■当カテゴリの記事について
このカテゴリでは、韓国語版『原理講論』の直訳文を掲載していますが、これは『原理講論』で韓国語を学ぶための資料として訳されたものです。(文責は当ブログ管理人)
現行の日本語版『原理講論』の訳文を否定するものではなく、その意図もありません。現行の訳文は、当時、翻訳を担当された方々の精誠の賜物であり、神霊によって導かれた最高基準の訳文です。
ただ、『原理講論』で韓国語学習をする場合、直訳文の方が学習しやすいという側面があことも事実です。そのためこのカテゴリの記事は、『原理講論』で韓国語を学びたい、あるいはすでに学んでいる方の参考資料として活用してもらうことを目的として掲載しています。
■記事構成について
原文を文章ごとに分け、それぞれの文章を【韓国語原文】、【原文の直訳】、【現行の訳文】の3つに分けて記載しています。
【原文の直訳】と【現行の訳文】が一致しており、変更箇所がない場合、【現行の訳文】のところは空欄になっています。
■み言の引用について
『原理講論』の引用文は、2014年5月30日、光言社発行の第五版第一刷から引用したものです。また、聖句の引用は、日本聖書協会発行の『口語訳聖書』からの引用です。
『口語訳聖書』は原語(旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し、欧米の各言語(特に英語)を参考として訳されているため、『口語訳聖書』からの引用箇所は、韓国語の聖句の直訳になっていないことに留意してください。
■韓国語辞書について
翻訳するさいに基準としている韓国語辞書は、小学館の『韓日辞典』(旧『朝鮮語辞典』)です。『韓日辞典』にない場合は、こちらのNAVER「국어사전(国語辞典)」を使います。
⇒https://ko.dict.naver.com/#/main
■本文‐メシヤの降臨とその再臨の目的 第一節 メシヤの降臨とその再臨の目的
1
【韓国語原文】
제 4 장 메시아의 강림과 그 재림의 목적
【原文の直訳】
第四章 メシアの降臨とその再臨の目的
【現行の訳文】
第四章 メシヤの降臨とその再臨の目的
序文
2
【韓国語原文】
메시아라는 낱말은 히브리 말로서 ‘기름 부음을 받은 사람’이라는 뜻인데, 특히 왕(王)을 의미하는 말이다.
【原文の直訳】
メシアという単語は、ヘブライ語で「油を注がれた人」という意味だが、特に王を意味する言葉である。
【現行の訳文】
メシヤという言葉は、ヘブライ語で油を注がれた人を意味するが、特に王を意味する言葉である。
3
【韓国語原文】
이스라엘 선민(選民)들은 그의 선지자(先知者)들의 예언에 의하여 장차 이스라엘을 구원하실 구세주(救世主)를 왕으로 보내마고 하신 하나님의 말씀을 믿고 있었으니, 이것이 곧 이스라엘의 메시아사상이다.
【原文の直訳】
イスラエル選民たちは、彼らの預言者たちの預言によって、将来イスラエルを救う救世主を王として遣わすと語られた神のみ言を信じていたのであるが、これがすなわち、イスラエルのメシア思想である。
【現行の訳文】
イスラエル選民は彼らの預言者たちの預言によって、将来イスラエルを救う救世主を、王として降臨させるという神のみ言を信じていた。これがすなわち、イスラエルのメシヤ思想である。
4
【韓国語原文】
이러한 메시아로 오셨던 분이 바로 예수 그리스도이신데, 이 ‘그리스도’란 말은 메시아와 같은 뜻의 헬라어로서 보통 구세주로 통한다.
【原文の直訳】
このようなメシアとして来られた方が、まさしくイエス・キリストでいらっしゃるが、このキリストという言葉は、メシアと同じ意味のギリシャ語であって、普通、救世主として知られている。
【現行の訳文】
このようなメシヤとして来られた方が、まさしくイエス・キリストであるが、このキリストという言葉は、メシヤと同じ意味のギリシャ語であって、普通、救世主という訳語が当てられている。
5
【韓国語原文】
메시아는 하나님의 구원섭리(救援攝理)의 목적을 이루시기 위하여 오셔야 한다.
【原文の直訳】
メシアは神の救いの摂理の目的を完成するために来られなければならない。
【現行の訳文】
メシヤは神の救いの摂理の目的を完成するために、降臨なさらなければならない。
6
【韓国語原文】
이처럼 인간에게 구원이 필요하게 된 것은 인간이 타락(墮落)했기 때문이다.
【原文の直訳】
このように、人間に救いが必要となったのは、人間が堕落したからである。
【現行の訳文】
このように、人間に対して救いが必要となったのは、人間が堕落したからである。
7
【韓国語原文】
그러므로 구원에 관한 문제를 해결하기 위하여는 먼저 타락에 관한 문제를 알아야 한다.
【原文の直訳】
ゆえに、救いに関する問題を解決するためには、まず堕落に関する問題を知らなければならない。
【現行の訳文】
8
【韓国語原文】
그런데 타락은 곧 하나님의 창조목적을 이루지 못하게 된 것을 의미하는 것이므로, 타락에 관한 문제를 논하기 전에 우리는 먼저 창조목적에 관한 문제를 해명하지 않으면 아니 되는 것이다.
【原文の直訳】
ところで、堕落はすなわち、神の創造目的を完成できなくなったことを意味するがゆえに、堕落に関する問題を論ずる前に、我々はまず創造目的に関する問題を解明しなければならないのである。
【現行の訳文】
堕落はすなわち、神の創造目的を完成できなかったことを意味するがゆえに、堕落に関する問題を論ずる前に、我々は創造目的に関する問題を解決しなければならない。
9
【韓国語原文】
하나님의 창조목적(創造目的)은 먼저 지상에 천국이 건설됨으로써 이루어지게 되어 있었다.
【原文の直訳】
神の創造目的は、まず地上に天国が建設されることによって成し遂げられるようになっていた。
【現行の訳文】
10
【韓国語原文】
그러나 인간의 타락으로 말미암아 지상천국(地上天國)은 이루어지지 않고 지상지옥(地上地獄)이 이루어졌던 것이다.
【原文の直訳】
ところが、人間の堕落によって、地上天国は成し遂げられず、地上地獄ができたのである。
【現行の訳文】
ところが、人間の堕落によって、地上天国は実現されずに、地上地獄がつくられたのである。
11
【韓国語原文】
그 후 하나님은 이것을 복귀하시려는 섭리를 거듭해 내려오셨다.
【原文の直訳】
その後、神はこれを復帰せしめる摂理を繰り返されてきた。
【現行の訳文】
その後、神はこれを復帰せしめる摂理を繰り返されてきたのである。
12
【韓国語原文】
따라서 인류역사는 복귀섭리역사(復歸攝理歷史)이기 때문에 이 역사의 목적은 먼저 지상에 천국을 복귀하려는 데 있다.
【原文の直訳】
したがって、人類歴史は復帰摂理の歴史であるがゆえに、この歴史の目的は、まず地上に天国を復帰しようとするところにある。
【現行の訳文】
したがって、人類歴史は復帰摂理の歴史である。ゆえに、この歴史の目的は、まず地上に天国を復帰することである。
13
【韓国語原文】
우리는 이와 같은 문제들을 이미 전편 제3장 제1절과 제2절에서 상세히 논술한 바 있는 것이다.
【原文の直訳】
我々は、このような諸問題を、既に前編第三章第一節と第二節で詳細に論述したところである。
【現行の訳文】
我々は、このような問題を、既に前編第三章第一節と第二節で詳細に論じてきた。
第一節 十字架による救いの摂理
14
【韓国語原文】
제 1 절 십자가에 의한 구원섭리
【原文の直訳】
第一節 十字架による救いの摂理
【現行の訳文】
(一)メシヤとして降臨されたイエスの目的
15
【韓国語原文】
Ⅰ.메시아로 강림하셨던 예수님의 목적
【原文の直訳】
(一)メシアとして降臨されたイエス様の目的
【現行の訳文】
(一)メシヤとして降臨されたイエスの目的
16
【韓国語原文】
예수님이 메시아로 강림(降臨)하셨던 목적은 타락인간(墮落人間)을 완전히 구원(救援)하시려는 데 있었던 것이므로, 결국 복귀섭리(復歸攝理)의 목적을 이루시려는 데 있었던 것이다.
【原文の直訳】
イエス様がメシアとして降臨された目的は、堕落人間を完全に救おうしようとするところにあったので、結局、復帰摂理の目的を成し遂げようとされるところにあったのである。
【現行の訳文】
イエスがメシヤとして降臨された目的は、堕落人間を完全に救おうとするところにあるので、結局、復帰摂理の目的を成就なさるためであった。
17
【韓国語原文】
그러므로 예수님은 천국을 이루셔야 했던 것이며, 따라서 지상천국(地上天國)을 먼저 이루셔야 했었다.
【原文の直訳】
ゆえに、イエス様は天国を成し遂げなければならなかったのであり、したがって、地上天国を先に成し遂げられなければならなかったのである。
【現行の訳文】
ゆえに、イエスは天国を完成しなければならず、したがって、地上天国を先に実現なさるはずだったのである。
18
【韓国語原文】
이것은 예수님이 제자들에게 하늘에 계신 너희 아버지의 온전하심과 같이 너희도 온전하라(마 5 : 48)고 하신 말씀을 보아도 알 수 있다.
【原文の直訳】
これは、イエス様が弟子たちに「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」(マタイ五・48)と言われたみ言を見ても悟ることができる。
【現行の訳文】
これは、イエスが弟子たちに「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい」(マタイ五・48)と言われたみ言を見ても悟ることができる。
19
【韓国語原文】
창조원리(創造原理)에 의하면 창조목적(創造目的)을 완성한 인간은 하나님과 일체를 이루어 신성(神性)을 갖게 되므로 죄를 지을 수 없다.
【原文の直訳】
創造原理によれば、創造目的を完成した人間は、神と一体となり神性をもつようになるので、罪を犯すことができない。
【現行の訳文】
20
【韓国語原文】
따라서 그러한 인간은 창조목적을 두고 보면 하늘 아버지의 완전함같이 완전한 인간인 것이다.
【原文の直訳】
したがって、そのような人間は、創造目的から見れば、天の父の完全なように完全な人間である。
【現行の訳文】
21
【韓国語原文】
그러므로 예수님이 제자들에게 하신 이 말씀은 바로 창조목적을 완성한 인간으로 복귀되어서 천국인(天國人)이 되라는 말씀이었다.
【原文の直訳】
それゆえに、イエス様が弟子たちに言われたこのみ言は、すなわち創造目的を完成した人間に復帰され、天国人になれというみ言であった。
【現行の訳文】
それゆえに、イエスが弟子たちに言われたこのみ言は、すなわち創造目的を完成した人間に復帰され、天国人になれという意味のみ言だったのである。
22
【韓国語原文】
이와 같이 예수님은 타락인간을 천국인으로 복귀케 하여 지상천국을 이루시기 위하여 오셨기 때문에, 뜻이 하늘에서 이루어진 것같이 땅에서도 이루어지도록 기도하라고 말씀하셨고(마 6 : 10), 또 천국이 가까웠으니 회개하라고 외치셨던 것이다(마 4 : 17).
【原文の直訳】
このように、イエス様は堕落人間を天国人に復帰させ、地上天国をつくるために来られたので、みこころが天で成されたように、地でも成されるように祈りなさいと言われ(マタイ六・10)、また、天国が近いため悔い改めなさいと叫ばれたのである。(マタイ四・17)
【現行の訳文】
このように、イエスは堕落人間を天国人に復帰させ、地上天国をつくるために来られたので、「みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように」祈りなさいと言われ(マタイ六・10)、また、「悔い改めよ、天国は近づいた」(マタイ四・17)と叫ばれたのである。
23
【韓国語原文】
그래서 그의 앞길을 예비하러 왔던 세례 요한도 역시 천국이 가까웠다고 부르짖었던 것이다(마 3 : 2).
