創造された人間の命もまた、永遠性をもたなければならない。

54
【韓国語原文】
인간에게는 이와 같이 영원성을 두고 창조하셨던 창조원리적인 기준이 있기 때문에, 타락된 인간이라고 해서 이를 아주 없애 버리어 창조원리(創造原理)를 무위로 돌려보낼 수는 없는 것이다.
【原文の直訳】
人間には、このように、永遠性をもって創造された創造原理的な基準があるので、堕落した人間であるとしても、これを全く消滅させてしまい、創造原理を無為に帰してしまうことはできないのである。
【現行の訳文】
人間には、このように、永遠性をもって創造された創造原理的な基準があるので、たとえ堕落した人間であるとしても、これを全く消滅させてしまい、創造原理を無為に帰してしまうわけにはいかないのである。

55
【韓国語原文】
그러므로 하나님은 타락인간을 구원하시어 그를 창조본연(創造本然)의 입장으로 복귀하시지 않으면 아니 된다.
【原文の直訳】
それゆえに、神は堕落人間を救済し、それを創造本然の立場に復帰なさらなければならない。
【現行の訳文】
それゆえに、神は堕落人間を救済し、その創造本然の立場にまで復帰なさらなければならないのである。

56
【韓国語原文】
그런데 원래 하나님은 인간을 창조하시고 3대 축복(三大祝福)을 이루어 주실 것을 약속하셨던 것이므로(창 1 : 28), 이사야 46장 11절에 내가 말하였은즉 정녕 이룰 것이요 경영하였은즉 정녕 행하리라고 하신 말씀대로 사탄 때문에 잃어버렸던 이 축복들을 복귀하는 섭리를 하심으로써 그는 약속의 뜻을 이루어 나오셨던 것이다.
【原文の直訳】
それで、元来、神は人間を創造されて、三大祝福を完成してくださることを約束なさったので(創一・28)、イザヤ書四六章11節に「わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う」と言われたように、サタンのために失ったこの祝福を復帰する摂理をなさることによって、神は約束のみ旨を成し遂げてこられたのである。
【現行の訳文】
元来、神は人間を創造されて、三大祝福を与えてくださることを約束なさったので(創一・28)、イザヤ書四六章11節に「わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う」と言われたように、サタンのために失ったこの祝福を復帰する摂理をなさることによって、その約束のみ旨を成し遂げてこられたのである。

57
【韓国語原文】
마태복음 5장 48절에 예수님이 하늘에 계신 너희 아버지의 온전하심과 같이 너희도 온전하라고 제자들에게 말씀하신 것도 곧 창조본연의 인간으로 복귀하라는 뜻이었던 것이다.
【原文の直訳】
マタイ福音書五章48節にイエス様が、「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」と弟子たちに言われたことも、とりもなおさず、創造本然の人間に復帰せよという意味なのであった。
【現行の訳文】
マタイ福音書五章48節にイエスが、「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」と弟子たちに言われたことも、とりもなおさず、創造本然の人間に復帰せよという意味であった。

58
【韓国語原文】
왜냐하면 창조본연의 인간은 하나님과 일체가 되어 신성(神性)을 갖게 됨으로써, 창조목적(創造目的)을 중심하고 보면 하나님과 같이 완전하기 때문이다.
【原文の直訳】
なぜなら、創造本然の人間は、神と一体となって神性を帯びるようになり、創造目的を中心として見れば、神のように完全だからである。
【現行の訳文】
なぜなら、創造本然の人間は、神と一体となることによって神性を帯びるようになるから、創造目的を中心として見るときには、神のように完全になるので、こう言われたのである。

㈡復帰摂理の目的

59
【韓国語原文】
Ⅱ.복귀섭리의 목적
【原文の直訳】
㈡復帰摂理の目的
【現行の訳文】

60
【韓国語原文】
그러면 복귀섭리(復歸攝理)의 목적은 무엇이겠는가? 그것은 본래 하나님의 창조목적이었던 선의 대상인 천국을 이루는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、復帰摂理の目的は何であろうか。それは本来神の創造目的であった、善の対象である天国をつくることである。
【現行の訳文】
それでは、復帰摂理の目的は何であろうか。それは本来神の創造目的であった、善の対象である天国をつくることにほかならない。

61
【韓国語原文】
원래 하나님은 인간을 지상에 창조하시고, 그들을 중심하고 먼저 지상천국(地上天國)을 이루려 하셨다.
【原文の直訳】
元来、神は人間を地上に創造なさり、彼らを中心として、まず地上天国を完成しようとされた。
【現行の訳文】
元来、神は人間を地上に創造なさり、彼らを中心として、まず地上天国を建設しようとされたのである。

62
【韓国語原文】
그러나 인간 시조(始祖)의 타락으로 말미암아 그 뜻을 이루지 못하셨던 것이기 때문에, 복귀섭리의 제1차적인 목적도 역시 지상천국을 복귀하는 것이 아닐 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、人間始祖の堕落によって、そのみ旨を達成することができなかったので、復帰摂理の第一次的な目的もまた、地上天国に復帰することにほかならないのである。
【現行の訳文】
しかし、人間始祖の堕落によって、その目的を達成することができなかったので、復帰摂理の第一次的な目的も、また、地上天国を復帰することでなければならないのである。

63
【韓国語原文】
복귀섭리의 목적을 완성하기 위하여 오셨던 예수님이 뜻이 하늘에서 이루어진 것같이 땅에서도 이루어지도록 기도하라고 하신 말씀이나(마 6 : 10), 천국이 가까웠으니 회개하라고 하신 말씀(마 4 : 17) 등은 모두 복귀섭리의 목적이 지상천국을 복귀하시려는 데 있다는 것을 입증하는 것이다.
【原文の直訳】
復帰摂理の目的を完成するために来られたイエス様が「みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように」と祈れと言われたみ言や(マタイ六・10)、「悔い改めよ、天国は近づいた」と言われたみ言(マタイ四・17)などは、みな、復帰摂理の目的が、地上天国に復帰なさろうとするところにあることを立証するのである。
【現行の訳文】
復帰摂理の目的を完成するために来られたイエスは「みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように」(マタイ六・10)と祈れと言われたり、「悔い改めよ、天国は近づいた」(マタイ四・17)と言われたが、これらのみ言は、みな、復帰摂理の目的が、地上天国を復帰するところにあったということを立証するのである。

