摂理から見たアベルたち(2/10)
1979年12月30日(日)
アメリカ・ベルベディア
※このみ言は、1979年12月30日の聖日に、新しく80年代を迎えるに当たって、私たち統一教会員のアベルとしての心構えとホームチャーチ摂理について、10時間にわたって語られたものです。また、日本では、『摂理から見たアベルの正道』というタイトルで小冊子になりました。
母子協助でカイン・アベル復帰を初めて成したヤコブ
さあ、弟が兄を神様のみ旨の中で屈伏させるのに、誰が協助するのかというと、母が協助します。「母子協助」です。母が、エバが種をまいたその実がカインですが、カインを拒否し、アベルを中心として一つになって背を向ける役割を果たさなければなりません。「母子協助」という言葉がここから出てきます。
いつ、どの歴史時代にそれが入れ替わったのですか? ヤコブとエサウの時代です。エサウは外的です。これは(ヤコブ)内的です。ヤコブの母、エバの立場は誰ですか? リベカです。母が種をまき、息子が実を結んだので、ここで何かというと、反対に母が刈り取り、息子が刈り取らなければなりません。そのようにしようとするので、この母子、母と息子が一つにならなければなりません。
さあ、ここでどんなことが起こるのですか? エバが堕落するときにどのようにしたのかというと、アダムを騙しました。父を騙しました。父子を騙したのです、父子を。父子に嘘をつきました。騙して堕落しました。エバが堕落するとき、父と息子を騙して堕落したので、このようなことをしても蕩減法に引っかかりません。それでカインが長子になったので、ヤコブが何をしたのかというと、父と息子を、イサクとエサウを騙す行いをしました。
世の中に騙して奪うことを神様が認めるということがあり得ますか? そのような聖書が聖書ですか? これはやり直しているのです。ですから聖書です。入れ替えて祝福するのです。次子が「福を祈ってください」と言ったからといって、福を祈ってくれますか?
またヤコブは、長子の職分を買うために……。そのヤコブが賢いのは、「ああ、お兄さん、お腹が空いているのなら、パンとレンズ豆のあつものをあげるので、長子の特権を私に売りなさい」と言ったのです。その兄は長子の特権だけをあげるのではありません。それは、「あなたが天国に行きなさい。天国はあなたの天国にならなければならない。私は滅びてもよい」という話なのです。「天国でも何でも私は嫌だ。神様も嫌だ」という話です。(笑い)ですから、エバがこのようなことをしても、法的な条件にひっかかりません。自分たちが約束したことをやりなさいというのですから、ひっかからないのです。自分が長子の特権を売ったのは事実です。長子の特権をヤコブに渡してくれないのは明らかなので、仕方なくこのようにせざるを得ず、約束どおりにしたというのです。何の話か分かりますか?
