■記事構成について

 原文を文章ごとに分け、それぞれの文章を【韓国語原文】、【原文の直訳】、【現行の訳文】の3つに分けて記載しています。

  【原文の直訳】と【現行の訳文】が一致しており、変更箇所がない場合、【現行の訳文】のところは空欄になっています。

■み言の引用について

 『原理講論』の引用文は、2014年5月30日、光言社発行の第五版第一刷から引用したものです。また、聖句の引用は、日本聖書協会発行の『口語訳聖書』からの引用です。

 『口語訳聖書』は原語(旧約聖書はヘブライ語、新約聖書はギリシャ語)から翻訳し、欧米の各言語(特に英語)を参考として訳されているため、『口語訳聖書』からの引用箇所は、韓国語の聖句の直訳になっていないことに留意してください。

■韓国語辞書について

 翻訳するさいに基準としている韓国語辞書は、小学館の『韓日辞典』(旧『朝鮮語辞典』)です。『韓日辞典』にない場合は、こちらのNAVER「국어사전(国語辞典)」を使います。

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■本文‐人類歴史の終末論 第四節 終末と現世

200
【韓国語原文】
제 4 절 말세와 현세
【原文の直訳】
第四節 末世と現世
【現行の訳文】
第四節 終末と現世

201
【韓国語原文】
예수님께서 장차 있을 베드로의 죽음에 관하여 말씀하실 때에, 이 말씀을 듣고 있던 베드로가 요한은 어떻게 될 것인가고 질문하였다.
【原文の直訳】
イエス様が、将来起こるペテロの死に関して話しておられるときに、このみ言を聞いていたペテロが、ヨハネはどうなるのでしょうか、と質問した。
【現行の訳文】
イエスが、将来訪れるであろうペテロの死に関して話しておられるとき、そのみ言を聞いていたペテロが、ヨハネはどうなるのでしょうか、と質問した。

202
【韓国語原文】
이에 대하여 예수님은 내가 올 때까지 그를 머물게 하고자 할지라도 네게 무슨 상관이냐(요 21 : 22)고 대답하셨다.
【原文の直訳】
これに対してイエス様は、「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか」(ヨハネ二一・22)と答えられた。
【現行の訳文】
これに対してイエスは、「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか」(ヨハネ二一・22)と答えられた。

203
【韓国語原文】
그러므로 이 말씀을 들은 사도(使徒)들은 모두 요한의 생전에 예수께서 재림하실 줄 알고 있었던 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、このみ言を聞いた使徒たちは、みなヨハネが生きているうちに、イエスが再臨されると思っていたのである。
【現行の訳文】
それゆえに、このみ言を聞いた使徒たちは、みなヨハネが生きているうちに、イエスが再臨されるだろうと信じていたのである。

204
【韓国語原文】
그뿐 아니라 마태복음 10장 23절을 보면, 예수님은 제자들에게 이스라엘의 모든 동리를 다 다니지 못하여서 인자가 오리라고 하셨고, 마태복음 16장 28절에는 여기 섰는 사람 중에 죽기 전에 인자가 그 왕권을 가지고 오는 것을 볼 자들도 있느니라고 말씀하셨다.
【原文の直訳】
そればかりでなく、マタイ福音書一〇章23節を見れば、イエス様は弟子たちに、「あなたがたがイスラエルの町々を回り終らないうちに、人の子は来るであろう」と言われており、マタイ福音書一六章28節には、「人の子が御国の力をもって来るのを見るまでは、死を味わわない者が、ここに立っている者の中にいる」と言われたのである。
【現行の訳文】
そればかりでなく、マタイ福音書一〇章23節を見れば、イエスはその弟子たちに、「あなたがたがイスラエルの町々を回り終らないうちに、人の子は来るであろう」と言われており、また、マタイ福音書一六章28節には、「人の子が御国の力をもって来るのを見るまでは、死を味わわない者が、ここに立っている者の中にいる」と、言われたのである。

205
【韓国語原文】
이러한 말씀들에 의하여 예수님의 제자들도 그러했거니와, 그 후 오늘에 이르기까지의 많은 성도들은 저마다 자기 당대(當代)에 예수님이 오실 것으로 믿었기 때문에, 그들은 언제나 말세라는 절박감에서 벗어날 수 없었던 것이다.
【原文の直訳】
このようなみ言によって、イエス様の弟子たちもそうであったが、その後、今日に至るまでの多くの聖徒たちは、各々が、自分の当代にイエス様が来られると信じたので、彼らは、常に末世であるという切迫感から逃れることができなかったのである。
【現行の訳文】
このようなみ言によって、イエスの弟子たちもそうであったが、その後、今日に至るまでの多くの信徒たちは、各々が、自分の当代に、イエスが来られるということを信じていたので、彼らは、常に終末であるという切迫感から逃れることができなかったのである。

206
【韓国語原文】
이것은 말세(末世)에 대한 근본 뜻을 몰랐기 때문이다.
【原文の直訳】
これは、末世に対する根本意義を知らなかったからである。
【現行の訳文】
これは、終末に対する根本的な意義を知らなかったからであった。

207
【韓国語原文】
우리는 이제 하나님께서 복귀섭리(復歸攝理)의 목적으로 세우고 이루어 나오시던 3대 축복(三大祝福)이 복귀되어 가는 현상으로 보아 현세가 바로 말세임을 입증할 수 있다.
【原文の直訳】
我々は今、神が復帰摂理の目的として立て、成し遂げてこられた三大祝福が復帰されていく現象を見て、現世がすなわち末世であることを立証することができる。
【現行の訳文】
我々は今ここにおいて、神が復帰摂理の目的として立て、それを成就しようとしてこられた三大祝福が復帰されていく現象を見て、現代がすなわち終末であるということを、立証することができるのである。

208
【韓国語原文】
그래서 예수님은 무화과나무의 비유를 배우라 그 가지가 연하여지고 잎사귀를 내면 여름이 가까운 줄을 아나니(마 24 : 32)라고 하셨다.
【原文の直訳】
それでイエス様は、「いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる」(マタイ二四・32)と言われた。
【現行の訳文】
それゆえにイエスは、「いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる」(マタイ二四・32)と、言われたのである。

(一)第一祝福復帰の現象

209
【韓国語原文】
Ⅰ.제1축복 복귀의 현상
【原文の直訳】
(一)第一祝福復帰の現象
【現行の訳文】

210
【韓国語原文】
이미 창조원리(創造原理)에서 논술한 바, 하나님이 아담과 해와에게 약속하셨던 제1축복(第一祝福)은 바로 그들이 개성(個性)을 완성하게 되는 것을 의미한다.
【原文の直訳】
既に創造原理で論述したが、神がアダムとエバに約束された第一祝福は、まさに彼らが個性を完成するようになることを意味する。
【現行の訳文】
既に創造原理において論じたように、神がアダムとエバに約束された第一祝福は、彼らが個性を完成することを意味するのである。

211
【韓国語原文】
타락인간(墮落人間)을 개성을 완성한 창조본연(創造本然)의 인간으로 복귀해 나오신 하나님의 섭리가 그 최종단계에 이르렀다는 것은, 아래와 같은 여러 현상으로 보아 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
堕落人間を、個性を完成した創造本然の人間に復帰してこられた神の摂理が、その最終段階に至ったということは、次のような各種の現象を見て知ることができるのである。
【現行の訳文】
堕落人間をして、個性完成した創造本然の人間へと復帰してこられた神の摂理が、その最終段階に至っているということは、次のような各種の現象を見ても知ることができる。

212
【韓国語原文】
첫째로, 타락인간의 심령(心靈)이 복귀되어 가는 것으로 보아 그러하다.
【原文の直訳】
第一に、堕落人間の心霊が復帰されていくことから見てそうである。
【現行の訳文】
第一に、堕落人間の心霊が復帰されていくのを見て、それを知ることができる。