【原文の直訳】
それで、彼の道を備えるために来た洗礼ヨハネもまた、天国が近づいたと叫んだのであった。(マタイ三・2)
【現行の訳文】
それで、彼の道を備えるために来た洗礼ヨハネもまた、「天国は近づいた」(マタイ三・2)と叫んだのであった。
24
【韓国語原文】
그러면 창조목적을 완성한 인간으로 복귀되어 예수님이 하신 말씀대로 하늘 아버지의 완전함과 같이 완전하게 된 사람은 어떠한 사람일 것인가? 이러한 인간은 하나님과 일체가 되어 그의 심정(心情)을 체휼함으로써 신성(神性)을 갖게 되어 하나님과 불가분(不可分)의 생활을 하게 되는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、創造目的を完成した人間に復帰され、イエス様が言われたとおり、天の父が完全であられるように完全になった人間は、いかなる人間なのだろうか。このような人間は、神と一体となり、その心情を体恤することによって神性をもつようになり、神と不可分の生活をするようになるのである。
【現行の訳文】
それでは、創造目的を完成した人間に復帰され、イエスが言われたとおり、天の父が完全であられるように完全になった人間とは、いかなる人間なのだろうか。このような人間は、神と一体となり、その心情を体恤することによって、神性をもつようになり、神と一体不可分の生活をするようになるのである。
25
【韓国語原文】
그리고 이러한 인간은 원죄(原罪)가 없으므로 다시 속죄(贖罪)할 필요가 없고, 따라서 구주(救主)가 필요 없게 되며, 타락인간에게 요구되는 기도나 신앙의 생활도 역시 필요 없게 된다.
【原文の直訳】
そして、このような人間は、原罪がないので、再び贖罪する必要がなく、したがって、救い主が必要なくなり、堕落人間に要求される祈祷や、信仰の生活も、やはり必要なくなるのである。
【現行の訳文】
また、この人間は、原罪がないので、再び贖罪する必要がなく、したがって、救い主が不必要であり、堕落人間に要求される悔い改めの祈祷や、信仰の生活も、また必要ではないのである。
26
【韓国語原文】
그뿐 아니라 이러한 인간들에게는 원죄가 없으므로 그들은 원죄 없는 선(善)의 자손을 번식하게 되며, 따라서 그 자손들에게도 속죄를 위한 구주가 필요 없게 된다.
【原文の直訳】
そればかりでなく、このような人間たちには原罪がないので、彼らは原罪のない善の子孫を繁殖するようになり、したがって、その子孫たちにも贖罪のための救い主が必要なくなるのである。
【現行の訳文】
そればかりでなく、原罪のないこれらの人間は、原罪のない善の子孫を生み殖やすようになり、したがって、その子孫も贖罪のための救い主は必要がないのである。
(二)十字架の贖罪により救いの摂理は完成されただろうか
27
【韓国語原文】
Ⅱ.십자가의 대속으로 인하여 구원섭리가 완성되었는가
【原文の直訳】
(二)十字架の贖罪により救いの摂理が完成されたのか
【現行の訳文】
(二)十字架の贖罪により救いの摂理は完成されただろうか
28
【韓国語原文】
그러면 예수 그리스도의 십자가의 대속(代贖)으로 인하여 과연 복귀섭리(復歸攝理)의 목적이 완성되어 모든 성도들이 창조본성(創造本性)을 복귀함으로써 지상천국을 이루게 되었는가? 인류역사 이래 아무리 잘 믿는 성도라 할지라도 하나님의 심정을 체휼함으로써 신성을 갖게 되어 하나님과 일체불가분(一體不可分)의 생활을 한 사람은 하나도 없다.
【原文の直訳】
それでは、イエス・キリストの十字架の贖罪により、果たして、復帰摂理の目的が完成され、すべての聖徒たちが創造本性を復帰することによって、地上天国を成し遂げるようになったであろうか。人類歴史始まって以来、どんなによく信じる聖徒だとしても、神の心情を体恤することによって神性をもつようになり、神と一体不可分の生活をした人は一人もいない。
【現行の訳文】
イエス・キリストの十字架の贖罪により、果たして、復帰摂理の目的が完成され、すべての信徒たちが創造本性を復帰し、地上天国を成就できるようになったであろうか。人類歴史以来、いかに誠実な信仰の篤い信徒であっても、神の心情を体恤して、神性をもつようになり、神と一体化し、神と不可分の生活をした人は一人もいない。
29
【韓国語原文】
따라서 속죄가 필요 없고 기도나 신앙생활을 하지 않아도 되는 성도는 하나도 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、贖罪が必要でなく、祈祷や信仰生活をしなくてもよい聖徒は一人もいないのである。
【現行の訳文】
したがって、贖罪が必要でなく、祈祷や信仰生活をしなくてもよいような信徒は一人もいないのである。
30
【韓国語原文】
사실상 바울같이 훌륭한 신앙자에게 있어서도 눈물겨운 기도와 신앙생활은 없을 수 없었던 것이다(롬 7 : 18∼25).
【原文の直訳】
事実上、パウロのような立派な信仰者においても、涙ぐましい祈祷と信仰生活がなければならなかったのである(ロマ七・18~25)。
【現行の訳文】
事実、パウロのような立派な信仰者であっても、涙に満ちた祈祷と信仰生活をしなければならなかった(ロマ七・18~25)。
31
【韓国語原文】
뿐만 아니라 아무리 잘 믿는 부모라 할지라도 구주의 대속함이 없이 천국 갈 수 있는 원죄 없는 자식을 낳을 수는 없는 것으로 보아, 우리는 그 부모가 여전히 자식에게 원죄를 유전하고 있다는 사실을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
そればかりでなく、いくらよく信じる父母であっても、救い主の贖罪なく、天国へ行ける原罪のない子女を生むことはできないことからみて、我々は、その父母が依然として子女に原罪を遺伝させているという事実を知ることができるのである。
【現行の訳文】
そればかりでなく、いくら信仰の篤い父母であっても、救い主の贖罪を受けずには、天国へ行ける原罪のない子女を生むことはできないということから推察してみても、我々は、その父母が依然として、その子女に原罪を遺伝させているという事実を知ることができるのである。
32
【韓国語原文】
그러면 기독교 신도들의 이러한 신앙생활의 실상은 우리에게 무엇을 가르쳐 주고 있는가? 그것은 십자가에 의한 속죄(贖罪)가 우리의 원죄를 완전히 청산하지 못하였고, 따라서 인간의 창조본성을 완전히 복귀해 주지 못하였다는 사실을 단적으로 말해 주고 있는 것이다.
【原文の直訳】
それでは、キリスト教信徒たちの、このような信仰生活の実相は、我々に何を教えてくれているのであろうか。それは、十字架による贖罪が我々の原罪を完全に清算できず、したがって、人間の創造本性を完全に復帰できなかったという事実を、端的に物語ってくれているのである。
【現行の訳文】
それでは、キリスト教信徒たちの、このような信仰生活の実相は、我々に何を教示しているのであろうか。それは、十字架による贖罪が、我々の原罪を完全に清算することができず、したがって、人間の創造本性を完全に復帰することができないという事実を、端的に物語っているのである。
33
【韓国語原文】
예수님은 이렇듯 십자가의 대속(代贖)으로써는 메시아로 강림하셨던 그의 목적을 완전히 이룰 수 없다는 것을 아셨기 때문에 재림(再臨)하실 것을 약속하셨던 것이다.
【原文の直訳】
イエス様は、このような十字架の贖罪では、メシアとして降臨されたその目的を完全に成就できないということを知っておられたので、再臨することを約束されたのである。
【現行の訳文】
イエスは、このような十字架の贖罪では、メシヤとして降臨された目的を完全に成就することができないことを知っておられたので、再臨なさることを約束されたのである。
34
【韓国語原文】
예수님은 지상천국을 복귀하시려는 뜻에 대한 하나님의 예정이 절대적이어서 변할 수 없는 것임을 아셨기 때문에 다시 오셔서 그 뜻을 완성하시려는 것이었다.
【原文の直訳】
イエス様は地上天国を復帰しようとするみ旨に対する神の予定が、絶対的であって、変わらないものであることを知っておられたから、再び来てそのみ旨を完成しようとされたのであった。
【現行の訳文】
イエスは地上天国を復帰せしめるみ旨に対する神の予定が、絶対的であって、変更できないことを知っておられたから、彼は再臨して、そのみ旨を完成させようとなさったのである。
35
【韓国語原文】
그러면 십자가(十字架)의 희생은 전혀 무위(無爲)로 돌아간 것인가? 결코 그런 것은 아니다(요 3 : 16).
【原文の直訳】
それでは、十字架の犠牲は全く無為に帰したのであろうか。決してそうではない(ヨハネ三・16)。
【現行の訳文】
36
【韓国語原文】
만일 그렇다면 오늘의 기독교(基督敎)의 역사는 있을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
もしそうであれば、今日のキリスト教の歴史はあり得ないのである。
【現行の訳文】
もしそうであったとしたら、今日のキリスト教の歴史はあり得なかったのである。
37
【韓国語原文】
우리의 신앙생활의 체험으로 보아도 십자가 대속의 은사가 얼마나 큰 것인가 하는 것은 부인할 수 없다.
【原文の直訳】
我々の信仰生活の体験から見ても、十字架の贖罪の恩賜がいかに大きいかということは否定できない。
【現行の訳文】
38
【韓国語原文】
그러므로 십자가가 대속의 역사(役事)를 하고 있는 것도 사실이지만, 그것이 우리의 원죄까지 완전히 벗겨 줌으로써 죄를 지으려 하여도 지을 수 없는 창조본연(創造本然)의 인간으로 복귀시켜서 지상천국(地上天國)을 이루어 놓지 못하고 있는 것도 또한 사실이다.
【原文の直訳】
そうであるから、十字架が贖罪の業をしていることも事実であるが、それが、我々の原罪まで完全に脱がせてくれることによって、罪を犯そうとしても犯すことのできない創造本然の人間に復帰させて、地上天国を成し遂げておくことができずにいることもまた事実である。
【現行の訳文】
そうであるから、十字架が贖罪の役割を果たしていることも事実であるが、それが、我々の原罪までも完全に脱がせてくれて、その結果、罪を犯そうとしても犯すことのできない創造本然の人間にまで復帰せしめて、地上天国を成し遂げるまでにはいかなかった、ということもまた事実である。
39
【韓国語原文】
그렇다면 십자가로 인한 속죄의 한계는 어느 정도인가 하는 것이 문제가 되지 않을 수 없다.
【原文の直訳】
そうだとすれば、十字架による贖罪の限界は、どの程度なのかということが問題とならざるを得ない。
【現行の訳文】
そこで、十字架による贖罪の限界は、どの程度であるかが問題とならざるを得ない。
40
【韓国語原文】
이 문제가 해결되지 않는 한 현대 지성인들의 신앙을 교도(敎導)할 수는 없을 것이다.
【原文の直訳】
この問題が解決されない限り、現代の知性人たちの信仰を教導することはできないであろう。
【現行の訳文】
この問題が解決できない限り、現代の知性人たちの信仰を教導することは不可能である。
41
【韓国語原文】
그런데 이 문제를 해결하기 위하여는 먼저 예수 그리스도의 십자가의 죽음에 대한 문제를 밝히 알아야겠다.
【原文の直訳】
けれども、この問題を解決するためには、まず、イエス・キリストの十字架の死に対する問題を明確に知らなければならない。
【現行の訳文】
けれども、この問題を解決するためには、まず、イエス・キリストの十字架の死に対する問題が明確に分からなければならない。
(三)イエスの十字架の死
42
【韓国語原文】
Ⅲ.예수님의 십자가의 죽음
【原文の直訳】
(三)イエス様の十字架の死
【現行の訳文】
(三)イエスの十字架の死
43
【韓国語原文】
우리는 먼저 성경상에 나타난 사도(使徒)들의 언행(言行)을 중심삼고 예수님의 십자가(十字架)의 죽음이 당연한 것이었던가 하는 것을 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
我々はまず、聖書上に現われた使徒たちの言行を中心として、イエス様の十字架の死が当然なことであったかということを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
我々はまず、聖書に表された使徒たちの言行を中心として、イエスの十字架の死が必然的なことであったかどうかということについて調べてみることにしよう。
44
【韓国語原文】
사도들이 예수님의 죽음에 대하여 공통적으로 느낀 뚜렷한 하나의 정념(情念)이 있었으니, 그것은 그들이 예수님의 죽음을 억울하게 여김으로써 분개하고 서러워했다는 것이다.
