■記事構成について
原文を文章ごとに分け、それぞれの文章を【韓国語原文】、【原文の直訳】、【現行の訳文】の3つに分けて記載しています。
【現行の訳文】が直訳されていて変更箇所がない場合、【原文の直訳】を省略し、【原文の直訳】と【現行の訳文】が統合されて一つの文章になっています。
■み言の引用について
『原理講論』の引用文は、2014年5月30日、光言社発行の第五版第一刷から引用したものです。また、聖句の引用は、日本聖書協会発行の『口語訳聖書』からの引用です。
『口語訳聖書』は原語(旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し、欧米の各言語(特に英語)を参考として訳されているため、『口語訳聖書』からの引用箇所は、韓国語の聖句の直訳になっていないことに留意してください。
■韓国語辞書について
翻訳するさいに基準としている韓国語辞書は、小学館の『韓日辞典』(旧『朝鮮語辞典』)です。『韓日辞典』にない場合は、こちらのNAVER「국어사전(国語辞典)」を使います。
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■本文‐堕落論 第五節 自由と堕落
332
【韓国語原文】
제 5 절 자유와 타락
【原文の直訳】
第五節 自由と堕落
【現行の訳文】
㈠自由の原理的意義
333
【韓国語原文】
Ⅰ.자유의 원리적 의의
【原文の直訳】
㈠自由の原理的意義
【現行の訳文】
334
【韓国語原文】
자유(自由)에 대한 원리적인 성격을 논할 때, 첫째로 우리는 원리(原理)를 벗어난 자유는 없다고 하는 사실을 알아야 한다.
【原文の直訳】
自由に対する原理的な性格を論ずるとき、第一に、我々は、原理を離れた自由はない、という事実を知らなければならない。
【現行の訳文】
335
【韓国語原文】
그리고 자유라고 하는 것은 자유의지(自由意志)와 그에 따르는 자유행동(自由行動)을 일괄하여 표현한 말이다.
【原文の直訳】
そして、自由というものは、自由意志とそれに伴う自由行動を一括して表現した言葉なのである。
【現行の訳文】
そして、自由とは、自由意志とこれに従う自由行動とを一括して表現した言葉なのである。
336
【韓国語原文】
전자와 후자는 성상(性相)과 형상(形狀)과의 관계와 같아서, 이것이 합하여서만 완전한 자유가 성립된다.
【原文の直訳】
前者と後者は、性相と形状との関係と同じであり、これが一つになって初めて完全な自由が成立する。
【現行の訳文】
前者と後者とは、性相と形状との関係にあり、これが一体となって初めて完全な自由が成立する。
337
【韓国語原文】
그러므로 자유의지가 없는 자유행동은 있을 수 없는 것이며, 자유행동이 따르지 않는 자유의지도 완전한 것이 될 수는 없는 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、自由意志がない自由行動はあり得ないものであり、自由行動が伴わない自由意志も、完全なものとはなり得ないのである。
【現行の訳文】
それゆえに、自由意志のない自由行動なるものはあり得ず、自由行動の伴わない自由意志というものも、完全なものとはなり得ないのである。
338
【韓国語原文】
자유행동은 자유의지로 인하여 나타나는 것이며, 자유의지는 곧 마음의 발로인 것이다.
【原文の直訳】
自由行動は、自由意志によって現れるものであり、自由意志はすなわち心の発露である。
【現行の訳文】
自由行動は、自由意志によって現れるものであり、自由意志はあくまでも心の発露である。
339
【韓国語原文】
그런데 창조본연(創造本然)의 인간에 있어서는 하나님의 말씀, 곧 원리를 벗어나서 그 마음이 움직일 수 없기 때문에, 원리를 벗어난 자유의지나 그로 인한 자유행동은 있을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、創造本然の人間においては、神のみ言、すなわち、原理を離れてはその心が動くことができないので、原理を離れた自由意志や、それに基づく自由行動はあり得ないのである。
【現行の訳文】
しかし、創造本然の人間においては、神のみ言、すなわち、原理を離れてはその心が働くことができないので、原理を離れた自由意志、あるいは、それに基づく自由行動はあり得ない。
340
【韓国語原文】
그러므로 창조본연의 인간에 있어서는 원리를 벗어난 자유란 있을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、創造本然の人間においては、原理を離れた自由なるものはあり得ないのである。
【現行の訳文】
したがって、創造本然の人間には、原理を離れた自由なるものはあり得ないのである。
341
【韓国語原文】
둘째로, 책임(責任) 없는 자유는 없다.