213
【韓国語原文】
인간이 완성되면 하나님과 완전히 심정적인 일체를 이루어 서로 교통(交通)할 수 있도록 창조되었다 함은 이미 위에서 논한 바와 같다.
【原文の直訳】
人間が完成すれば、神と完全に心情的な一体を成し、互いに行き来できるように創造されたことは、既に論じた通りである。
【現行の訳文】
人間が完成すれば、完全に神と心情的に一体化し、互いに相通ずるように創造されたということは、既に述べた通りである。

214
【韓国語原文】
그러므로 아담과 해와도 불완전한 상태이기는 하였지만 하나님과 일문일답하던 단계에서 타락되어, 그의 후손은 하나님을 모르는 데까지 떨어져 버린 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、アダムとエバも、不完全な状態ではあったが、神と一問一答していた段階から堕落し、その子孫は、神を知らないところまで落ちてしまったのである。
【現行の訳文】
それゆえに、アダムとエバも、不完全な状態ではあったが、神と一問一答した段階から堕落し、その子孫たちは、神を知らないところにまで落ちてしまったのである。

215
【韓国語原文】
이렇게 타락된 인간이 복귀섭리의 시대적인 혜택을 받게 됨에 따라 점차 그 심령이 복귀됨으로써, 말세에 이르러서는 사도행전 2장 17절에 말세에 내가 내 영으로 모든 육체에게 부어 주리니 너희의 자녀들은 예언할 것이요 너희의 젊은이들은 환상을 보고 너희의 늙은이들은 꿈을 꾸리라고 하신 말씀대로, 많은 성도들이 하나님과 영통(靈通)하는 데까지 이르게 되는 것이다.
【原文の直訳】
このように、堕落した人間が、復帰摂理の時代的な恩恵を受けるようになるに従って、漸次その心霊が復帰されることにより、末世に至っては、使徒行伝二章17節に「終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう」と言われたみ言のように、多くの聖徒たちが、神と霊通するところまで至るようになるのである。
【現行の訳文】
このように、堕落してしまった人間が、復帰摂理の時代的な恩恵を受けるようになるに従って、漸次その心霊が復帰されるので、終末に至っては、使徒行伝二章17節に「終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう」と言われたみ言のように、多くの信徒たちが、神と霊通するようになるのである。

216
【韓国語原文】
그런데 현세에 이르러서는 영통하는 성도들이 우후(雨後)의 죽순(竹筍)같이 일어나는 것으로 보아, 현세는 말세이기 때문에 인간이 개성을 완성하여 하나님의 제1축복(第一祝福)을 복귀할 수 있는 시대에로 들어가고 있다는 것을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
それで、現世に至っては、霊通する聖徒たちが雨後の竹の子のように現れることから見て、現世は末世であるがゆえに、人間が個性を完成し、神の第一祝福を復帰できる時代へと入りつつあることが分かるのである。
【現行の訳文】
そこで、現世に至り、霊通する信徒たちが雨後の竹の子のように現れるのを見れば、現世は終末であるがゆえに、人間が個性を完成し神の第一祝福を復帰することのできる、そのような時代に入っているということを知ることができる。

217
【韓国語原文】
둘째로, 타락인간이 본심(本心)의 자유를 복귀해 가고 있는 역사적인 귀추가 더욱 그것을 보여 주고 있다.
【原文の直訳】
第二に、堕落人間が、本心の自由を復帰していきつつある歴史的な帰趨が、さらにそれを示してくれている。
【現行の訳文】
第二に、堕落人間が、本心の自由を復帰していくという歴史的な帰趨が、これまた、それを示しているのである。

218
【韓国語原文】
인간은 타락으로 인하여 사탄의 주관하에 들어 본심의 자유에 구속을 받게 됨으로써, 하나님 앞으로 나아갈 수 있는 자유를 잃어버리게 되었다.
【原文の直訳】
人間は堕落によってサタンの主管下に入り、本心の自由に拘束を受けるようになることによって、神の前に出ていくことのできる自由を失ってしまうようになった。
【現行の訳文】
人間は堕落によってサタンの主管下におかれ、本心の自由が拘束されるようになったので、神の前に出ていくことのできる自由を失ってしまった。

219
【韓国語原文】
그러나 현세에 이르러서는 육신의 생명을 버리고라도 본심의 자유를 찾으려는 심정이 고조되고 있으니, 이것은 말세(末世)가 되어 개성을 완성함으로써 타락인간이 사탄에게 잃어버렸던 하나님의 제1축복(第一祝福)을 복귀하여 하나님 앞으로 자유로이 나아갈 수 있는 시대에로 들어가고 있기 때문이다.
【原文の直訳】
ところが現世に至っては、肉体の命を捨てても、本心の自由を求めようとする心情が高まっており、これは、末世になって個性を完成することにより、堕落人間が、サタンによって失ってしまった神の第一祝福を復帰し、神の前に自由に出ていくことのできる時代へと入りつつあるからである。
【現行の訳文】
ところが現世に至っては、肉体の命を捨ててまでも、本心の自由を求めようとする心情が高められてくるが、これは、終末になって個性を完成することにより、堕落人間が、サタンに奪われた神の第一祝福を復帰し、神の前に自由に出ていくことのできる時代に入っているからなのである。

220
【韓国語原文】
셋째로, 타락인간의 창조본연(創造本然)의 가치성이 복귀되어 가는 현상으로 보아 더욱 그러하다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
第三に、堕落人間の、創造本然の価値性が復帰されていく現象から見て、さらにそうだということを知ることができる。
【現行の訳文】
第三に、堕落人間の、創造本然の価値性が復帰されていく現象を見て、そうであるということを、より確かに知ることができる。

221
【韓国語原文】
인간의 창조본연의 가치는 횡적으로 보면 누구나 동등하기 때문에 그 가치가 그다지 귀중한 것같이 여겨지지 않는다.
【原文の直訳】
人間の創造本然の価値は、横的に見れば、誰もが同等であるが故に、その価値がそれほど貴重なもののように感じられない。
【現行の訳文】
つまり人間の創造本然の価値は、横的に見るときすべて同等であるが故に、その価値は、たいして貴重なもののようには感じられないのであるが、

222
【韓国語原文】
그러나 하늘을 중심하고 종적으로 보면, 각 개성은 가장 존귀한 천주적인 가치를 제각기 띠고 있는 것이다(전편 제7장 제1절).
【原文の直訳】
しかし、天を中心として縦的に見れば、各個性は、最も尊い天宙的な価値を、それぞれもっているのである(前編第七章第一節)。
【現行の訳文】
天を中心として縦的に見るとき、各個性は、最も尊い天宙的な価値を、それぞれもっているのである(前編第七章第一節)。

223
【韓国語原文】
그러나 인간은 타락으로 인하여 이러한 가치를 모두 잃어버리고 말았다.
【原文の直訳】
しかし人間は、堕落によって、このような価値をみな失ってしまった。
【現行の訳文】
実に人間は、堕落することによって、このような価値をみな失ってしまったのである。

224
【韓国語原文】
그런데 현세에 이르러 민주주의사상(民主主義思想)이 고조됨에 따라 인간이 노예 해방, 흑인 해방, 약소민족 해방 등을 주장하며 인권옹호(人權擁護)와 남녀평등(男女平等)과 만민평등(萬民平等)을 부르짖음으로써 창조본연의 개성의 가치를 최고도로 추구하는 데 이르렀으니, 이것은 바로 말세가 다 되어 타락인간이 잃어버렸던 하나님의 제1축복을 복귀할 수 있는 시대에로 들어가고 있음을 실증하는 것이다.
【原文の直訳】
ところが現世に至り、民主主義思想が高潮するに従い、人間が奴隷解放、黒人解放、弱小民族解放などを主張し、人権擁護と男女平等と万民平等を叫ぶことによって、創造本然の個性の価値を最高度に追求するところに至ったのであるが、これはとりもなおさず末世となり、堕落人間が失ってしまった神の第一祝福を復帰できる時代へと入っていきつつあることを実証するものである。
【現行の訳文】
ところが現代に至り、民主主義思想が高潮して、人々は奴隷解放、黒人解放、弱小民族解放などを主張しながら、人権擁護と男女平等、そして万民平等を叫ぶことによって創造本然の個性の価値を、最高度に追求するようになったのであるが、これはとりもなおさず終末となり、堕落人間が失った神の第一祝福を復帰できる時代に入っているということを実証するものである。