㈢人類歴史はすなわち復帰摂理歴史である

64
【韓国語原文】
Ⅲ.인류역사는 곧 복귀섭리역사다
【原文の直訳】
㈢人類歴史はすなわち復帰摂理歴史である
【現行の訳文】

65
【韓国語原文】
우리는 위에서 하나님의 구원섭리(救援攝理)는 바로 복귀섭리(復歸攝理)라는 것을 밝혔다.
【原文の直訳】
我々は既に、神の救援摂理はすなわち復帰摂理であるということを明らかにした。
【現行の訳文】
我々は既に、神の救いの摂理はすなわち復帰摂理であるということを明らかにした。

66
【韓国語原文】
그러므로 인류역사(人類歷史)는 타락한 인간을 구원하여 그들로 하여금 창조본연(創造本然)의 선(善)의 세계를 복귀케 하시려는 섭리역사(攝理歷史)인 것이다.
【原文の直訳】
したがって、人類歴史は、堕落した人間を救い、彼らをして創造本然の善の世界に復帰させようとする摂理歴史なのである。
【現行の訳文】
このことからして、人類歴史は、堕落した人間を救い、彼らをして創造本然の善の世界に復帰させるためになされた摂理歴史であるといわなければならない。

67
【韓国語原文】
우리는 여기에서 인류역사는 곧 복귀섭리의 역사라는 것을 여러 면으로 고찰해 보기로 하자.
【原文の直訳】
我々はここで、人類歴史はすなわち復帰摂理の歴史だということを、さまざまな方面から考察してみることにしよう。
【現行の訳文】
それでは、果たして人類歴史がすなわち復帰摂理の歴史であるかどうかということを、我々はここで、各方面から考察してみることにしよう。

68
【韓国語原文】
첫째로, 문화권 발전사(文化圈發展史)의 입장에서 고찰해 보기로 하겠다.
【原文の直訳】
第一に、文化圏発展史の立場から考察してみることにする。
【現行の訳文】

69
【韓国語原文】
동서고금을 막론하고 아무리 악한 인간이라 하여도 악을 버리고 선을 따르려는 본심(本心)만은 누구나 공통하게 가지고 있다.
【原文の直訳】
古今東西を問わず、いくら悪人だとしても、悪を捨てて善に従おうとする本心だけは、だれでも共通にもっている。
【現行の訳文】
古今東西を問わず、いかなる悪人であっても、悪を捨てて善に従おうとする本心だけは、だれでも共通にもっている。

70
【韓国語原文】
그러므로 어떤 것이 선이며 어떻게 해야 선을 이룰 것인가 하는 것은 지능에 속하는 것이어서 시대와 장소와 사람에 따라 각각 다르기 때문에 서로 상충되어 투쟁의 역사를 엮어 내려온 것이 사실이지만, 선을 찾아 세우려는 그들의 근본목적만은 모두 동일하다.
【原文の直訳】
だから、どのようなものが善であり、いかにすれば善がなるのかということは、知能に属することであり、時代と場所と人によってそれぞれ異なるため、互いに相いれず、闘争の歴史をつくってきたのは事実だが、善を求め立てようとする彼らの根本目的だけは、すべて同じである。
【現行の訳文】
だから、何が善であり、いかにすればその善をなすことができるかということは、知能に属することであり、時代と場所と人がそれぞれ異なることによって、それらは互いに衝突し、闘争の歴史をつくってきたのであるが、善を求めようとする人間の根本目的だけは、すべて同じであった。

71
【韓国語原文】
그러면 어찌하여 인간의 본심은 누구도 막을 수 없는 힘을 가지고 시공(時空)을 초월하여 선을 지향하고 있는가? 그것은 선의 주체이신 하나님이 선의 목적을 이루시기 위한 선의 실체대상(實體對象)으로 인간을 창조하셨으므로, 비록 타락인간은 사탄의 역사로 말미암아 선의 생활은 할 수 없게 되었으나 선을 추구하는 그 본심만은 여전히 남아 있기 때문이다.
【原文の直訳】
それでは、どうして人間の本心は、誰も防ぐことのできない力をもち、時空を超越して、善を指向しているのであろうか。それは、善の主体であられる神が、神の善の目的を成就するための善の実体対象として人間を創造なさったため、たとえ堕落人間はサタンの業によって善の生活ができなくなっていても、善を追求するその本心だけは依然として残っているからである。
【現行の訳文】
では何故、人間の本心は、いかなるものによっても取り押さえることのできない力をもち、時間と空間を超越して、善を指向しているのであろうか。それは、善の主体であられる神が、神の善の目的を成就するための善の実体対象として、人間を創造なさったからで、たとえ堕落人間がサタンの業により、善の生活ができないようになってしまったとしても、善を追求するその本心だけは、そのまま残っているからである。

72
【韓国語原文】
그러므로 이러한 인간들로써 엮어져 내려오는 역사의 갈 곳은 결국 선(善)의 세계가 아닐 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、このような人間たちによってつづられてきた歴史の進みいくところは、結局善の世界にほかならない。
【現行の訳文】
したがって、このような人間たちによってつくられてきた歴史の進みいくところは、結局善の世界でなければならない。