【原文の直訳】
第二に、責任のない自由はない。
【現行の訳文】
第二に、責任のない自由はあり得ない。
342
【韓国語原文】
원리에 의하여 창조된 인간은 그 자신의 자유의지로써 그의 책임분담(責任分擔)을 완수함으로써만 완성된다(전편 제1장 제5절 Ⅱ 2).
【原文の直訳】
原理によって創造された人間は、それ自身の自由意志をもって、その責任分担を完遂することによってのみ完成する(前編第一章第五節㈡⑵)。
【現行の訳文】
343
【韓国語原文】
따라서 창조목적(創造目的)을 추구하여 나아가는 인간은 항상 자유의지로써 자기의 책임을 행하려 하기 때문에 책임 없는 자유는 있을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、創造目的を追求していく人間は、常に自由意志をもって自分の責任を果たそうとするので、責任のない自由はあり得ないのである。
【現行の訳文】
したがって、創造目的を追求していく人間は、常に自由意志をもって自分の責任を全うしようとするので、責任のない自由はあり得ないのである。
344
【韓国語原文】
셋째로, 실적(實績) 없는 자유는 없다.
【原文の直訳】
第三に、実績のない自由はない。
【現行の訳文】
345
【韓国語原文】
인간이 자유로써 자신의 책임분담을 완수하려는 목적은, 창조목적을 완성하여서 하나님을 기쁘시게 해 드릴 수 있는 실적을 세우려는 데 있는 것이다.
【原文の直訳】
人間が、自由をもって、自身の責任分担を完遂しようとする目的は、創造目的を完成して、神を喜ばせてさしあげることのできる実績を上げようとするところにあるのである。
【現行の訳文】
人間が、自由をもって、自身の責任分担を完遂しようとする目的は、創造目的を完成して、神を喜ばせ得るような実績を上げようとするところにある。
346
【韓国語原文】
따라서 자유는 항상 실적을 추구하게 되는 것이므로 실적 없는 자유는 있을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、自由は常に実績を追求するようになるものであるがゆえに、実績のない自由はあり得ないのである。
【現行の訳文】
したがって、自由は常に実績を追求するがゆえに、実績のない自由はあり得ないのである。
㈡自由と人間の堕落
347
【韓国語原文】
Ⅱ.자유와 인간의 타락
【原文の直訳】
㈡自由と人間の堕落
【現行の訳文】
348
【韓国語原文】
위에서 상술(詳述)한 바와 같이, 자유(自由)는 원리를 벗어나서는 있을 수 없다.
【原文の直訳】
前項で詳述したように、自由は原理を離れてはあり得ない。
【現行の訳文】
349
【韓国語原文】
따라서 자유는 스스로의 창조원리적인 책임을 지게 되며, 또 하나님을 기쁘시게 해 드리는 실적을 추구하는 것이므로, 자유의지(自由意志)에 의한 자유행동은 선(善)의 결과만을 가져오게 되는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、自由は自らの創造原理的な責任を負うようになり、また、神を喜ばせてさしあげる実績を追求するものであるがゆえに、自由意志による自由行動は、善の結果のみをもたらすようになるのである。
【現行の訳文】
したがって、自由は自らの創造原理的な責任を負うようになるし、また、神を喜ばせ得るような実績を追求するために、自由意志による自由行動は、善の結果のみをもたらすようになる。
350
【韓国語原文】
그렇기 때문에 인간은 자유로 인하여서 타락될 수는 없다.
【原文の直訳】
それゆえに人間は自由によって堕落することはできない。
【現行の訳文】
それゆえに人間は決して自由によって堕落することはできないのである。
351
【韓国語原文】
그러므로 고린도후서 3장 17절에 주의 영이 계신 곳에는 자유함이 있느니라고 말씀하신 것이다.
【原文の直訳】
それゆえ、コリントⅡ三章17節に「主の霊のあるところには、自由がある」と言われたのである。
【現行の訳文】
コリントⅡ三章17節に「主の霊のあるところには、自由がある」と言われた。
352
【韓国語原文】
우리는 이러한 자유를 본심(本心)의 자유라고 한다.
【原文の直訳】
我々は、このような自由を、本心の自由という。
【現行の訳文】
我々は、このような自由を、本心の自由というのである。
353
【韓国語原文】
아담과 해와가 하나님으로부터 선악과(善惡果)를 따먹지 말라는 권고를 받은 이상, 그들은 마땅히 하나님의 간섭이 없이 오직 본심의 자유에 의하여 그 명령을 지켜야 할 것이었다.