225
【韓国語原文】
넷째로, 타락인간의 본성(本性)의 사랑이 복귀되어 가고 있다는 사실이 더욱 그것을 말해 주고 있다.
【原文の直訳】
第四に、堕落人間の本性の愛が復帰されていっているという事実が、よりいっそうそれを示している。
【現行の訳文】
第四に、堕落人間の本性の愛が復帰されていくという事実が、個性を完成していく終末のときの到来を更に証明してくれる。

226
【韓国語原文】
하나님의 창조이상(創造理想)을 완성한 세계는 완성한 사람 하나 모양의 세계로서, 그 세계의 인간은 모두 하나님과 종적으로 일체를 이루고 있기 때문에, 인간 상호간에 있어서도 횡적으로 일체를 이루지 않을 수 없게 되는 것이다.
【原文の直訳】
神の創造理想を完成した世界は、完成した人間ひとりの姿の世界であって、その世界の人間は、みな神と縦的に一体を成しているため、人間相互間においても横的に一体を成さざるを得なくなるのである。
【現行の訳文】
神の創造理想を完成した世界は、完成した一人の人間の姿の世界であって、その世界の人間は、みな神と縦的に一体となっているが故に、人間相互間においても横的に一体とならなければならないのである。

227
【韓国語原文】
따라서 이 세계는 오직 하나님의 사랑으로써 종횡(縱橫)으로 얽히어 한 몸같이 될 수밖에 없게 된다.
【原文の直訳】
したがって、この世界はもっぱら、神の愛によって縦横に結ばれ、一つの体のようにならざるを得なくなるのである。
【現行の訳文】
したがって、この世界はもっぱら、神の愛をもって縦横に結ばれ、一つの体のようにならざるを得ないのである。

228
【韓国語原文】
그러나 인간은 타락으로 인하여 하나님과의 종적인 사랑이 끊어졌기 때문에 인간들 사이의 횡적인 사랑도 따라서 끊어지게 되어 인류역사는 투쟁으로써 엮어져 나왔던 것이다.
【原文の直訳】
しかし、人間は堕落によって神との縦的な愛が断たれたので、人間たちの間の横的な愛も、それゆえに断たれるようになり、人類歴史は闘争によってつづられてきたのである。
【現行の訳文】
しかし、人間は堕落によって神との縦的な愛の関係を断たれてしまったので、人間同士の横的な愛も切断され、人類歴史は闘争のもつれによって流れてきた。

229
【韓国語原文】
그러나 현세(現世)에 이르러서는 박애주의사상(博愛主義思想)이 고조되면서 인간이 점점 그 본성애(本性愛)를 찾아 들어가고 있는 것으로 보아, 현세는 하나님의 제1축복(第一祝福)을 복귀함으로써 하나님의 사랑을 중심하고 개성을 완성할 수 있는 말세(末世)에로 들어가고 있다는 것을 알 수 있다.
【原文の直訳】
しかし、現世に至っては博愛主義思想が高潮しながら、人間が漸次、その本性愛を求め、帰ってきているのを見て、現世は神の第一祝福を復帰することにより、神の愛を中心として個性を完成できる末世へと戻ってきていることが分かる。
【現行の訳文】
しかし、現代に至っては博愛主義思想が高潮してくるに従い、人間が漸次、その本性愛を探し求めてきているのを見ても、現代は神の第一祝福を復帰することにより、神の愛を中心として個性を完成することができる終末に入っている、という事実を知ることができるのである。

(二)第二祝福復帰の現象

230
【韓国語原文】
Ⅱ.제2축복 복귀의 현상
【原文の直訳】
(二)第二祝福復帰の現象
【現行の訳文】

231
【韓国語原文】
하나님의 제2축복(第二祝福)은 아담과 해와가 참부모로 완성되어 선의 자녀를 번식함으로써 선주권(善主權)의 가정과 사회와 세계를 이루게 되는 것을 의미한다.
【原文の直訳】
神の第二祝福は、アダムとエバが真の父母として完成し、善の子女を繁殖することにより、善主権の家庭と、社会と、世界を完成するようになることを意味する。
【現行の訳文】
神の第二祝福は、アダムとエバが真の父母として完成し、善の子女を繁殖することにより、善主権の家庭と、社会と、世界を成就するようになるということを意味する。

232
【韓国語原文】
그런데 아담과 해와는 타락되어 악의 부모가 되었기 때문에, 전인류는 악의 자녀들이 되어 악주권(惡主權)에 구속된 세계를 이루고 말았다.
【原文の直訳】
ところが、アダムとエバは堕落して悪の父母となったので、全人類は悪の子女となり、悪主権に拘束された世界をつくってしまった。
【現行の訳文】
しかし、アダムとエバは堕落して悪の父母となったので、全人類は悪の子女となり、悪主権に拘束された世界をつくってしまったのである。

233
【韓国語原文】
그러나 하나님은 한편으로 종교를 세워 역사하심으로써 내적인 사탄 분립에 의한 심령복귀(心靈復歸)의 섭리를 하시고, 또 한편으로는 투쟁과 전쟁으로 외적인 사탄 분립을 하심으로써 내외 양면에 걸친 주권복귀(主權復歸)의 섭리를 해 내려오셨던 것이다.
【原文の直訳】
しかし神は、一方で宗教を立てて働かれることにより、内的なサタン分立による心霊復帰の摂理をされ、また一方では、闘争と戦争による外的なサタン分立をすることにより、内外両面における主権復帰の摂理をしてこられたのである。
【現行の訳文】
しかし神は一方に宗教を立てて摂理することにより、内的なサタン分立による心霊復帰の摂理をされ、また、他方においては、闘争と戦争による外的なサタン分立をすることにより、内外両面における主権復帰の摂理をしてこられたのである。

234
【韓国語原文】
이와 같이 인류역사는 내외(內外) 양면의 사탄 분립에 의한 복귀섭리(復歸攝理)로서 장차 참부모 되신 예수님을 모실 수 있는 자녀를 찾아 하나님의 제2축복(第二祝福)을 복귀해 온 것이므로, 종교를 중심한 문화권의 발전사와 국가 흥망사에 의해 나타난 내외 양면에 걸친 하나님의 주권복귀의 현상으로 보아 현세가 바로 말세(末世)임을 알 수 있다.
【原文の直訳】
このように人類歴史は、内外両面のサタン分立による復帰摂理であって、将来の真の父母であられるイエス様に仕えることのできる子女を探し求め、神の第二祝福を復帰してきたものであるため、宗教を中心とする文化圏の発展史と国家興亡史によって現れた内外両面における神の主権復帰の現象から見て、現世がすなわち末世であることが分かる。
【現行の訳文】
このように人類歴史は、内外両面のサタン分立による復帰摂理を通じて、将来の真の親であられるイエスに仕えることのできる子女を探し求めて、神の第二祝福を復帰してきたから、それは宗教を中心とする文化圏の発展史と国家興亡史とに現れた内外両面における神の主権復帰の現象を見ることによって、現世がすなわち終末であるということを知ることができるのである。