【原文の直訳】
使徒たちがイエス様の死に対して、共通的に感じたはっきりとした一つの情念があったが、それは、彼らがイエス様の死を無念に思い、憤慨して悲しんだということである。
【現行の訳文】
使徒たちがイエスの死に対して、共通に感ずるはっきりとした一つの情念がある。それは、彼らがイエスの死を恨めしく思い、悲憤慷慨したということである。
45
【韓国語原文】
그들은 예수님을 십자가에 내준 유대인들의 무지와 불신을 통분히 여겼으며, 그들의 행위를 패역무도(悖逆無道)한 것으로 여겨 저주하였다(행 7 : 51∼53).
【原文の直訳】
彼らは、イエス様を十字架につけたユダヤ人たちの無知と不信を痛憤し、彼らの行為を悪逆無道なものとして呪った(使徒七・51~53)。
【現行の訳文】
彼らは、イエスを十字架につけたユダヤ人たちの無知と不信とに憤慨して、その悪逆無道な行為を呪った(使徒七・51~53)。
46
【韓国語原文】
그뿐 아니라 오늘에 이르기까지의 모든 기독교 신도들도 공통적으로 당시의 사도들과 같은 심정을 가지고 내려왔던 것이다.
【原文の直訳】
そればかりでなく、今日に至るまでのすべてのキリスト教信徒たちも、共通して当時の使徒たちと同じ心情をもちつづけてきたのである。
【現行の訳文】
そればかりでなく、今日に至るまでのすべてのキリスト教信徒たちも、また当時の使徒たちと同じ心情をもちつづけてきたのである。
47
【韓国語原文】
만일 예수님의 죽음이 하나님의 예정에서 온 필연적인 결과였다면 사도들이 그의 죽음을 서러워하는 것은 피할 수 없는 인정이겠지만, 하나님의 예정대로 이루어진 그 섭리(攝理)의 결과에 대해서 그렇게도 분개하고 저주했을 리는 없는 것이다.
【原文の直訳】
もしも、イエス様の死が神の予定からきた必然的な結果であったならば、使徒たちが、彼の死を悲しむということは避けられない人情であるが、神の予定どおりに成されたその摂理の結果に対して、それほどまでに憤慨し、恨んだりするはずはないのである。
【現行の訳文】
もしも、イエスの死が神の予定からきた必然的な結果であったならば、使徒たちが、彼の死を悲しむということは避けられない人情であるとはいえ、神の予定どおりに運ばれたその摂理の結果に対して、それほどまでに憤慨したり、恨んだりすることはないはずである。
48
【韓国語原文】
이것으로 보아 예수님은 온당치 않은 죽음의 길을 걸어가셨다는 것을 짐작할 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
このことから見て、イエス様は穏当でない死の道を歩んでいかれたことを推測できるのである。
【現行の訳文】
これを見てもイエスは穏当でない死を遂げられたことが推測できるのである。
49
【韓国語原文】
다음에 우리는 하나님의 섭리로 보아서 예수님의 십자가의 죽음이 과연 하나님의 예정(豫定)에서 되어진 필연적인 결과였던가 하는 것을 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
つぎに、我々は神の摂理から見て、イエス様の十字架の死が、果たして神の予定からなされた必然的な結果であったかということを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
そのつぎに、我々は神の摂理から見て、イエスの十字架の死が、果たして神の予定から起こった必然的な結果であったかどうかについて調べてみることにしよう。
50
【韓国語原文】
하나님은 아브라함의 후손에서 이스라엘 선민을 부르시어 저들을 보호 육성하시고, 때로는 그들을 고난과 시련으로써 인도하셨다.
【原文の直訳】
神は、アブラハムの子孫からイスラエル選民を導き、彼らを保護、育成し、ときには彼らを苦難と試練によって導かれた。
【現行の訳文】
神は、アブラハムの子孫からイスラエル選民を召し、彼らを保護育成され、ときには彼らを苦難と試練を通して導かれた。
51
【韓国語原文】
그리고 많은 선지자들을 그들에게 보내시어 위로하시며 장차 메시아를 보내실 것을 굳게 약속하셨던 것이다.
【原文の直訳】
そして、多くの預言者たちを彼らに遣わして慰労され、将来、メシアを送ることを固く約束されたのである。
【現行の訳文】
また、多くの預言者たちを彼らに遣わして慰めながら、将来、メシヤを送ることを固く約束されたのである。
52
【韓国語原文】
그리하여 그들로 하여금 성막(聖幕)과 성전(聖殿)을 지음으로써 메시아를 맞을 준비를 하게 하시고, 동방박사(東方博士), 시므온, 안나, 세례 요한 등을 보내시어 메시아의 탄생과 그의 현현을 널리 증거하셨던 것이다.
【原文の直訳】
それから、彼らをして幕屋と神殿を建てることによって、メシアを迎える準備をするようにされ、東方の博士、シメオン、アンナ、洗礼ヨハネなどを遣わして、メシアの誕生と彼の顕現を広く証されたのである。
【現行の訳文】
それから、彼らをして幕屋と神殿を建てさせることによって、メシヤを迎える準備をさせ、東方の博士、羊飼い、シメオン、アンナ、洗礼ヨハネを遣わして、メシヤの誕生と彼の顕現を広く証された。
53
【韓国語原文】
특히 세례 요한에 대해서는 그가 잉태(孕胎)될 때 천사(天使)가 나타나서 증거한 사실을 유대인들이 다 알고 있었고(눅 1 : 13), 그가 출생할 때에 되어진 기사(奇事)는 당시의 유대 성중(城中)을 크게 놀라게 하였다(눅 1 : 63∼66).
【原文の直訳】
特に、洗礼ヨハネに対しては、彼が懐胎されるとき、天使が現れて証した事実をユダヤ人たちがみな知っていたし(ルカ一・13)、彼が出生するときになされた奇跡は、当時のユダヤの都中を大きく驚かせた(ルカ一・63~66)。
【現行の訳文】
特に、洗礼ヨハネに対しては、彼が懐胎されるとき、天使が現れて証した事実をユダヤ人たちはみな知っていたし(ルカ一・13)、彼が生まれたときの奇跡は、当時のユダヤ国中を大きく驚かせた(ルカ一・63~66)。
54
【韓国語原文】
뿐만 아니라 광야에 있어서의 그의 수도생활(修道生活)은 모든 유대인들로 하여금 그가 메시아가 아닌가고 생각케 할 정도로 놀랄 만한 것이었다(눅 3 : 15).
【原文の直訳】
そればかりでなく、広野(※)における彼の修道生活は、全ユダヤ人をして、彼がメシアではあるまいかと思わせるほど、驚くべきものであった(ルカ三・15)。
【現行の訳文】
そればかりでなく、荒野における彼の修道生活は、全ユダヤ人をして、彼こそがメシヤではあるまいかと思わせるほど、驚くべきものであった(ルカ三・15)。
※「광야」の訳について
韓国語聖書で「광야(クァンヤ:広野)」と表記されている箇所は、日本語の口語訳聖書では「荒野(あらの)」となっている。日本語『原理講論』は、聖書に準じて「광야(クァンヤ:広野)」を「荒野」と表記しているが、読みは「こうや」としている。
例 創世記14章6節
【韓国語聖書】
「호리 족속을 그 산 세일에서 쳐서 광야 근방 엘바란까지 이르렀으며」
【日本語口語訳聖書】
「セイルの山地でホリびとを撃って、荒野(あらの)のほとりにあるエル・パランに及んだ。」
55
【韓国語原文】
하나님이 이렇듯 위대한 세례 요한까지 보내시어 예수님을 메시아로 증거하게 하셨던 것은, 두말할 것도 없이 유대인으로 하여금 예수님을 믿게 하기 위함이었던 것이다.
【原文の直訳】
神がこのように偉大な洗礼ヨハネまで遣わして、イエス様をメシアとして証するようにされたのは、いうまでもなく、ユダヤ人をしてイエス様を信じるようにするためであった。
【現行の訳文】
神がこのように偉大な洗礼ヨハネまでも遣わして、イエスをメシヤとして証明させたのは、いうまでもなく、ユダヤ人をしてイエスを信じさせるためであった。
56
【韓国語原文】
이와 같이 하나님의 뜻이 어디까지나 이스라엘로 하여금 예수님을 메시아로 믿게 하려는 데 있었기 때문에, 하나님의 뜻대로 살아야 할 이스라엘은 그를 메시아로 믿어야만 했었다.
【原文の直訳】
このように、神のみ旨があくまでも、イスラエルをしてイエス様をメシアとして信ずるようにしようとするところあったので、神のみ旨のとおりに生きるべきイスラエルは、彼をメシアとして信じなければならなかった。
【現行の訳文】
このように、神のみ旨があくまでも、イスラエルをしてイエスをメシヤとして信ずるようにするためであったので、神のみ旨のとおりに生きるべきイスラエル人は彼をメシヤとして信じなければならなかった。
57
【韓国語原文】
만일 저들이 하나님의 뜻대로 예수님을 메시아로 믿었더라면, 오랜 역사의 기간을 두고 고대해 왔던 그 메시아를 누가 십자가(十字架)에 내주었을 것인가? 이스라엘이 예수님을 십자가의 죽음길에 내준 것은 어디까지나 그들이 하나님의 뜻을 반(反)하여 예수님을 메시아로 믿지 못했기 때문이었다.
【原文の直訳】
もし、彼らが、神のみ旨のとおりに、イエス様をメシアとして信じたならば、悠久なる歴史の期間を通じて待った、そのメシアを、だれが十字架に送り出したであろうか。イスラエルがイエス様を十字架の死の道に送り出したのは、どこまでも彼らが神のみ旨に反し、イエス様をメシアとして信ずることができなかったからであった。
【現行の訳文】
もし、彼らが、神のみ旨のとおりに、イエスをメシヤとして信じたならば、悠久なる歴史の期間を通じて待った、そのメシヤを、だれが十字架につけて殺したであろうか。イスラエル人がイエスを十字架につけたのは、どこまでも彼らが神のみ旨に反し、イエスをメシヤとして信ずることができなかったからである。
58
【韓国語原文】
따라서 우리는 예수님께서 십자가의 죽음길을 가시기 위하여 오신 것이 아니었다는 것을 알아야 한다.
【原文の直訳】
したがって、我々は、イエス様が十字架の死の道を行くために来られたのではなかったということを知らなければならない。
【現行の訳文】
したがって、我々は、イエスが十字架上で殺されるために来られたのではないということを知らなければならない。
59
【韓国語原文】
다음으로 우리는 예수님 자신의 언행(言行)으로 보아서, 그의 십자가의 죽음이 과연 메시아로 오셨던 그 전목적을 이루기 위한 길이었던가 하는 것을 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
次に、我々は、イエス様自身の言行から見て、彼の十字架の死が、果たしてメシアとして来られたその全目的を果たすための道であったか、ということを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
また、我々は、イエス自身の言行から見て、彼の十字架の死が、果たしてメシヤとして来られたその全目的を果たされるための道であったか、ということについて調べてみることにしよう。
60
【韓国語原文】
하나님의 모든 섭리가 그러했었던 것과 같이, 예수님도 유대인들로 하여금 자기를 메시아로 믿을 수 있도록 언행하셨다는 것을 우리는 성서를 통하여서 분명히 알 수 있다.
【原文の直訳】
神のすべての摂理がそうであったように、イエス様も、ユダヤ人たちをして、自分をメシアとして信ずることができるように語り、行動されたということを、我々は聖書を通して、はっきりと知ることができる。
【現行の訳文】
神のすべての摂理がそうであったように、イエスも、ユダヤ人に対して、自分をメシヤとして信ずることができるように語り、行動されたという事実を、我々は聖書を通して、はっきりと知ることができる。
61
【韓国語原文】
예수님은 제자들이 어떻게 하면 하나님의 일을 할 수 있을 것인가고 물었을 때, 하나님의 보내신 자를 믿는 것이 하나님의 일이니라(요 6 : 29)고 대답하셨다.