73
【韓国語原文】
인간의 본심(本心)이 아무리 선을 지향하여 노력한다고 하여도, 이미 악주권하(惡主權下)에 놓여진 이 세계에서는 그 선의 실상을 찾아볼 수 없게 되었기 때문에, 인간은 시공을 초월한 세계에서 그 선의 주체를 찾으려 하지 않을 수 없게 된 것이니, 이러한 필연적인 요구에 의하여 탄생한 것이 바로 종교(宗敎)인 것이다.
【原文の直訳】
人間の本心がいくら善を指向して努力するとしても、既に悪主権下におかれたこの世界においては、その善の実相を見出すことができなくなったので、人間は時空を超越した世界から、その善の主体を求めざるを得なくなったがゆえに、このような必然的な要求によって誕生したのが、すなわち宗教なのである。
【現行の訳文】
人間の本心がいかに善を指向して努力するとしても、既に悪主権の上におかれているこの世界においては、その善の実相を見ることができなくなってしまっているので、人間は時空を超越した世界に、その善の主体を探し求めなければならなくなった。このような必然的な要求によって誕生したのが、すなわち宗教なのである。

74
【韓国語原文】
이와 같이 타락으로 인하여 하나님을 모르게 된 인간은 종교를 세워 부단히 선을 찾아 나아감으로써 하나님을 만나려고 한 것이었기 때문에, 설혹 종교를 받들고 있었던 개인이나 민족이나 국가는 망하였다 할지라도 종교 그 자체만은 오늘에 이르기까지 계속 남아져 내려오고 있는 것이다.
【原文の直訳】
このように、堕落によって神が分からなくなった人間は、宗教を立て、絶えず善を探し求めていくことによって、神に出会おうとしてきたので、たとえ宗教を奉じてきた個人や民族や国家は滅びたとしても、宗教それ自体だけは今日に至るまで、継続して残ってきたのである。
【現行の訳文】
このように、堕落によって神を失ってしまった人間は、宗教をつくり、絶えず善を探し求めて、神に近づこうとしてきたので、たとえ宗教を奉じてきた個人、民族、あるいは国家は滅亡したとしても、宗教それ自体は今日に至るまで、絶えることなく継続してそのまま残ってきたのである。

75
【韓国語原文】
이제 이러한 역사적인 사실을 국가 흥망사(國家興亡史)를 중심하고 더듬어 보기로 하자.
【原文の直訳】
今、このような歴史的な事実を、国家興亡史を中心として、探ってみることにしよう。
【現行の訳文】
それでは、このような歴史的な事実を、国家興亡史を中心として、検討してみることにしよう。

76
【韓国語原文】
먼저 중국(中國)의 역사를 보면 춘추전국(春秋戰國)의 각 시대를 거치어 진(秦) 통일시대가 왔고, 전한(前漢), 신(新), 후한(後漢), 삼국(三國), 서진(西晋), 동진(東晋), 남북조(南北朝)의 각 시대를 거치어 수(隋) 당(唐) 통일시대가 왔으며, 오대(五代), 북송(北宋), 남송(南宋), 원(元), 명(明), 청(淸)의 시대를 거치어 오늘의 중화민국(中華民國)에 이르기까지 복잡다양한 국가의 흥망과 정권의 교체를 거듭하여 내려왔으나 오늘에 이르기까지 유(儒)·불(佛)·선(仙)의 극동종교(極東宗敎)만은 엄연히 그대로 남아져 있다.
【原文の直訳】
まず、中国の歴史を見ると、春秋戦国の各時代を経て、秦統一時代が到来し、前漢、新、後漢、三国、西晋、東晋、南北朝の各時代を経て、隋唐統一時代が訪れ、五代、北宋、南宋、元、明、清の時代を経て、今日の中華民国に至るまで、複雑多様な国家の興亡と、政権の交代を重ねてきたのであるが、今日に至るまで、儒、仏、仙の極東宗教だけは、厳然としてそのまま残されている。
【現行の訳文】
まず、中国の歴史を見ると、春秋戦国の各時代を経て、秦統一時代が到来し、そして前漢、新、後漢、三国、西晋、東晋、南北朝の各時代を経て、隋唐統一時代がきた。さらに、五代、北宋、南宋、元、明、清の時代を経て、今日の中華民国に至るまで、複雑多様な国家の興亡と、政権の交代を重ねてきたのであるが、今日に至るまで、儒、仏、仙の極東宗教だけは、厳然として残っているのである。

77
【韓国語原文】
다음으로 인도(印度)의 역사를 살펴보더라도 마우리아, 안드라, 굽타, 바루다나, 사만, 가즈니, 무갈제국을 거쳐서 오늘의 인도에 이르기까지 국가의 변천은 거듭되어 내려왔으나 힌두교만은 쇠하지 않고 그대로 남아 있다.
【原文の直訳】
つぎにインドの歴史をひもといてみても、マウリア、アンドラ、グプタ、ヴァルダーナ、サーマン、カズニ、ムガール帝国を経て、今日のインドに至るまで、国家の変遷は繰り返してきたわけであるが、ヒンドゥー教だけは衰えずにそのまま残っている。
【現行の訳文】
つぎにインドの歴史をひもといてみても、マウリア、アンドラ、クシャナ、グプタ、ヴァルダーナ、サーマン、カズニ、ムガール帝国を経て、今日のインドに至るまで、国家の変遷は極まりなく繰り返してきたわけであるが、ヒンドゥー教だけは衰えずにそのまま残っているのである。