【原文の直訳】
アダムとエバが、神から善悪の実を取って食べてはならないという勧告を受けた以上、彼らは、当然、神の干渉なくして、もっぱら本心の自由によって、その命令を守るべきであった。
【現行の訳文】
アダムとエバは、神から善悪の実を取って食べてはならないという戒めを受けた以上、彼らは、神の干渉なくして、もっぱら本心の自由によって、その命令を守るべきであった。
354
【韓国語原文】
그러므로 해와가 원리를 탈선하려 하였을 때, 원리적인 책임과 실적을 추구하는 그의 본심의 자유는 그에게 불안과 공포심을 일으키게 하여 원리를 탈선하지 못하도록 작용하였다.
【原文の直訳】
したがって、エバが原理を脱線しようとしたとき、原理的な責任と実績を追求するその本心の自由は、彼女に不安と恐怖心を起こさせ、原理を脱線できないように作用した。
【現行の訳文】
したがって、エバが原理を脱線しようとしたとき、原理的な責任と実績を追求するその本心の自由は、彼女に不安と恐怖心を生ぜしめ、原理を脱線しないように作用したのである。
355
【韓国語原文】
또 타락된 후에 있어서도 이 본심의 자유는 하나님 앞으로 돌아가도록 작용하였던 것이다.
【原文の直訳】
また、堕落したのちにおいても、この本心の自由は、神の前に帰るように作用したのであった。
【現行の訳文】
356
【韓国語原文】
따라서 인간은 이러한 작용을 하는 본심의 자유로 인하여서 타락될 수는 없다.
【原文の直訳】
したがって、人間は、このような作用をする本心の自由によって、堕落することはあり得ない。
【現行の訳文】
357
【韓国語原文】
인간의 타락은 어디까지나 그의 본심의 자유가 지향하는 힘보다도 더 강한 비원리적(非原理的)인 사랑의 힘으로 말미암아 그 자유가 구속되었던 데 기인한다.
【原文の直訳】
人間の堕落は、どこまでも、その本心の自由が指向する力よりもさらに強い非原理的な愛の力によって、その自由が拘束されたところに起因する。
【現行の訳文】
人間の堕落は、どこまでも、その本心の自由が指向する力よりも強い非原理的な愛の力によって、その自由が拘束されたところに起因するのである。
358
【韓国語原文】
결국 인간은 타락(墮落)으로 인하여 자유를 잃어버리게 된 것이다.
【原文の直訳】
結局人間は、堕落によって自由を失うようになったのである。
【現行の訳文】
すなわち人間は、堕落によって自由を失うこととなったのである。
359
【韓国語原文】
그러나 타락한 인간에게도 이 자유를 추구하는 본성(本性)만은 그대로 남아 있기 때문에, 하나님은 그 자유를 복귀하는 섭리를 하실 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、堕落した人間にも、この自由を追求する本性だけは、そのまま残っているので、神はその自由を復帰する摂理を行うことができるのである。
【現行の訳文】
しかし、堕落した人間にも、この自由を追求する本性だけは、そのまま残っているので、神はこの自由を復帰する摂理を行うことができるのである。
360
【韓国語原文】
역사가 흐를수록 인간이 자기의 생명을 희생시켜 가면서까지 자유를 찾으려는 심정이 고조되어 가는 것은, 인간이 사탄으로 인하여 잃어버렸던 이 자유를 복귀해 나아가고 있는 증거인 것이다.
【原文の直訳】
歴史が流れるほど、人間が己の命を犠牲にしてまで、自由を求めようとする心情が高まっていくというのは、人間がサタンによって失った、この自由を復帰していっている証拠なのである。
【現行の訳文】
歴史が流れるに従い、人間が己の命を犠牲にしてまでも、自由を求めようとする心情が高まるというのは、人間がサタンによって失った、この自由を再び奪い返していく証拠なのである。
361
【韓国語原文】
그러므로 인간이 자유를 찾는 목적은, 자유의지에 의한 자유행동으로 원리적인 책임과 실적을 세워서 창조목적(創造目的)을 완성하려는 데 있는 것이다.
【原文の直訳】
ゆえに、人間が自由を求める目的は、自由意志による自由行動をもって、原理的な責任と実績を立て、創造目的を完成しようとするところにあるのである。
【現行の訳文】
ゆえに、人間が自由を求める目的は、自由意志による自由行動をもって、原理的な責任と実績をはっきりと立て、創造目的を完成しようとするところにあるのである。
㈢自由と堕落と復帰
362
【韓国語原文】
Ⅲ.자유와 타락과 복귀
【原文の直訳】
㈢自由と堕落と復帰
【現行の訳文】
363
【韓国語原文】
천사(天使)는 인간을 시종(侍從)하도록 창조되었다.