【原文の直訳】
イエス様は、弟子たちがいかにすれば神の業を行うことができるかと尋ねたとき、「神がつかわされた者を信じることが、神のわざである」(ヨハネ六・29)と答えられた。
【現行の訳文】
イエスは、弟子たちがいかにすれば神のみ業を行うことができるかと聞いたとき、「神がつかわされた者を信じることが、神のわざである」(ヨハネ六・29)と彼は答えられた。
62
【韓国語原文】
예수님은 또 유대인들의 배신행위를 가슴 아프게 생각하시고 호소할 곳이 없어 성을 바라다보고 우시면서, 하나님이 2천년 동안이나 애쓰시며 사랑으로 이끌어 온 이스라엘 선민은 두말할 것도 없고 이 성마저 돌 하나도 돌 위에 남겨지지 않을 정도로 멸망해 버리고 말 것이라고 저주하시면서, 이는 권고받는 날을 네가 알지 못함을 인함이니라(눅 19 : 41∼44)고 명백히 그 무지를 지적하셨던 것이다.
【原文の直訳】
イエス様はまた、ユダヤ人たちの背信行為に胸を痛められ、訴えるところなく、都を見渡して泣きながら、神が二〇〇〇年間も苦労して愛し導いてこられた全イスラエル選民はもとより、この都までも、一つの石も他の石の上に残さず滅ぼされてしまうと嘆かれて、「それは、おまえが神のおとずれの時を知らないでいたからである」(ルカ一九・41~44)と、明白にその無知を指摘されたのである。
【現行の訳文】
また、イエスは、ユダヤ人たちの背信行為を痛ましく思い、訴えるところなく、都を見渡して泣きながら、神が二〇〇〇年間も苦労して愛し導いてこられた全イスラエル選民はもとより、この城までも、一つの石も他の石の上に残さず滅ぼされてしまうと嘆かれて、「それは、おまえが神のおとずれの時を知らないでいたからである」(ルカ一九・41~44)と、明白にその無知を指摘されたのである。
63
【韓国語原文】
그뿐 아니라 예수님은 예루살렘아 예루살렘아 선지자들을 죽이고 네게 파송된 자들을 돌로 치는 자여 암탉이 그 새끼를 날개 아래 모음같이 내가 네 자녀를 모으려 한 일이 몇 번이냐 그러나 너희가 원치 아니하였도다(마 23 : 37)라고 하시어 그들의 완고와 불신을 한탄하셨던 것이다.
【原文の直訳】
それだけではなく、イエス様は、「ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった」(マタイ二三・37)と言われ、彼らの頑固と不信を嘆かれたのであった。
【現行の訳文】
それだけではなく、イエスは、「ああ、エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、おまえにつかわされた人たちを石で打ち殺す者よ。ちょうど、めんどりが翼の下にそのひなを集めるように、わたしはおまえの子らを幾たび集めようとしたことであろう。それだのに、おまえたちは応じようとしなかった」(マタイ二三・37)と言いながら、彼らの頑固と不信を嘆かれたのであった。
64
【韓国語原文】
예수님은 자기를 위하여 증거하고 있는 성경을 보면서도 믿지 못하는 그들의 무지를 책망하시면서, 너희가 성경에서 영생을 얻는 줄 생각하고 성경을 상고하거니와 이 성경이 곧 내게 대하여 증거하는 것이로다 그러나 너희가 영생을 얻기 위하여 내게 오기를 원하지 아니하는도다(요 5 : 39∼40)라고 슬퍼하셨다.
【原文の直訳】
イエス様は、自分のために証している聖書を見ながらも信じることができない彼らの無知を叱責されながら、「あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。しかも、あなたがたは、命を得るためにわたしのもとにこようともしない」(ヨハネ五・39~40)と悲しまれた。
【現行の訳文】
イエスは、自分のために証している聖書を見ながらも信じない、彼らの無知を責めながら、「あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。しかも、あなたがたは、命を得るためにわたしのもとにこようともしない」(ヨハネ五・39、40)と悲しまれた。
65
【韓国語原文】
그는 또 나는 내 아버지의 이름으로 왔으매 너희가 영접지 아니하나라고 서러워하시면서, 이어 모세를 믿었더면 또 나를 믿었으리니 이는 그가 내게 대하여 기록하였음이라(요 5 : 43∼46)고도 말씀하셨던 것이다.
【原文の直訳】
また、彼は「わたしは父の名によって来たのに、あなたがたはわたしを受けいれない」と悲しまれながら、「もし、あなたがたがモーセを信じたならば、わたしをも信じたであろう。モーセは、わたしについて書いたのである」(ヨハネ五・43、46)とも言われたのである。
【現行の訳文】
また、彼は「わたしは父の名によって来たのに、あなたがたはわたしを受けいれない」と嘆きながら、「もし、あなたがたがモーセを信じたならば、わたしをも信じたであろう。モーセは、わたしについて書いたのである」(ヨハネ五・43、46)とも言われた。
66
【韓国語原文】
예수님은 그들의 불신을 돌이키시기 위하여 얼마나 많은 이적(異蹟)과 기사(奇事)를 보여 주셨던가.
【原文の直訳】
イエス様は、彼らの不信を改めさせるために、いかに多くの奇跡と奇事を見せてくださっただろうか。
【現行の訳文】
イエスは、彼らを信じさせるために、いかに多くの奇跡を見せられたことであろう。
67
【韓国語原文】
그러나 그들은 그 놀라운 일들을 보면서도 예수님을 바알세불이 접한 자라고 비난하지 않았던가(마 12 : 24).
【原文の直訳】
ところが、彼らはその驚くべき業を見ながらも、イエス様をベルゼブルが接した者だと非難したのではなかったか(マタイ一二・24)。
【現行の訳文】
ところが、彼らはその驚くべき業を見ながらも、悪霊のかしらベルゼブルによるのだと、イエスを非難したのではなかったか(マタイ一二・24)。
68
【韓国語原文】
그리고 이러한 비참한 정경(情景)을 보시는 예수님은 때로는 나를 믿지 아니할지라도 그 일은 믿으라 그러면 너희가 아버지께서 내 안에 계시고 내가 아버지 안에 있음을 깨달아 알리라(요 10 : 38)고도 말씀하셨다.
【原文の直訳】
そして、このような悲惨な情景を見られるイエス様は、ときには「たといわたしを信じなくても、わたしのわざを信じるがよい。そうすれば、父がわたしにおり、また、わたしが父におることを知って悟るであろう」(ヨハネ一〇・38)とも言われた。
【現行の訳文】
このような悲惨な情景を見られたイエスは、「たといわたしを信じなくても、わたしのわざを信じるがよい。そうすれば、父がわたしにおり、また、わたしが父におることを知って悟るであろう」(ヨハネ一〇・38)とも言われた。
69
【韓国語原文】
그런가 하면 때로는 그들에게 화가 있으라고 분노를 퍼붓기도 하셨던 것이다(마 23 : 13∼36).
【原文の直訳】
そうかと思えば、ときには、彼らに災いあれと怒りを浴びせることもされたのである(マタイ二三・13~36)。
【現行の訳文】
そればかりでなく、ときには、彼らに災いあれと憤激されたこともあった(マタイ二三・13~36)。
70
【韓国語原文】
이스라엘로 하여금 그를 믿게 하는 것이 하나님의 뜻이었기 때문에 예수님 자신도 이와 같이 저들에게 자기를 믿을 수 있도록 언행을 하셨던 것이다.
【原文の直訳】
イスラエルをして彼を信じるようにすることが神のみ旨であったから、イエス様自身も、このように彼らに自分を信じることができるように語られ、行動されたのである。
【現行の訳文】
イスラエルをして彼を信ぜしめるのが神のみ旨であったから、イエス自身も、このように彼らに自分を信じることができるように語られ、行動されたのである。
71
【韓国語原文】
만일 유대인들이 하나님의 뜻을 따라서, 그리고 예수님이 원하신 대로 그를 메시아로 믿었더라면 누가 그를 십자가의 죽음길로 몰아냈을 것인가!
【原文の直訳】
もし、ユダヤ人たちが神のみ旨に従い、そして、イエス様の願われたとおり、彼をメシアとして信じたならば、だれが彼を十字架の死の道に追い出したであろうか。
【現行の訳文】
もし、ユダヤ人たちが神のみ旨に従い、そして、イエスの願いのとおり、彼をメシヤとして信じたならば、だれが彼を死の十字架に追いこんだであろうか。
72
【韓国語原文】
우리는 위에서 논증한 모든 사실로 보아, 예수님의 십자가의 죽음은 그가 메시아로 오셨던 전목적을 완성하기 위한 예정에서 온 필연적인 것이 아니라, 유대인들의 무지와 불신의 결과로 온 것이었음을 알 수 있다.
【原文の直訳】
我々は、既に論証したすべての事実から見て、イエス様の十字架の死は、彼がメシアとして来られた全目的を完成するための予定から来た必然的なことではなく、ユダヤ人たちの無知と不信の結果から来たものであったことが分かる。
【現行の訳文】
我々は、既に論述したすべての事実から見て、イエスの十字架の死は、彼がメシヤとして来られた全目的を完成するための予定から起こった必然的なことではなく、ユダヤ人たちの無知と不信の結果に起因したものであることを知ることができる。
73
【韓国語原文】
그러므로 고린도전서 2장 8절의 이 지혜는 이 세대의 관원이 하나도 알지 못하였나니 만일 알았더면 영광의 주를 십자가에 못박지 아니하였으리라는 성구는 바로 이 사실을 충분히 증거하고도 남음이 있는 것이라 하겠다.
【原文の直訳】
それゆえに、コリントⅠ二章8節の「この世の支配者たちのうちで、この知恵を知っていた者は、ひとりもいなかった。もし知っていたなら、栄光の主を十字架につけはしなかったであろう」という聖句は、まさしくこの事実を十分に証して余りあるといえる。
【現行の訳文】
それゆえに、コリントⅠ二章8節の「この世の支配者たちのうちで、この知恵を知っていた者は、ひとりもいなかった。もし知っていたなら、栄光の主を十字架につけはしなかったであろう」といった聖句は、まさしくこの事実を十分に証言しているといえる。
74
【韓国語原文】
만일 예수님의 십자가 노정이 하나님께서 본래부터 예정하신 길이었다면, 그는 당연히 가셔야 할 길을 걸어가시면서 무엇 때문에 할 만하면 그 죽음의 잔을 면케 해 달라고 세 번씩이나 기도를 올리셨을 것인가(마 26 : 39)? 실상 그것은 인간이 타락(墮落)된 이후 4천년 동안이나 하나님께서 이루시려고 애쓰셨던 지상천국이 유대인의 불신으로 말미암아 이루어지지 않고, 예수님이 재림(再臨)하실 때까지 고난의 역사가 그대로 연장되리라는 것을 잘 알고 계셨기 때문이었다.
【原文の直訳】
もし、イエス様の十字架の路程が、神が本来から予定された道であったならば、彼は当然行くべき道を歩んでいかれながら、何のために「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください」と、三回も祈祷を捧げられたのであろうか(マタイ二六・39)。これは、人間が堕落して以後四〇〇〇年間も、神が成し遂げようとして苦労された地上天国が、ユダヤ人の不信によって成就されず、イエス様が再臨されるときまで、苦難の歴史がそのまま延長されるということをよく知っておられたからであった。
【現行の訳文】
もし、イエスの十字架の路程が、神が本来予定された路程であったならば、彼は当然行くべき道を歩んでいることになり、何のために「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください」と、三回も祈祷されたであろうか(マタイ二六・39)。これは、人間が堕落して以後四〇〇〇年間も、神が成し遂げようとして苦労された地上天国が、ユダヤ人の不信によって成就されずに、イエスが再臨されるまで、苦難の歴史がそのまま延長されるということをよく知っておられたからである。
75
【韓国語原文】
요한복음 3장 14절을 보면 예수님께서는 모세가 광야에서 뱀을 든 것같이 인자도 들려야 하리니라고 말씀하셨다.