そしてまたヤコブは、「お母さん、お母さん、私を祝福してくれなければなりません、お兄さんが私に長子権を売ったので」とこっそりと話をしたのです。誰がこっそりと話をしたのですか? エバ格のリベカがしたのではなく、アベル格のヤコブがしました。そうしてヤコブが祝福を受けたのです。あとでイサクがカイン格のエサウに、「お前に祝福してあげるものはない」と言うので、エサウがヤコブを殺そうとしました。殺そうとしたのです。殺そうとしましたが……。その殺そうとしたというのは何の意味ですか? ヤコブがアベルと同じ立場で自分の家に訪ねてくるのは、自分の福を奪うために来たと感じたということです。何の話か分かりますか? ちょうどそれを同じです。統一教会がある町に入っていくと、その町の人たちは、町の福、カインの福を完全に占領しに入ってきた、奪おうとして来た、そのように感じるということです。
7年が変わって21年の間、人を送って殺そうと、ありとあらゆる工作をすべてしたのです。ヤコブが家を離れて21年間苦労しました。父母に、自分の親戚たちに「私は天の国の祝福を受けた、私を信じてください」、このように言うことができませんでした。帰ってエサウを屈伏させるまでは、そのように言うことができなかったということです。これをはっきりと知らなければなりません。
アベルが家庭に帰ってきて長子の職分を受け、神様の祝福を受けようとすれば、誰が公認しなければなりませんか。「あなたが長子の特権を私の代わりにもっているので、あなたが天の祝福を受けなければならない」、このようなサインを誰がしてあげなければならないかというと、カインがしてあげなければなりません。これを知らなければなりません。カインがサインしなければ、カインが認めなければならないということです。エサウが認めなければ、ヤコブが祝福を受けることができない、という話です。
ヤコブが出ていって21年間何をしたのでしょうか。自分の基盤をつくりました。氏族をつくりました。これをやらなければならないのです。すべての面においてカインより優勢な基盤を築き、カインを消化させなければなりません。そのような運動をしなければなりません。そうしてこそ、神様が祝福してくださいます。イスラエルと祝福してくださったのと同じように、継続して祝福してくださるのです。それでお金もたくさんあり、羊もたくさんいて、すべての面でもっているものがカインよりも多いというのです。母親との因縁をもち、父親との因縁をもち、物も送ってしきりにそのようにしました。兄にどんどん物を送ったのです。何の話か分かりますか?
それで、カインが「弟は恐ろしい。神様が本当に弟を祝福したのだなあ。長子の特権を売ったのは私の過ちだった。そうだ、私が間違ったのだから、私は弟に及ばない。これから弟が来たら反対してはいけない。歓迎しなければならない」と思ったのです。神様がアベルと共にいらっしゃるということが分かるのです。
さあ、そしてヤコブが21年目に帰ってくるときは、自分の最もよいもの、僕も最もよい僕、その次に贈り物も最もよいものを前に立てておき、「これをすべてあなたに差し上げます」と言いました。すべて捧げたというのです。「すべて差し上げますが、一つ、長子の特権だけはそのままにしてください。私を殺そうとせず、私を愛してください。キスしてください」と言ったというのです。(笑い)それが何かというと、サタン世界で羨む祭物になったということです。何の話か分かりますか?(「はい」)。これが行くべき伝統の道です。伝統の道だというのです。このような公式は、どの時代にも適用されます。この公式はどの時代にも適用されるということです。
長子国のエジプトと一つになり国家基盤を築かなければならなかったイスラエル民族
先ほど、家庭基盤、氏族基盤を築き、国家基盤、世界基盤を築く伝統を立てなければならないという話をしましたが、それではヤコブは何ですか? イスラエル氏族です。民族と国家がなければなりません。イスラエル氏族を中心として国家を編成するときまでの伝統基盤です。それで民族基盤を……。ですから、イスラエル氏族がエジプトに大移動しなければなりません。大移動しなければならないというのです。なぜですか? ヤコブが家庭基盤を築くとき、反対されて築いたからです。ですから、結局はエジプトに入り、異邦の国に入っていって受難の道を行かなければならないのです。これが民族的大移動です。ここで氏族から民族基盤を築くための移動がエジプトに向かって展開します。
それでは、このエジプトの国は何ですか? 長子の国です、長子の国。文化も長子のサタン文化です。エジプトの国は長子の文化であり、イスラエル民族は次子の文化です。エジプトはカイン圏文化型であり、イスラエル民族はアベル圏文化型です。分かりますか?