235
【韓国語原文】
먼저 우리는 문화권 발전사가 어떻게 흘러 내려와서 현세를 말세에로 이끌어 가고 있는가를 알아보자.
【原文の直訳】
我々はまず、文化圏発展史がどのように流れ下ってきて、現世を末世へと導いているのかを調べてみよう。
【現行の訳文】
我々はまず、文化圏発展史がどういうふうに流れてきて、現代を終末へと導いているのかを明らかにしよう。

236
【韓国語原文】
문화권 발전사에 관한 문제는 이미 여러 차례 논술한 바이지만, 하나님은 타락인간에게 성현(聖賢)들을 보내시어 선을 지향하는 인간의 본심을 따라 종교를 세우게 하심으로써 그 종교를 중심한 문화권을 일으키셨다.
【原文の直訳】
文化圏発展史に関する問題は、既に幾度か論述したところだが、神は堕落人間に聖賢たちを遣わされ、善を指向する人間の本心に従って、宗教を立てるようにすることによって、その宗教を中心とする文化圏を起こされた。
【現行の訳文】
文化圏発展史に関する問題は、既に幾度か論じてきたが、神は堕落人間に聖賢たちを遣わされ、善を指向する人間の本心に従って、宗教を立たしめ、その宗教を中心とする文化圏を起こしてこられたのである。

237
【韓国語原文】
그러므로 역사상에는 많은 문화권이 일어났던 것이었으나, 시대가 흘러감에 따라 이것들은 서로 융합 또는 흡수되어 현세에 이르러서는 기독교(基督敎)를 중심한 하나의 세계적인 문화권을 형성해 가는 추세를 보여 주고 있다.
【原文の直訳】
それゆえに、歴史上には多くの文化圏が生じたのであるが、時代が流れるに従って、これらは互いに融合、あるいは吸収され、現世に至っては、キリスト教を中心とする一つの世界的な文化圏を形成していく趨勢を見せている。
【現行の訳文】
それゆえに、歴史上には数多くの文化圏が形成されたのであるが、時代が流れるに従って、これらは互いに融合、あるいは吸収され、現代に至っては、キリスト教を中心とする一つの世界的な文化圏をつくっていく趨勢を見せているのである。

238
【韓国語原文】
이러한 역사적인 추세는 기독교의 중심인 예수님을 중심하고 모든 민족이 같은 형제의 입장에 서게 됨으로써, 하나님의 제2축복(第二祝福)이 복귀되어 간다는 사실을 보여 주고 있는 것이다.
【原文の直訳】
このような歴史的な趨勢は、キリスト教の中心であるイエス様を中心として、すべての民族が、同じ兄弟の立場に立つようになることによって、神の第二祝福が復帰されていくという事実を示しているのである。
【現行の訳文】
このような歴史的な趨勢は、キリスト教の中心であるイエスを中心として、すべての民族が、同じ兄弟の立場に立つようになるということによって、神の第二祝福が復帰されつつあるという事実を示しているのである。

239
【韓国語原文】
기독교가 다른 종교와 다른 것은, 전인류(全人類)의 참부모를 찾아 세워 가지고 그로 말미암아 모든 인간이 중생(重生)하여 선의 자녀가 됨으로써, 하나님의 창조본연(創造本然)의 대가족의 세계를 복귀하려는 데 그 목적이 있다는 점이다.
【原文の直訳】
キリスト教が他の宗教と異なるところは、全人類の真の父母を探し立て、彼によってすべての人間が重生し、善の子女となることによって、神の創造本然の大家族の世界を復帰しようとするところに、その目的があるという点である。
【現行の訳文】
キリスト教が他の宗教と異なるところは、全人類の真の父母を立てて、その父母によってすべての人間が重生し、善の子女となることによって、神の創造本然の大家族の世界を復帰するところに、その目的があるという点である。

240
【韓国語原文】
이것은 곧 기독교가 복귀섭리의 목적을 완성할 중심 종교라는 것을 의미하는 것이다.
【原文の直訳】
これはとりもなおさず、キリスト教が、復帰摂理の目的を完成する中心宗教だということを意味するのである。
【現行の訳文】
これはとりもなおさず、キリスト教が、復帰摂理の目的を完成する中心的な宗教であるということを意味するのである。

241
【韓国語原文】
그런데 현세에 이르러서는 세계가 기독교를 중심하고 하나의 문화권으로 형성되어, 인류의 참부모 되신 예수와 성신(전편 제7장 참조)을 중심하고 모든 인간이 선의 자녀의 입장에 서게 됨으로써, 하나님의 제2축복(第二祝福) 복귀의 현상을 보여 주고 있다.
【原文の直訳】
それで、現世に至っては、世界がキリスト教を中心として一つの文化圏を形成し、人類の真の父母であられるイエスと聖神(前編第七章参照)を中心として、すべての人間が善の子女の立場に立つようになることによって、神の第二祝福復帰の現象を見せている。
【現行の訳文】
このように、現世に至っては、世界がキリスト教を中心として一つの文化圏を形成し、人類の真の父母であられるイエスと聖霊(前編第七章参照)を中心として、すべての人間が善の子女の立場に立つことにより、神の第二祝福復帰の現象を見せている。

242
【韓国語原文】
이러한 사실로 보아 우리는 현세가 바로 말세(末世)라는 것을 부인할 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
このような事実から見て、我々は現世が末世だということを否定できないのである。
【現行の訳文】
このような事実を見ても我々は現代が終末であるということを否定することができないのである。

243
【韓国語原文】
다음으로 국가 흥망사는 어떻게 주권복귀(主權復歸)의 목적을 향하여 흘러와서, 현세를 말세에로 이끌어 가고 있는가를 알아보자.
【原文の直訳】
つぎに、国家興亡史がどのように主権復帰の目的に向かって流れてきて、現世を末世へと導いているかを調べてみよう。
【現行の訳文】
つぎに我々は、国家興亡史がどのように主権復帰の目的に向かって流れてきて、現代を終末へと導いているかについて調べてみることにしよう。

244
【韓国語原文】
투쟁이나 전쟁을 단순히 어떠한 이해관계나 이념의 상충에서 빚어지는 결과라고 보는 것은 하나님의 근본섭리(根本攝理)를 모르는 데서 일어나는 잘못이다.
【原文の直訳】
闘争や戦争を、単純にある利害関係や理念の衝突から起こる結果であると見るのは、神の根本摂理を知らないところから生じる誤りである。
【現行の訳文】
闘争や戦争を、単純にある利害関係や理念の衝突から起こる結果であると見るのは、神の根本摂理を知らないところからくる軽薄な考え方である。

245
【韓国語原文】
인류역사는 인간 시조의 타락으로 말미암아 사탄을 중심한 악주권(惡主權)으로 출발하여 죄악의 역사를 형성하였다.
【原文の直訳】
人類歴史は人間始祖の堕落により、サタンを中心とする悪主権によって出発し、罪悪の歴史を形成した。
【現行の訳文】
人類歴史は人間始祖の堕落により、サタンを中心とする悪主権をもって出発し、罪悪の世界を形成してきたのである。

246
【韓国語原文】
그러나 하나님의 창조목적(創造目的)이 남아 있는 한, 그 역사의 목적도 어디까지나 사탄을 분립하여 하나님의 선주권(善主權)을 복귀하는 데 있지 않으면 안 된다.
【原文の直訳】
しかし、神の創造目的が残っている限り、その歴史の目的も、あくまでサタンを分立して神の善主権を復帰するところになければならない。
【現行の訳文】

247
【韓国語原文】
만일 악주권의 세계에 전쟁도 분열도 없다면 그 세계는 그대로 영속(永續)할 것이요, 따라서 선주권은 영원히 복귀될 수 없을 것이다.
【原文の直訳】
もし、悪主権の世界に戦争も分裂もなければ、その世界はそのまま永続するであろうし、したがって、善主権は永遠に復帰されないであろう。
【現行の訳文】
もし、悪主権の世界に戦争や分裂がないとすれば、その世界はそのまま永続するはずであり、したがって、善主権は永遠に復帰できないのである。