【原文の直訳】
ヨハネ福音書三章14節を見れば、イエス様は、「モーセが荒野でへびを上げたように、人の子もまた上げられなければならない」と言われた。
【現行の訳文】
ヨハネ福音書三章14節を見れば、イエスは、「モーセが荒野でへびを上げたように、人の子もまた上げられなければならない」と言われた。
76
【韓国語原文】
이스라엘 민족이 애급(埃及)에서 가나안 땅으로 들어갈 때, 광야(曠野)에서 모세를 믿지 않게 되자 불뱀이 나와서 그들을 물어 죽이게 되었기 때문에, 하나님은 구리뱀을 장대 끝에 달게 하여 그것을 쳐다본 사람은 살게 하셨다.
【原文の直訳】
イスラエル民族がエジプトからカナンの地に入るとき、広野でモーセを信じなくなると、火の蛇が出て、彼らをかみ殺すようになったので、神は銅の蛇をさおの先に付けさせて、それを仰ぎ見た人は生きるようにされた。
【現行の訳文】
イスラエル民族がエジプトからカナンに入るときに、火の蛇が出て、彼らをかみ殺すようになったので、神は銅の蛇をさおの先に付けさせて、それを仰ぎ見る者は救われるようになさった。
※「구리뱀」の訳について
直訳すれば「銅の蛇」だが、口語訳聖書は「青銅のへび」、新共同訳聖書は「青銅の蛇」(民数記21章9節)と表記されている。
77
【韓国語原文】
마찬가지로 유대민족이 예수님을 믿지 않음으로써 만민이 지옥으로 가야만 하게 되었기 때문에, 장차 예수님이 구리뱀과 같이 십자가(十字架)에 달리신 후 그것을 쳐다보고 믿는 사람만이 구원을 받게 될 것을 예견(豫見)하시면서 예수님은 서글픈 심정으로 그렇게 말씀하신 것이었다.
【原文の直訳】
同様に、ユダヤ民族が、イエス様を信じないことから、万民が地獄へ行かなければならなくなったので、将来、イエス様が銅の蛇のように十字架につけられたのち、それを仰ぎ見て信じる人だけが、救いを受けるようになることを予見されて、イエス様は悲しい心情でそのように言われたのであった。
【現行の訳文】
それと同様に、ユダヤ民族が、イエスを信じないことから、万民が地獄へ行かなければならなくなったので、将来、イエスが銅の蛇のように十字架につけられたのち、それを仰ぎ見て信じる者だけが、救いを受けることができるようになるということを予見されて、イエスは悲しい心情をもって、そのように言われたのである。
78
【韓国語原文】
예수님이 예언하신 대로(눅 19 : 44) 그가 돌아가신 후 이스라엘 선민이 쇠망(衰亡)한 것을 보아도, 예수님은 유대인들의 불신으로 말미암아서 십자가에 돌아가셨다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
イエス様が預言されたように(ルカ一九・44)、彼が亡くなられたのち、イスラエル選民が衰亡したのを見ても、イエス様はユダヤ人たちの不信によって十字架で亡くなられたことが分かる。
【現行の訳文】
イエスが預言されたように(ルカ一九・44)、彼が亡くなられたのち、イスラエル選民が衰亡したのを見ても、イエスはユダヤ人たちの不信によって死の十字架につけられたことが分かる。
79
【韓国語原文】
이사야 9장 6절 이하에 한 아이가 우리에게 났고 한 아들을 우리에게 주신 바 되었는데 그 어깨에는 정사를 메었고 그 이름은 기묘자라 모사라 전능하신 하나님이라 영존하시는 아버지라 평강의 왕이라 할 것임이라 그 정사와 평강의 더함이 무궁하며 또 다윗의 위에 앉아서 그 나라를 굳게 세우고 자금 이후 영원토록 공평과 정의로 그것을 보존하실 것이라 만군의 여호와의 열심이 이를 이루시리라고 기록되어 있다.
【原文の直訳】
イザヤ書九章6節以下に、「ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。まつりごとはその肩にあり、その名は、『霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君』ととなえられる。そのまつりごとと平和とは、増し加わって限りなく、ダビデの位に座して、その国を治め、今より後、とこしえに公平と正義とをもってこれを立て、これを保たれる。万軍の主の熱心がこれをなされるのである」と記録されている。
【現行の訳文】
80
【韓国語原文】
이것은 예수님이 다윗 왕의 위(位)를 가지고 오셔서 영원히 멸하지 않을 왕국을 세우실 것을 예언하신 말씀이다.
【原文の直訳】
これは、イエス様がダビデ王の位をもってきて、永遠に滅びない王国を建てられることを預言されたみ言である。
【現行の訳文】
これは、イエスがダビデ王の位をもってきて、永遠に滅びない王国を建てることを預言したみ言である。
81
【韓国語原文】
그러므로 예수님이 잉태될 때에도, 천사가 마리아에게 나타나서 보라 네가 수태하여 아들을 낳으리니 그 이름을 예수라 하라 저가 큰 자가 되고 지극히 높으신 이의 아들이라 일컬을 것이요 주 하나님께서 그 조상 다윗의 위를 저에게 주시리니 영원히 야곱의 집에 왕 노릇 하실 것이며 그 나라가 무궁하리라(눅 1 : 31∼33)는 말씀을 전하였던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、イエス様が懐胎されるときにも、天使がマリヤに現れて、「見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう、その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」(ルカ一・31~33)というみ言を伝えたのである。
【現行の訳文】
それゆえに、イエスが懐胎されるときも、天使がマリヤに現れて、「見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう、その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」(ルカ一・31~33)というみ言を伝えたのである。
82
【韓国語原文】
이로써 우리는 하나님이 아브라함으로부터 이스라엘 선민을 불러 2천년간이나 고난 가운데서 이끌어 나오신 것은, 예수님을 메시아로 보내시어 영원히 존속할 왕국을 이룩하시기 위함이었다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
これによって私たちは、神がアブラハムからイスラエル選民を導き、二〇〇〇年間も苦難の中で導いてこられたのは、イエス様をメシアとして送り、永遠に存続する王国を築かれるためであったことを知ることができる。
【現行の訳文】
これによって、神がアブラハムからイスラエル選民を召し、二〇〇〇年間も苦難の中で導いてこられたのは、イエスをメシヤとして降臨させて、永遠に存続する王国を打ち建てるためであったことが了解できるのである。
83
【韓国語原文】
예수님이 메시아로 오셨다가 유대인들에게 몰려 십자가에 돌아가신 후, 저들은 선민의 자격을 잃어버리고 지리멸렬(支離滅裂)하여 오늘날에 이르기까지 민족적인 학대를 받아 나왔다.
【原文の直訳】
イエス様がメシアとして来られてから、ユダヤ人たちに追い込まれ十字架で亡くなられたのち、彼らは選民の資格を失ってしまい、支離滅裂となって今日に至るまで民族的な虐待を受けてきた。
【現行の訳文】
イエスがメシヤとして来られてから、ユダヤ人たちに迫害され十字架で亡くなられたのち、彼らは選民の資格を失い支離滅裂となって、今日に至るまで民族的な虐待を受けてきたのである。
84
【韓国語原文】
이것은 그들이 신봉(信奉)해야 할 메시아를 도리어 살해함으로써 구원섭리(救援攝理)의 목적을 이루시지 못하게 하였던 그 범죄에 대한 벌이었던 것이다.
【原文の直訳】
これは、彼らが信奉すべきメシアをかえって殺害することによって、救いの摂理の目的を成し遂げられないようにしたその犯罪に対する罰であったのである。
【現行の訳文】
それは、彼らが信奉すべきメシヤをかえって殺害して、救いの摂理の目的を失敗させたその犯罪に対する罰であった。
85
【韓国語原文】
뿐만 아니라 예수님 이후 수많은 성도들이 당하여 온 십자가의 고난도 예수님을 살해한 연대적 범죄(連帶的 犯罪)에 대한 형벌이었던 것이다.
【原文の直訳】
そればかりでなく、イエス様以後、数多くの聖徒たちが受けてきた十字架の苦難も、イエス様を殺害した連帯的犯罪に対する刑罰であったのである。
【現行の訳文】
そればかりでなく、イエス以後数多くの信徒たちが経験してきた十字架の苦難も、イエスを殺害した連帯的犯罪に対する刑罰であったのである。
(四)十字架の贖罪による救いの限界とイエス再臨の目的
86
【韓国語原文】
Ⅳ.십자가의 대속으로 인한 구원의 한계와 예수재림의 목적
【原文の直訳】
(四)十字架の贖罪による救いの限界とイエス再臨の目的
【現行の訳文】
87
【韓国語原文】
만일 예수님이 십자가(十字架)로 돌아가시지 않았다면 어떻게 되었을 것인가? 예수님은 영육(靈肉) 양면의 구원섭리를 완수하셨을 것이다.
【原文の直訳】
もし、イエス様が十字架で亡くならなかったならば、どのようになっていたであろうか。イエス様は霊肉両面の救いの摂理を完遂されていたであろう。
【現行の訳文】
もし、イエスが十字架で死ななかったならば、どんなふうになったであろうか。イエスは霊肉両面の救いの摂理を完遂されたであろう。
88
【韓国語原文】
그리하여 선지자(先知者) 이사야의 예언(사 9 : 6∼7)과 마리아에게 나타났던 천사의 교시(눅 1 : 31∼33) 그대로, 또 예수께서 친히 천국이 가까웠다고 하신 말씀(마 4 : 17)과 같이 그는 영원토록 소멸되지 않는 지상천국을 건설하셨을 것이었다.
【原文の直訳】
そうして、預言者イザヤの預言(イザヤ九・6、7)と、マリヤに現れた天使の教示(ルカ一・31~33)のとおり、また、イエスが自ら「天国は近づいた」と言われたみ言(マタイ四・17)のように、彼は永遠に消滅しない地上天国を建設されていたはずであった。
【現行の訳文】
そして、預言者イザヤの預言(イザヤ九・6、7)と、マリヤに現れた天使の啓示(ルカ一・31~33)のとおり、また、イエスが親しく、天国は近づいたと言われたみ言(マタイ四・17)のように、彼は永遠に滅びない地上天国を建設されたはずであった。
89
【韓国語原文】
하나님은 인간을 창조하실 때 흙으로 육신을 창조하시고 거기에 생기(生氣)를 불어넣어 생령(生靈)이 되게 하셨다(창 2 : 7).
【原文の直訳】
神は人間を創造されるとき、土で肉身を創造され、そこに「命の息」を吹き入れて「生きた者」となるようにされた(創二・7)。
【現行の訳文】
神は人間を創造されるとき、土で肉身を創造され、そこに命の息を吹き入れて生霊となるようにされた(創二・7)。
90
【韓国語原文】
이와 같이 영(靈)과 육(肉)으로 창조된 인간이므로, 타락도 역시 영육 아울러 된 것이었다.
【原文の直訳】
このように、霊と肉から創造された人間であるので、堕落もまた霊肉共になされたことであった。
【現行の訳文】
このように、霊と肉から創造された人間であるので、堕落もまた霊肉共に起きてきた。
91
【韓国語原文】
따라서 구원도 영적 구원과 육적 구원을 아울러 하셔야만 되는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、救いも霊的救いと、肉的救いを共にされなければならないのである。
【現行の訳文】
したがって、救いも霊的救いと、肉的救いとを共に完成しなければならないのである。
92
【韓国語原文】
예수님이 메시아로 강림하셨던 목적이 구원섭리를 완수하시려는 데 있었으므로, 그는 영적 구원과 육적 구원을 아울러 완성하셔야만 되었다.