家庭の次には、民族的に受難を被りながら国家的基盤を築かなければなりません。こうして400年間、僕生活をしました。迫害され、殺され、このようにされたとしても、イスラエル民族は愛によって、信義において、心情において、天を愛するにおいて、彼らの前にすべて手本にならなければなりませんでした。そのようにすれば、天が祝福するようになっていました。
そこで、エジプトの国で最も下層にいる人、貧しくやせこけた人たちはイスラエル民族を好みましたが、階級が高いほど反対しました。同じ道理です。階級ですが、天の勝者圏を中心として、アベル的な立場にイスラエル民族がいるので、最も捨てられた人たちがイスラエル民族を好んだのです、エジプトの人たちの中で。しかし、高級層の人たちはみな「あなたたちは何をしているのか」と言いました。そうしてだんだんと大きくなっていきます。だんだんと大きくなっていくのです。エジプトの人が吸収されます。そのようになると、王権が「国がすべてイスラエルに飲み込まれてしまう」と大騒ぎになりました。「長子の特権を奪いにきた」というのです。これがぴたりと公式です。
それで、アベルが死んだ歴史と同じ歴史が国家的基準で起こるのです。ですから、個人的に犠牲になることを見ても耐えなければなりませんでした。家庭的に犠牲になることも耐えなければならず、民族的に犠牲になることも耐えなければなりませんでした。400年間耐えなければならなかったのです。怨讐です、怨讐。イエスが語った「怨讐を愛しなさい」という言葉の正しい意義もここから出てきたのです。キリスト教徒たちはこれを知りません。イエスがどうして「怨讐を愛しなさい」と言ったのか、何を根拠にそう言ったのか知らないのです。その理由がここからすべて出てきました。何の話か分かりますか?
ヤコブも怨讐のエサウを愛しました、兄弟なので。その兄弟を愛することが神様を愛することです。父を愛することであり、父母を愛するのと同じだというのです。ですから、神様を愛するために兄を愛するのです。兄は何ですか? 私がアベルの立場なら彼がカインであり、私がヤコブの立場なら彼がエサウだったということです。兄弟が一つにならなければ、神様のみ旨が成し遂げられず、家庭を復帰することができません。法を立てることができないのです。
そのとおりになりましたか、なっていませんか? エジプトでカインとアベルのような立場がそのまま国家的次元で起こり、エジプト民族とイスラエル民族が対決しましたか、していませんか? (「しました」)。それが、それでは終わらないというのです。イスラエル民族が受難の道を経てカナンの福地に入ってきて何を待ったのかというと、メシヤが来るのを待ちました。帰ってきてからどのようになったかというと、より大きなカインであるローマ帝国圏内に入っていったということです。国家的圏内ではなく世界的圏内です。もしカインのエジプトを屈伏させて一つになって来ていれば、ローマ帝国は問題にならないというのです。しかし、それができなかったので、より大きなローマ帝国に入ってきて迫害を受けるのです。
ユダヤ民族が反対するためローマに入っていったキリスト教
そして、そのローマ帝国がイスラエル民族を迫害します。思想が違うというのです。神様を中心とする思想とローマの思想は違います。人本主義思想と違うのです。こうしてカナンに復帰して、イスラエル民族が頭の良い人を生み、神様が祝福してくれるのでどんどん栄えます。ローマが考えると恐ろしいのです。
その次に、その思想とは何かというと、メシヤが来ることを待つのです。メシヤ! メシヤ! メシヤ! 私たちの王はローマ皇帝ではなく、天が送る皇帝だということです。ですからローマ軍が……。ところが、ここでも同じように犠牲になり奉仕するので、ローマ帝国圏内にいる人たちは、イスラエル民族を好むようになります。ゆえに、だんだんと版図が大きくなりました。だんだん大きくなったのです。
そして、メシヤが来るようになるとき、完全に一つになっていれば、メシヤであるイエス様とイスラエル民族とユダヤ教が完全に一つになっていれば、どのようになっていたでしょうか? その周辺のカナン七族がすべて一つになるのです。そして、十二支派が完全に一つになり、十二支派圏がアラブ圏と完全に一つになるのです。それがどのようになるかというと、インドと連結され、シリア、今のイランから中国にすべて連結されるというのです。