【原文の直訳】
天使は、人間に仕えるように創造された。
【現行の訳文】
天使は、人間に仕えるために創造された。
364
【韓国語原文】
따라서 인간이 천사를 대하는 것은 어디까지나 인간의 자유에 속한 문제인 것이다.
【原文の直訳】
したがって、人間が天使に対するのは、どこまでも人間の自由に属する問題なのである。
【現行の訳文】
365
【韓国語原文】
그런데 천사에게 유혹을 당하던 때의 해와는 아직도 지적으로나 심정적으로나 미완성기(未完成期)에 있었다.
【原文の直訳】
しかし、天使に誘惑をされた時のエバは、いまだ知的にも心情的にも、未完成期にいた。
【現行の訳文】
しかし、天使から誘惑された当時のエバは、いまだ知的、あるいは心情的に、未完成期にいた。
366
【韓国語原文】
따라서 해와가 천사의 유혹에 의하여 지적으로 미혹되고 심정적으로 혼돈되어 유인을 당하게 되었을 때에, 그는 책임과 실적을 추구하는 본심의 자유로 말미암아 일어나는 불안을 느꼈으나, 보다 더 큰 천사와의 사랑의 힘에 의하여 타락선(墮落線)을 넘고 말았다.
【原文の直訳】
したがって、エバが天使の誘惑により、知的に惑わされ、心情的に混沌となって誘い込まれるようになったときに、彼女は責任と実績を追求する本心の自由によって生ずる不安を覚えたのであるが、より大きい天使との愛の力によって、堕落線を越えてしまった。
【現行の訳文】
したがって、エバが天使の誘惑により、知的に迷わされ、心情的に混沌となって誘惑されたとき、彼女は責任と実績を追求する本心の自由によって生ずる不安を覚えたのであるが、より大きい天使との愛の力によって、堕落線を越えてしまったのである。
367
【韓国語原文】
해와가 아무리 천사를 자유로이 대하였다 하더라도, 따먹지 말라 하신 하나님의 계명만을 믿고 천사의 유혹의 말에 상대하지 않았더라면, 천사와의 비원리적인 사랑의 힘은 발동할 수 없었을 것이므로 그는 결코 타락하지 않았을 것이었다.
【原文の直訳】
エバがいくら天使に自由に対したとしても、取って食べてはならないと言われた神の戒めのみを信じて、天使の誘惑の言葉に相対しなかったとすれば、天使との非原理的な愛の力は発動できなかったので、彼女は決して堕落しなかったのであった。
【現行の訳文】
エバがいかに天使と自由に対したといっても、取って食うべからずと言われた神の戒めのみを信じて、天使の誘惑の言葉に相対しなかったとすれば、天使との非原理的な愛の力は発動し得ず、彼女は決して堕落するはずがなかった。
368
【韓国語原文】
그러므로 자유가 해와로 하여금 천사를 상대하게 하여 타락선까지 끌고 나갔던 것은 사실이지만, 타락선을 넘게 한 것은 어디까지나 자유가 아니고 비원리적인 사랑의 힘이었던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、自由が、エバをして、天使に相対するようにし、堕落線まで引っ張っていったことは事実であるが、堕落線を越えさせたものはどこまでも自由ではなくして、非原理的な愛の力であったのである。
【現行の訳文】
それゆえに、自由が、エバをして、天使を相手とし、堕落線まで引っ張っていったことは事実であるが、堕落線を越えさせたものはどこまでも自由ではなくして、非原理的な愛の力であったのである。
369
【韓国語原文】
인간은 천사에 대해서도 자유로써 대하도록 창조되었기 때문에, 해와가 누시엘을 대하게 되어 그와 상대기준(相對基準)을 조성함으로써 수수작용(授受作用)을 하게 되었을 때, 그 비원리적인 사랑의 힘으로 말미암아 그들은 타락하였던 것이다.
【原文の直訳】
人間は、天使に対しても、自由をもって対するように創造されたので、エバがルーシェルに対するようになり、それと相対基準を造成することによって授受作用をするようになったとき、その非原理的な愛の力によって、彼らは堕落したのである。
【現行の訳文】
人間は、天使に対しても、自由をもって対するように創造されていたので、エバがルーシェルに対するようになり、それと相対基準を造成して、授受作用をするようになったとき、そこに生じた非原理的な愛の力によって、彼らは堕落したのである。
370
【韓国語原文】
그러나 이와 반대로 타락인간도 자유로써 하나님의 상대적인 입장에 설 수 있기 때문에, 진리(眞理)의 말씀을 따라 하나님과 상대기준을 조성하여 수수작용을 하게 되면, 그 원리적인 사랑의 힘으로 말미암아 창조본성(創造本性)을 복귀할 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、これと反対に、堕落人間も自由をもって神の相対的な立場に立つことができるのであるから、真理のみ言に従って、神と相対基準を造成し、授受作用をするようになれば、その原理的な愛の力によって、創造本性を復帰することができるのである。
【現行の訳文】
それゆえ、これとは反対に、堕落人間も自由をもって神に対して相対的な立場に立つことができるのであるから、真理のみ言に従って、神と相対基準を造成し、授受作用をするようになれば、その原理的な愛の力によって、創造本性を復帰することができるのである。
371
【韓国語原文】
위에서도 언급한 바와 같이 인간이 본성적으로 자유를 부르짖게 되는 것은, 이와 같이 하여서 창조본성을 복귀하려는 본심의 자유의 지향성이 있기 때문인 것이다.
