【原語で『原理講論』を読むプロジェクト活動報告】
※【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】の詳細はこちら
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先日の7月29日木曜日、【原語で『原理講論』を読むプロジェクト】として、第27回目の韓国語『原理講論』訓読会を行いました。
訓読したみ言の中で、もう少し原文に近い日本語にしたほうが良いかもしれないと思われる箇所をピックアップしてみました。
現在の日本語訳と韓国語原文の直訳文とを比べて、意味やニュアンスの違いなどに注目してみてください。
■第27回韓国語『原理講論』訓読会
日付:2021年7月29日木曜日
場所:東京足立小台「東京教会」
訓読:韓国語『原理講論』本文p371~85(イエス路程)
■今回の訓読で確認した日本語『原理講論』の修正検討箇所一覧
(1)日本語『原理講論』p405の10行目
【日本語】
イスラエル民族がエジプトで四〇〇年間、だれ一人導いてくれる預言者もなく、苦役を続けてきたその途上で、彼らを民族的にカナンの地へ引率し、メシヤを迎えさせる人物として、神はモーセを送られるようになった。
【韓国語】
이스라엘 민족은 애급에서 400년 동안 그들을 인도해 주는 선지자도 없이 고역을 당하여 오다가, 그들을 민족적으로 가나안 땅에 인도하여 메시아를 맞게 해 줄 수 있는 인물로서 모세 한 분을 만나게 되었었다.
【韓国語原文の直訳】
イスラエル民族は、エジプトで四〇〇年間、彼らを導いてくれる預言者もなく、苦役を受けてきたその途上で、彼らを民族的にカナンの地へ引率し、メシヤを迎えるようにしてくれる人物として、モーセお一人と出会うようになった。
(2)日本語『原理講論』p406の9行目
【日本語】
したがって、洗礼ヨハネは、モーセがパロ宮中において四十年間の蕩減期間を送ったのち、第一次民族的カナン復帰のための「信仰基台」を立てたその立場を、世界的な規模で打ち立て、その土台の上に立つようになったのである。
【韓国語】
따라서 세례 요한은 모세가 바로궁중에서 40년 간의 탕감기간을 지나고, 제1차 민족적 가나안 복귀를 위하여 ‘믿음의 기대’를 세웠던 입장을 세계적으로 찾아 세운 터 위에 서게 되었던 것이다.
【韓国語原文の直訳】
したがって、洗礼ヨハネは、モーセがパロ宮中において四十年間の蕩減期間を送り、第一次民族的カナン復帰のための「信仰基台」を立てた立場を、世界的に探し立てた土台の上に立つようになったのである。
(3)日本語『原理講論』p408の5行目
【日本語】
また、自分がエリヤとして来たのにもかかわらず、それを知らずに否認して(ヨハネ一・21)、ユダヤ人たちがイエスの前に出ていく道をふさいだばかりでなく、彼らがイエスに逆らうような立場にまで押しやったのである。
【韓国語】
또 자기가 엘리야로 왔으면서도 그것을 모르고 부인하여(요 1 : 21) 유대인들이 예수님 앞으로 나아가는 길을 막았을 뿐 아니라, 그들로 하여금 예수님을 배반하는 입장에 서게까지 하였던 것이다.
【韓国語原文の直訳】
また、自分がエリヤとして来たのにもかかわらず、それを知らずに否認して(ヨハネ一・21)、ユダヤ人たちがイエスの前に出ていく道をふさいだばかりでなく、彼らをしてイエスに背く立場に立つようにまでしたのである。
(4)日本語『原理講論』p412の3行目
【日本語】
我々はここにおいて、まずサタンが、いかにしてイエスを試練する主体として立ち得るようになったか、ということについて知らなければならない。
【韓国語】
우리는 먼저 여기에서 사탄이 어떻게 되어 예수님을 시험하는 주체로 설 수 있었던가 하는 것을 알아보기로 하자.
【韓国語原文の直訳】
我々は、まずここにおいて、サタンがいかにしてイエスを試練する主体として立ち得るようになったか、ということを調べてみることにしよう。
(5)日本語『原理講論』p414の最後から1行目
【日本語】
このように、イエスは神殿の主人公として来られたのであるから、サタンもその位置を認めなければならなかったので、イエスを宮の頂上に立たせたのであった。そして、そこから飛びおりるようにと言ったのは、主人公の位置から下りて堕落人間の立場に戻るならば、自分がイエスの代わりに神殿主管者の位置を占領するという意味だったのである。
【韓国語】
이와 같이 예수님은 성전의 주인공으로 오셨으므로 사탄도 그 격위는 인정하지 않을 수 없었기 때문에 예수님을 성전 꼭대기에 세웠었다. 그리고 거기에서 뛰어내리라고 한 것은, 주인공의 위치에서 떨어져 타락한 인간의 입장으로 돌아가면 자기가 예수님 대신으로 성전 주관자의 위치를 점령하겠다는 뜻이었다.