それはなぜそうなのかというと、周辺の国家がローマの強国を嫌うということです。アジアでもどこでも、世界的に一つになることを願うので、アラブ圏内でこのように展開すれば、インドと中国は「よくやった、よくやった」と言います。そのようになるようになっているというのです。
ローマ帝国がこれではいけないと思いながら、政治的基盤を強力にすればするほど、イエスはそのときにどこに避難するかというと、中東を経て、インドを経て、中国に来ていたでしょう。中国とインドは宗教圏内です。ローマは純然とした人本主義圏であり、こちらは神本主義圏です。それではこの中国が……。それがそのようになるのです。(板書しながら語られる)
それでは、キリスト教はどこに行っていたでしょうか? 絶対にローマに行かず、中国に来たでしょう。東洋に来ただろうということです。東洋の宗教になっていたというのです。ところが、反対したのでどこに行きましたか? キリスト教徒たちはまた追い出されました。その国から追い出され、ローマに行き、より大きな怨讐の国に入っていって、より大きな蕩減をしなければならなかったのです。何の話か分かりますか?(「はい」)。ローマを経て西欧に行くのです。
本来の神様の計画によれば、キリスト教が東洋に来なければなりませんでした。そうでなければならないキリスト教が、アラブ圏やイスラエル民族がすべて反対することによって遮られてしまったため、またローマ帝国の直接指揮下にいたため、ローマ帝国に勝利しなければならなくなっていました。再び闘っていかなければならなかったのです。世界のカインと闘って勝たなければなりませんでした。それですべて冷遇されながら、信義の人、心情の人、理想の人になり、下部の階級から、カタコンベに入っていって一番下から上がってくるのです。上がってきてローマ帝国を消化させました。そこでついにローマ帝国がキリスト教を歓迎することによって、全世界はローマの指揮下に入ってしまいました。
それをイエスが死なずにしなければならなかったのですが、死んでしたのです。イエスが死なずにしていれば天下が統一されていたところですが、イエスが死んでしたので、霊的キリスト教文化圏世界から……。ローマに入っていき、霊的に世界制覇時代に入っていったのです。これが中世期、教皇を中心として全世界をローマが統治していた時代です。カインの王とアベルの王を交代していれば、世界がすべて天の側になるところでしたが……。
西欧に行ったキリスト教は再び東洋に帰ってこなければ
民が知るなら知って、知らないなら知らないで、王とこっそりと話をしてイエスが「王よ、あなたは私の言うことを聞かなければならない」と言うとき、王が「はい、絶対服従します」と言えば終わります。本来は、イエスが死なずに中国でそれをしなければならないのですが、中国でできなかったので、死んで西部に行きました。
しかし、これからはどこに行くのかというと、そのキリスト教は、西部の宗教から戻ってくるのです。ローマを経て、イギリスを経て、その次にアメリカ大陸を経て戻っていくのですが、どこに戻っていかなければなりませんか? 中国に向かって戻っていかなければなりません。昔に戻っていかなければならないのです。アジアに向かって戻っていかなければなりません。文化も戻っていきます。逆さまに戻っていくのです。
そうしながら、霊的な教会から物質的な教会になってしまいました、物質的な教会。(板書しながら語られる)それで、西欧文明が外的になり、キリスト教も……。これがおかしいのです。精神的な文化の中心がキリスト教ですが、なぜこのように実用主義的、物質的なキリスト教になったのかということです。それをどのように解決するのか? これは歴史家たちも分からないのです。
さあ、キリスト教が物質的なアメリカを引っ張っていかなければならないはずですが、この物質的なアメリカがキリスト教まで引っ張っていくようになりました。逆さまになりました。ですから、これをひっくり返しておかなければなりません。サタンが怨讐です。怨讐サタンはキリスト教を滅ぼし、家庭と倫理を滅ぼしています。キリスト教倫理を滅ぼしているのです。それで、2世の青年たちが神様に帰依しなければならないのに、サタンが背後ですべて堕落させます。酒を飲み、ディスコダンスを踊って、すべて堕落させるのです。
