先回の記事(【補講①】)では、1999年5月14日「天宙解放式」の祈祷文を紹介しました。

 今回は、この「天宙解放式」の意義に関連するみ言を紹介しますが、文鮮明先生が再臨のメシヤとして、何を目指して生涯を送られたのか、明確に分かるみ言です。

 

■1999年5月14日「天宙解放式」の意義に関するみ言

 きょうは3月21日(「サタン完全屈伏の日」)から54日目です。54は、18数の3数です。これからはもう、皆さんが自信をもって出発しなければなりません。真の父母と真の夫婦と真の家庭のデモをしなさいというのです。南米の皆さんがここに集まり、このような宣布式(「天宙解放式」)を行った以上、帰ってこのことを国家全体に知らせてあげなければなりません。(中略)
 神様が創造した源焦的な基準に心情的な因縁を合わせるため、先生は満4年半、歩んできました。4数に該当し得るこのような時に、このような神様を中心とする全権解放を宣布し、サタンが自らの罪の許しを完全に受け、地獄解放と共に万物嘆息圏を解放させるこのような記念日をもつことができるというのは、これは天宙史的な驚くべきことです。創造の偉業を神様がすべて成し遂げ、アダムとエバを造って喜ばれた以上の歴史的事件だということを、皆さんは知らなければなりません。(「天宙解放式」1999年5月14日)

 

 霊界は、無限の永遠の世界であり、現象世界よりはるかに複雑な世界です。心霊発達の程度によって、数多くの階層とグループに分けられています。霊人に対する祝福と霊界の調和統一のために、私はこれまで多くの努力をしてきました。
 地上と同様に、霊界でも真の愛の犠牲的条件によってのみ、勝利的基盤を築くことができますが、これまで多くの祭物的な条件が投入されました。サタンと悪霊たちを制圧するための血みどろの戦いも多くあり、善霊たちを収拾して教育するため、特別な恩賜も多く施しました。特に霊人に対する祝福は、革命的な恩賜と言えます。
 私は、これまで地獄を解放し、地獄と楽園の境界を撤廃するための宣布と諸条件を立て、また難しい霊界祝福を開門し、「天宙解放宣布式」、「天地父母天宙統一解放圏宣布」、「霊界解放式」など、重要な諸条件を立てて霊人たちに対する祝福の恩賜が大きく開かれるようにしました。奇跡のようなことです。
 皆さんが知らない間に、皆さん全員の先祖たちが祝福の恵沢圏に入りました。そして、「神様王権即位式」の奉献により、神様の絶対圏が全霊界に生命的な恩恵として満ちており、「天宙平和統一国」の理想が全霊人の希望として連結されることによって、霊人たちの再臨協助が活気に満ちて展開しているのです。(4億双3次国際合同祝福結婚式勝利祝賀晩餐でのみ言 2002年2月16日)

 

 先生の生涯というものは、み旨の解放のために生きてきました。メシヤの使命は、み旨の解放のために生まれ、み旨を中心として生涯を通してみ旨を完成することです。その解放圏というものは、天の国の解放であると同時に、神様を解放するものです。その次には、堕落した父母によってサタンの血統から地獄で囹圄(牢屋)の身となったものを、このサタンの監獄世界から解放するのです。その次に、嘆息している万物まですべて解放するのです。
 パンタナールを中心として、最も高いところに神様のみ旨を連結させることができるようにするため、1998年5月13日から15日まで、特別な精誠を尽くしたことがあります。その基盤の上に、今年においては、5月14日に「天宙解放宣布」がありました。
 その次に、父母様がアメリカに戻った日を中心として、5月30日、ベルベディアで「真の父母様東西洋(地球星)勝利祝賀宣布の日」を設定することによって、横的な立場がすべて築かれました。ですから、この縦的な宣布(「真の父母様天宙勝利祝賀宣布」1999年6月14日)というものは、神様が創造した世界の前に、これからは神様が憂いから自由になり、エデンの園の家庭からその自然世界のどこに行っても歓迎され得る蕩減を、すべて成し遂げておいたことを意味するのです。
 摂理の総決算はアダム完成です。アダム完成とは何ですか? アダムが責任分担を完成できなかったのです。責任分担とは何かというと、世界の伝統的礎石的基準が汚され、家庭的礎石であり、氏族的礎石であり、民族的礎石であり、国家的礎石であり、地上天国の礎石であり、天上天国の礎石になり得るあらゆるものの礎石が汚されたので、それを清算しなければなりません。ですから、霊界の清掃、地上の清掃、あらゆることをすべてしなければならないのです。
 天使長がエバを主管性転倒したことも偽りの愛のためであり、エバがアダムを主管性転倒したことも血統を汚したからです。この血統を汚された人類を子女としてもつ神様は父母の立場であるため、宿命的な立場にもかかわらず不可避的に反対の立場です。神様が逆さまに立っているのです。逆さまに立っている神様は行くところがありません。囹圄の身となったという事実を考えてみなさいというのです。神様が人間の世界に入っていくことができないという事実を、誰が知っているのかということです。神様にこのようなことがあり得るのかというのです。
 神様の息子、娘であるアダムとエバは、億万代の一人息子と一人娘です。億万代の一人息子と一人娘を失ったのですから、神様はどれほど悲しいですか。それだけでなく、愛の伝統として立てることのできる愛の道を失ってしまいました。愛することができないというのです。愛することができる息子、娘を見ても愛することができず、愛の道が断たれてしまった、そのような神様の悲しみを、誰が解怨してあげるのかということです。アダムがそれを解怨してあげなければなりません。(中略)
 アダムの責任は神様を解放することです。神様の愛以上のあらゆる心情と精誠の心で、アダムの何十倍、何百倍、完成の道を越えたその位置で、家庭を中心として孝子、国を中心として忠臣、世界と聖人、聖子の立場に立ち、神様の前で全体を相続されなければならないのが父母様の生涯路程です。
 そのためには、あらゆるものをすべて捧げなければなりません。これを捧げて、神様がそのような場で勝利、万世の勝利、永遠の勝利、永遠に永存する神様が、それ以上の勝利を願えない立場に立って相続してくださるとき、堕落の恨をはるかに越えた新しい世界で、勝利した神様が権限を行使することができると見るのが総結論です。そして、汚されたサタンの血族は、痕跡も埃もなくきれいに整理しなければなりません。 (「真の父母様天宙勝利祝賀宣布」1999年6月14日)

翻訳責任:当ブログ管理者

 

【編集後記】

 「天宙解放式」は、文鮮明先生が勝利された数多くの業績、実績のうちの一つにすぎませんが、それすらも私たちにとって、先祖の解怨と祝福という途方もない恩恵を受けるものとなっています。

 文鮮明先生は、再臨のメシヤとして、神様を解放し、人類を解放し、万物を解放し、サタンと地獄まで解放して、アダムの責任分担を完全に蕩減復帰して勝利されたことをここに明言します。

 その勝利が地上世界全体へと実体化されるには一定の期間が必要であり、その期間が短くなるか長くなるか、それは私たち自身の責任分担にかかっています。

 

 

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