【韓国語原文の直訳】
このように、イエスは聖殿の主人公として来られたのであるから、サタンもその格位を認めざるを得なかったので、イエスを聖殿の頂上に立たせた。そして、そこから飛びおりるようにと言ったのは、主人公の位置から下りて堕落した人間の立場に戻るならば、自分がイエスの代わりに聖殿主管者の位置を占領するという意味であった。
(6)日本語『原理講論』p415の7行目
【日本語】
それゆえに、このような非原理的な行動をもって、原理的な摂理をなさる神の体であられるイエスを試練することによって、神を試練する立場に立つなどということはあり得べからざることなのである。
【韓国語】
그러므로 이와 같은 비원리적인 행동으로, 원리적인 섭리를 하시는 하나님의 몸 되신 예수님을 시험함으로써 하나님을 시험하는 입장에 서서는 안 된다.
【韓国語原文の直訳】
それゆえに、このような非原理的な行動によって、原理的な摂理をなさる神の体であられるイエスを試練することによって、神を試練する立場に立ってはならない。
(7)日本語『原理講論』p419の2行目
【日本語】
もしこのようになったならば、イエスは、この基台の上で、洗礼ヨハネの立場からメシヤとしての立場に上がるようになり、すべての人類は、彼に接がれて(ロマ一一・17)、重生し、原罪を脱いで神と心情的に一体となることによって、創造本性を復帰し、地上天国をつくることができたはずであったのである。
【韓国語】
이렇게 되었더라면 예수님은 이 기대 위에서 세례 요한의 입장으로부터 메시아로 서게 되고, 온 인류는 그에게 접붙임을 받아(롬 11 : 17) 중생되어 원죄를 벗고 하나님과 심정의 일체를 이룸으로써 창조본성을 복귀하여 지상천국을 이루게 되었을 것이었다.
【韓国語原文の直訳】
このようになったならば、イエスは、この基台の上で、洗礼ヨハネの立場からメシヤとして立つようになり、すべての人類は、彼に接がれて(ロマ一一・17)重生し、原罪を脱いで神と心情の一体をなすことによって、創造本性を復帰し、地上天国をつくるようになっていたのである。
(8)日本語『原理講論』p419の後ろから7行目
【日本語】
サタンが一時イエスを離れたというのは、永遠に離れてしまったということを意味するのではなく、逆に、再びイエスの前に現れることができるということを暗示しているのである。
【韓国語】
사탄이 얼마 동안 떠났다는 말은, 아주 떠난 것이 아니라 다시 예수님 앞으로 나올 수 있다는 것을 암시한 것이었다.
【韓国語原文の直訳】
サタンが「一時イエスを離れた」という言葉は、完全に離れたのではなく、再びイエスの前に現れることができるということを暗示したのであった。
(9)日本語『原理講論』p419の後ろから3行目
【日本語】
このようにユダヤ民族の不信によって、第二次世界的カナン復帰路程のための「実体基台」はつくり得なくなり、それに伴ってこの摂理のための「メシヤのための基台」もまた造成することができなくなったために、第二次世界的カナン復帰路程は、これまた失敗に終わってしまったのである。
【韓国語】
이와 같이 유대민족의 불신으로 인하여 제2차 세계적 가나안 복귀섭리를 위한 ‘실체기대’를 이룰 수 없게 되었고, 그에 따라 이 섭리를 위한 ‘메시아를 위한 기대’를 조성할 수 없게 되어 제2차 세계적 가나안 복귀노정도 실패로 돌아가고 말았다.
【韓国語原文の直訳】
このようにユダヤ民族の不信によって、第二次世界的カナン復帰摂理のための「実体基台」はつくり得なくなったのであり、それによってこの摂理のための「メシヤのための基台」を造成することができなくなり、第二次世界的カナン復帰路程も失敗に終わってしまった。
■第28回韓国語『原理講論』訓読会の予定日
日付:2021年8月26日木曜日
場所:東京足立小台「東京教会」
訓読:韓国語『原理講論』本文p385~98(イエス路程)
※韓国語『原理講論』は2006年2月20日発行の42刷標準横書きから引用
※日本語『原理講論』は2014年5月30日発行の第5版第1刷から引用
※韓国語原文の直訳文の文責は当ブログ管理者にあり、翻訳に際して使用した辞書は『朝鮮語辞典』(小学館)