1)ニホンミツバチの養蜂
2020年7月に入居したニホンミツバチが、春の分蜂を越え、
おかげさまで1年経ったところで、
重箱5段にまで成長しました。
ここまで来て、
やっと採蜜するまでに至りました。
ニホンミツバチはいろんな事由があって、よく逃居しますので、1年いてくれただけでたいへん感謝しています。
採蜜に至るまでの簡単な流れを書いてみました。
2)重箱式養蜂
ミツバチの
巣が成長するとは、
どういうことかというと、
初めミツバチが重箱へ入居する時には
2段で始めます。
2段ある重箱の上側の重箱に
ミツバチが巣営を始め、
下の2段目は、
空の重箱となります。
巣は天井から下に伸びて来ます。
その巣の成長に従い、
重箱が巣とミツバチで
いっぱいになるので、
下に重箱を継箱していきます。
重箱が4段になり、
5段目を継箱しないといけない
状況になったら、
1番上の重箱を切り離し、
採蜜します。
この頃、重箱が4段にもなると、
貯蜜で重箱が相当重たくなります。
大体20kgはあるかと思います。
この時の継箱作業は、
1人ではとてもできません。
3)採蜜
採蜜するには、
①重箱の天板を外します。
②1段目の天井に設置してある
すのこを外します。
③1段目と2段目の境にスクレイパーを使って切込みを入れ、その後、水糸などを使って、1段目を切り離します。
④切り離した重箱は大きいタッパーに入れ、ミツバチがそれ以上来ないようにします。
⑤本体の重箱の天井に、
すのこを設置します。
⑥天板を付けます。
⑦継箱します。これで、重箱の処理は終了です。
4)蜜搾り
①切り離した重箱からミツバチを追い出した後、大きい鍋の上に重箱を置いてスクレイパーで巣に切り込みをいれながら、貯蜜された巣を鍋に入れます。
②鍋に入った巣を、スクレイパーを使って細かく切り刻みます。
③大きい円筒容器を準備し、
その上に、専用のザルを準備します。そのザルへ②を入れ、蜜が自然に容器に落ちるのを待ちます。(垂れ蜜)
④③の蜜を不織布で濾過して
蜂蜜の完成です。
5)ニホンミツバチの蜂蜜
ニホンミツバチの蜂蜜は、普通お店で売っていませんので、召し上がったことのある方も少ないでしょう。
味は個性的で、深みがあると思います。今回採れた蜂蜜は少し黒めで、
みたらし団子のみたらしのような色でした。
ある情報によると西洋ミツバチの蜂蜜の8倍のエネルギーがあるとのことですので、今の御時世、免疫力を上げるために天より授かったものだと感じています。
6)今後について
ミツバチにとって冬は、寒さの試練との闘いです。
1年を通してミツバチの重箱の中の温度は35℃に保たれています。
冬場はエサになる花も少ないので、貯蜜した蜂蜜を食べてエネルギーにして過ごします。
うまく冬を越え、また暖かい春を迎えられるよう観察を続けていきます。
管理者 Y・H