【原語で『原理講論』を読むプロジェクト活動報告】
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先日の3月31日木曜日、【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】として、第35回目の韓国語『原理講論』訓読会を行いました。
訓読したみ言の中で、もう少し原文に近い日本語にしたほうが良いかもしれないと思われる箇所をピックアップしてみました。
現在の日本語訳と韓国語原文の直訳文とを比べて、意味やニュアンスの違いなどに注目してみてください。
■第35回韓国語『原理講論』訓読会
日付:2022年3月31日木曜日
場所:東京足立小台「東京教会」
訓読:韓国語『原理講論』本文p485~498(メシヤ再降臨準備時代)
■今回の訓読で確認した日本語『原理講論』の修正検討箇所一覧
(1)日本語『原理講論』p520の4行目
【日本語】
すなわち、神に偏りすぎて自然や人間の肉身を軽視し、それらを罪悪視するまでに至った中世的な人生観から、理性と経験による合理的な批判と実証的な分析を通じて人間と自然を認識することにより、彼らの価値を高める人生観を確立したのである。
【韓国語】
즉 신에 복종한 나머지 자연이나 인간의 육신을 천시하여 죄악시하는 데까지 이르렀던 중세적인 인생관에서, 이성과 경험에 의한 합리적인 비판과 실증적인 분석을 통하여 인간과 자연을 인식함으로써 그들의 가치를 높이는 인생관을 확립하였던 것이다.
【韓国語原文の直訳】
すなわち、神に服従するあまり自然や人間の肉身を蔑視し、罪悪視するまでに至った中世的な人生観から、理性と経験による合理的な批判と実証的な分析を通じて人間と自然を認識することにより、それらの価値を高める人生観を確立したのである。
(2)日本語『原理講論』p523の後ろから4行目
【日本語】
宗教界においては、当時の思潮であった合理主義の影響下の宗教界の傾向に反対して、宗教的情熱と内的生命を重要視し、教理と形式よりも神秘的体験に重きをおく、新しい運動が起こるようになった。
【韓国語】
종교계에 있어서는, 당시의 사조인 합리주의의 영향을 받고 있던 종교계의 경향을 반대하고 종교적 정열과 내적 생명을 중요시하여, 교리와 형식보다도 신비적 체험에 치중하는 새로운 운동이 일어나게 되었던 것이다.
【韓国語原文の直訳】
宗教界においては、当時の思潮である合理主義の影響を受けていた宗教界の傾向に反対して、宗教的情熱と内的生命を重要視し、教理と形式よりも神秘的体験に重点をおく、新しい運動が起こるようになったのである。
(3)日本語『原理講論』p525の後ろから5行目
【日本語】
しかし、それはどこまでも民主主義が出てくるまでの外的な経緯であった。我々はこのような歴史の発展の中で、いかなる思想の流れに乗って今日の民主主義が出てくるようになったのか、その内的な経緯を調べてみることにしよう。
【韓国語】
그러나 그것은 어디까지나 민주주의가 나오게 된 외적인 경위였다. 이제 우리는 그러한 역사의 굽이침 속에서 어떠한 사상의 흐름을 타고 오늘의 민주주의가 나오게 되었는가 하는 내적인 경위를 알아야 한다.
【韓国語原文の直訳】
しかし、それはどこまでも民主主義が出てくるようになった外的な経緯であった。今我々はそのような歴史のうねりの中で、いかなる思想の流れに乗って今日の民主主義が出てくるようになったのかという内的な経緯を知らなければならない。
(4)日本語『原理講論』p526の後ろから8行目
【日本語】
また、復帰摂理から歴史発展を考えてみると、封建時代以後には、天の側の君主社会が成就されなければならなかったのであるが、この時代には法王と国王とが一つになれなかったので、この社会は完成されず、法王を中心とする社会は(次になさんとする神の側の摂理を)サタンが先に成し遂げていくという型どおりの路程に従って、サタン側の専制君主社会へと転化されたのである。
【韓国語】
한편 복귀섭리로 본 역사발전의 입장에서 보면, 봉건시대 이후에는 하늘편의 군주사회가 이루어져야 했던 것인데, 이 시대의 교황과 국왕이 하나되지 못하였기 때문에 이 사회는 완성되지 못하고, 교황을 중심한 그 사회는 도리어 사탄이 앞질러 이루어 나온 노정을 따라 사탄편 전제군주사회로 전화되었던 것이다.
【韓国語原文の直訳】
一方で、復帰摂理から見た歴史発展の立場で考えてみると、封建時代以後には、天の側の君主社会が成就されなければならなかったのであるが、この時代の法王と国王が一つになれなかったので、この社会は完成されず、法王を中心とするその社会は、反対にサタンが先に成し遂げてきた路程に従って、サタン側の専制君主社会へ転化されたのである。
(5)日本語『原理講論』p527の後ろから8行目
【日本語】
当時フランスは、カイン型の人生観の影響によって、無神論と唯物論の道へと流れこんだ啓蒙思想が、怒濤のように押し寄せた時代であった。したがって、このような啓蒙思想に染まっていた市民階級は、絶対主義に対する矛盾を自覚するようになり、それに従って、絶対主義社会内にまだ深く根を下ろしている旧制度の残骸を、打破しようとする意識が潮のように高まっていたのである。
【韓国語】
당시의 불란서는 가인형의 인생관으로 말미암아 무신론과 유물론으로 흘러가던 계몽사상이 팽배한 시대에 있었다. 따라서 이렇듯 계몽사상에 물들어 있던 시민계급은 절대주의에 대한 모순을 자각하게 되었으며, 그에 따라서 절대주의사회 안에 아직도 깊이 뿌리박고 있는 구제도의 잔해를 타파하려는 의식이 고조되고 있었던 것이다.
【韓国語原文の直訳】
当時のフランスは、カイン型の人生観によって、無神論と唯物論へ流れていった啓蒙思想がわき上がった時代にあった。したがって、このような啓蒙思想に染まっていた市民階級は、絶対主義に対する矛盾を自覚するようになり、それに従って、絶対主義社会内にまだ深く根を下ろしている旧制度の残骸を、打破しようとする意識が高まっていたのである。
(6)日本語『原理講論』p529の6行目
【日本語】
ウイリアムが王位につくや否や、彼は仮議会に上申された「権利の宣言」を承認し、議会の独立的な権利を認定し、のち、この宣言は「権利の章典」として公布され、英国憲法の基本となったのである。
【韓国語】
윌리엄이 왕위에 오르자 그는 의회에서 상신한 ‘권리의 선언’을 승인하여 의회의 독립적인 권리를 인정함으로써, 이것이 영국 헌법의 기본이 되었었다.
【韓国語原文の直訳】
ウイリアムが王位につくや否や、彼は議会で上申した「権利の宣言」を承認し、議会の独立的な権利を認定することによって、これが英国憲法の基本となった。
■第36回韓国語『原理講論』訓読会の予定日
日付:2022年4月28日木曜日
場所:東京足立小台「東京教会」
訓読:韓国語『原理講論』本文p499~513(メシヤ再降臨準備時代~世界大戦)
※韓国語『原理講論』は2006年2月20日発行の42刷標準横書きから引用
※日本語『原理講論』は2014年5月30日発行の第5版第1刷から引用
※韓国語原文の直訳文の文責は当ブログ管理者にあり、翻訳に際して使用した辞書は『朝鮮語辞典』(小学館)