248
【韓国語原文】
그러므로 하나님은 타락인간에게 성현(聖賢)들을 보내시어 선을 세우고 종교를 일으키심으로써, 보다 선한 주권으로 하여금 보다 악한 주권을 멸하게 하시면서 점차적으로 하늘편 주권을 복귀하시는 섭리를 해 오신 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、神は堕落人間に聖賢たちを遣わされ、善を立て、宗教を起こすことによって、より善なる主権をして、より悪なる主権を滅ぼさせながら、漸次、天の側の主権を復帰なさる摂理をしてこられたのである。
【現行の訳文】

249
【韓国語原文】
따라서 복귀섭리(復歸攝理)의 목적을 이루기 위하여는 투쟁과 전쟁이라는 과정을 거치지 않을 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、復帰摂理の目的を成し遂げるためには、闘争と戦争という過程を経ざるを得ないのである。
【現行の訳文】
したがって、復帰摂理の目的を成就するためには、闘争と戦争という過程を経なければならない。

250
【韓国語原文】
이 문제에 관하여는 후편에서 더욱 상세히 논하겠거니와, 인류역사는 탕감복귀(蕩減復歸)의 섭리노정을 밟아 내려오는 것이기 때문에 어느 국한된 시간권 내에서만 보면 악이 승세(勝勢)한 때도 없지 않았으나, 결국 그것은 패망하여 보다 선한 판도 내에 흡수되곤 하였다.
【原文の直訳】
この問題に関しては、後編においてより詳しく論ずるが、人類歴史は蕩減復帰の摂理路程を歩んでくるので、ある局限された時間圏内においてだけ見れば、悪が勝勢なときもないことはなかったが、結局それは敗亡し、より善なる版図内に吸収されたりしたのである。
【現行の訳文】
この問題に関しては、後編においてより詳しく論ずる予定であるが、人類歴史は蕩減復帰の摂理路程を歩いていくので、ある局限された時間圏内においてだけこれを見れば、悪が勝利を勝ち得たときもないことはなかった。しかしそれは結局敗北し、より善なる版図内に吸収されていったのである。

251
【韓国語原文】
그러므로 전쟁으로 인한 국가의 흥망성쇠(興亡盛衰)는 선주권을 복귀하기 위한 섭리노정에서 일어나는 불가피한 결과인 것이다.
【原文の直訳】
それゆえに、戦争による国家の興亡盛衰は、善主権を復帰するための摂理路程から起こる、不可避な結果なのである。
【現行の訳文】
それゆえに、戦争による国家の興亡盛衰は、善主権を復帰するための摂理路程から起こる、不可避的な結果であったといわなければならない。

252
【韓国語原文】
그러기에 하나님은 이스라엘 민족을 세워 가나안 7족을 멸하셨던 것이고, 사울은 하나님의 명을 어기고 아말렉족과 그에 속한 짐승들을 전멸시키지 않았다가 엄벌을 받았던 것이다(삼상 15 : 18∼23).
【原文の直訳】
ゆえに神は、イスラエル民族を立てカナンの七族を滅ぼされたのであり、サウルは神の命令に従わず、アマレク族とそれに属する生き物たちを全滅させずに厳罰を受けたのである(サムエル上一五・18~23)。
【現行の訳文】
ゆえに神は、イスラエル民族を立てカナンの七族を滅ぼされたのであり、また、サウルは神の命令に従わず、アマレク族とそれに属する家畜を全滅させなかったために、厳罰を受けたのである(サムエル上一五・18~23)。

253
【韓国語原文】
하나님은 이와 같이 직접 이민족(異民族)들을 멸할 것을 이스라엘에게 명령하셨을 뿐만 아니라, 그의 선민(選民)이었던 북조 이스라엘도 악으로 돌아갈 때 아낌없이 그들을 앗시리아에 내주시어 멸망케 하셨던 것이다(왕하 17 : 23).
【原文の直訳】
神はこのように、直接異民族を滅ぼすことをイスラエルに命令されたのみならず、その選民であった北朝イスラエルも、悪に変わるとき、惜しみなく彼らをアッシリヤに渡し、滅亡させてしまわれたのである(列王下一七・23)。
【現行の訳文】
神はこのように、直接民族を滅ぼすようイスラエルに命令されたのみならず、その選民であった北朝イスラエルが、悪の方向に傾いてしまったときには、惜しみなく彼らをアッシリヤに手渡し、滅亡させてしまわれたのである(列王下一七・23)。

254
【韓国語原文】
하나님이 이와 같이 하셨던 것은 오직 악주권(惡主權)을 멸하시고 선주권(善主權)을 복귀하시기 위함이었던 것임을 알아야 한다.
【原文の直訳】
神がこのようにされたのは、ひたすら悪主権を滅ぼして、善主権を復帰なさるためだったということを知らなければならない。
【現行の訳文】
神がこのようにされたのは、ひたすら悪主権を滅ぼして、善主権を復帰なさろうとしたからであったということを、我々は知らなければならない。

255
【韓国語原文】
그러므로 같은 하늘편 안에서의 개인적인 투쟁은 선주권 자체를 파괴하는 결과가 되므로 악이 되지만, 선주권이 악주권을 멸하는 것은 하나님의 복귀섭리(復歸攝理)의 목적을 이루기 위한 것이므로 이것은 선이 된다.
【原文の直訳】
ゆえに、同じ天の側内での個人的な闘争は、善主権自体を破壊する結果となるがゆえに悪となるが、善主権が悪主権を滅ぼすことは、神の復帰歴史の目的を成し遂げるためであるので、これは善となる。
【現行の訳文】
ゆえに、同じ天の側における個人的な闘争は、善主権自体を破壊する結果となるがゆえに悪となるのであるが、善主権が悪主権を滅ぼすことは、神の復帰歴史の目的を達成するためであるという理由から、これは善となるのである。

256
【韓国語原文】
이와 같이 사탄 분립을 위한 투쟁의 역사는 점차적으로 땅과 재물을 세계적으로 빼앗아 하늘편 주권으로 복귀하는 데 이르렀고, 인간에 있어서도 개인으로부터 가정과 사회와 국가에로 하늘편 기대를 넓혀, 오늘날에는 이것을 세계적으로 복귀하는 데 이르렀다.
【原文の直訳】
このように、サタン分立のための闘争の歴史は、次第に土地と財物を世界的に奪って天の側の主権へ復帰するに至ったのであり、人間においても個人から家庭と社会と国家ヘと天の側の基台を広め、今日には、これを世界的に復帰するに至ったのである。
【現行の訳文】
こうして、サタン分立のための闘争歴史は、次第に土地と財物とを奪って、天の側の主権へと復帰するに至ったのであり、人間においても個人より家庭、社会、そして国家ヘと、天の側の基台を広め、今日に至っては、これを世界的に復帰するようになったのである。

257
【韓国語原文】
이렇듯 사탄 분립을 위한 섭리가 씨족주의시대(氏族主義時代)에서 출발하여 봉건주의시대(封建主義時代)와 군주주의시대(君主主義時代)를 거치어 민주주의시대(民主主義時代)로 들어오게 된 오늘날에 와서는, 이 인간세계를 하늘편 주권을 세우는 민주주의세계와 사탄편 주권을 세우는 공산주의세계의 두 세계로 분립하여 놓았다.
【原文の直訳】
このように、サタン分立のための摂理が氏族主義時代から出発し、封建主義時代と君主主義時代を経て、民主主義時代に入ってくるようになった今日に至っては、この人間世界を、天の側の主権を立てる民主主義世界と、サタンの側の主権を立てる共産主義世界の二つの世界に分立しておいたのである。
【現行の訳文】
このように、サタン分立のための摂理が氏族主義時代から出発し、封建主義時代と君主主義時代を経て、民主主義時代に入って今日に至っているが、今やこの人間世界は、天の側の主権を立てようとする民主主義世界と、サタンの側の主権を立てようとする共産主義世界との、二つの世界に分立されている。