【原文の直訳】
イエス様がメシアとして降臨された目的は、救いの摂理を完遂なさろうとするところにあったので、彼は霊的救いと肉的救いを共に完成されなければならなかった。
【現行の訳文】
イエスがメシヤとして降臨された目的は、この救いの摂理を完遂なさるためであったので、彼は霊的救いと肉的救いとを共に完成しなければならなかったのである。
93
【韓国語原文】
그런데 예수님을 믿는다는 것은 예수님과 일체를 이룬다는 뜻이기 때문에, 예수님은 스스로를 포도나무로 신도들을 그 가지로 비유하셨고(요 15 : 5), 또 너희가 내 안에 내가 너희 안에 있는 것을 너희가 알리라(요 14 : 20)고도 하셨다.
【原文の直訳】
それで、イエス様を信じることは、イエス様と一体を成したという意味であるため、イエス様は自らをぶどうの木に、信徒たちをその枝に例えられ(ヨハネ一五・5)、また「あなたがたはわたしにおり、また、わたしがあなたがたにおることが、わかるであろう」(ヨハネ一四・20)とも言われた。
【現行の訳文】
イエスを信じることは、イエスと一体となることを意味するので、イエスは自らをぶどうの木に、信徒たちをその枝に例えられ(ヨハネ一五・5)、また「あなたがたはわたしにおり、また、わたしがあなたがたにおることが、わかるであろう」(ヨハネ一四・20)とも言われた。
94
【韓国語原文】
이처럼 말씀하신 이유는 영육(靈肉) 아울러 타락인간을 구원하시기 위하여 그가 인간으로 오셨기 때문에, 그를 믿음으로써 영육 아울러 그와 하나가 되었더라면 타락인간도 영육 아울러 구원을 받았을 것이었기 때문이다.
【原文の直訳】
このように言われた理由は、堕落人間を霊肉共に救うために、彼が人間として来られたので、彼を信じることによって霊肉共に彼と一つになったならば、堕落人間も霊肉共に救いを受けていたからである。
【現行の訳文】
このように言われた理由は、堕落人間を霊肉共に救うために、彼が人間として来られたので、彼を信じて霊肉共に彼と一体となったならば、堕落人間も霊肉共に救いを受けたに違いないからである。
95
【韓国語原文】
그러나 유대인들이 예수님을 불신하여 그를 십자가(十字架)에 내주었으므로 그의 육신은 사탄의 침범을 당하여 마침내 살해되었던 것이다.
【原文の直訳】
ところが、ユダヤ人たちがイエス様を不信し、彼を十字架に引き渡したので、彼の肉身はサタンの侵犯を受け、ついに殺害されたのである。
【現行の訳文】
ところが、ユダヤ人たちがイエスを信じないで、彼を十字架につけたので、彼の肉身はサタンの侵入を受け、ついに殺害されたのである。
96
【韓国語原文】
그러므로 육신에 사탄의 침범을 당한 예수님을 믿어 그와 한 몸을 이룬 신도들의 육신도 그대로 사탄의 침범을 당하게 된 것이다.
【原文の直訳】
そのため肉身にサタンの侵犯を受けたイエス様を信じて、彼と一体を成した信徒たちの肉身も、そのままサタンの侵犯を受けるようになったのである。
【現行の訳文】
そのため肉身にサタンの侵入を受けたイエスを信じて、彼と一体となった信徒の肉身も、同じようにサタンの侵入を受けるようになったのである。
97
【韓国語原文】
이렇게 되어 아무리 독실한 신앙자라도 예수님의 십자가의 속죄(贖罪)로써는 육적 구원은 완성할 수 없게 되었다.
【原文の直訳】
このようになり、いくら篤実な信仰者でも、イエス様の十字架の贖罪では、肉的救いは完成することができなくなった。
【現行の訳文】
こういうわけで、いくら篤信者であっても、イエスの十字架の贖罪では、肉的救いを完成することができなくなったのである。
98
【韓国語原文】
따라서 아담으로부터 내려오는 혈통적인 원죄(原罪)가 청산되지 않았기 때문에, 아무리 잘 믿는 성도라 할지라도 그에게 원죄는 그대로 남아지게 되어 그는 또 원죄 있는 자식을 낳게 되는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、アダムから下ってくる血統的な原罪が清算されなかったため、いくらよく信じる聖徒であっても、彼に原罪がそのまま残るようになり、彼はまた、原罪のある子女を生むようになるのである。
【現行の訳文】
したがって、アダム以来の血統的原罪は清算することができず、いくら誠実によく信じる信徒であっても、彼に原罪がそのまま残るようになり、また、原罪のある子女を生むようになるのである。
99
【韓国語原文】
우리가 신앙생활에서 육신을 치지 않을 수 없는 것은 원죄로 말미암아 항상 육신을 통하여 들어오는 사탄 침범의 조건을 막기 위함이며, 쉬지 말고 기도하라(살전 5 : 17)한 것도 이와 같이 십자가에 의한 구속(救贖)으로도 근절되지 않은 원죄로 인한 사탄 침범의 조건을 막게 하기 위함인 것이다.
【原文の直訳】
我々が信仰生活において、肉身を打たざるを得ないのは、原罪によって絶えず肉身を通じて入ってくるサタン侵犯の条件を防ぐためであり、「絶えず祈りなさい」(テサロニケⅠ五・17)と言われたのも、このように、十字架による贖罪によっても根絶されていない原罪によるサタン侵犯の条件を防ぐためなのである。
【現行の訳文】
我々が信仰生活において、肉身の苦行をしなければならないのは、原罪が残っているところから、絶え間なく肉身を通じて入ってくるサタン侵入の条件を防ぐためであり、「絶えず祈りなさい」(テサロニケⅠ五・17)と言われたのも、このように、十字架の贖罪によっても根絶できなかった、原罪によるサタン侵入の条件を防ぐためなのである。
100
【韓国語原文】
이와 같이 예수님은 그의 육신이 사탄의 침범을 당함으로써 육적 구원섭리의 목적은 달성하시지 못하였다.
【原文の直訳】
このように、イエス様は、彼の肉身がサタンの侵犯を受けることによって、肉的救いの摂理の目的は達成なさることができなかった。
【現行の訳文】
上述のように、イエスは、彼の肉身がサタンの侵入を受けたので、肉的救いの摂理の目的は達成されなかったのである。
101
【韓国語原文】
그러나 그는 십자가의 피의 대속(代贖)으로 부활의 승리적인 기대를 조성함으로써 영적 구원의 기대를 완성하셨다.
【原文の直訳】
しかし、彼は十字架の血の贖罪で、復活の勝利的な基台を造成することによって、霊的救いの基台を完成された。
【現行の訳文】
しかし、彼は十字架の血の贖罪で、復活の勝利的な基台を造成することによって、霊的救いの基台を完成された。
102
【韓国語原文】
그러므로 예수님 부활 이후 오늘에 이르기까지의 모든 신도들은 영적 구원섭리의 혜택만을 받게 되는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえ、イエス様復活以後、今日に至るまでのすべての信徒たちは、霊的救いの摂理の恵沢だけを受けるようになるのである。
【現行の訳文】
それゆえ、イエス復活以後、今日に至るまでのすべての信徒たちは、霊的救いの摂理の恵沢だけを受けることができるのである。
103
【韓国語原文】
이와 같이 십자가의 대속(代贖)으로 인한 구원은 영적 구원뿐이므로 잘 믿는 신도들에게도 원죄(原罪)는 육적으로 여전히 남아 있어서 그것이 계속적으로 그 자손들에게 유전되어 오는 것이다.
【原文の直訳】
このように、十字架の贖罪による救いは霊的救いだけであるため、よく信じる信徒たちにも、原罪は肉的に依然として残っており、それが継続的にその子孫たちに遺伝されてくるのである。
【現行の訳文】
このように、十字架の贖罪による救いは霊的な救いだけで、篤信者といっても、原罪は肉的に依然として残っており、それが引き続きその子孫たちに遺伝してきたのである。
104
【韓国語原文】
이 때문에 성도들은 그 신앙이 깊어지면 깊어질수록 죄와 더불어 더욱 치열한 싸움을 하게 되는 것이다.
【原文の直訳】
このために、聖徒たちはその信仰が深くなれば深くなるほど、罪とともに熾烈な闘いをするようになるのである。
【現行の訳文】
このために、信徒たちはその信仰が深くなればなるほど、罪に対して熾烈な闘いをするようになる。
105
【韓国語原文】
예수님은 이와 같이 십가가로써 청산하시지 못한 원죄를 속하고 육적 구원을 완성함으로써 영육(靈肉) 아우른 구원섭리의 목적을 완성하시기 위하여 지상에 재림하시지 않을 수 없게 된 것이다.
【原文の直訳】
イエス様は、このように十字架で清算なさることのできなかった原罪を贖って、肉的救援を完成することにより、霊肉ともの救いの摂理の目的を完遂なさるために、地上に再臨されなければならなくなったのである。
【現行の訳文】
このようにイエスは十字架で清算できなかった原罪を贖って、肉的救いを完成し、霊肉ともの救いの摂理の目的を完遂なさるために、地上に再臨されなければならなくなったのである。
106
【韓国語原文】
위에서 말한 바와 같이 십자가의 대속을 받은 성도들도 원죄와 싸워야 하기 때문에, 사도(使徒)들 중에서 신앙의 중심이 되었던 바울도 육적으로 들어오는 죄악의 길을 막을 수 없는 자신을 한탄하던 끝에, 내 자신이 마음으로는 하나님의 법을 육신으로는 죄의 법을 섬기노라(롬 7 : 25)고 말하였다.
【原文の直訳】
上で論じたように、十字架の贖いを受けた聖徒たちも、原罪と闘わなければならないので、使徒の中で信仰の中心であったパウロも、肉的に入ってくる罪悪の道を防ぐことができない自身を嘆いたあげく、「わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、わたしの肢体には別の律法があって……わたしをとりこにしているのを見る」(ロマ七・22、23)と言った。
【現行の訳文】
上記のように、十字架の贖いを受けた信徒たちも、原罪と闘わなければならないので、使徒の中で信仰の中心であったパウロも、肉的に入ってくる罪悪の道を防ぐことができない自身を嘆いたあげく、「わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、わたしの肢体には別の律法があって……わたしをとりこにしているのを見る」(ロマ七・22、23)と言った。
107
【韓国語原文】
이것은 영적 구원의 완성에 대한 기쁨과 동시에 육적 구원의 미완성에 대한 비탄을 표명한 것이라 하겠다.
【原文の直訳】
これは、霊的救いの完成に対する喜びと同時に、肉的救いの未完成に対する悲嘆を表明したものといえる。
【現行の訳文】
108
【韓国語原文】
또 요한일서 1장 8절 내지 10절에 만일 우리가 죄 없다 하면 스스로 속이고 또 진리가 우리 속에 있지 아니할 것이요…… 만일 우리가 범죄하지 아니하였다 하면 하나님을 거짓말하는 자로 만드는 것이니라고 한 요한의 고백대로, 예수님의 십가가의 구원을 받고 있는 우리들도 여전히 원죄 때문에 범죄자임을 면할 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
また、ヨハネⅠ一章8節から10節に「もし、罪がないと言うなら、それは自分を欺くことであって、真理はわたしたちのうちにない……もし、罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とするのであって」と言ったヨハネの告白のとおり、イエス様の十字架の救いを受けている我々も、依然として原罪のために罪人であることを免れることはできないのである。
【現行の訳文】
また、ヨハネⅠ一章8節から10節に「もし、罪がないと言うなら、それは自分を欺くことであって、真理はわたしたちのうちにない……もし、罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とするのであって」と言ったヨハネの告白のとおり、イエスの十字架の救いを受けている我々も、依然として原罪のために罪人であることを免れることはできないのである。
(五)十字架に対する預言の両面
109
【韓国語原文】
Ⅴ.십자가에 대한 예언의 양면
【原文の直訳】
(五)十字架に対する預言の両面
【現行の訳文】
110
【韓国語原文】
예수님의 십자가(十字架)의 죽음이 그가 메시아로 오셨던 전목적을 완성하기 위한 예정에서 온 필연적인 것이 아니라면, 이사야 53장에 그가 십자가에 고난을 당하실 것으로 예언되어 있는 이유는 어디에 있는 것인가?