78
【韓国語原文】
또 중동지역(中東地域)의 역사를 보면 사라센제국, 동·서 칼리프, 셀주크 터키, 오스만 터키 등 나라의 주권은 여러 차례 바뀌어 내려왔으나, 그들이 신봉하는 이슬람교만은 연면하게 그 명맥이 끊기지 않고 이어져 내려왔다.
【原文の直訳】
また、中東地域の歴史を見れば、サラセン帝国、東西カリフ、セルジュク・トルコ、オスマン・トルコなど、国の主権は幾度か変わってきたのであるが、彼らが信奉するイスラム教だけは、連綿としてその命脈が断ちきられることなく続いてきた。
【現行の訳文】
また、中東地域の歴史を見れば、イスラム帝国、東西カリフ、セルジュク・トルコ、オスマン・トルコなど、国家の主権は幾度か変わってきたのであるが、彼らが信奉するイスラム教だけは、連綿としてその命脈が断ちきられることなく継承されてきたのである。

79
【韓国語原文】
나아가 유럽사의 주류에서 그 실증을 찾아보기로 하자.
【原文の直訳】
さらに、ヨーロッパ史の主流において、その実証を求めてみることにしよう。
【現行の訳文】
つづいて、ヨーロッパ史の主流において、その実証を求めてみることにしよう。

80
【韓国語原文】
유럽의 주도권은 그리스, 로마, 프랑크, 스페인과 포르투갈을 거쳐 일시 프랑스와 네덜란드를 지나 영국으로 옮겨졌고, 오늘에 이르러서는 그것이 미국과 소련으로 나뉘고 있다.
【原文の直訳】
ヨーロッパの主導権はギリシャ、ローマ、フランク、スペインとポルトガルを経て、一時フランスとオランダを経由して英国に移され、今日に至っては、それが米国とソ連に分かれている。
【現行の訳文】
ヨーロッパの主導権はギリシャ、ローマ、フランク、スペイン、ポルトガルを経て、一時フランスとオランダを経由し、英国に移動し、それが、米国とソ連に分かれ今日に至っているのである。

81
【韓国語原文】
그러나 기독교(基督敎)만은 그대로 융흥(隆興)해 왔으며, 유물사관(唯物史觀) 위에 세워진 전제정체하(專制政體下)의 소련에서마저 기독교는 아직도 멸할 수 없는 것으로서 남아져 있다.
【原文の直訳】
ところが、キリスト教だけはそのまま興隆してきたのであり、唯物史観の上にたてられた専制政体下のソ連においてさえ、キリスト教は、今なお滅ぼすことのできないものとして残されている。
【現行の訳文】
ところが、その中においても、キリスト教だけはそのまま興隆してきたのであり、唯物史観の上にたてられた専制政体下のソ連においてさえ、キリスト教は、今なお滅びずに残っている。

82
【韓国語原文】
이러한 견지에서 모든 국가 흥망의 발자취를 깊이 더듬어 보면, 종교를 박해하는 나라는 망하였고, 종교를 보호하고 육성시킨 나라는 흥하였으며, 그 나라의 주권은 보다 더 종교를 숭앙(崇仰)하는 나라에로 넘겨져 간 역사적인 사실을 우리는 많이 찾아볼 수 있다.
【原文の直訳】
このような見地から、すべての国家興亡の足跡を深く顧みれば、宗教を迫害する国は滅び、宗教を保護し育成した国は興隆し、その国の主権は、より以上に宗教を崇拝する国へと移されていった歴史的な事実を、我々は数多く見出すことができる。
【現行の訳文】
このような見地から、すべての国家興亡の足跡を深く顧みるとき、宗教を迫害した国は滅び、宗教を保護し育成した国は興隆し、また、その国の主権は、より以上に宗教を崇拝する国へと移されていったという歴史的な事実を、我々は数多く発見することができるのである。

83
【韓国語原文】
따라서 종교를 박해하고 있는 공산주의세계(共産主義世界)가 괴멸될 날이 기필코 오리라는 것은 종교사(宗敎史)가 실증적으로 말해 주고 있는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、宗教を迫害している共産主義世界が壊滅する日が必ずくるであろうということは、宗教史が実証的にこれを示してくれているのである。
【現行の訳文】
したがって、宗教を迫害している共産主義世界の破滅の日が必ずくるであろうということは、宗教史が実証的にこれを裏付けているのである。

84
【韓国語原文】
역사상에는 많은 종교가 오고 갔다.
【原文の直訳】
歴史上には数多くの宗教が生滅した。
【現行の訳文】

85
【韓国語原文】
그 가운데서 영향력이 큰 종교는 반드시 문화권(文化圈)을 형성하여 왔는데, 문헌에 나타나 있는 문화권만 해도 21 내지 26개나 된다.
【原文の直訳】
その中で影響力の大きい宗教は、必ず文化圏を形成してきたのであるが、文献に現れている文化圏だけでも、二十一ないし二十六にもなる。
【現行の訳文】
その中で影響力の大きい宗教は、必ず文化圏を形成してきたのであるが、文献に現れている文化圏だけでも、二十一ないし二十六を数えている。

86
【韓国語原文】
그러나 역사의 흐름에 따라 점차로 열등한 것은 보다 우수한 것에 흡수되었거나 또는 융화되어 왔다.
【原文の直訳】
しかし、歴史の流れに従って、次第に劣等なものはより優秀なものに吸収されたり、あるいは融合されてきた。
【現行の訳文】
しかし、歴史の流れに従って、次第に劣等なものはより優秀なものに吸収されるか、あるいは融合されてきた。

87
【韓国語原文】
그리하여 근세에 이르러서는 위에서 열거한 대로 수다한 국가 흥망의 굽이침 속에서 결국 극동문화권(極東文化圈), 인도교문화권(印度敎文化圈), 회회교문화권 (回回敎文化圈), 기독교문화권(基督敎文化圈) 등의 4대 문화권이 남아지게 되었고, 이것들은 다시 기독교를 중심한 하나의 세계적인 문화권을 형성해 가는 추세를 보여 주고 있다.
【原文の直訳】
そして近世に至っては、前に列挙したように、数多くの国家興亡のうねりの中で、結局、極東文化圏、ヒンドゥー教文化圏、イスラム教文化圏、キリスト教文化圏などの四大文化圏が残されるようになり、これらはまた、キリスト教を中心とした一つの世界的な文化圏を形成していく趨勢を見せている。
【現行の訳文】
そして近世に至っては、前に列挙したように、数多くの国家興亡の波の中で、結局、極東文化圏、ヒンドゥー教文化圏、イスラム教文化圏、キリスト教文化圏の四大文化圏だけが残されてきたのであり、これらはまた、キリスト教を中心とした一つの世界的な文化圏を形成していく趨勢を見せているのである。