258
【韓国語原文】
이와 같이 사탄을 중심한 악주권(惡主權)으로써 출발한 인류역사는, 한편으로 종교와 철학과 윤리에 의하여 선을 지향하는 인간의 창조본성(創造本性)이 환기됨에 따라 점차 악주권에서 선주권(善主權)을 위한 세력이 분립되어, 마침내 세계적으로 대립되는 두 주권을 형성하는 데 이르른 것이다.
【原文の直訳】
このように、サタンを中心とする悪主権によって出発した人類歴史は、一方において、宗教と哲学と倫理によって、善を指向する人間の創造本性が喚起されるに従い、漸次、悪主権から善主権のための勢力が分立され、ついに、世界的に対立する二つの主権を形成するに至ったのである。
【現行の訳文】

259
【韓国語原文】
그런데 목적이 상반되는 이 두 주권이 결코 공존할 수는 없다.
【原文の直訳】
ところが、目的が相反するこの二つの主権が共存することは決してできない。
【現行の訳文】
目的が相反するこの二つの主権は、決して共存することができない。

260
【韓国語原文】
따라서 인류역사의 종말에 이르르면 이것들은 반드시 한 점에서 교차(交叉)되어 이념을 중심하고 내적으로 상충하고, 그것이 원인이 되어 군사력을 중심하고 외적으로 전쟁을 하여, 결국 사탄주권은 영원히 파멸되고 하늘편 주권만이 영원한 하나님의 단일주권(單一主權)으로서 복귀되는 것이다.
【原文の直訳】
したがって、人類歴史の終末に至れば、これらは必ず一点において交差し、理念を中心として内的に衝突し、それが原因となって軍事力を中心として外的に戦争を行い、結局サタン主権は永遠に破滅し、天の側の主権のみが永遠なる神の単一主権として復帰されるのである。
【現行の訳文】
したがって、人類歴史の終末に至れば、これらは必ず一点において交差し、理念を中心として内的に衝突し、それが原因となって軍事力を中心とする外的な戦争が行われ、結局サタン主権は永遠に滅び、天の側の主権のみが永遠なる神の単一主権として復帰されるのである。

261
【韓国語原文】
그런데 현세는 선주권을 지향하는 하늘편 세계와 사탄을 중심한 악주권의 세계가 대결하여 서로 교차되고 있는 때이므로 또한 말세인 것이다.
【原文の直訳】
それで現世は、善主権を指向する天の側の世界と、サタンを中心とする悪主権の世界が対立して、互いに交差しているときであるから、同じく末世なのである。
【現行の訳文】
それゆえ現代は、善主権を指向する天の側の世界と、サタンを中心とする悪主権の世界とが対立して、互いに交差しているときであるから、ここから考えてもまた、終末であるといわなければならない。

262
【韓国語原文】
이와 같이 악주권에서 선주권을 분립하여 나온 인류역사는, 마치 흐르는 흙물이 시간이 흐름에 따라 흙은 가라앉고 물은 위에 뜨게 되어 나중에는 흙과 물이 완전히 분리되는 것과 같이 시대가 흘러감에 따라 악주권은 점차 쇠망(衰亡)의 길로 내려오고 선주권은 융흥(隆興)의 길로 올라가게 되어, 역사의 종말에 이르러 이 두 주권은 얼마동안 교차되었다가 결국 전자는 영원히 멸망하고 후자는 하나님의 주권으로서 영원히 남아지게 되는 것이다.
【原文の直訳】
このように、悪主権から善主権を分立してきた人類歴史は、ちょうど流れる泥水が時間を経るに従って、泥は沈み水は上に浮くようになり、のちに泥と水が完全に分離されるように、時代が流れていくにつれて、悪主権は次第に衰亡の道へ下っていき、善主権は興隆の道へ上がっていくようになり、歴史の終末に至って、この二つの主権は或る期間交叉したのち、結局、前者は永遠に滅亡し、後者は神の主権として永遠に残るようになるのである。
【現行の訳文】
このように、悪主権から善主権を分立してきた人類歴史は、ちょうど、荒れ狂う濁流が時間を経るに従って、泥は水底に沈み水は上の方に澄んで、ついには泥と水とが完全に分離されるように、時代が進むにつれて、悪主権は次第に衰亡の道をたどって降下線を描き、善主権は興隆の道をたどって上昇線を描くようになるので、歴史の終末に至っては、この二つの主権は或る期間交叉したのち、結局、前者は永遠に滅亡してしまい、後者は神の主権として永遠に残るようになるのである。

263
【韓国語原文】
이와 같이 선(善) 악(惡) 두 주권의 역사노정(歷史路程)이 교차되는 때가 말세(末世)인 것이다.
【原文の直訳】
このように、善悪二つの主権の歴史路程が交差するときが末世なのである。
【現行の訳文】
このように、善悪二つの主権の歴史路程が交差するときを終末という。

264
【韓国語原文】
그리하여 이때는 아담과 해와가 타락된 장성기 완성급(長成期 完成級)의 시기를 탕감복귀(蕩減復歸)하는 때이므로, 마치 에덴동산의 인간 시조가 어디에다 중심을 두어야 할지 모르고 혼돈되었던 것과 같이 모든 인간들도 사상의 혼돈을 일으키어 방황하게 되는 것이다.
【原文の直訳】
そしてこのときは、アダムとエバが堕落した長成期完成級の時期を、蕩減復帰するときであるから、あたかもエデンの園の人間始祖が、どこに中心をおくべきかを知らずに、混沌としていたように、あらゆる人間たちも思想の混沌を起こして、彷徨するようになるのである。
【現行の訳文】
そしてさらにこのときは、アダムとエバが堕落した長成期完成級の時期を、蕩減復帰するときであるから、あたかもエデンの園の人間始祖が、どこに中心をおくべきかを知らずに、混沌の中に陥っていったように、いかなる人間も思想の混乱を起こして、彷徨するようになるのである。

265
【韓国語原文】
복귀섭리노정(復歸攝理路程)에 있어 이와 같이 말세가 되어 선악의 두 주권이 교차되었던 때는 여러 차례 있었다.
【原文の直訳】
復帰摂理路程において、このように末世となり、善悪の二つの主権が交差していたときは、幾度かあった。
【現行の訳文】
復帰摂理路程において、このように終末を迎えて、善悪二つの主権が交差していたときは、幾度かあった。

266
【韓国語原文】
위에서 이미 논술한 바와 같이, 노아 때나 예수님 때도 말세여서 이 두 주권은 서로 교차되었었던 것이다.
【原文の直訳】
上で既に論述したように、ノアのときやイエス様のときも末世であり、この二つの主権は互いに交差していたのである。
【現行の訳文】
既に述べたように、ノアのときやイエスのときも終末であった。ゆえに、この二つの主権が互いに交差していたのである。

267
【韓国語原文】
그러나 그때마다 인간이 그 책임분담(責任分擔)을 다하지 못하여 악주권을 멸하지 못하였기 때문에, 주권 분립(主權分立)의 섭리를 다시 하시지 않을 수 없게 되었던 것이다.
【原文の直訳】
しかしそのたびごとに、人間がその責任分担を完遂できず、悪主権を滅ぼすことができなかったので、主権分立の摂理を再びなし給わなければならなくなったのである。
【現行の訳文】
しかしそのたびごとに、人間はその責任分担を完遂できず、悪主権を全滅することができなかったので、神は主権分立の摂理を再びなし給わなければならなかった。