【原文の直訳】
イエス様の十字架の死が、彼がメシアとして来られた全目的を完成するための予定からきた必然的なことでないならば、イザヤ書五三章に、彼が十字架の苦難を受けられると預言されている理由はどこにあるのだろうか。
【現行の訳文】
イエスの十字架の死が、メシヤとして来られた全目的を完成するための予定からきた必然的な事実でないならば、イザヤ書五三章に、彼が十字架の苦難を受けることが預言されている理由はどこにあるのだろうか。
111
【韓国語原文】
지금까지 우리는 예수님이 고난을 당하실 것을 예언한 말씀만이 성경에 있는 줄 알고 있었다.
【原文の直訳】
今まで、我々は、イエス様が苦難を受けられると預言したみ言だけが聖書にあると思っていた。
【現行の訳文】
今まで、我々は、イエスが苦難を受ける預言のみ言だけが聖書にあると思っていた。
112
【韓国語原文】
그러나 원리(原理)를 알고 성서를 다시 읽어 보면, 구약시대(舊約時代)에 이미 선지자(先知者) 이사야에 의하여 예언된 이사야 9장, 11장, 60장 등의 말씀 그대로, 하나님께서 마리아에게 천사(天使)를 보내시어 장차 잉태될 예수님이 생전에 유대인의 왕이 되어 영영세세(永永世世)토록 소멸되지 않는 왕국을 지상에 건설하실 것을 예언케 하셨던 사실을 알게 된다(눅 1 : 31∼33).
【原文の直訳】
しかし、原理が分かって聖書を再び読んでみれば、旧約時代に、既に預言者イザヤによって預言されたイザヤ書九章、一一章、六〇章などのみ言どおり、神がマリヤに天使を遣わして、将来懐胎されるイエス様が生前にユダヤ人の王となり、世々限りなく滅びることのない王国を地上に建設されることを預言された事実が分かるようになる(ルカ一・31~33)。
【現行の訳文】
しかし、原理が分かって聖書を再読すれば、旧約時代に、既に預言者イザヤによって預言されたイザヤ書九章、一一章、六〇章などのみ言どおり、神がマリヤに天使を遣わして、将来懐胎されるイエスが生きておられる間にユダヤ人の王となり、世々限りなく滅びることのない王国を地上に建設されることを預言された事実が分かるようになる(ルカ一・31~33)。
113
【韓国語原文】
그러면 어찌하여 이와 같이 예수님에 대한 예언을 양면으로 하게 되었는가를 알아보기로 하자.
【原文の直訳】
それでは、どうしてこのように、イエス様に対する預言が両面でされるようになったのかを調べてみることにしよう。
【現行の訳文】
それでは、なぜこのように、イエスに対する預言が両面をもってなされているかということについて、調べてみることにしよう。
114
【韓国語原文】
하나님은 인간을 창조하실 때에 인간 자신이 그의 책임분담(責任分擔)을 완수함으로써만 완성할 수 있도록 창조하셨다(전편 제1장 제5절 Ⅱ 2).
【原文の直訳】
神は人間を創造されるときに、人間自身がその責任分担を完遂することによってのみ完成できるように創造された(前編第一章第五節(二)(2))。
【現行の訳文】
神は人間を創造されるときに、人間自身が責任分担を果たすことによってのみ完成できるように創造された(前編第一章第五節(二)(2))。
115
【韓国語原文】
그런데 실제에 있어서 인간 시조(始祖)는 그들의 책임분담을 다하지 못하고 타락되었다.
【原文の直訳】
ところが実際においては、人間始祖は彼らの責任分担を果たすことができずに堕落した。
【現行の訳文】
ところが実際においては、人間始祖は彼らの責任分担を完遂できずに堕落してしまった。
116
【韓国語原文】
이와 같이 인간은 하나님의 뜻대로 자기의 책임분담을 완수할 수도 있었던 것이지만, 이와는 반대로 하나님의 뜻에 반(反)하여 그 책임분담을 완수하지 못하게 될 수도 있었던 것이다.
【原文の直訳】
このように、人間は神のみ旨のとおりに、自分の責任分担を完遂することもできたが、これとは反対に、神のみ旨に反して、その責任分担を完遂できなくなることもあったのである。
【現行の訳文】
このように、人間は神のみ旨のとおりに、自分の責任分担を完遂することもできるが、反対に、神のみ旨に反して、その責任分担を果たさないことも起こり得たのである。
117
【韓国語原文】
이러한 예를 성서에서 들어 보면, 선악과(善惡果)를 따먹지 않아야 하는 것은 인간의 책임분담이었기 때문에 아담은 하나님의 말씀을 따라 그것을 안 따먹고 완성될 수도 있는 반면에 결과적으로 나타난 사실과 같이 따먹고 죽을 수도 있었던 것이다.
【原文の直訳】
このような例を聖書で挙げてみれば、善悪の実を取って食べてはならないことは人間の責任分担であったため、アダムは神のみ言に従い、それを取って食べないで完成することもできる反面、結果的に表れた事実のように、取って食べて死ぬこともあり得たのである。
【現行の訳文】
このような例を聖書で挙げてみれば、善悪の実を取って食べないのが人間の責任分担であった。アダムは神のみ言により、それを取って食べないで完成することもできるが、その反面、結果に表れた事実のように、取って食べて死ぬようなことも起こり得る事実だったのである。
118
【韓国語原文】
한편 또 하나님은 구약시대의 구원섭리(救援攝理)를 위한 인간책임분담(人間責任分擔)의 조건으로 십계명(十誡命)을 주셨던 것인데, 여기에서도 인간은 그것을 지키어 구원을 받을 수도 있었고, 혹은 그것을 지키지 않고 멸망을 당할 수도 있었던 것이다.
【原文の直訳】
一方、また神は、旧約時代の救いの摂理のための人間責任分担の条件として、十戒を下さったが、ここでも人間はそれを守って救いを受けることもできたのであり、あるいはそれを守らずに滅亡させられることもあり得たのである。
【現行の訳文】
また、神は旧約時代の救いの摂理のための人間の責任分担の条件として、十戒を下さった。人間はそれを守って救いを受けることもできるが、またそれを守らずに滅びることもあり得ることだったのである。
119
【韓国語原文】
애급(埃及)에서 가나안 복지(福地)를 향하여 떠난 이스라엘 민족이 모세의 명령에 복종하는 것은 그들 자신이 세워야 할 책임분담이었기 때문에, 그들이 모세의 명령에 순종하여 가나안 복지로 들어갈 수도 있었고, 혹은 불순종(不順從)하여 못 들어가게 될 수도 있었다.
【原文の直訳】
エジプトからカナンの福地に向かって出発したイスラエル民族が、モーセの命令に服従することは、彼ら自身が立てるべき責任分担であったので、彼らがモーセの命令に従順に従ってカナンの福地に入ることもできたのであり、あるいは不従順して入ることができなくなることもあり得たのである。
【現行の訳文】
エジプトからカナンの福地に向かって出発したイスラエル民族が、モーセの命令に服従することは、彼ら自身が立てるべき責任分担であったので、彼らがモーセの命令に従順に従ってカナンの福地に入ることもできるが、また、従わずに入れないということもあり得たのである。
120
【韓国語原文】
사실상 하나님은 모세로 하여금 이스라엘 민족을 이끌고 가나안 복지로 들어가게 하실 것을 예정하시고(출 3 : 8) 그에게 이를 명령하셨었으나, 불신으로 인하여 그들은 모두 광야(曠野)에서 쓰러지고 그 후손들만이 목적지를 찾아갈 수 있었던 것이다.
【原文の直訳】
事実上、神はモーセをしてイスラエル民族を導き、カナンの福地に入っていくようにすることを予定され(出エ三・8)、彼にこれを命令されたが、不信によって、彼らはみな広野で倒れ、その子孫たちだけが目的地を求めていくことができたのである。
【現行の訳文】
事実、神はモーセが、イスラエル民族を導いてカナンの福地に入ることを予定されて(出エ三・8)、彼にこれを命令されたが、不信によって、彼らはみな荒野で倒れ、その子孫たちだけが目的地を求めていくことができたのである。
121
【韓国語原文】
이와 같이 인간에게는 인간 자신이 수행해야 될 책임분담(責任分擔)이 있어서 하나님의 뜻대로 그것을 이루어 드릴 수도 있고, 혹은 그 뜻에 반하여 이루어 드리지 못하게 될 수도 있기 때문에, 인간은 그 자신의 책임분담 수행 여부에 따라 그 어느 한 면의 결과를 이루어 놓게 되는 것이다.
【原文の直訳】
このように、人間には、人間自身が遂行すべき責任分担があって、神のみ旨どおりにそれを成し遂げてさしあげることもでき、あるいは、そのみ旨に反して、成し遂げてさしあげられないこともあるため、人間はそれ自身の責任分担の遂行いかんによって、そのどちらか一面の結果を遂げるようになるのである。
【現行の訳文】
このように、人間には、人間自身が遂行すべき責任分担があって、神のみ旨どおりにそれを成し遂げることもできるし、逆に、そのみ旨に反して、成し遂げられないこともあり得る。このように、人間は人間自身の責任分担の遂行いかんによっては、そのいずれの結果をももたらすようになるのである。
122
【韓国語原文】
따라서 하나님은 뜻 성사에 대한 예언을 양면으로 하시지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、神はみ旨成就に対する預言を両面性をもってなさざるを得なかったのである。
【現行の訳文】
したがって、神はみ旨成就に対する預言を両面でなさざるを得ないのである。
123
【韓国語原文】
메시아를 보내시는 것은 하나님의 책임분담이지만, 오시는 메시아를 믿고 안 믿는 것은 인간의 책임분담에 속하는 것이다.
【原文の直訳】
メシアを遣わすことは、神の責任分担であるが、来られるメシアを信じる信じないは、人間の責任分担に属することである。
【現行の訳文】
メシヤを遣わすことは、神の責任分担であるが、来られるメシヤを信ずるか否かは、人間の責任分担に属する。
124
【韓国語原文】
그러므로 보내시는 메시아를 유대민족이 하나님의 뜻대로 믿을 수도 있었던 것이고, 혹은 하나님의 뜻에 반하여 믿지 않을 수도 있었던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、遣わしてくださるメシアを、ユダヤ民族が神のみ旨のとおりに信じることもできたのであり、あるいは神のみ旨に反して信じないこともあり得たのである。
【現行の訳文】
それゆえに、遣わしてくださるメシヤを、ユダヤ民族が神のみ旨のとおりに信じることもできるが、神のみ旨に反して信じないということも起こり得ることだったのである。
125
【韓国語原文】
따라서 인간의 책임분담 수행 여부에 따라 나타날 양면의 결과에 대비하여 하나님은 예수님의 뜻 성사에 대한 예언을 양면으로 하시지 않을 수 없으셨던 것이다.
【原文の直訳】
したがって、人間の責任分担の遂行いかんによって現れる両面の結果に備えて、神はイエス様のみ旨成就に対する預言を両面でせざるを得なかったのである。
【現行の訳文】
したがって、人間の責任分担の遂行いかんによって生ずる両面の結果に備えて、神はイエスのみ旨成就に対する預言を二とおりにせざるを得なかったのである。
126
【韓国語原文】
그렇기 때문에 이사야 53장의 기록과 같이 유대민족이 불신으로 돌아가는 경우에 대한 예언도 하셨지만, 한편 이사야 9장, 11장, 60장과 누가복음 1장 31절 이하의 기록과 같이 저들이 메시아를 믿고 모심으로써 영광으로 뜻을 이루어 드릴 수 있는 경우에 대한 예언도 하셨던 것이다.
【原文の直訳】
そうであるから、イザヤ書五三章の記録のように、ユダヤ民族が不信に帰する場合に対する預言もなさったのであるが、一方では、イザヤ書九章、一一章、六〇章とルカ福音書一章31節以下の記録のように、彼らがメシアを信じ侍ることによって、栄光をもってみ旨を成し遂げてさしあげることができる場合に対する預言もされたのである。
【現行の訳文】
そうであるから、イザヤ書五三章の記録のように、ユダヤ民族が信じない場合に対する預言もなさったのであるが、また、イザヤ書九章、一一章、六〇章とルカ福音書一章31節以下の記録のように、彼らがイエスをメシヤとして侍って、栄光の中にみ旨を成就するという預言もされたのである。
127
【韓国語原文】
그런데 유대인들의 불신으로 예수님은 십자가에 돌아가셨기 때문에 이사야 53장의 예언만이 이루어지고, 이사야 9장, 11장, 60장 및 누가복음 1장 31절 이하의 예언은 모두 재림하셔서 이루어질 말씀으로 남아진 것이다.