88
【韓国語原文】
그러므로 기독교가 선을 지향해 온 모든 종교의 목적을 함께 달성해야 할 최종적인 사명을 가지고 있다는 사실은, 이러한 역사적인 귀추로 보아서도 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
ゆえに、キリスト教が、善を指向してきたすべての宗教の目的を、同時に達成しなければならない最終的な使命をもっているという事実は、このような歴史的な帰趨を見ても、理解できるのである。
【現行の訳文】
ゆえに、キリスト教が、善を指向してきたすべての宗教の目的を、同時に達成しなければならない最終的な使命をもっているという事実を、我々はこのような歴史的な帰趨を見ても、理解できるのである。

89
【韓国語原文】
이와 같이 문화권의 발전사가 수많은 종교의 소장(消長) 또는 융합(融合)에 따라 결국 하나의 종교를 중심한 세계적인 문화권을 형성해 가고 있음을 보여 주고 있다는 사실은, 인류역사가 바로 하나의 통일된 세계에로 복귀되어 가고 있다는 증거인 것이다.
【原文の直訳】
このように、文化圏の発展史が数多くの宗教の消長(盛衰)、あるいは融合によって、結局、一つの宗教を中心とする世界的な文化圏を形成していきつつあることを見せてくれているという事実は、人類歴史が、正に一つの統一された世界へと復帰されつつあるという証なのである。
【現行の訳文】
このように、文化圏の発展史が数多くの宗教の興亡、あるいは融合によって、結局、一つの宗教を中心とする世界的な文化圏を形成していくという事実は、人類歴史が、一つの統一世界へと復帰されつつあることを証拠立てるものである。

90
【韓国語原文】
둘째로, 종교와 과학의 동향으로 보아도 우리는 인류역사가 복귀섭리(復歸攝理)의 역사라는 것을 알 수 있게 된다.
【原文の直訳】
第二に、宗教と科学の動向から見ても、我々は、人類歴史が復帰摂理の歴史であるということを知ることができるようになる。
【現行の訳文】
第二に、宗教と科学の動向から見ても、我々は、人類歴史が復帰摂理の歴史であるということを知ることができる。

91
【韓国語原文】
타락인간의 양면의 무지(無知)를 극복하기 위한 종교와 과학이 오늘에 이르러서는 통일된 하나의 과제로서 해결되어야 할 때가 되었다 함은 이미 총서(總序)에서 논술하였다.
【原文の直訳】
堕落人間の両面の無知を克服するための宗教と科学が、今日に至っては、統一された一つの課題として、解決されなければならないときになったということは、既に総序において論じた。
【現行の訳文】
堕落人間の両面の無知を克服するために生じた宗教と科学が、今日に至っては、統一された一つの課題として、解決されなければならないときがきたということは、既に総序において論じた。

92
【韓国語原文】
이와 같이 역사 이래 서로 관련이 없이 독자적으로 발달해 온 종교와 과학이 오늘날에 이르러서는 각각 제 갈 곳을 다 가서 한 자리에서 서로 만나지 않을 수 없게 되었다는 사실은, 인류역사가 이제까지 창조본연(創造本然)의 세계를 복귀하는 섭리노정을 걸어 나왔다는 것을 우리에게 말해 주고 있는 것이다.
【原文の直訳】
このように有史以来、互いに関連することなく独自的に発達してきた宗教と科学が、今日に至って、各々その行くべきところに到達し、一つのところで、互いに出会わざるを得なくなったという事実は、人類歴史が今まで、創造本然の世界に復帰する摂理路程を歩いてきたということを、我々に物語っているのである。
【現行の訳文】
このように有史以来、互いに関連することなく独自的に発達してきた宗教と科学が、今日に至って、各々その行くべきところに到達し、一つのところで、互いに相合わなければならないようになったという事実は、人類歴史が今まで、創造本然の世界を復帰する摂理路程を歩いてきたということを、我々に物語っているのである。

93
【韓国語原文】
만일 인간이 타락(墮落)되지 않았더라면 인간의 지능이 영적인 면에서 최고도에까지 향상하였을 것이기 때문에, 육적인 면에서도 최고도로 발달되어 과학은 그때 극히 단시일 내에 놀라울 정도로 향상되었을 것이다.
【原文の直訳】
もし人間が堕落していなければ、人間の知能が霊的な面において最高度にまで向上したであろうから、肉的な面においても最高度に発達し、科学はそのとき、ごく短期間の内に驚くほど向上したはずであった。
【現行の訳文】
もし人間が堕落しなかったとすれば、人間の知能は、霊的な面において最高度に向上したであろうから、肉的な面においても最高度に発達し、科学はそのとき、ごく短期間の内に驚くほど向上したはずであった。

94
【韓国語原文】
따라서 오늘날과 같은 과학사회(科學社會)는 벌써 인간 시조 당시에 이루어졌을 것이다.
【原文の直訳】
したがって、今日のような科学社会は、既に人間始祖当時に成就されていたであろう。
【現行の訳文】
したがって、今日のような科学社会は、既に人間始祖当時において成就されるはずであったのである。