268
【韓国語原文】
따라서 예수 재림기(再臨期)에 있어 다시 한 번 두 주권의 교차가 있게 되는 것이다.
【原文の直訳】
したがってイエスの再臨期において、いま一度、二つの主権の交差があるようになる。
【現行の訳文】
したがってイエスの再臨期に、いま一度、二つの主権の交差があるのである。

269
【韓国語原文】
복귀섭리노정은 이렇듯 주기적으로 상사(相似)의 나선상(螺線狀)을 반복하면서 원형과정(圓形過程)을 거쳐 창조목적(創造目的)을 지향하여 내려왔기 때문에, 역사상에는 필연적으로 동시성의 시대가 형성되었던 것이다(후편 제3장 제1절 참조).
【原文の直訳】
復帰摂理路程は、このように、周期的に相似の螺旋状を反復しながら、円形過程を経て創造目的を指向してきたから、歴史上には必然的に、同時性の時代が形成されたのである(後編第三章第一節参照)。
【現行の訳文】
復帰摂理路程は、このように、周期的に相似的な螺旋状を反復しながら、円形過程を通りつつ創造目的を指向してきたから、歴史上においては必然的に、同時性の時代が形成されてきたわけである(後編第三章第一節参照)。

(三)第三祝福復帰の現象

270
【韓国語原文】
Ⅲ.제3축복 복귀의 현상
【原文の直訳】
(三)第三祝福復帰の現象
【現行の訳文】

271
【韓国語原文】
하나님의 제3축복(第三祝福)은 아담과 해와가 완성되어 피조세계(被造世界)에 대한 주관성(主管性)을 갖게 되는 것을 의미한다.
【原文の直訳】
神の第三祝福はアダムとエバが完成して、被造世界に対する主管性をもつようになることを意味する。
【現行の訳文】

272
【韓国語原文】
피조세계에 대한 인간의 주관성은 내외(內外) 양면의 주관성이 있다.
【原文の直訳】
被造世界に対する人間の主管性は、内外両面の主管性がある。
【現行の訳文】
そして、被造世界に対する人間の主管性には、内外両面の主管性がある。

273
【韓国語原文】
인간은 타락으로 인하여 이 양면의 주관성을 상실하였던 것인데, 현세(現世)에 이르러 이것이 복귀되어 가고 있는 것으로 보아 현세는 말세(末世)라는 것을 알 수 있는 것이다.
【原文の直訳】
人間は堕落によってこの両面の主管性を喪失したのであるが、現世に至って、これが復帰されつつあるのを見て、現世が末世だということを知ることができるのである。
【現行の訳文】
人間は堕落によってこの両面の主管性を失ったのであるが、現代に至って、これが復帰されつつあるのを見て、現代が終末であるということを知ることができるのである。

274
【韓国語原文】
내적 주관성이라는 것은 심정적 주관성을 의미한다.
【原文の直訳】
内的主管性というのは、心情的主管性を意味する。
【現行の訳文】

275
【韓国語原文】
인간이 개성을 완성하면 하나님과 심정적인 일체를 이루어 하나님의 심정(心情)을 그대로 체휼할 수 있게 되는 것이다.
【原文の直訳】
人間が個性を完成すれば、神と心情的な一体を成し、神の心情をそのまま体恤できるようになるのである。
【現行の訳文】
すなわち人間が個性を完成すれば、神と心情的に一体化し、神の心情をそのまま体恤することができるのである。

276
【韓国語原文】
이와 같이 인간이 완성됨으로써 피조세계에 대한 하나님의 심정과 동일한 심정을 가지고 피조세계에 대하여 사랑을 주고 그로부터 미(美)를 돌려 받게 될 때, 인간은 피조세계에 대한 심정적인 주관자가 되는 것이다.
【原文の直訳】
このように、人間が完成することにより、被造世界に対する神の心情と同一の心情をもって、被造世界に対して愛を与え、それから美を受け取るようになるとき、人間は被造世界に対する心情的な主管者となるのである。
【現行の訳文】
このように、人間が完成することにより、被造世界に対する神の心情と同一の心情をもって、被造世界に対して愛を与え美を受けるようになるとき、人間は被造世界に対する心情的な主管者となるのである。

277
【韓国語原文】
그런데 인간은 타락되어 하나님의 심정을 체휼할 수 없게 되었으므로 하나님의 심정으로써 피조세계를 대할 수 없게 되었었다.
【原文の直訳】
けれども人間は、堕落して神の心情を体恤できなくなったので、神の心情をもって、被造世界に対することができなくなった。
【現行の訳文】
けれども人間は、堕落して神の心情を体恤できなくなってしまったので、神の心情をもって、被造世界に対することもできなくなったのである。

278
【韓国語原文】
그러나 종교(宗敎), 철학(哲學), 윤리(倫理) 등에 의한 하나님의 복귀섭리로 말미암아 하나님에 대한 타락인간의 심령(心靈)이 점차로 밝아지게 되어, 현세에 이르러서는 피조세계(被造世界)에 대한 심정적인 주관자의 자격을 복귀해 가고 있는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、宗教、哲学、倫理などによる神の復帰摂理によって、神に対する堕落人間の心霊は、次第に明るくなり、現世に至っては、被造世界に対する心情的な主管者の資格を復帰しつつあるのである。
【現行の訳文】
しかし、宗教、哲学、倫理などによる神の復帰摂理によって、神に対する堕落人間の心霊は、漸次開発されて明るくなり、現代に至っては、被造世界に対する心情的な主管者の資格を復帰しつつあるのである。

279
【韓国語原文】
그리고 외적 주관성은 과학(科學)에 의한 주관성을 의미한다.
【原文の直訳】
そして、外的主管性は、科学による主管性を意味する。
【現行の訳文】
つぎに、外的主管性とは、科学による主管性を意味する。

280
【韓国語原文】
만일 인간이 완성되어 피조세계에 대한 하나님의 창조의 심정과 동일한 심정을 가지고 피조세계를 대하여 내적 주관을 할 수 있었더라면, 인간의 영감(靈感)은 고차적으로 발달되었을 것이기 때문에 과학의 발달도 극히 단시일에 최고도에 달하게 되었을 것이었다.
【原文の直訳】
もし人間が完成して、被造世界に対する神の創造の心情と同一の心情をもって、被造世界に対して内的主管をすることができていれば、人間の霊感は高次元で発達していたはずであるから、科学の発達も、極めて短時日に最高度に達するようになっていたはずであったのである。
【現行の訳文】
もし人間が完成して、被造世界に対する神の創造の心情と同一の心情をもって、被造世界を内的に主管できたならば、人間の霊感は高度に発達することができたはずであるから、科学の発達も、極めて短時日に最高度のものにまで達し得たはずであったのである。

281
【韓国語原文】
인간은 그렇게 됨으로써 피조물(被造物)에 대한 외적인 주관을 할 수 있었을 것이었다.
【原文の直訳】
人間は、このようになることによって、被造物に対する外的な主管ができたはずだったのである。
【現行の訳文】
このようになって初めて、人間は被造物に対する外的な主管をなし得るのである。

282
【韓国語原文】
따라서 인간은 일찍이 천체(天體)를 비롯한 자연계(自然界) 전체를 완전히 정복하였을 뿐만 아니라, 과학의 발달에 따르는 경제발전으로 말미암아 지극히 안락한 생활환경을 이루었을 것이었다.
【原文の直訳】
したがって、人間は早くから天体をはじめとして、自然界全体を完全に征服していたばかりでなく、科学の発達に基づく経済発展によって、極めて安楽な生活環境をつくっていたはずである。
【現行の訳文】
したがって、人間は早くから天体をはじめとして、自然界全体を完全に主管できるばかりでなく、科学の発達に基づく経済発展によって、極めて安楽な生活環境をもつくることができたはずである。