【原文の直訳】
しかし、ユダヤ人の不信により、イエス様は十字架に亡くなられたので、イザヤ書五三章の預言だけがなされ、イザヤ書九章、一一章、六〇章とルカ福音書一章31節以下の預言は、みな再臨されてから成し遂げられるみ言として残されたのである。
【現行の訳文】
しかし、ユダヤ人の不信により、イエスは十字架に亡くなられたので、イザヤ書五三章の預言だけがなされ、イザヤ書九章、一一章、六〇章とルカ福音書一章31節以下の預言は、みな再臨されてから成し遂げられるみ言として残されてしまったのである。
(六)十字架の死が必然的なもののように記録されている聖句
128
【韓国語原文】
Ⅵ.십자가의 죽음이 필연적인 것처럼 기록되어있는 성구
【原文の直訳】
(六)十字架の死が必然的なもののように記録されている聖句
【現行の訳文】
129
【韓国語原文】
복음서(福音書)를 보면 예수님의 십자가 고난이 필연적인 것처럼 기록되어 있는 데가 많이 있다.
【原文の直訳】
福音書を見れば、イエス様の十字架の苦難が必然的なことのように記録されているところが多くある。
【現行の訳文】
福音書を見れば、イエスの十字架の苦難が必然的であるかのように記録されているところが多い。
130
【韓国語原文】
그 대표적인 것을 들어 보면, 예수께서 자신이 십자가에 고난을 당하실 것을 예언하실 때, 이것을 만류하는 베드로를 보시고 사탄아 내 뒤로 물러가라(마 16 : 23)고 하신 책망으로 미루어 그의 십자가의 죽음이 필연적이었던 것처럼 느껴진다.
【原文の直訳】
その代表的なものを挙げてみれば、イエスが自分が十字架で苦難を受けることを預言されるとき、これを引き止めるペテロを見て、「サタンよ、引きさがれ」(マタイ一六・23)と言われた叱責から見て、彼の十字架の死が必然的であったかのように感じられる。
【現行の訳文】
その代表的なものを挙げてみれば、イエスが十字架で苦難を受けることを預言されたとき、これを止めるペテロを見て、「サタンよ、引きさがれ」(マタイ一六・23)と責められたことから見て、彼の十字架の死は必然的であったかのように感じられる。
131
【韓国語原文】
그렇지 않고서야 예수님이 어찌하여 베드로를 대해 그토록 책망하셨을 것인가? 그러나 실에 있어 예수님은 그때 이미 유대인들의 불신으로 인하여 어차피 영육(靈肉) 아우른 구원섭리(救援攝理)를 완성하실 수 없게 되자, 영적 구원만이라도 이루시려고 그 탕감조건(蕩減條件)으로서 부득이 십자가의 길을 가시기로 결정하고 계시던 때였다(눅 9 : 31).
【原文の直訳】
そうでなければ、イエス様はどうして、ペテロに対してそれほど叱責されたのだろうか。しかし、実のところ、イエス様はそのとき既に、ユダヤ人たちの不信により、どのみち霊肉共の救いの摂理が完成できなくなるや、霊的救いだけでも成し遂げようと、その蕩減条件として、やむを得ず十字架の道を行くことに決定されたときだった。(ルカ九・31)。
【現行の訳文】
そうでなければ、イエスはどうして、ペテロをそれほど責められたのだろうか。これは、実のところ、イエスはそのとき既に、ユダヤ人たちの不信により、結局、霊肉共の救いの摂理は完成することができない状態になっていたので、霊的救いだけでも達成なさるために、その蕩減条件として、やむを得ず十字架の道を行くことに決定されたときだったからなのである(ルカ九・31)。
132
【韓国語原文】
그런 때에 베드로가 이 길을 만류한 것은 결국 십자가로 인한 영적 구원섭리의 길마저 방해하는 것이 되었기 때문에 그처럼 책망하셨던 것이다.
【原文の直訳】
そんなときに、ペテロがこの道を引き止めるのは、結局、十字架による霊的救いの摂理の道さえも妨害することになったので、そのように叱責されたのである。
【現行の訳文】
そんなときに、ペテロがこの道を遮るのは、結局、十字架による霊的救いの摂理の道さえも妨害することになるので、このように責められたのである。
133
【韓国語原文】
다음으로, 예수님이 십자가상(十字架上)에서 다 이루었다(요 19 : 30)고 최후의 말씀을 하신 것은 십자가로써 구원섭리의 전목적이 완성되었다는 뜻이 아니다.
【原文の直訳】
次に、イエス様が十字架上で「すべてが終った」(ヨハネ一九・30)と、最後のみ言を語られたのは、十字架によって救いの摂理の全目的が完成されたという意味ではない。
【現行の訳文】
また、イエスが十字架上で「すべてが終った」(ヨハネ一九・30)と、最後のみ言を残されたのは、十字架上で救いの摂理の全目的が完成されたという意味ではない。
134
【韓国語原文】
유대인들의 불신을 이미 돌이킬 수 없는 것으로 아시게 된 후부터 예수님은 육적 구원은 재림(再臨) 후의 섭리로 미루시고, 영적 구원섭리의 기대만이라도 조성하시려고 십자가의 노정을 걸으셨던 것이다.
【原文の直訳】
ユダヤ人たちの不信は、もはや、取り返すことができないものであると判断された後から、肉的救いは再臨後の摂理として持ち越され、霊的救いの摂理の基台だけでも造成されようと、十字架の路程を歩まれたのである。
【現行の訳文】
ユダヤ人たちの不信は、もはや、取り返すことができないものであると悟られたので、その後、肉的救いは再臨後の摂理として残し、せめて霊的救いの摂理の基台だけでも造成なさるために、十字架の路程を行かれたのである。
135
【韓国語原文】
그러므로 예수님이 다 이루었다고 하신 그 말씀은, 유대인들의 불신으로 인하여 제2차적인 구원섭리의 목적으로 세우셨던 십자가에 의한 영적 구원섭리의 기대를 다 이루었다고 하신 말씀이었던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、イエス様が「すべてが終った」と言われたそのみ言は、ユダヤ人たちの不信により、第二次的な救いの摂理の目的として立てられた十字架による霊的救いの摂理の基台をすべて成し遂げたと語られたみ言だったのである。
【現行の訳文】
それゆえに、「すべてが終った」と言われたみ言は、ユダヤ人たちの不信により、第二次的な救いの摂理の目的として立てられた十字架による霊的救いの摂理の基台が、すべて終わったということを意味するのである。
136
【韓国語原文】
우리가 바른 신앙을 갖기 위하여는, 첫째로 기도에 의한 신령(神靈)으로 하나님과 직접 영교(靈交)해야 되고, 다음으로는 성서를 바르게 읽음으로써 진리(眞理)를 깨달아야 한다.
【原文の直訳】
我々が正しい信仰をもつためには、第一に祈祷により、神霊によって、神と直接霊交すべきであり、その次には、聖書を正しく読むことによって、真理を悟らなければならない。
【現行の訳文】
137
【韓国語原文】
예수님이 신령과 진리로 예배하라(요 4 : 24)고 말씀하신 이유는 여기에 있는 것이다.
【原文の直訳】
イエス様が神霊と真理で礼拝せよ(ヨハネ四・24)と言われた理由はここにある。
【現行の訳文】
イエスが神霊と真理で礼拝せよ(ヨハネ四・24)と言われた理由はここにある。
138
【韓国語原文】
예수 이후 오늘에 이르기까지 모든 성도(聖徒)들은 예수님은 죽음의 길을 가기 위하여 세상에 오셨던 것으로만 알고 있었다.
【原文の直訳】
イエス以後今日に至るまで、あらゆる聖徒たちは、イエス様は死の道を行かれるために、この世に来られたとばかり考えていた。
【現行の訳文】
イエス以後今日に至るまで、あらゆる信徒たちは、イエスは十字架の死の道を行かれるために、この世に降臨されたとばかり考えていた。
139
【韓国語原文】
그러나 이것은 예수님이 메시아로 오셨던 근본목적을 알지 못하고 영적 구원이 예수님이 띠고 오셨던 사명의 전부인 것으로 잘못 알고 있었기 때문이다.
【原文の直訳】
しかし、これは、イエス様がメシアとして来られた根本目的を知ることができず、霊的救いがイエス様の帯びてこられた使命の全部であると誤って理解していたからである。
【現行の訳文】
しかし、これは、イエスがメシヤとして来られた根本目的を知らず、霊的救いがイエスの帯びてこられた使命の全部であるかのように誤解していたからである。
140
【韓国語原文】
살아서 뜻을 이루시려고 오셨다가 유대인들의 불신으로 원치 않는 죽음의 길을 가신 예수님의 억울하고도 비통한 심정을 풀어 드리고 그의 뜻을 맞추어 드리는 신부가 지상에 생겨나기 전에, 예수님이 누구와 더불어 그 뜻을 이루시겠다고 재림(再臨)하실 것인가!
【原文の直訳】
生きてみ旨を成し遂げようとして来られ、ユダヤ人の不信によって、願わざる死の道を行かれたイエス様の無念で悲痛な心情を晴らしてさしあげ、彼のみ旨に合わせてさしあげる新婦が地上に現れる前に、イエス様がだれと共にそのみ旨を完成しようと再臨されるであろうか!
【現行の訳文】
生きてみ旨を完成するために降臨されたのにもかかわらず、ユダヤ人の不信によって、願わざる十字架の道を行かれたイエスの悲痛な心情を晴らし、彼のみ旨に協力する新婦が、もし地上に現れなければ、イエスはいったいだれと共にそのみ旨を完成しようとして再臨されるであろうか。
141
【韓国語原文】
그러나 인자가 올 때에 세상에서 믿음을 보겠느냐(눅 18 : 8)고 하신 예수님의 말씀은 바로 이러한 인간의 무지를 예상하시고 개탄하신 말씀이었다.
【原文の直訳】
「しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」(ルカ一八・8)と言われたイエス様のみ言は、まさしくこのような人間の無知を予想されて慨嘆されたみ言であった。
【現行の訳文】
「しかし、人の子が来るとき、地上に信仰が見られるであろうか」(ルカ一八・8)と言われたイエスのみ言は、まさしくこのような人間の無知を予想されて慨嘆されたみ言であった。
142
【韓国語原文】
우리는 여기에서 성서를 중심하고, 예수님은 어디까지나 죽음의 길을 가시려고 오신 분이 아니었다는 사실을 밝혔지만, 영교로써 예수님에게 직접 물어 보면 더욱 명백하게 이 사실을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
我々はここで、聖書を中心として、イエス様はあくまでも死の道を行くために来られた方ではなかったという事実を明らかにしたが、霊交によって、イエス様に直接尋ねてみれば、一層明白にこの事実を知ることができる。
【現行の訳文】
ここで我々は、聖書を中心として、イエスはあくまでも死ぬために降臨されたのではなかったという事実を明らかにしたが、霊交によって、イエスに直接聞いてみれば、一層明白にこの事実を知ることができる。
143
【韓国語原文】
만일 자기가 영통(靈通)을 하지 못하면 영통하는 딴 사람의 증언을 통하여서라도 바른 신앙을 가져야만 끝날에 메시아를 맞을 수 있는 신부의 자격을 갖출 수 있을 것이다.
【原文の直訳】
もしも、自分が霊通できないならば、霊通する他の人の証言を通じてでも、正しい信仰をもって初めて、終わりの日にメシアを迎えることができる新婦の資格を備えることができるのである。
【現行の訳文】
もしも、自分が霊通できないならば、他人の証を通じてでも、正しい信仰をもって初めて、終末において、メシヤを迎えることができる新婦の資格を備えることができるのである。