95
【韓国語原文】
그러나 인간은 타락으로 인하여 무지에 빠지게 되면서 그러한 사회를 이루지 못하였기 때문에, 유구한 역사의 기간을 두고 과학으로써 그 무지를 타개하면서 창조본연의 이상적 과학사회를 복귀하여 나왔다.
【原文の直訳】
しかし、人間は堕落によって無知に陥るようになり、そのような社会をつくることができなかったから、悠久なる歴史の期間を経て、科学をもってその無知を打開しながら、創造本然の理想的科学社会を復帰してきた。
【現行の訳文】
しかし、人間は堕落によって無知に陥り、そのような社会をつくることができなかったから、悠久なる歴史の期間を経て、科学をもってその無知を打開しながら、創造本然の理想的科学社会を復帰してきたのである。

96
【韓国語原文】
그런데 오늘의 과학사회는 극도로 발달되어, 외적으로는 이상사회(理想社會)에로 전환될 수 있는 그 전 단계에까지 복귀되어 가고 있는 것이다.
【原文の直訳】
それで、今日の科学社会は極度に発達し、外的には理想社会へと転換することのできる、その前段階にまで復帰されてきているのである。
【現行の訳文】
しかし、今日の科学社会は極めて高度に発達し、外的には理想社会へと転換することのできる、その前段階にまで復帰されてきている。

97
【韓国語原文】
셋째로, 투쟁역사(鬪爭歷史)의 귀추로 보아도 인류역사는 복귀섭리역사(復歸攝理歷史)라는 사실을 알 수 있다.
【原文の直訳】
第三に、闘争歴史の帰趨から見ても、人類歴史は復帰摂理歴史であるという事実を知ることができる。
【現行の訳文】

98
【韓国語原文】
재물을 빼앗고 땅을 빼앗으며 사람을 빼앗으려는 싸움은 인류사회의 발달과 더불어 벌어져, 오늘에 이르기까지 유구한 역사의 기간을 두고 하루도 쉬지 않고 계속되어 왔다.
【原文の直訳】
財物を奪い、土地を奪って、人を奪おうとする闘いは、人間社会の発達とともに展開され、今日に至るまで悠久なる歴史の期間を通じて、一日も絶えることなく継続してきた。
【現行の訳文】
財産を奪い、土地を略奪し、人間を奪いあう闘争は、人間社会の発達とともに展開され、今日に至るまで悠久なる歴史の期間を通じて、一日も絶えることなく続いてきたのである。

99
【韓国語原文】
그리고 이 싸움은 가정, 종족, 민족, 국가, 세계를 중심한 싸움으로 그 범위를 넓혀 나와, 오늘에 이르러는 민주(民主)와 공산(共産) 두 세계가 마지막 싸움을 겨루는 데까지 이르렀다.
【原文の直訳】
そして、この闘いは家庭、氏族、民族、国家、世界を中心とする闘いへ、その範囲を広めてきたのであり、今日に至っては、民主と共産の二つの世界が最後の闘いに挑むところまで至った。
【現行の訳文】
すなわち、この闘いは家庭、氏族、民族、国家、世界を中心とする闘いとして、その範囲を広め、今日に至っては、民主と共産の二つの世界が最後の闘争を挑むというところにまで至っている。

100
【韓国語原文】
이제 인류역사의 종말을 고하는 이 마지막 때에 있어서, 천륜(天倫)은 드디어 재물이나 땅이나 사람을 빼앗아 가지고 행복을 누릴 수 있다고 생각해 온 역사적인 단계를 지나서, 민주주의(民主主義)라는 이름을 띠고 이 땅에 찾아왔다.
【原文の直訳】
今や、人類歴史の終末を告げるこの最後の時において、天倫はついに、財物や土地や人を奪って幸福を享受できると考えてきた歴史的な段階を経て、民主主義という名を携えて、この地にやってきた。
【現行の訳文】
今や、人類歴史の終末を告げるこの最後の段階において、天倫はついに、財物や土地、あるいは人間を奪いとれば幸福を増進させることができるだろうと考えてきた歴史的な段階を越えて、民主主義という名を掲げて、この世に到来してきたのである。

101
【韓国語原文】
1차대전이 끝난 후에는 패전국가(敗戰國家)가 식민지를 내놓더니, 2차대전이 끝나고 나서는 전승국가(戰勝國家)들이 차례로 식민지를 내놓는 현상이 벌어지고 있다.
【原文の直訳】
第一次世界大戦が終わったのちは、敗戦国家が植民地を解放したが、第二次世界大戦が終わってからは、戦勝国家が順番に植民地を解放する現象が起きている。
【現行の訳文】
第一次世界大戦が終わったのちは、敗戦国家が植民地を奪われたが、第二次大戦後においては、戦勝国家が次々に植民地を解放する現象が現れてきた。

102
【韓国語原文】
한편 오늘의 강대국들은 그들의 일개 도시만도 못한 약소국가들을 유엔에 가입시키고, 그들을 먹여 살릴 뿐 아니라, 자기와 동등한 권리와 의무를 주어 모두 형제국가들을 만들고 있다.
【原文の直訳】
一方、今日の強大国は、それらの一つの都市にも及ばない弱小国家をUNに加入させ、それらの国を扶養するだけでなく、自分と同等な権利と義務を与え、すべて兄弟国家にしているのである。
【現行の訳文】
一方、今日の強大国家は、それらの一つの都市よりも小さい弱小国家を国連に加入させ、それらの国を経済的に援助するだけでなく、自分たちと同等な権利と義務とを与え、すべて兄弟国家として育成しつつあるのである。

103
【韓国語原文】
그러면 이 마지막 싸움이란 어떠한 싸움일 것인가? 그것은 이념(理念)의 싸움인 것이다.
【原文の直訳】
それではこの最後の闘いとはどのような闘いであろうか。それは理念の闘いである。
【現行の訳文】
それではこの最後の闘いというのはどのようなものであろうか。それは理念の闘いである。