「国がどこにあり、世界がどこにある? キリスト教が、宗教が何に必要か?」とすべて否定します。すべて否定です。父母を否定し、兄弟を否定し、家庭を否定し、国を否定し、宗教を否定し、すべて否定です。世界も否定し、神様も否定するのです。すべて否定します。自分さえ良ければよいと考えます。「どのようになろうと私がよい暮らしをしなければならない、国も利用し、世界も利用し、神様も利用し、宗教もすべて利用しよう、私のお腹さえいっぱいになればよい」、そのようにしているというのです。
サタンは、「若い者たちは、アメリカの女性だけを愛するのではなく、中国の女性も愛し、黒人の女性も愛し、10か国以上の人たちと放蕩しなさい」と言っているのです。サタンの願いがそれです。12歳以上……。サタンはそれをうまくやるのです。女性たちは、黒人も生み、黄色人も生み、すべて生んでみようとし、生んでおいて「私は責任もたない」、このようになっているというのです。この女たち。「誰でもいい」と言いながら、「三つの国、黒人、白人、黄色人を私は愛そう」と言います。これはサタンが自慢することです。
アメリカでは、「ガールフレンド、ボーイフレンドがいない人は生まれつきのばかだ、落伍者だ、それは役立たずに人だ」として、そういう人とはデートしません。胸をさらけ出して一晩に12人もの男性と会います、この女たち。あなたたちはなぜ笑うのですか? あなたたちはみなそうではないですか、この者たち。胸をさらけ出して歩き回るではないですか、こうして? 今晩はどこに行くか、東の方に行くか、西の方に行くかとこうしているではないですか、この者たち。女性が問題です、女性が。この女性たちが問題だというのです、男性よりも。それが事実ですか?(「事実です」)。女性たちは、夜になるとお金のある者のところに行ってしがみつき、裸になった者のところに行ってしみがつくではないですか、この者たち! そうではないですか、アメリカの女性たち? そうですか、そうではないですか?(「そうです」)。
今後、アメリカの女性たちは、嫁ぐところがありません。アメリカの女性は、アメリカの男性も嫌います。嫁に行っても、アパートに通いながら娼婦のように浮気し、この家あの家で愛を売ってまわり、愛の乞食になってしまうというのです。ですから、1人で暮らす女性たちのアパートが数十棟も列をなして建てばアメリカは最後でしょう。愛の治理(過ちを責めて罰すること)期が来るのです。他の国に行けば、国ごとに「ヤンキーゴーホーム」と言われて蹴飛ばされます。刑吏官的な立場でこのようにするのです。これはレバレンド・ムーンが言うのではなく、天が言われることです。
このようにカインがアベルを殺した不信の歴史は世界的に引き伸ばされていき、この終末の世界まで行きます。天の人を冷遇し、世界の終わりまで行くのです。このようなことを皆さんは知らなければなりません。
さあ、このようになり、アメリカが現在、日本を越えて韓国に基地を得ましたが、どのようになりましたか? アメリカが手放すことができない唯一の国がどの国かというと韓国です。すべて離れていき、韓国だけがくっついています。それはなぜそうなのですか? これは摂理です。アメリカがこの道を行かなければなりません。韓国を通して行かなければならないのです。キリスト教はアジアを経なければなりませんでした。キリスト教がアジアに戻らなければならないのですが……。イエスが死ななければ、アジアを中心として東洋文化を形成し、世界を制覇していたでしょう。精神的基準がアジアであり、物質的な基準が西欧として、これが一つになっていれば……。これができなかったため、イエスが死ぬことによって物質的世界の内容を再び取り戻してくる立場にいるのです。ですから、キリスト教文化は、逆さまに戻って物質を導いていかなければならないにもかかわらず、物質世界についていき、西欧で、アメリカで実を結んだのです。それゆえ、キリスト教は、今後精神世界を再び訪ねていかなければなりません。そのような世界を一周する歴史を経てくるのです。