【原文の直訳】
既に言及したように、人間が本性的に自由を叫ぶようになるのは、このようにして、創造本性を復帰しようとする、本心の自由の指向性があるためである。
【現行の訳文】
既に述べたように、人間が本性的に自由を叫ぶようになるのは、このようにして、創造本性を復帰しようとする、本心の自由の指向性があるためである。
372
【韓国語原文】
인간은 타락으로 말미암아 무지에 떨어져 하나님을 모르게 됨에 따라서 그의 심정도 모르게 되었다.
【原文の直訳】
人間は、堕落によって無知に陥り、神が分からなくなることによって、その心情も分からなくなった。
【現行の訳文】
人間は、堕落によって無知に陥り、神を知ることができないようになったので、その心情も分からなくなってしまった。
373
【韓国語原文】
그러므로 인간의 의지는 이 무지로 말미암아 하나님이 기뻐하시는 방향을 취할 수 없게 되었던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、人間の意志はこの無知によって、神が喜ばれる方向を取ることができなくなったのである。
【現行の訳文】
それゆえに、人間の意志はこの無知によって、神が喜ばれる方向を取ることができなくなってしまったのである。
374
【韓国語原文】
그러나 타락인간에 있어서는 복귀섭리(復歸攝理)의 시대적인 혜택에 의하여 신령(내적인 知)과 진리(외적인 知)가 밝혀짐에 따라 창조목적을 지향하는 본심의 자유를 찾으려는 심정도 복귀되어 왔고, 그에 따라서 하나님에 대한 심정(心情)도 점차로 복귀되어 그 뜻대로 살려는 의지도 높아 가는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、堕落人間においては、復帰摂理の時代的な恵沢により、神霊(内的な知)と真理(外的な知)が明らかになるにつれて、創造目的を指向する本心の自由を求めようとする心情も復帰されてくるようになり、それによって、神に対する心情も漸次復帰され、そのみ旨どおりに生きようとする意志も高まっていくのである。
【現行の訳文】
しかし、堕落人間においては、復帰摂理の時代的恩恵により、神霊(内的な知)と真理(外的な知)とが明らかになるにつれて、創造目的を指向する本心の自由を求める心情が、復帰されてくるようになり、それによって、神に対する心情も漸次復帰され、そのみ旨に従って生きようとする意志も高まるのである。
375
【韓国語原文】
또 그들은 이와 같이 자유를 복귀코자 하는 의지가 고조됨에 따라서, 이를 실현할 수 있는 사회 환경을 요구하지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
また、彼らはこのように、自由を復帰しようとする意志が高潮するに従って、これを実現することのできる社会環境を要求せざるを得なくなるのである。
【現行の訳文】
376
【韓国語原文】
그러나 그 시대의 환경이 자유를 찾는 그 시대의 인간들의 욕망을 충족시킬 수 없을 때 필연적으로 사회혁명(社會革命)이 일어나게 마련이다.
【原文の直訳】
しかし、その時代の環境が、自由を求めるその時代の人間たちの欲望を充足させることができないとき、必然的に社会革命が起こるようになっている。
【現行の訳文】
しかし、その時代の環境が、自由を求めるその時代の人間たちの欲望を満足させることができないときは、必然的に社会革命が起こるようになるのである。
377
【韓国語原文】
18세기에 있었던 불란서혁명(佛蘭西革命)은 그 대표적인 예이지만, 이러한 혁명은 결국 창조본연(創造本然)의 자유가 완전히 복귀될 때까지 계속되지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
十八世紀にあったフランス革命は、その代表的な例であるが、このような革命は、結局、創造本然の自由が完全に復帰されるときまで、継続されざるを得ないのである。
【現行の訳文】
十八世紀に起こったフランス革命は、その代表的な例であるが、このような革命は、結局、創造本然の自由が完全に復帰されるときまでは、継続せざるを得ないのである。