104
【韓国語原文】
그러나 오늘의 세계를 위협하고 있는 유물사관(唯物史觀)을 완전히 전복시킬 수 있는 진리가 나오지 않는 한, 민주와 공산의 두 세계의 싸움은 그치지 않을 것이다.
【原文の直訳】
しかし、今日の世界を脅かしている唯物史観を完全に転覆させることのできる真理が現れない限り、民主と共産の二つの世界の闘いは、絶えることがないであろう。
【現行の訳文】
しかし、今日の世界を脅かしている唯物史観を完全に覆すことができる真理が現れない限り、民主主義陣営と共産主義陣営の二つの世界の闘いは、永遠に絶えることがないであろう。

105
【韓国語原文】
그러므로 종교와 과학을 통일된 하나의 과제로 해결할 수 있는 진리가 나올 때, 비로소 종교를 부인하고 과학 편중의 발달을 꾀해 나온 공산주의사상은 전복되고 두 세계는 하나의 이념 아래 완전히 통일될 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、宗教と科学を、統一された一つの課題として解決することのできる真理が現れるとき、初めて、宗教を否定して科学偏重の発達をもくろんできた共産主義思想は転覆され、二つの世界は一つの理念のもと、完全に統一されるのである。
【現行の訳文】
それゆえに、宗教と科学とを、統一された一つの課題として解決することのできる真理が現れるとき、初めて、宗教を否定して科学偏重の発達を遂げてきた共産主義思想は覆され、二つの世界は一つの理念のもとに、完全に統一されるのである。

106
【韓国語原文】
이와 같이 투쟁역사의 귀추로 보아도 인류역사는 창조본연(創造本然)의 세계를 복귀하는 섭리역사임을 부인할 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
このように、闘争歴史の帰趨から見ても、人類歴史は、創造本然の世界に復帰する摂理歴史であることを否定することはできないのである。
【現行の訳文】
このように、闘争歴史の帰趨から見ても、人類歴史は、創造本然の世界を復帰する摂理歴史であるということを否定することはできないのである。

107
【韓国語原文】
넷째로, 우리는 성서(聖書)를 중심하고 좀더 이 문제를 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
第四に、我々は聖書を中心として、もっとこの問題を調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
第四に、我々は聖書を中心として、より詳しく、この問題について調べてみることにしよう。

108
【韓国語原文】
인류역사의 목적은 ‘생명나무’(창 2 : 9)를 중심한 에덴동산을 복귀하려는 데 있다(전편 제2장 제1절 Ⅰ).
【原文の直訳】
人類歴史の目的は、「命の木」(創二・9)を中心とするエデンの園に復帰しようとするところにある(前編第二章第一節㈠)。
【現行の訳文】
人類歴史の目的は、生命の木(創二・9)を中心とするエデンの園を復帰するところにある(前編第二章第一節㈠)。

109
【韓国語原文】
그런데 에덴동산은 아담과 해와가 창조된 어떤 국한지역을 말하는 것이 아니라 지구 전체를 의미한다.
【原文の直訳】
ところで、エデンの園は、アダムとエバが創造された、ある局限地域をいうのではなく、地球全体を意味する。
【現行の訳文】
ところで、エデンの園とは、アダムとエバが創造された、あの局限地域をいうのではなく、地球全体を意味するのである。

110
【韓国語原文】
만일 에덴동산이 인간 시조(始祖)가 창조되었던 그 어느 한정된 지역만을 말한다면, 땅에 충만하도록 번성하라 하신 하나님의 축복의 말씀(창 1 : 28)에 의하여 번식될 그 숱한 인류가 어떻게 그 좁은 곳에서 다 살 수 있을 것인가?
【原文の直訳】
もしエデンの園が、人間始祖が創造された、そのある限定された地域だけを示すのだとすれば、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」と言われた神の祝福のみ言(創一・28)によって、繁殖するであろうその数多くの人類が、どうしてその狭い所でみな住むことができるであろうか。
【現行の訳文】
もしエデンの園を、人間始祖の創造された、ある限定された地域だけを指していうのだとすれば、地に満ちるほど生めよ殖えよと言われた神の祝福のみ言(創一・28)によって、繁殖するであろう数多くの人類が、いったいどうしたらその狭い所にみな住むことができるのであろうか。

111
【韓国語原文】
인간 조상이 타락했기 때문에 하나님이 ‘생명나무’를 중심하고 세우려던 에덴동산은 사탄에게 내주게 되었었다(창 3 : 24).
【原文の直訳】
人間の祖先が堕落したために、神が「命の木」を中心としてたてようとしたエデンの園は、サタンに明け渡すようになった。(創三・24)。
【現行の訳文】
人間始祖が堕落したために、神が「生命の木」を中心としてたてようとしたエデンの園は、サタンの手に渡されてしまったのである(創三・24)。

112
【韓国語原文】
그래서 알파로 시작된 인류 죄악역사(罪惡歷史)가 오메가로 끝날 때의 타락인간(墮落人間)의 소망은, 죄악으로 물든 옷을 깨끗이 빨아 입고 복귀된 에덴동산으로 다시 들어가 잃어버렸던 그 ‘생명나무’를 다시 찾아 나아가는 데 있다고 요한계시록 22장 13절 이하에 기록되어 있다.
【原文の直訳】
それで、アルパで始まった人類罪悪歴史が、オメガで終わるときの堕落人間の願望は、罪悪に染まった着物を清く洗って着替え、復帰されたエデンの園に再び帰っていき、失ってしまったその「命の木」を、再び探し求めていくところにあると黙示録二二章13節以下には記録されている。
【現行の訳文】
ゆえに、アルパで始められた人類罪悪歴史が、オメガで終わるときの堕落人間の願望は、罪悪をもって色染められた着物を清く洗い、復帰されたエデンの園に帰っていき、失った「生命の木」を、再び探し求めていくところにあるのだと黙示録二二章13節以下には記録されている。