さあ、そのような立場で現在のアメリカは滅びるようになったので、韓国で統一教会が出てきて、朝鮮半島からレバレンド・ムーンがアメリカに来て、2世たちをすべて収拾するのです。
アベルの歴史を収拾するのが統一教会の使命
レバレンド・ムーンの使命は何ですか? アベル的歴史を収拾することだ、ということです、他の言葉で言えば。カインとアベルが1人から始まらなければならないのですが……。歴史時代を経てきたことは、1人によって実を結ぶようになります。1人によって決定します、一人によって。
家庭的に兄弟を中心としてレバレンド・ムーンを見てみるとき、カインとアベルが必ずいるのです。それでカインがアベルに反対します。それでは、レバレンド・ムーンはどのような立場かというと、家庭的時代から氏族的圏内に進みます。そして加重された十字架が、加重されたカイン・アベルが生じます。これがここで反対することによって、また進みます。このように民族的に進みます。より大きなカイン・アベル圏に進むということです。その次には何かというと、さらに進んで国家的アベル圏に進むというのです。またさらに進み、世界的アベル圏に進みます。この歴史を経なければならないということです。(板書しながら語られる)
今から来られる再臨時代において、全世界的なアベル圏が何であり、カイン圏が何ですか? 天の前に最も近いキリスト教がカイン圏だということです。来られる主の前にはキリスト教がカイン圏です。来られるイエス様の前にはユダヤ教がカイン圏であるのと同じように……。ちょうどそのような立場に立ったのです。
ユダヤ教の大祭司長なら大祭司長がイエス様に、「私はあなたのためにいます。ユダヤ教はあなたのためのものなので、前に立ってすべての財産とこの司祭たちを指導してください」と言っていれば、アベル圏のユダヤ教版図が広がるのです。そして、ユダヤ教の版図を中心として、ユダヤの国王と親しくなり、王が「国家的基準でアベル圏があなたなので、私はあなたの前に絶対カイン圏として服従いたします」と言っていれば、国家的アベル世界が広がります。その次には、より大きな国のローマで、その次にインドや中国を中心として、この世界的版図を屈伏させていれば、世界が統一されていくのです。
イスラエル国圏のアベル圏が広がってローマの国と一つになり、その次にアジアの国に越えてくるのです。アジアの国に越えてくれば、その時は宗教圏なので簡単です。そうして一つになる日には、世界が完全に一つになっていました。
イギリスの時代に来ると全世界的です。イギリスの時代に来れば全世界、アジアやインドが完全にイギリスの版図圏内に入っていきます。陸地を見るとき、大陸を見るとき、大陸は父であり、島は母です。それを知らなければなりません。ですから、キリスト教はどこに行くかというと、ローマを中心としてここで実を結び、イギリスを経て一つになり、その次には大陸に来ます。父のところに来るのです。アメリカ大陸です。アメリカは男性ですが、男性が天の側になった次にどこに行くのですか? 島国を訪ねていきます。男性なので島国を訪ねていかなければなりません。この島が日本です。アジアに戻っていくのです。その次に、半島はどこかというと韓国です。韓国は息子と同じです。必ずこの過程を経なければなりません。これは物質的な面から精神的な面を訪ねていくのです。(板書しながら語られる)
ですから、アメリカが日本についていかなければなりません。物質も日本が主導するようになりました。アメリカが責任を果たせないので、日本が主導するようになります。女性の言葉を聞いて従う男性は滅びると言うのですが、これからはアジアの日本の言うことを聞いてアメリカが従っていけば生きるのです。反対になります。(拍手)
日本も最近になると「ああ、韓国を離してはいけない」と言います。今、大平(首相)が中共に話をして、ソ連に「韓国に侵攻してはいけない」と大騒ぎしています。それはなぜそうなのか分かりますか? そして、これが二つに分かれ、1人は金日成という父、1人は統一教会の父、2人の父の闘いです。(板書しながら語られる)(『文鮮明先生御言選集』 106-181~190)
~つづく~