283
【韓国語原文】
그러나 인간은 타락(墮落)으로 인하여 심령이 어두워짐으로써 피조물에 대한 내적인 주관성을 상실하게 되어 동물과 같이 영감이 둔한 미개인으로 영락(零落)되었기 때문에, 피조물에 대한 외적인 주관성도 상실하게 되었던 것이다.
【原文の直訳】
しかし、人間は堕落によって心霊が暗くなることにより、被造物に対する内的な主管性を喪失するようになり、動物のように霊感が鈍い未開人に零落してしまったので、被造物に対する外的な主管性も喪失するようになったのである。
【現行の訳文】
しかし、人間は堕落によって心霊が暗くなり、被造物に対する内的な主管性を失って、動物のように、霊感の鈍い未開人に零落してしまったので、被造物に対する外的な主管性までも失うようになったのである。

284
【韓国語原文】
그러나 인간은 하나님의 복귀섭리(復歸攝理)에 의하여 심령이 밝아짐에 따라 피조물에 대한 내적인 주관성도 복귀되어 왔고, 그에 따라 피조물에 대한 외적인 주관성도 점차로 복귀되어 왔기 때문에 현세에 이르러서는 과학의 발달도 최고도에 달하게 되었다.
【原文の直訳】
しかし、人間は神の復帰摂理によって、心霊が明るくなるに従い、被造物に対する内的な主管性も復帰されてきたのであり、それに伴い、被造物に対する外的な主管性も、次第に復帰されてきたため、現世に至っては、科学の発達も最高度に達するようになった。
【現行の訳文】
しかし、人間は神の復帰摂理によって、心霊が明るくなるに従い、被造物に対する内的な主管性が復帰されてきたので、それに伴い、被造物に対する外的な主管性も、漸次復帰されてきて、現代ともなると科学の発達も最高度に達し得たのである。

285
【韓国語原文】
그리하여 과학의 발달에 따르는 경제발전으로 말미암아 현대인은 극도로 안락한 생활환경을 이룩할 수 있게 되었다.
【原文の直訳】
そして、科学の発達に伴う経済発展によって、現代人は極度に安楽な生活環境をつくることができるようになった。
【現行の訳文】
そして、科学の発達に伴う経済発展によって、現代人は極度に安楽な生活環境をつくるようになった。

286
【韓国語原文】
이와 같이 타락인간의 피조세계에 대한 주관성을 복귀함에 따라 하나님의 제3축복(第三祝福)이 복귀되어 가는 현상을 볼 때, 우리는 현세가 말세(末世)임을 부인할 수 없는 것이다.
【原文の直訳】
このように、堕落人間の被造世界に対する主管性を復帰するに従い、神の第三祝福が復帰されていく現象を見るとき、我々は、現世が末世であることを否定できないのである。
【現行の訳文】
このように、堕落人間が被造世界に対する主管性を復帰するに従い、神の第三祝福が復帰されていく現象を見るとき、我々は、現代が終末であることを否定することができないのである。

287
【韓国語原文】
이미 위에서 여러 번 보아 온 바와 같이, 문화권(文化圈)의 발전도 하나의 종교를 중심하고 하나의 세계적인 문화권을 형성해 가고 있고, 국가 형태도 하나의 세계적인 주권기구를 지향하여 국제연맹(國際聯盟)에서 국제연합(國際聯合)으로, 그리고 오늘에 이르러서는 세계정부(世界政府)를 모색하는 데까지 이르렀다.
【原文の直訳】
すでにこれまで幾度か見てきたように、文化圏の発展も、一つの宗教を中心として一つの世界的な文化圏を形成しているのであり、国家形態も、一つの世界的な主権機構を指向して、国際連盟から国際連合へ、そして今日に至っては、世界政府を模索するところまで至ったのである。
【現行の訳文】
今まで幾度か言及したように、文化圏の発展においても、一つの宗教を中心として一つの世界的な文化圏を形成しているのであり、国家形態においても、一つの世界的な主権機構を指向して、国際連盟から国際連合へと、そして今日に至っては、世界政府を模索するというところにまでこぎつけてきているのである。

288
【韓国語原文】
뿐만 아니라 경제발전을 놓고 보더라도 세계는 하나의 공동시장(共同市場)을 이루어 가는 추세에 있으며, 극도로 발달된 교통기관과 통신기관은 시간과 공간을 단축시켜서 인간으로 하여금 지구를 하나의 정원과 같이 거닐고 또 교통할 수 있게 하였으며, 동서(東西)의 이색민족(異色民族)들을 한 가족처럼 접촉할 수 있도록 만들어 놓았다.
【原文の直訳】
そればかりでなく、経済発展について見ても、世界は一つの共同市場をつくっていくという趨勢にあり、極度に発達した交通機関と通信機関は、時間と空間を短縮させ、人間をして地球を一つの庭園のように散策し、また行き来できるようにしたのであり、東西の異民族たちを、一つの家族のように接触できるようにしたのである。
【現行の訳文】
そればかりでなく、経済的発展を見ても、世界は一つの共同市場をつくっていくという趨勢におかれており、また、極度に発達した交通機関と通信機関は、時間と空間を短縮させて、人間が地球を一つの庭園のように歩き、また、行き来できるようにさせているのであり、東西の異民族同士が、一つの家庭のように接触することができるようになってきたのである。

289
【韓国語原文】
그리하여 인류는 사해동포(四海同胞)의 형제애(兄弟愛)를 부르짖고 있다.
【原文の直訳】
そうして人類は四海同胞の兄弟愛を叫んでいる。
【現行の訳文】
人類は四海同胞の兄弟愛を叫んでいる。

290
【韓国語原文】
그러나 가정은 부모가 있음으로써만 이루어지며, 또 거기에서만 진정한 형제애는 일어나게 되는 것이다.
【原文の直訳】
しかし、家庭は父母がいることによってのみ成り立つのであり、また、そこにおいてのみ、真の兄弟愛は生じるようになるのである。
【現行の訳文】
しかし、家庭は父母がいて初めて成り立つのであり、また、そこにおいてのみ、真の兄弟愛は生まれてくるのである。

291
【韓国語原文】
그러므로 이제 인류의 부모 되신 예수님만 재림하시면 전인류는 하나의 정원에서 하나의 대가족(大家族)을 이루어 가지고 단란하게 살 수 있게 될 것이다.
【原文の直訳】
今や人類の父母であるイエス様だけが再臨されれば、全人類は一つの庭園において、一つの大家族をつくり、仲むつまじく暮らせるようになるのである。
【現行の訳文】
今や人類の親であるイエスだけが再臨すれば、全人類は一つの庭園において、一つの大家族をつくり、一家団欒して生活し得るようになっているのである。

292
【韓国語原文】
이러한 것을 보더라도 현세는 말세임에 틀림이 없는 것이다.
【原文の直訳】
このようなことを見ても、現世は末世であることに間違いないのである。
【現行の訳文】
このような事実を見ても、現代は終末であるに相違ないのである。

293
【韓国語原文】
이렇게 흘러온 역사가 인류에게 주어야 할 최후의 선물이 한 가지 있으니, 그것은 목적 없이 한 정원에 모여 웅성거리고 있는 낯선 이 나그네들을 한 부모를 중심한 한 식구로 묶어 줄 수 있는 천주적(天宙的)인 이념인 것이다.
【原文の直訳】
このように流れてきた歴史が人類に与えるべき最後の贈り物が一つあるが、それは、目的なく一つの庭園に集まり、ざわめいている見知らぬ旅人たちを、同じ父母を中心とする一つの家族として結んであげることができる天宙的な理念なのである。
【現行の訳文】
こうして流れてきた歴史が人類に与えるべき一つの最後の賜物がある。それは、何らの目的なくして一つの庭園に集まり、ざわめいている旅人たちを、同じ父母を中心とする一つの家族として結びあわせることができる天宙的な理念であるといわなければならない。

 

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