113
【韓国語原文】
그러면 이 성서의 내용은 무엇을 의미하는가?
【原文の直訳】
それでは、この聖書の内容は、何を意味するのか。
【現行の訳文】
では、聖書のいうこれらの内容は、何を意味するのであろうか。

114
【韓国語原文】
이미 타락론(墮落論)에서 밝혀진 바이지만, ‘생명나무’는 완성한 아담 곧 인류의 참아버지를 말하는 것이다.
【原文の直訳】
既に、堕落論において明らかにされているが、「命の木」は完成したアダム、すなわち、人類の真の父を意味している。
【現行の訳文】
既に、堕落論において明らかにされているが、「生命の木」とは完成したアダム、すなわち、人類の真の父を意味しているのである。

115
【韓国語原文】
부모가 타락되어 그의 후손도 원죄(原罪)를 가진 자녀들이 되었으니, 이 죄악의 자녀들이 창조본연(創造本然)의 인간으로 복귀되기 위하여는 예수님의 말씀대로 모두 거듭나지(重生) 않으면 아니 된다(중생론 참조).
【原文の直訳】
父母が堕落して、その子孫も原罪をもつ子女たちとなったので、この罪悪の子女たちが、創造本然の人間に復帰されるためには、イエス様のみ言どおり、すべて重生しなければならない(重生論参照)。
【現行の訳文】
父母が堕落して、その子孫もまた原罪をもつ子女たちとなったので、この罪悪の子女たちが、創造本然の人間にまで復帰するためには、イエスのみ言どおり、すべての人間が重生しなければならないのである(重生論参照)。

116
【韓国語原文】
그러므로 역사는 인류를 다시 낳아 주실 참아버지 되시는 예수님을 찾아 나온 것이니, 역사의 종말기(終末期)에 들어 성도(聖徒)들이 소망하고 찾아 나아가는 것으로 기록되어 있는 요한계시록의 ‘생명나무’는 바로 예수님을 말하는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、歴史は、人類を再び生んでくださる真の父であられるイエス様を探し求めてきたのであるから、歴史の終末期に入り、聖徒たちが願望し、探し求めていくものとして記録されているヨハネ黙示録の「命の木」は、とりもなおさずイエス様のことをいうのである。
【現行の訳文】
したがって、歴史は、人類を再び生んでくださる真の父であられるイエスを探し求めてきたのであるから、歴史の終末期において、信徒たちが願望し、探し求めていくものとして記録されているヨハネ黙示録の「生命の木」とは、とりもなおさずイエスのことをいうのである。

117
【韓国語原文】
우리는 이러한 성서의 기록을 보아도, 역사의 목적은 ‘생명나무’로 오실 예수님을 중심한 창조본연의 에덴동산을 복귀하려는 데 있다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
我々は、このような聖書の記録を見ても、歴史の目的は、「命の木」として来られるイエス様を中心とした、創造本然のエデンの園を復帰しようとするところにあることを理解することができる。
【現行の訳文】
我々は、このような聖書の記録を見ても、歴史の目的は、「生命の木」として来られるイエスを中心とした、創造本然のエデンの園を復帰するところにあるということを理解することができる。

118
【韓国語原文】
요한계시록 21장 1절 내지 7절에도 역사의 종말에는 새 하늘과 새 땅이 나타날 것이라고 기록되어 있는데, 이것은 바로 사탄의 주관하에 있던 옛 하늘과 옛 땅이 하나님을 중심한 예수님 주권하의 새 하늘과 새 땅으로 복귀된다는 것을 의미하는 것이다.
【原文の直訳】
黙示録二一章1節から7節にも、歴史の終末においては「新しい天と新しい地」が現れるであろうと記録されているが、これはまさしくサタンの主管下にあった、「先の天と地」が、神を中心とするイエス様の主管下の「新しい天と新しい地」に復帰されることを意味するのである。
【現行の訳文】
黙示録二一章1節から7節にも、歴史の終末においては、新しい天と新しい地とが現れるであろうと記録されているが、これはまさしくサタンの主管下にあった、先の天と地が、神を中心とするイエスの主管下の、新しい天と新しい地に復帰されるということを意味するのである。

119
【韓国語原文】
로마서 8장 19절 내지 22절에는 사탄 주관하에서 탄식하고 있는 만물(萬物)도 말세에 불에 타서 없어지는 것이 아니라, 창조본연(創造本然)의 입장으로 복귀함으로써 새롭게 되기 위하여(계 21 : 5) 자기를 주관해 줄 수 있는 창조본연의 하나님의 아들들이 복귀되어 나타나기를 고대한다고 기록되어 있다.
【原文の直訳】
ロマ書八章19ないし22節には、サタン主管下で嘆息している万物も、終末に火に焼かれてなくなるのではなく、創造本然の立場に復帰することによって新しくなるために(黙二一・5)、自己を主管し得る創造本然の神の子たちが復帰されて出現することを待ち望んでいると記録されている。
【現行の訳文】
ロマ書八章19節から22節には、サタン主管下にうめき嘆いている万物も、終末に至って火に焼かれてなくなるのではなく、創造本然の立場に復帰されることにより、新たにされるために(黙二一・5)、自己を主管してくれる、創造本然の神の子たちが新たに復帰されて出現することを待ち望んでいると記録されている。

120
【韓国語原文】
우리는 이와 같이 여러 면으로 고찰하여 볼 때, 인류역사는 창조본연의 세계에로 복귀하는 섭리역사(攝理歷史)라는 것을 분명히 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
我々は、このように様々な面から考察してみるとき、人類歴史は、創造本然の世界へと復帰する摂理歴史であるということを、明らかに知ることができるのである。
【現行の訳文】
我々は、このように各方面から考察してみるとき、人類歴史は、創造本然の世界に復帰する摂理歴史であるということを、明らかに知ることができるのである。

 

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